個性『Lobotomy Corporation』 作:Lobo
あと、少し独自解釈があるかも。
入学式当日。
30分前行動を毎日毎日心掛けている彼はその言葉の通りに誰よりも早く教室に着いた。
しかし・・・
(なんだろ・・あれ。)
彼の眼前にあるのは大きな寝袋。その中にで寝ているだろうおっさん。
この少ない情報の中で彼の頭脳は高速に回転。正解を導き出す。
(え・・もしかして、あれが僕達の担任?)
「ま、いいか。さてと本読も。」
倉持これをスルー。というか基本的に大人しくあまり他人と関わるのが得意では無い彼にとって寝ているだろう担任を起こす気には到底なれないのである。
そういう訳で彼はアンジェラに入学祝いに買ってもらった小説を読み始めたのであった。
(そういえば・・最近アンジェラ見ないなぁ・・なんだか忙しそうだし僕が何か手伝えればいいんだけど。)
♢♦︎
数分後。
「おはよう!!」
「・・おはようございます。」
「む、声が小さいぞ。それでは元気が出るものも出ない。まぁ今日が初顔合わせだ。仕方ないかもしれない。む、自己紹介を忘れていた。僕は飯田天哉だ。これから1年間宜しく頼む!差し支えなければ君の名前を教えて貰っても?」
「・・倉持管理。」
「そうか、倉持か!改めて宜しく頼むぞ!」
「・・うん。宜しく。」
「うむ!」
それまた数分後。
「おい。」
「何?」
「テメェが首席か?」
「・・・そうだけど。」
「・・チッ。覚えておけ、1番はこのオレだ。」
「・・そう。」
「ふん・・・」
入学式開始5分前。
このぐらいの時間にもなると生徒の殆どがこのA組に集まってくる。
だが、倉持は個性まで使用して自分の存在感を限りなく薄くしていた!
・・嘘である。彼にはそんな個性は存在していない。
唯、入学試験で彼が見せたアレの影響で誰も声を掛けて来ないだけである。
その事を彼は容易く予想できたが・・
(それでね!ここのクレープが美味しそうなのよ!今度私と騎士ちゃんと王様と一緒に行ってみましょ!)
(うん!行こう!女王ちゃん!)
と、『憎しみの女王』と共にスイーツトーク(脳内)で盛り上がっていたので
そんな事は頭から吹き飛んでいった。
♢♦︎
「はい、お前達が黙るまで8秒かかりました。合理性に欠くねお前ら。」
その一言に生徒は黙り込む。いや、どちらかというと
『いつの間に!?』 『え、誰!?』
が原因だろうか。
「という訳で担任の相澤消太だ。よろしくね。」
(ん・・今、先生こっち向いた?)
「・・取り敢えずお前達、今すぐに体操服に着替えてグラウンドに出ろ。以上。」
そう言って、先生はそれ以上何かを発する事無く、教室を出て行き扉を閉めた。
それと同時に生徒達もまた急いで着替えるべく更衣室に向かう。
だが・・
(体操服?・・あ、職員室行かないと。)
それすら持っていない人が1人ポツンと立っていたそうな。
♢♦︎
「・・・21。揃ったな。これから個性把握テストを行う。」
「え!?入学式は!?ガイダンスは!?」
なんだかフワフワしていそうな少女がそこにいる人達(1名は除く)の気持ちを代弁した。しかし、相澤は視線を向けずそんな時間を消費する暇は無いと一蹴した。
「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈。個性を抜きにした体力テスト・・中学にやった事あるだろ?」
(あ、またこっち向いた。)
「実に合理的だ。・・・爆豪お前、中学の時ソフトボール投げ何mだった?」
「67m。」
「んじゃ、個性ありで思いっきり投げてみろ。ほら。」
「んじゃあまぁ・・・。」
爆豪は肩のストレッチを行い『個性』をボールに乗せ。
「死ねぇ!!!」
その勢いのまま思いっきりぶん投げた。辺りに爆発音が響き、辺りは一瞬炎に包まれる。
少し間を開けて
「ん・・705mね。」
相澤が持っていた液晶に記録であろう数値が現れ同時に生徒の歓喜の声が上がる。
『すごい。』 『面白い!』などが殆どで多くの感情が個性を使うという事に浮き出ているようだった。相澤はそんな少年少女を見てこう紡ぐ。
「・・面白そうね。よし決めた。このテストで最下位だったものはヒーローになる見込み無しとして除籍処分としよう。・・生徒をどうするかは教師次第・・ようこそ?これが雄英高校ヒーロー科だ。」
生徒にどよめきが走る。発言の取り消しを懇願するものもいたが
知らぬ存ぜぬで一向に取り合おうとしない。
・・かくして、個性把握テストは緊迫した空気の中開幕した。
♢♦︎
第1種目は50m走。
倉持の出席番号は9番、現在のトップは飯田の3.04秒。
まだ前半の方ではあるが実の所彼にはこのテストにおいて一部制限がかけられていた。
『おい、倉持。お前アイツら召喚するの禁止な。』
『はぁ・・わかりました?』
『あくまでもこのテストはお前の実力を見る事が重要だ。』
『だから、精々俺に見込みがあるかどうか確かめさせてみろ。』
(うーん、まぁ正直なところ今彼らに力を借りても逆効果だしなぁ・・申し訳ないけどね。)
「じゃ、これで行きますか。」
彼が装備したのは黄金のガントレット。
『貪欲の王』から得られる『EGO』
『黄金狂』である。
『EGO』はその使用者が認められばその真の力を解放させるという性質を持っている。
では、『アブノーマリティ』にとことん愛されてる彼がそれを使えば?
「よーい。」
どん。
声が響き、その直後にゴールテープを彼が切った。
そう、このガントレット。『ワープ』が出来るのである。
「0.78・・ね。」
結果0.78秒
第2種目。
握力検査。
結果、測定器が『EGO』により壊れた為測定不能。
葡萄頭の変態が本気でぶるっていた。
第3種目
立ち幅跳び。
別にここは通常通りにやろうと決心。
結果7m55cm。
第4種目
反復横跳び。
『赤い靴』に助力をお願いし、男性とは思えない程の軽快な動きで動いた。
結果168回。
第5種目
ソフトボール投げ
これもまだ『黄金狂』の力で月まで吹っ飛ばした。
結果∞m。
因みにもう1人∞を出し驚かれた少女と個性の反動からか指がエゲツない骨折を起こしていた少年がいたそうだが、彼は次の種目の準備の為気付きもしなかった。
第6種目
長距離走5km
これには自信があったので割と普通に走った。少なくともゲブラーの修行で走った距離はフルマラソン相当だったので全く疲れる事も無く上位に入れたのだが流石にエンジンやバイクには勝てなかった。
結果4位。
第7種目
長座体前屈
特に何もなし。ただ普通に行った。
結果55cm
最終種目
上体起こし30秒。
ジャージの中に『失楽園』を着てスピード勝負に出た。
結果61回。
♢♦︎
「はい、じゃあパパっと結果発表。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括表示する。ちなみに除籍はウソな。君らの最大限を引き出す、合理的虚偽」
「「はぁーー!??」」
「あんなのウソに決まってるじゃない・・少し考えれば分かる事ですわ。」
「ま、そういうこった。んじゃ解散・・あ、倉持、お前は俺と一緒に来い。」
「?はい、わかりました。」
結果発表
1位.倉持管理。
2位.八百万百。
3位.轟焦凍、
♢♦︎
「くぅ〜すげえ倉持のやつ!あれが才能マンってやつなのかよ!?」
「グギギ・・イケメンしすべ・・っ!?」
「・・どうした峰田?そんなに震えて?」
「い、いや?な、何でもないよ?」
(命拾いしたわね・・その言葉を吐いてたら殺す所だったわ。)
(それにしても・・管理・・かっこいいわぁ・・)
この後全員で鑑賞会を開いた。
♢♦︎
彼は相澤ともに再び職員室にいた。
「先生・・一つだけ質問をしても良いですか?」
「・・あぁ、構わない。」
「あの言葉、本気でしたよね?」
「そうだ。」
「・・やっぱりですか、ありがとうございます。」
「んじゃ、次はこっちの質問な。単刀直入に言うぞ『アレ』は一体なんだ?」
「武器です。」
「それは『赤ずきん』や『オオカミ』の他にもああいうのがいるってことか?」
「はい。」
「あれはどうやって作ってる?」
「あれは・・・」
♢♦︎
「・・・はぁ。倉持からは色んな事が聞けたな。だがこれで大体の事はわかった。後は校長に提出して・・!?」
「・・その情報を貴方が持つことは許可できません。規定により記憶処理を開始します。」
(なんだ・・何処から現れて・・っ!くそ、意識が・・・)
「ふぅ、監視カメラの掌握そして偽造って結構大変なの。出来れば2度とやりたくないわ。」
「さてと、これを当たり障りの無いものの文書に偽造してっと。」
「管理、貴方は安心して学校生活を送ればいいわ。貴方に迫る全ての脅威は私が責任を持って排除するからね。」
・・絶対に・・・ね?
雄英高校生活1日目終了。
ロボトミをあまり知らない人の為の簡単『EGO』講座。
『EGO』とは『アブノーマリティ』から抽出されるエネルギーによって製造される武器の総称である。
但し、その全てのEGOの機能にはにロックが掛かっておりある特定の人しかその真の力を発揮できない。
発揮できれば壁から一瞬で壁にワープが出来たり斬撃を飛ばせたりできる。
現在できるのはゲブラーと倉持のみである。
感想批判意識などよろしくお願いします。