『竜』
「......で、【悪魔の実市場】で英雄扱いされてきたわけか。お前たち。」
「...その通りだ。」
今、私達4人はセンゴク大将に呼ばれていた。...昨日の件で。
正確にはボルサリーノが、だが。
「ハァ...ルイン。確かに功績を出せば昇格すると言ったが、出すの早すぎないか?」
「あ、ははは...。」
ホント、言われた翌日だったもんなぁ。
「そんで、なんであっしたちも呼んだわけですかい~。センゴク大将。」
「...わしらは何もしとらんぞ。」
サカズキの言葉にクザンは何回も頭を縦に振る。...なんか上司を避けてる感じがするなぁ。
「...ボルサリーノ、報告によると、悪魔の実の力としか思えない技を使ったそうじゃないか。」
「まぁあっしは昨日、能力者になったからねぇ。」
「.........やはりそうか。お前の性格上、悪魔の実なんて食べたらそれこそ訓練を怠る怠け者になると思ってあえて食わせなかったんだが。」
そう言って大将は私の方に向く。
「まあ、【悪魔の実市場】行きのチケットは私が渡したから別にいいが、何故自分の部下でもないサカズキ達を連れて行ったんだ?特にサカズキとクザンは能力者だぞ!?」
「なんだ、貰ったんだから好きに使っていいだろう。それに何も、私が何も買ってないって事ではないぞ。」
「何ィ!!?どういうことだ!!」
私は手に持つ鞄の中から2つの悪魔の実を取り出す。何故持ってきたかって?そりゃ家に置いておくとこわいからね。ロキ中将が売りそうだ。
「これだよ、将来の部下の為に買っておいた。」
「......確かに悪魔の実だな。見たことが無いが。」
「食べさせるのが楽しみだよ。」
「そうか、ならいい。」
「......それより、俺等を呼び出すって事は何か面倒な報告でもあるんじゃないの。センゴクさん。」
「ああ、ボルサリーノの昇格が決まった。」
「「何ィ!!?(何じゃと!!!)」」
へぇ。昇格が決まったって事は、私と同じ中将になるわけか。
「おお~あっし昇格するんだねぇ~。」
「...まぁ重大な報告を上げるとすればこれだけだ。ボルサリーノはともかく、君等二人を呼んだのは
「......やってくれたのう。ボルサリーノ。」
「確かに、同期に先越されるのはいい気しねぇな。」
「そう思うのだったら、さっさと功績あげてきなぁ。」
「「やかましいわ!!!」」
犬猿の仲とは思えないほどぴったりなタイミングで同じセリフを言い、センゴク中将の部屋から出て行った。
「じゃあ、あっしはこれからどうすればいいんですか。大将。」
「ああ、今日は家でゆっくり休んでくれ。突然呼び出して悪かったな。もう下がってくれていいぞ。」
「了解。じゃあ、失礼しました~。」
そう言うと能力でこの部屋から消えた。やっぱり能力に頼りそうだなアイツ。
そうして取り残された私。......まあ私も昨日の件の関係者だったから呼び出されただけだろう。だったらもう帰らせてもらおう。
「じゃあ、私も失礼し「ちょっと待ちたまえ。」...はい?」
何だ、まだ何かあるのか。
「君には仕事が一件入っている。」
「えー...。」
「何故嫌がる!!!」
「...ここの所休みと言う休みがないんだよ。修行が終わったと思ったら【飛将軍】と戦うわ、それが終わった直後にサカズキと戦りあうわ、昨日だってすばらしい休みが期待できると思ったら海賊来るわでもう休みが休みじゃないんですよぉ。」
「ま、まあそれは君のトラブル引き寄せ体質が原因と言う事で...。」
「いやいやトラブル引き寄せ体質とか。」
私は漫画の主人公か何かか!?
「まぁそれより仕事の方の内容だが、君はアラバスタ王国と言う所を知っているか?」
「おお!!あの砂漠の国の!!?」
ビビのいる国か。...まだ生まれてないだろうけど。
「ああ、そこの国王のコブラ王が3ヶ月後の
「......ご指名か。...断ったらどうなる。」
「無論極刑だろうな。」
「分かりました喜んで行かせてもらいます!!」
最悪だ...断れば極刑だとか、逃げ場が無いじゃないか...。
早速準備をしなければ。今回は長旅になりそうだ。
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早速家に戻ってきた私は早速出発の準備を始める。
「えっと、コレとアレと...後は...。」
「...何をしてるんだ、ルイン。」
「見て分からないかな。旅の準備だよ。」
「いやいや、何で旅の準備なんかしてるんだよ。」
そういえば師匠には何も言ってなかったな。とりあえず言っておくか。
「ああ、仕事が入ってきてな、ちょっと遠出する事になった。」
「...ちなみに、行き先はどこだ。」
私は鞄の中からアラバスタの
「.........そうか、アラバスタへ行くのか、遠いが大丈夫か?」
「ああ、竜になって行くからそんなに時間はかからないと思う。」
「......そうか。」
師匠はどこか寂しそうにそう言った。まるで大好きな主人が遠くへ行ってしまうのを見つめる子犬みたいだ。
「...寂しいのか?」
「......違ェよ。......ただ、話し相手がいなくなるな、と。」
「それ、寂しいんじゃないか。」
「...この話はもういいだろ、仕事なんだったら行ってこい。がんばれよ。」
そう言って部屋から姿を消す。...やっぱ寂しいんだろうな。私がいなくなる事が。
「.........よし、荷物は纏め終わった。じゃあ行ってきますか。」
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新月の夜、夜道を歩く私を月光が照らす。まるで旅立つ私を祝福するみたいに。
...半年近く此処にいた。まあまた戻ってくるが。
初めてマリンフォードに来た時は見るもの全てに感動を覚えていたが、今では見慣れてしまったマリンフォードの風景。月光が照らす町並みもまた美しい。
「しばらくここから離れるんだ。...空から見ておこうか。」
私は【月歩】で空中へ飛翔する。空から見ると町全体に淡い光が篭っているように見える。
ふと視線を家に向けると師匠がこちらに向け手を振っているのが見えた。
......ここ、家から大分離れてるんだが、しかも夜。彼の目のよさは群を抜いてるんだろうな。
そう思いながら手を振り返す。
「よし...行ってくるか』
私は竜となり空を駆けた。
――……
空を飛んで何時間たっただろうか。もうすっかり日は昇り、太陽の位置的に正午近くだ。
『そ、そろそろ島のひとつでも......ん?』
前方に島を確認。...しかしアラバスタの
だが体力が限界に近い。一度あの島に降りて休憩しよう。
私は急降下し、その島に向かって直進する。
『...あそこに白い岩で出来た建造物があるな。そこの近くに降りるか。』
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ドラゴンside
私はドラゴン、世界政府を倒し、自由を手にするという目標に向け各国で暗躍する組織『革命軍』と言う組織を仕切っている。この白土の島バルティゴを本拠地として。
...今はまだ大した戦力ではないが、いつか必ず世界を変えてみせる!!
「ドラゴンさん!!!大変です!!!」
そんな自分語りをしているとおれの部下が物凄い剣幕をして入ってきた。
「何事だ。」
「そ、それが、空から
「...何だと...!!竜!!?」
竜がこの大地に舞い降りたと言うのか!?
「今どこにいる!?」
「それが、下り立った瞬間に炎に包まれ、その中心から一人の
「分かった。すぐそちらへ向かう。」
竜から出て来た少女。実に興味深い。
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ルインside
「さあさあこちらへ!」
「竜から出てきたって言うのは本当ですか!?」
「竜...我等の自由の象徴そのもの!!」
「神が、神がこの大地。我等『革命軍』本拠地に舞い降りた...!!!」
体力の限界で下り立った島がまさか『革命軍』の本拠地だったとは...。しかも彼等の中では竜が神聖なる生物として信仰されているらしい。
...失敗だったな。もう少し海の方で下りるんだった。まあ、今更後悔しても遅いが。
「そこをどけ、お前達。」
ど、ドラゴンさん!!!
...どうやら、『革命軍』のトップが来たようだ。
「......君が、紅い竜から出て来たという少女かね。」
「...まあ、そうなるな。」
「.........能力者か?」
...能力者か。まあそうなんだが、私が海兵である以上バレるのは非常に良くないな。ここは本当に神だと名乗っておこう。
「...違う。私は
おおおお!!!!
...うん。まあ信じてもらえてそうだな。適当設定ぶちこんだだけだが。...ドラゴンだけはまだにらみを利かせているが。
「我々は竜を神とし、自由の象徴として崇めている。...君が神だというのなら、一度私にその神々しい姿を見せてはくれないか。」
「ああ、君の部下におもてなしもしてもらったからな。それくらい良いだろう。外でな。」
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さてさて、外にやってきたわけだが、物凄い数の革命軍団員に見られている。なんか服着替えるのを直視されてる感じでちょっと恥ずかしい。
まあ、約束だから竜にはなるが。
「【竜化】」
私の体から紅い炎が発生し、徐々に竜の形に変身していく
おお!!!本当に竜になった!!!
我々の信仰対象...!!
う、美しい!!
私の
「...!!!本当に竜になるのか...!!」
『ああ、
ドラゴンは私を見たまま動かない。おそらくこの姿に圧倒されているのだろう。何も耳に入らない状態の様だ。
「.........神よ、どうか我々の話を聞いて欲しい...!!!」
何か彼が自分の世界に入りはじめた。まあ神って言うのは自分から言ったからな。仕方ないな。話を聞いてやろうか。
『.....いいだろう。』
「我々『革命軍』は自由を求め、世界政府を直接倒すため、各国の王に接触し、既にソルベ、カマバッカ、
『ほほう...って、え!?アラバスタ!!?』
待て待て待て待て、確か原作じゃあコブラ王は民のことを第一に考えている名君だった筈。...革命の意思なんて一切見られなかったんだが。しかも世界政府って【古代兵器】蘇らせるつもりなのか。
......とんでもない事を聞いてしまったな。一国の王が革命軍の思想に染まっているなんて話がこちら側にバレたらとんでもない事になるぞ。
少し動揺した私の心を沈め、何とか平常心に戻した私は、ドラゴンに問いかける。
『...では聞くが、コブラ王はこの所、何か動きを見せたか。』
「はい、彼は我等の敵である世界政府に最近、頭角を現し始めた『ルイン』と言う海兵を
『!!!』
私を暗殺!?あのコブラ王が!?
『.........何故暗殺するという結論に至った。』
「...我々の野望の敵となるからです。各国の王には既にその海兵の情報が知れ渡り、白ひげ同様
......私と白ひげが同等扱いされているのか。世界を揺るがす力なんて持った覚えないし、何より何故こいつ等は私が
『聞くが、そのルインという海兵について、王が世界政府に聞かされていることは何だ。』
「はい、『ルイン』は海軍に入隊して半年で海軍本部中将にのし上がった海軍史上最速昇格記録を持つ女海兵、見た目は10代後半、覇王色の覇気の素質を持ち、覇気が未熟な状態であの【飛将軍】と互角に戦ったと聞いております。能力は
成程成程、私を過大評価しすぎだな、五老星。照れるじゃないか。
...そんなことよりだ。『革命軍』はこの先必ず敵となる『私』を消そうとしていると言う最悪な情報を手に入れた。能力が知られてないのは不幸中の幸いと言うべきだろう。なら、こうしよう。ドラゴンたち『革命軍』は私のことを神だと思っている。...だが
『...なら神としてお告げをしよう。』
おおお!!!
我々に、遂に...!!
う、美しい...!
『今はまだ、牙を剥く時ではない。仮にそのルインとやらを殺せたとして、海軍上層部、世界政府は必ずその原因を洗いざらい突き止めてくるだろう。そうすれば今はあまり名の知れていない『革命軍』と言う組織の存在が世間に広まる事になる。そうなればドラゴン、お前の【自由】を手にするなどという野望は遥か彼方へと飛んでいってしまう。...今、政府を直接倒そうとする『革命軍』の存在が政府にばれたら指名手配犯になること間違いなしだ。なら今は『革命軍』が政府に勝てるほどの戦力を持つまでは自分からちょっかい出すような事はよしておけ。』
「ああ、神が我等にお告げを...!!!分かりました。そのように。...おい!お前達!!コブラ王に『ルイン』の暗殺計画を中止するよう言っておけ!!」
はい!ドラゴンさん!!
......勝ったな。もうちょっかいだされる事がないだろう。これで安心してアラバスタへ行けるというものだ。
私は竜化状態から元の姿に戻る。
「...じゃあ、今日一日泊まっても良いよな?」
「はい、神よ。おおせのままに。」
...ちょっと罪悪感あるが、まあいいか。
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ドラゴンside
竜。
我等の自由の象徴。
天駆ける竜のごとく自由に向かい一直線に向かう我等にとうとう現れた本物の竜。
おれは彼女を神と呼ぶ事にした。
能力者などと言う偽者ではなく、彼女の姿は本当に、
「で、私はどこで寝ればいいんだ?」
「神はこちらへ。最高級のベッドでおやすみくださいませ。」
「あ、ああ。」
神は若干引いてる顔をしながらおれが案内した部屋へ入った。なんだ、おれはなにか変な事でもしたのか。神に対してこれくらいのおもてなしはむしろ当たり前だと思うのだが。
「...ドラゴン。」
「..なんだ、イワ。」
「あんなのを神と思っちゃっていいの!?ヴァターシは思うところあるんだけど。」
「何だと!!!イワ貴様!!我等が神を何だと心得る!!?」
イワ、心外だ。実に心外だよ。
「...
「.........何だと...!!?我等が神が、『ルイン』...!!?そんなわけが無い!!」
おれがそう叫ぶとイワが慌てておれの口を押さえる。
「大声出すなッキャブル!!!これを見なさい。」
イワは懐から一枚の写真を取り出し、おれに見せる。
「...バカな...!!」
その写真には神と全く同じ顔の海兵が写っていた。
「.........で、どうするのよドラゴン。このままあの女をここに泊まらせるワケ!?」
...............おそらく、イワの言う事は真実。神は海兵だ。そうなると昼に我等にあのお姿を見せる理由が無い。......神が敵にわざわざその力を見せるのか?
「......おれに考えがある。これはここにいる『革命軍』全員に報告せよ。」
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翌日、アラバスタに向け飛び立つ私は『革命軍』の隊員達に囲まれていた。
...私を殺そうとしていた奴等が私を見送るなんて滑稽な話は中々無いな。だが、泊めてもらったからお礼はしておこう。
「ありがとうな。君達には感謝してるよ。」
「恐れ多い!!!我等が神にお礼を言われるなどとは!!」
本当、騙している感じで悪いな。
「...神よ。」
「......何だ。」
「..旅先で怪我をすることの無いよう願っています。」
最初殺そうとしていたのに、なんて優しいんだ...って、この人たちは私が『ルイン』だって知らないんだったな。
私は回復した力で竜の姿へと変身する。
「...ところで神の名は、『ルイン』か?」
『!!!』
ドラゴンが発したその言葉に、私は大きな竜の体をビクッと震わせ反応する。
私のその様子に『革命軍』隊員全員が驚いていた。
『...いつから分かっていた。』
「やはりそうか...昨日の夜からだ。......我等の情報を、存在を、世界政府にばらすのか...!?」
彼等の情報を世界政府にか。
『......たとえ君等に私の正体がばれたとしても、君等の存在をばらす事は無いよ。...泊めてもらったし、おいしいご飯まで頂いたんだ。そんな事、私にはする権利が無い。』
「...本当か?」
『ああ!私はこう見えて口は堅いんでな。約束するよ。君等の情報は決して海軍には漏らさない。』
私はそう言って人間状態に戻り、ドラゴンの方へ近づく。
「小指出せ、ドラゴン。」
「あ、ああ。」
ドラゴンはおずおずとした感じで小指を出す。私はその小指と自分の小指を重ねる。
「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ーます!」
「...え、え。...え!!!」
ドラゴンは三種の表情を見せた後、フードで顔を伏せ、そのまま動かなくなる。
おおおお!!!
ヒュー!!!
ンーフフフフ...やるわね、あの子...
外野から様々な声が聞こえてくる。...
「これはな、約束の証明だ。...もし私が約束を破ったら君達のとこに行って死んであげる。」
そう、『革命軍』には大きくなってもらいたいと言う私自身の願望もある。...海軍になんて報告するわけない。
「な、わ、我等はそんなつもりで言ったのでは...。」
「あ!それとたまに遊びに来るから。ココ、私が一人で始めて来た場所だし、言い人多いし、なにより、
「あ、ああ。これだ。」
そう言って
「それじゃ、また来るねー。」
私は竜の姿に変身する。
「ま、待ってくれ!!」
『何だ?』
「神の持つ『野望』とは一体、何なのですか!!?」
私の考える野望、それは
『種族、身分の差、それらを無くし平等な社会を作る。それが私の野望。』
そう、かつて私が住んでいた日本のような美しい世界。そんな世界を...いつか。
......なんてのはただの口実で、どうやったら彼等が落ち込まず、かつ私がさっさとアラバスタに旅立てるか考えてました。まあ『革命軍』の情報はばらさないが。
だってこうした方が彼等に納得してもらえると思ったし、何より平和に解決できると思ったからだ。
「...ああ、
うおおおおおお!!!
いつかまた来てくださいー!!!
我々はいつでも歓迎しますからね!!!
何かと罪悪感を感じながら、私は島を出た。
【神気】その他
ルインが適当に考えた設定。神々の超パワー。
『
これは
『
これは原作にもある
『ジャンヌ』
『
『モンキーDドラゴン』
能力者かどうかは判明していない。ちなみにコイツには、まだまだオリ設定があります。