先週は忙しく、またキリもいいところだったので、少し更新が止まってしまいました。申し訳ありませんでした。
毎日投稿は少し厳しいかもしれませんが、最低でも週1で投稿していきたいと思います。
これからも今作品をよろしくお願いします!
というわけで、第11話です。1週間ぶりにペンを取ったので、おかしいところもあるかもしれませんが、感想にてご指摘いただけると嬉しいです!
「お前、まさかルルーシュなのか?」
「ええ、お久しぶりです兄上」
ルルーシュはブリタニア軍の本部、クロヴィスのいる場所に乗り込んできていた。その他には拳銃が握られており、その標準は常にクロヴィスに向けられている。
「いやぁ〜。ルルーシュ、生きててよかった!日本侵攻の時に死んだと聞いていたから…」
クロヴィスは、その言葉とは裏腹に、怯えた様子でルルーシュに声をかけた。当然である。腹違いの弟とはいえ、自らが拳銃を向けられていれば、恐怖の感情が濃く出てしまうからだ。
さらに、クロヴィスはルルーシュが死んだと思っていた。いわば、今のクロヴィスにとってのルルーシュは、亡霊のようなものなのである。
「どうだい、ルルーシュ。私と一緒に本国に…」
「また俺たちを外交の道具にするつもりか?」
クロヴィスの保身に走った言葉に、途中で被せるようにルルーシュは自らの境遇についてをクロヴィスに語った。それは、クロヴィスにルルーシュ自身の立場を思い出させる行為であった。
「俺たちが日本に送られたのは、母さんが殺されたからだ。母さんは皇妃と言えども、元は庶民の出だった。それを他の皇妃たちに恨まれて殺されたんだ!」
ルルーシュは、怒りのあまり我を失いそうになっていた。本来の目的も忘れ、ルルーシュが銃の引き金に指をかけたその時、2人は扉の開く音を聞いた。そして、入ってきた人物を見て、クロヴィスは目を輝かせた。その顔は水を得た魚のようで、歓喜に染められていた。
「おお!アールストレイム卿!さぁ、早くこの私を助けてくれ!」
入ってきたのは、アーニャだった。アーニャはルルーシュの元まで近づくと、その手をルルーシュの手に重ねた。
「ルルーシュ、あなたの目的を忘れちゃダメ」
それを聞いたルルーシュは我に帰り、アーニャに「ありがとう」と言った。
それを眼の前で見ていたクロヴィスは、今までの喜色に満ちた表情から一転して、絶望に彩られた表情に戻っていた。
「ど、どうして!アールストレイム卿!そいつは私を殺そうとしているのだぞ!」
「あなたの生死は関係無い。私は、ルルーシュについていく」
クロヴィスに淡々と返すアーニャ。その様子を見て、クロヴィスはあることを思い出した。
「そうか…お前は、アリエスの離宮でルルーシュたちと一緒にいた!」
「もういい。お前はただ俺の質問に答えればいい」
クロヴィスが、激情しそうになると、ルルーシュは下ろしていた拳銃を再びクロヴィスに向けた。クロヴィスが大人しくなるのを確認すると、アーニャに声をかける。
「アーニャ、人よけはどうなっている?」
「問題ない」
「そうか…。さぁ、クロヴィス!答えてもらおうか!母さんを殺したのは誰だ!答えろ!」
ルルーシュはアーニャから周辺の安全を確認すると、クロヴィスにあの力を使った。瞳は赤く、何かの紋様を映し出していた。クロヴィスは、ルルーシュの命令を聞くと、その身体から力を抜きダラリとなると、ルルーシュの質問に答えた。
「私じゃない。シュナイゼルと、コーネリアが知っている」
ルルーシュはそれを聞くと、再び拳銃の引き金に指をかける。
「ルルーシュ、ここは私が…」
「いや、大丈夫だ。これは、俺がやる」
「そう…。分かった」
ルルーシュとアーニャがそんなやりとりをしていると、クロヴィスは我に返って、ルルーシュたちに向けて叫んだ。
「バカな!ルルーシュ!考え直せ!母は違うと言えど、実の兄弟だぞ!」
「…さようなら、兄さん」
ルルーシュが、指に力を込める。世界に1つ、赤い花が咲いた。
ルルーシュは、震える手を下ろした。その手を、アーニャの小さな両手が包んでいた。
ー
「こら!ルルーシュ!」
ルルーシュの頭に、軽い衝撃が走った。感触からするに、丸めた紙で頭を小突かれたようだ。ルルーシュは、正面の女性を見据える。
「ルルーシュ、今寝てたでしょ?」
「嫌だなぁ、寝てませんよ。ちょっとぼーっとしてただけで…」
ルルーシュが今いるのは、アッシュフォード学園の生徒会室。そして、たった今ルルーシュを叩いた人物は、この学園の生徒会長であり、学園長の孫娘である「ミレイ・アッシュフォード」であった。
ルルーシュの座る長机には他にも人が座っており、1人はよくルルーシュを賭けチェスへと送っていく生徒会書記のリヴァル。その隣には、ルルーシュのクラスメイトであり、生徒会所属の「シャーリー・フェネット」がいた。
さらに、そこから少し離れた場所に置かれたパソコンの前に座っている眼鏡の少女が生徒会所属の「ニーナ・アインシュタイン」がいた。
この光景こそが、ルルーシュの今の「日常」であった。
ー
ルルーシュが予算審査を一旦終え、学園に登校すると、クラスメイトたちが小型テレビを見て何やら言っていた。近づいてみると、昨日の新宿のニュースのことだった。しかしニュースでは、毒ガステロとだけ報道されており、クロヴィスの安否などについては特に触れていなかった。
ルルーシュは、なぜ政府がクロヴィスの死を隠すのか気になったが、思考に没入する前に、シャーリーの声を聞き、そちらに意識を向けた。
「ねぇ、ルル。新宿って…」
「あぁ、シャーリー。昨日、このことで電話をかけたんだ。知り合いからリアルタイムで聞いていてね」
ルルーシュがシャーリーからの質問にそう答えていると、教室の別の場所から、女子たちの声が上がった。ルルーシュがそちらを見ると、そこには赤い髪の少女が座って、クラスメイトの女子に囲まれていた。
ルルーシュがそちらを見ていると、リヴァルが後ろから肩に手を回して耳元で囁いた。
「なんだよルルーシュ〜。ああいうのが好みなのか?」
「あぁ、いや。彼女…」
「ん?あぁ、今日は来てるみたいだな。カレンさん。体が弱くて、たまにしか学校に来ないけど、成績は抜群に優秀。授業に出てないのに勉強ができるなんて、まるで誰かさんみたいだな!」
「余計なお世話だ」
ルルーシュは、リヴァルとの話の最中にも、目の前の「カレン」という少女について考えていた。
(雰囲気は多少違うが、あれは昨日新宿にいた女…!どうりでどこかで…)
ー
昼休み。カレンは友達に誘われ、庭で昼食を食べていた。穏やかな時間が流れていたそこに、突然蜂が舞い込んできた。他の女子たちは一目散に逃げ出したが、カレンだけは少しずつ、蜂を刺激しないように距離を取ると、草陰に身を隠した。
「あぁーめんどくさい。病弱設定になんてしなきゃよかった」
そう言いながら、目の前に飛んできた蜂を素手で両断するカレン。そして、残っていた昼食のサンドヴィッチを口にくわえると、教室に戻ろうと体の向きを変えた。すると、そこに1人の男子生徒が立っていた。ルルーシュだった。
(やばい…聞かれた!?)
カレンは内心で大きく焦っていた。可能であれば、目の前のこの男を処理しなければならない。そう考えていた。
一方、ルルーシュはカレンに近づくと早速力を使った。カレンが力かかったことを確認すると、カレンに質問をした。
「お前、昨日グラスゴーに乗って新宿にいた女だな?」
「はい」
「どうしてブリタニアに対し、テロを起こした?」
「私は日本人だから。ブリタニアの血も半分入ってるけど…」
「ハーフ…!?」
ルルーシュは、多少の驚きを受けたが、それ以降は昨日の新宿の事について聞くだけに留めた。そして、全ての質問を終えると、カレンの目に光が戻った。
「あの、何か?」
「いや、いい。もう用は済んだ」
ルルーシュはそう言って、カレンの元を去ろうとした。しかし、思い出したかのように立ち止まると、念には念を入れるため、カレンに再び力を使った。
「新宿でのことは何もいうな」
「新宿?あなた、一体何を知っているの!」
しかし、力は不発に終わったのか、カレンの意識ははっきりとしていて、
ルルーシュは大いに焦った。
(バカな!力が発動しない!?くそ、一体どうしたら!)
「さあ、今の言葉がどういう意味なのか、吐いてもらうわよ!」
カレンがこちらに近づいてくる。その時、ルルーシュの頭はパニック状態に陥っていた。どうこの場を切り抜けるか、ルルーシュが必死にそれを思考していると、二階の窓からシャーリーの声が聞こえた。
「ルル〜!カレンさ〜ん!次の時間、理科準備室だから、早く行かないと〜!」
「やべ!俺、実験器具出さないといけないんだった!」
ルルーシュは、シャーリーの天然のフリに乗っかる形でその場を走り去った。後には、どこか納得できていない様子のカレンだけが取り残された。
4/11追記
いつも拙作をお楽しみいただいているみなさまに大事なお知らせがあります。更新が長らく止まっていますが、この先1年は更新が満足にできないと思います。
あまり人に広めることではないので、理由は活動報告に書いておきますので、気になる方はそちらで確認お願いします。
更新ができる時間ができれば、できるだけ更新したいと思っているので、よろしくお願いします。