個性『Lobotomy Corporation』 作:Lobo
まさかここまでいけるとは……拙作を見ていただける皆様、本当にありがとうございます!
これからも頑張ります、頑張って完結までは走りたいです。
雄英体育祭から少し、やはり一位というものは多くの注目を集めるようで
歩いた先々で…といっても通学路が通学路なので割と少ない人ではあるが声をかけられるようになった。
マスコミもまた、一位であり調査の結果あのオールマイトの養子という事が判明した事でなんとしても取材をと自宅へと押しかける者も多かったが元々が影が薄く、更に裏から。
「………。」
「ひっ……!」
……まぁ、御察しの通り。
アンジェラの働きかけもありテレビにはどちらかといえば轟、爆豪、そして緑谷の方が出ているという結果となった。
そして、一限目のヒーロー情報学にて。
「『コードネーム』、ヒーロー名の考案だ。」
「「夢膨らむやつきたーーー!!!」」
そう、ヒーローとしての基礎、これから多くの人に知れ渡るであろうヒーロー名の考案。
体育祭の結果、そして活躍において期待された生徒はプロヒーローからの指名を受ける。
その中からたった一つを選び、そこへと職場体験を敢行する。
指名が無かった場合は予め用意した40個のヒーロー事務所からの選択だ。
つまり、体育祭は目をつけられるためのいわば前座であり、ここからが本番。
プロからの信頼を得なければ未来は掴めやしない。
更に相澤先生が続けるには、プロからの興味を失えばその時点でアウト。
キャンセルもあり得るという。
「そんな訳で……指名はこんな感じとなった。」
相澤先生の手元にあったタブレットの操作により、各々の指名数が明らかになる。
(……4900件。知らない所ばっかりだ……。)
生徒全員がそれを確認したのを把握した相澤先生はこう告げる。
「そんな訳で、これからヒーロー名を考えてもらう。査定は…。」
「私よ!」
18禁ヒーローである、ミッドナイトが颯爽と扉を開け登場する。
相澤先生はというと既に半目で寝袋に包まっている。
「名は体を表す、だ。そのヒーロー名が今後のお前たちを形作ると思えよ。俺はそういう査定は下手だからミッドナイトにやってもらう。よく考えてヒーロー名を決めろよ。」
そう言い、白いボードを配ると再び寝袋に包まり眠りについた。
(……ヒーロー名。名は体を表す……じゃあこれかな。)
5分、10分が経ち、大抵の人が書き上がったのを確認したミッドナイトはこう告げる。
「それじゃあ、出来た人から前に出て発表して頂戴!」
その言葉の周囲からどよめきが走る。
まさか全員の前で発表するとは思わなかったのだろう。
尻込みするものが多い中、我関せずと青山が真っ先に手を上げて教壇に立った。
「……いくよ。」
「輝きヒーロー、
((短文!!??))
(というか、英語かフランス語どっちかにしろよ!)
「あー、そこは主語をぬいてcan notは略語でcan'tでいいわね。」
「ふふ、そうだね。mademoiselle?」
((いいの!!?))
次に手を挙げたのは芦戸。
「んじゃ、次はアタシ!リドリーヒーロー、エイリアンクイーン!!」
「血が強酸性のアレを目指してるの!!?やめときなよ!!?」
「チェーー。」
((最初がアレの所為で大喜利っぽい空気に!!))
(……?)
「それじゃあ次は私いいかしら?」
「はい!蛙吹ちゃん!」
「小学生の頃から決めてたのよ!梅雨入りヒーロー、フロッピー!」
「かわいいーー!!親しみやすくて良い名前ね!」
(空気が変わった!!ありがとうフロッピー!!)
空気が変わったのを境に続々と発表を続ける。
「んじゃ!次は俺!剛健ヒーロー 、
「これはあれね!男気ヒーロー、
「そ、そうっす!大分古いかもだけど俺の目指してるヒーローは今でもクリムゾンそのものなんす!」
「憧れの名前を背負うってからにはそれなりの重圧があるわよ?」
「……覚悟の上っす。」
「……ならばよし!!」
そして、次は。
「……それじゃあ僕が。」
「うんうんどうぞ!!」
「異形ヒーロー、サルバシオン。」
「サルバシオン……確かスペイン語の救済……だったかしら?」
「ええ。」
「異形……はそうでしょうね。貴方の個性から見てきっと正しいでしょう。けど、救済……その道はかなり厳しいわよ。」
「わかっています。けど、これは僕の人生そのものです。」
「……そう。いいわ、頑張りなさいサルバシオン!」
「……はい。」
「んん!!それじゃあ次の人!!」
その後はイヤホン=ジャックを始めとしたヒーロー名が続々と決定され
残りは飯田、緑谷、爆豪のみとなった。
緑谷はヒーロー名を『デク』と選択。
自らの過去という名の殻を破った。
爆豪は色々と候補したもののその全てを却下された。
飯田は、思い悩んだ末。結局決められずにいた。
だが、その目は倉持に向けられていたのだった。
♢♦︎
授業終了間際、各々の指名紙が相澤先生より受け渡され週末までの提出を言い渡された上で授業は終了した。
そして昼休み。
自分達の紙を食い入るよう見ている中。
倉持はというと。
(……どうしようかな。)
ノーマル、プロ、そしてエンデヴァーを始めとする上位勢。
その殆どが彼の元へと指名した。
ある者はその強さへの畏怖、ある者は宣言の時の意思、あるいは個性の謎云々。
数多の理由が書かれた紙が山のように積み上がっていた。
そんな中、ある者が彼に話しかける。
「……すまない、少し来てもらえないか。」
「……いいよ。」
それは一限目に倉持を見ていた飯田からだった。
そして、人気が無いある場所にて
「……どうしたの?」
「……頼みがあるっ。どうか……どうか兄を救ってはくれないかっ……!!」
堪え切れない涙を流した男の心からの叫びを倉持は聞いたのだった。
ヒーロー名がものっそい悩みました。
受け入れてくれるととっても嬉しいです。
飯田くんに関しては精神的に体育祭やらヴィランのアレを見てたら言うかなと思って、さてここから少しずつ原作とは変わるかも。
では、また次回。