XDUの未来の騎士型ギアを最初見た時の感想なんですけど、一瞬、騎士というより魔王型ギアに見えると思ってしまいました(笑)
※今回の話はイメージして読むと気分が優れなくなると思うので、読むときはあまりイメージしないで読むのをオススメします。
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Fate/hollow ataraxiaでアヴェンジャー:アンリマユのマスター:バゼット・フラガ・マクレミッツが彼と契約した時【死にたくない】と願い、それを四日間しか現界してなかったアンリマユが彼女の願いを歪に叶え、繰り返される四日間の中で四日目の夜を経過またはそれまでにアヴェンジャーかバゼットのどちらかが死亡した場合に現れる知性を持たない
黒い獣はアヴェンジャーの変異体であり、彼を妨害し彼の根底的な望みである「繰り返される四日間」を延々と続けさせようとする無意識の分身。
赤い弓兵の【無限の剣製】と似た名称であるが、宝具ではなくアヴェンジャーの形態の一種であり、アヴェンジャーであった
―主人公視点―
「……
鎧の少女を助けに入り、化け物に飛び掛かった俺は化け物が突き出した拳によって返り討ちにあい意識が途切れ、次に眼を開けたら最初に目覚めた森の中に立っていた。
なんで死んだのに最初の森の中にいるのか考えていると、ある単語が頭をよぎった。
アンリマユ、死に戻り、そして強制リトライ。一見バラバラに思える単語だが、俺にはそれに心当たりがありその単語を声に出した。
(けど俺はバゼットと会ってないし、それどころか契約すらしてねーのに、なーんで死に戻っているんだ?)
「まあ、考えてもこの疑問が解決する訳じゃないし、それに本当に死に戻っているならあの化け物がまだ暴れているだろうけど、行かなくていいな。
あのお嬢ちゃんには悪いが最弱の俺が行ってもまた殺られるのが目に見える。ハイ、この話し終わり!」
そう言ってクルリと後ろを向いたら――
「…………ハ?」
――
「……嘘だろ?なんで、お前が……ここに?」
俺は
黒い獣の姿には見覚えがあった。
Fate/hollow ataraxiaで出てくるアヴェンジャー:アンリマユの無意識の分身。
繰り返す四日間を延々と続けさせようと彼を妨害する残骸。
その
「おいおい、黙ってないでなんか喋って……」
質問に答えない黒い獣にもう一度質問しようと声をかけた瞬間――
―ドスッ―
「……み……ろ?」
ドスッという鈍い音がしたのと俺の腹部にナニかが貫いた。
俺はゆっくりと視線を自分の腹を確認した。そこには……
「……………ア?」
そこには、黒い獣の鋭い爪が俺の腹を突き刺していた。
「……ア……ア?……ガァァァァァァァァァァァァァァッ!?!?!?」
漸く認識が遅れ、激痛で汚い悲鳴をあげ、黒い獣は一度俺の腹から爪を引き抜き、支えがなくなった俺の身体はそのまま地面に倒れた。
普通の人間だった頃の俺だったら激痛に耐えきれず気絶していただろうがサーヴァントになったおかげか気絶する事も出来ず、俺は歯を食い縛り風穴が空いた腹の痛みを我慢して、目の前に立つ黒い獣に何故と問いかける。
『………カ…、……エ…、………リ……ユ』
「ハァ……ハァ……ア?……今、なんて……?」
獣の獣の口から声が聞こえ、なんて言ったのか目の前に立つ黒い獣に質問する。
『…ネ……エ、…ア………ユ…』
「ハァ…ハァ…ハァ…だからァ、なんて言ったのか……ハァ…わかんねーよ……ッ!?」
地面に両手をついて両腕に力を込めてゆっくりと身体を持ち上げながら、顔を上げた直後、黒い獣の顔が俺の顔に近付けて獣臭い息を吐きながら聞き取れなかった言葉を口にした。
――願イヲ叶エテミセロ、アンリマユ――
・
・
・
「……ブハァッ!…ハァ…ハァ…ハァ…ッ!?今のは、一体?」
次に眼を開けた直後、自分の腹を抑えて黒い獣がいないか周りを見渡し、黒い獣がいないとわかった後ゆっくりと息を吐きながら呼吸を整えた。
「ハァ…ハァ…ハァ…フゥ。なんだったんだアイツは?つーか、また死に戻ったのか俺は?」
―願イヲ叶エテミセロ―
あの黒い獣は俺にそう言った。
願いを叶えろ、どうしてアイツはそう言ったのか考えていると一つだけ心当たりがある事を思い出した。
―セレナを助けてください!神様!―
最初に死ぬ前に聴こえたピンク髪の少女の願い、つまりあの化け物からセレナと呼ばれた少女を助けないといけないと?
「いや、ムリゲーだろこれ」
元はただの一般人が
仮に
「やっぱり願い事はなかった事に出来ねーかな?……ッ!?」
―ゾクッ―と冷たい殺意が背中を駆け巡った。
俺はまさかと思いつつ後ろを振り返ってみると――
『グルルルル………ッ』
『グゥゥゥゥ………ッ』
木の影から黒い獣がこちらを見て唸り声をあげていた。しかも一匹増えてるし。
「クソッ!あー、ハイハイ!やればいいんだろ!やれば!」
黒い獣に見張られながら俺は悪態を吐いた後、研究所を見つけた方向へと駆け出した。
・
・
・
研究所に着いた俺はセレナという少女を助ける為に再びあの化け物を倒すまで何度もリトライを繰り返した。
――そう、何度もね――
―リトライ五回目―
化け物の背後を取りその背中を攻撃しようとしたが振り回した腕に撥ね飛ばされて死んだ。
―リトライ十回目―
化け物が伸ばした腕に捕まり、そのまま身体を握り絞められて死んだ。
―リトライ十五回目―
距離を取ったが化け物が投げた瓦礫に頭が直撃して死んだ。
―リトライ三十七回目―
化け物に両足を掴まれ、身体を縦に真っ二つに引き裂かれて死んだ。
―リトライ四十二回目―
漸く化け物に傷をつける事が出来たが、化け物が振り下ろした脚に踏み潰され死んだ。
―リトライ七十八回目―
化け物に頭を砕かれ死んだ。
―リトライ百三回目―
首の骨を折られて死んだ。
―リトライ百二十六回目―
下半身を食いちぎられて死んだ。
―リトライ百五十九回目―
脳みそをぶち撒かれて死んだ。
―リトライ二百七回目―
頭を喰われて死んだ。
―リトライ二百六十一回目―
身体を引きちぎられて死んだ。
―リトライ三百八十五回目―
腹をぶち抜かれて死んだ。
―リトライ五百九十八回目―
壁に挟まれ、潰されて死んだ。
―リトライ■■■回目―
また死んだ。
―リトライ■■■■回目―
また死んだ。
また死んだ。また死んだ。また死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死。
―俺は、また死んだ―
・
・
・
―リトライ■■■■回目―
普通なら発狂してもおかしくはないくらい
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ッ!たく、いい加減倒されてくれよ化け物よォ?」
何度目のリトライか数えるのを忘れた頃、漸くアンリマユの戦闘方法を理解出来て、あの化け物の攻撃から当たらずに傷を付ける事が出来るようになった。
まあ、何度もリトライを繰り返しているから動きをある程度先読みしてるからな。
おそらく今の俺の眼は鬼畜難度の死に覚えゲーを徹夜でクリアしたような目をしてるだろうな(白目)
ヒット&アウェイを繰り返し、同じ箇所に攻撃をし続け、フェイントを交え獣のような戦い方のおかげでかれこれ3時間も戦闘を続けられている。
「ハァ…ハァ…ハァ…ッ!こっちはもう体力の限界なんでな、そろそろリトライするのも飽きてきたところだ。
だから今度はさ………
テメーが死ぬ番なんだよ!化け物よォッ!!」
そう叫んだ俺は、両手に持つ【
「■■■■■■■■■■■■■■―――ッ!!!!」
「っとぉ!当たるかよノロマ!」
―ザシュッ!ザシュッ!―
「■■■■■■■■■■■■―――ッ!!!!!!」
化け物が振り下ろした拳を身を低くする事で紙一重に避け、それと同時に奴の脚の関節を切り裂いた。
「ヒャーハッハッハッハッハッ!!!!どうしたどうしたぁ!?最初と比べたら動きが鈍くなってんぞ!テメーも体力切れかぁっ!?」
「■■■■■■■■―――ッ!!!!」
目(のような部分)、腕、脚、首、胸、腹、腰、各関節、まるで獲物を痛めつける狡猾な獣のような動きで化け物の身体を傷つけ続け、更に【
―それを繰り返す事数十回―
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■―――ッ!!!!」
化け物の攻撃をかわしてもかわした時の風圧で身体が吹き飛ばされ、少しかすっただけで肌が裂けてしまう事もあったが、漸く化け物が地面に膝を着いた。
「ったく、漸くかよ。こっちも体力が限界だからこれで倒れて「■■■■■■■■―――ッ!!!!」くれないよな……!」
普通に立つのが難しいのか化け物が四つん這いになってその鋭い牙を剥き出しにして俺に向かって襲い掛かってきた。
「あーあ、まーたやっちまったな……。何回目か忘れたけど、そうやって俺の身体を噛み千切ったてくれたよな…?
おかげ様で肉食動物に喰われる草食動物の気持ちがよーく解ったわ」
顔を下に向けて大きなため息を吐いて両手に持つ【右歯噛咬】と【左歯噛咬】を上にぶん投げた。
――でもな。
化け物が地面を蹴り、俺の身体を喰らおうと飛びかかりその巨体を宙に浮かばせた。
――そう来るのを待ってたんだよッ!!
「いくぜェ…?コイツはテメーの自業自得だァッ!
ガア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!」
獣のような雄叫びを挙げると俺の身体が人の姿から、俺を殺した二足歩行で立つ
その直後に化け物の顎が俺の首から下の部分を噛みつかれた。
「ガァァァァァァァァァァッ!?」
―ズブリッ―と化け物の牙が俺の身体を貫き、左腕は噛み付かれた時に千切れ落ちた。
俺はその痛みに耐えきれず悲鳴を挙げた。
「グゥゥゥゥゥ……ッ!よう…化け物よォ…。獲物を…喰い殺すのは……どん…な気持ちだ?
まあ、化け物に聞いて…もわかんねーよな?
わかんねーならさ――」
――テメー自身も味わってみろ――
身体からブチブチと肉が喰い千切られ、自分の死が近づいていく感覚を感じながら、俺はひきつった笑みを浮かべて、自分自身に仕掛けた
――逆しまに死ね――
黒い獣の身体が白く光り、黒い身体に隠れていた赤い血管のようなのが浮き彫りになる。
――
俺の身体が光った直後――
「■■■■■■■■■■■■―――ッ!!!!!!」
――化け物の身体から大量の血のような液体を撒き散らしながら俺の身体から口を離し地面に倒れた。
地面に倒れた化け物の身体には、先ほどまで俺が噛み付かれていたのと同じ箇所に噛み付かれた傷が浮かび上がっていた。
―
アヴェンジャー:アンリマユの持つ唯一の宝具であり、三流以下のクソッタレ宝具。
自身が受けた傷をそのまま相手に返す【報復】という原初の【呪い】。
自身が受けた傷を負わせた相手の魂に転写し共有する単純であり強力な【呪い】。
仮に右腕がなくなった場合にこの宝具を使うと、相手の右腕が同様に吹き飛ばないが、右腕の感覚がなくなり動かすことも出来なくなる。
条件さえ満たせば、全ての相手に通用する。
高い魔術耐性を持つサーヴァントであっても問答無用でこの【呪い】にかかる。
また、【共有の呪い】であるためアヴェンジャーが自身の傷を癒さない限り、相手の傷も癒えることはない。
ただし、発動は一人につき一度きりでしかも放つのは自動ではなく任意発動。
自分が軽傷ならば敵にもさしたる効果は与えられず、かつ今後同じ相手には使えなくなる。
更に、致命傷を受ければ使う前に自分が死亡してしまうので発動できない。
この宝具の所有者であるアヴェンジャー:アンリマユ曰く
「傷を負わねば攻撃できない、クソッタレの三流宝具」とのこと。
簡単に説明すると受けた自身の傷を相手に転写するカウンター宝具である。
使いどころが非常に難しい上、互いに重傷を負って動けないという困った状況が出来る(まさに今の俺のように)
でも――
「そういう時の保険は既に出してあんだよ」
―ザシュシュッ!―
「■■■■■■■■■■■■■■■■■―――ッ!!!!!!!?」
【偽り写し記す万象】を発動する前に上に放り投げた【右歯噛咬】と【左歯噛咬】が化け物の首と頭部に突き刺さった。
そして化け物の身体中に突き刺さっている複数の【右歯噛咬】と【左歯噛咬】にまだ動く右腕を伸ばし、残った全ての魔力を送り込んだ!
「本来なら正義の味方が使う能力だが、この身体の基になった
――喰い尽くせ!
その瞬間――
―ズバァッ!―
――化け物の身体中に突き刺さっていた大量の【右歯噛咬】【左歯噛咬】が俺の魔力に一斉に反応してその形状を大きく変化して、化け物の身体を切り刻んだ。
身体を切り刻まれた化け物は声をあげる事もなく、ズブズブと身体が溶け崩れていき、化け物がいた場所には丸い玉みたいな物が残っていた。
「へ、へへ……漸く死ぬ前にくたばったのか、……クソッタレ…ッ」
化け物が完全にくたばったのを見届けた俺は立ち続けるのが限界になり、そのまま瓦礫まみれの地面に後ろから倒れ込んだ。
(あー駄目だ、魔力もスッカラカンでもう指一本も動かせねー。あ、これで死んだらまたリトライしなきゃならないのか?うへー、嫌だ嫌だ。これで何回目のリトライをしたんだ俺は?)
視線を崩れ落ちた天井に向けてここまでリトライを繰り返して化け物と戦った事を振り返っていると……。
「大丈夫ですか!しっかりしてください!」
「お?よう、お嬢ちゃん。漸く落ち着いて話せるな」
漸く助ける事ができた少女が倒れている俺の側に寄り添って来た。
「なんで私を助けて……っ!ひどい傷……」
俺の身体中に見える傷を見た少女は胸を抑え悲しい顔を浮かべる。
今の俺の状態は左腕が千切れ、首から胴体まで先ほどまで化け物に噛み付かれ心臓は免れたが化け物の牙が肺を貫通して呼吸がしづらくなっている。
それの他にかわしきれずに顔の頬がパックリと割れていて、更に背中には吹き飛ばされた時に背中を打ち付け小石や瓦礫の破片が肉を抉るように入りこんでそこから流血していた。
「待っててください!今マム達を呼んできますから、すぐに傷の手当てを「あー、悪いけどそれは無理だ」え?」
少女が俺を助けるために人を呼ぼうと立ち上がるのを俺は倒れたままそれを断った。
「イヤー、ありがたい話だけどもう手足の感覚がもうねーんだわ!仮に傷の手当てが出来ても魔力もスッカラカンでこうして現界してるのはある意味奇跡なんだよなー」
「何を言って……嘘!あなた…身体がっ!」
手足から消えていく俺の身体を見た少女が驚いて声をあげる。
「な?だからお嬢ちゃんが気にしなくていいんだよ」
「でも……、なら名前を!あなたの名前を教えてください!」
「俺の名前を…?正気かお嬢ちゃん。俺の名前を聞いたら呪われちまっても知らねーぞ?」
ケケケと悪い笑みを浮かべて少女に伝えると、少女はそれにビビるどころかむしろ無言で強い眼差しを俺に向けてくる。
(…………ハァ。俺の名前……ねぇ?
まあ、どうせリトライしたらなかった事になるんだから別に教えてもいいか)
「いいけど、まず先にお嬢ちゃんの名前を教えてくれねーか?人の名前を聞くのは自分から…だろ?」
何度も助けたんだ、これくらいの役得はいいだろ?
少女の強い瞳に負けた俺は先に少女の名前を教えてくれと頼んだ。
「は、はい!私はセレナ・カデンツァヴナ・イヴです!あなたの名前はなんて言うのですか?」
「セレナ……ね、いい名前だな。次は俺の番だな?俺の名前は、アン…リ……」
少女―セレナに名前を教えてもらい、セレナに俺の名前を伝えようと口を開いたが、気を抜いたせいか現界を維持するのを忘れてしまい名前を言う途中で俺の身体は霧散してしまい、俺の意識はそこで途切れた。
―了―
どうも皆さんクロトダンです。
早速爆死したので続きを投稿しました(笑)
ほんと、課金したら爆死ばかりで無課金なら当たるのはなんででしょうかね?
ちなみに主人公はここで終わりではありませんのでご安心してください。