『ルイン』   作:shoon K

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...投稿するの遅れてすいません!!!


色白少年

コブラside

「...何だと、ドラゴンが『ルイン』の暗殺計画を中止すると言ったのか!!」

「......そのようで、国王様。」

 

どうしたと言うのだ。あれだけ「我等の敵となる力は今のうちに消す。」と言っていた奴が。その()となる『ルイン』を消さないと言い切るなど、ありえん。

.........何か理由があるはずだ。おそらく、ドラゴン()()が『ルイン』と接触した。みたいな...まぁ、そんな訳無いか。バルティゴは世界政府にも見つかっていない秘境だからな。

...私は『ルイン』を暗殺しておくべきだと思うが、ドラゴンの意思は『革命軍』の意思。私がその意思に背ける筈も無い。

 

「ハァ...それでは敵である世界政府から『ルイン』を呼んだ意味がないではないか。なぁ、イガラム。」

「ええ、ですが国王様。...もう一つの報告がございます。」

 

...報告?

 

「...ドラゴン殿からの報告によりますと、その『ルイン』と言う海兵がバルティゴに体力回復の為に()()姿()で下り立ち、一日総本部で泊まっていたそうです。」

「何だと!!?」

「今この国に直進しているとの事で。...おそらく『ルイン』には我々が暗殺しようとしていた事がバレていると思われます。」

 

「......なにそれ、終わった。『ルイン』がココに来たら、我々は殺されるのでは......」

「国王様、お気をしっかり!!国王様ーーー!!!!!」

 

イガラムの言葉を最後に、私は意識を手放した。

 

 

____________________________

 

 

ルインside

 

永久指針(エターナルポース)()()()()()を差している。...ここまで来るのに面倒な事があったが、とうとう辿り着いたのか。

 

『おおおー!!!...あれが『砂の国アラバスタ』かぁ!!!』

 

上空から見ると砂漠。そして海につながる川があり、そこの付近に人が住んでいる町のようなものがいくつか見える。そして、その町の奥の方に一際豪華な町と宮殿がある。コブラ王はおそらく()()にいるのだろう。

この姿のままその宮殿の方まで行きたいが、そうすれば町民達を驚かせる事になる。仕方ない。ここらで解除しよう。なあに、落ちはしない。私には【月歩】があるからな。

 

『【竜化解除】』

 

さあ、行ってみよう!!!

 

 

 

__________________________

 

 

 

 

とりあえず、海沿いの町の近くに【月歩】で下り立つ。...これで誰にも見られずにこの国に到着だ。海軍のコートは宮殿に入った時に着ればいい。さて、私は「ONEPIECE」の地理にはあまり詳しくないから、海沿いの町に寄ってアラバスタの地図を買う必要があるな。...とりあえず行ってみるか。

 

「あ、あ...!!!」

 

後ろから声がした。私はそちらの方に振り向く。そこには色白で民族衣装のような服を着ている少年がいた。その少年は恐怖に染まった顔で私の方を見ている。おそらく竜の姿の時から私を見ていたのだろう。でなければこんなに怯えた顔をするはずが無い。

 

「...見たんだな。あの姿。悪かt「う、う......うわぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!」...ちょっと待って!逃げないで!!」

 

「く、来るなぁ!!!化け物!!!」

 

そう言って少年は町の方へ走っていった。

 

「......化け物、か。」

 

能力者っていうのは武勇伝や書物、成果の上でこそ英雄(ヒーロー)になれる者。こうして直にその能力を見られてはただ恐れられるだけ。

......町に行ったら、私はどんな目で見られるのだろうか。...恐いなぁ。

 

 

 

 

 

 

―――……

 

 

 

 

 

 

町に着いた。豆腐みたいな形の建物が無数に建造されている。たくさんの商店も並び、賑わっている。ここなら地図売ってそうだな。

適当に町をぶらついてみる。飲食店、服屋、雑貨屋...いろいろあるが、どれも必要ではないもの。

 

.........でも、服装はこっちの物にしておいた方が良いのか?...少年に見つかっているから意味がないかもしれないが。...周りも私を見ても驚いた様子はないし......。

...でも万が一あの少年に見られた時の為だ。買っておくことにしよう。

 

 

 

服屋に入るとそれらしき服はいっぱいあった。だが、服の種類が多すぎる。

 

「うーん......。どれが一番無難な服装なんだろうか...。」

 

...服って中々選ぶの難しいんだな。...店員さんに聞いてみるか。

そう思い、私は辺りを見渡す。ちょうど暇そうな女性店員を見つけた。私はその店員に尋ねる。

 

「...すいません、アラバスタの民族衣装っぽいのを買いたいのですが、どれが一番無難ですかね。」

 

その店員は私を見た後、

 

「...へぇぇ、お客さん、外国の方かい。...よし、アタシが一番無難な服装を選んでやろう!!」

「あ、あの、ちょ...ひっぱ、ひっぱらないで...。」

 

私は首元を捕まれ引っ張られながら店の奥へ進んだ。

 

 

 

 

___________________________

 

 

「一番下にブラジャーとロングスカート。その上に耐熱用にマント等を着る。...まあ、これぐらいが無難だとアタシは思うがね。」

 

一通り着てみた衣装を鏡で見てみる。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

......なかなか良いな。この服。これなら目立たないと思うし、何より似合ってる気がする。...これ買おう。

 

「気に入りました!これをください!!!」

 

「あい、わかった!セットで1万6000ベリーだよ!!」

 

ぐっ...中々良い値段しているな...!!

 

 

「...もうちょっと値下げは「ウチは値下げなんてしない。そんなことすると不公平だろ?」...」

 

ド正論を言われ、何も言えなくなった私はおとなしく定価の1万6000ベリー支払った。

 

 

 

「ありがとうねェ!また来てよ!!」

「またこの国に来る機会があれば...。」

 

...さて、本題の地図を探さなければ。この服装なら目立つ事も無いだろう。

地図なんてどこに売ってるのか...日本だったらスマホでどうにかなってたもんなぁ。

 

「...仕方ない。色々見てみることにしようか。」

 

言っても可能性がある所だけだがな。

 

 

 

 

 

 

 

―…

 

 

 

 

 

 

――……

 

 

 

 

 

 

―――………

 

 

 

 

 

 

まず、結論から言わせるとどこにも無かった。無かったのだが...。

 

「さ、さっきは逃げてしまったが!!僕も立派なアラバスタ兵の一員としてこのままお前を見過ごすわけにはいかないんだ!!!」

 

...この通り、私が下り立った所で会った色白少年と街中でばったり会ってしまったわけだ。この反応から彼は私を敵だと思い込んでいるようだ。まぁ立場上敵ではあるが。しかも彼が街中で叫ぶものだから人の視線が痛い。

私が竜になれるという事実だけは絶対に言われてはならない。

 

「お、落ち着け少年、私は君達の敵ではない。」

「嘘をつけ!!敵ではないのなら船で来るだろ!!なぜあんな姿で来る必要がある!!」

 

その一言に周りにいる住民達は私の方を見てくる。

...まあ、それはそうだが、あいにく私には飛行能力があるからね。船なんて要らないわけさ...なんて、言える訳が無い。ここは頭を使うか。

私は即座に表情を作り、感情の篭った声で言う。

 

「...皆さん、違います。私は()()してきたのです...とある商船でお手伝いをやらせて頂いていた訳なのですが、その船長さんにお前に出す金はない、と言われお金も何もない状態で海に放り出されました...。私は元々泳ぎが下手で、たまたま浮いていた木材につかまり、波に流されていたところにこの島を発見し、上陸したわけでございます。」

 

なるほどぉ...。

...可哀相なお方ね。

グスッ...わし、泣けてきた。

 

...同情される作り話を即興で作れる私って天才か?

 

「...!!!皆さん!!彼女は嘘を言っています!!!騙されないで!!!」

 

色白少年は私の言葉に反論する。だが甘いな。私には勝てない。絶対に!!!

私は目尻に涙を浮かべ、すすり声を上げながらその場にしゃがみこむ。

住民達はそんな私を見て

 

...()()!!お前はこんな残酷な日々を送っている彼女になんて事を言うんだ!!

あなた、最低ね。

...(ギルティ)じゃな。今のは

 

「なんでそうなるんですか!!!この人はりゅ「うわああああああああああああああ!!!!!」...!!」

 

危ない...危うく言われそうになった。

...見た目年齢17でもこどもみたいに泣き叫ぶ私。日本でやれば間違いなく変人扱いだが、ここはアラバスタ。状況が状況。こうなれば私は無敵!!

...どうだ、周りの人たちの反応は...

目をチラッと覗かせる。

 

......。

 

「あ...え、その...。」

 

周りの人たちは私をジッと見ている。その目は私にそれはないわとでも訴えかけてくるような目だ。

...あれ?おかしいな。クザンとかはこれで大体いけるんだが...。

 

「「.........」」

 

私と色白少年は互いを見つめあう。

 

「...なぁ、色白少年。」

「......なんです。」

「どうしようか、この空気。」

「それはこっちのセリフですよ!!!どうするんですか!!!!」

「いや、私はあれでなんとかなると思ったんだ。私の仕事仲間は大体これで通用するんだがな。」

「どんだけチョロいんですかその人たち!!!」

「いやいや、この世の中の男は皆こんなもんさ。」

「そうであってたまるか!!!」

 

...中々良いツッコミするな色白少年、私の部下に欲しいくらいだ。...スカウトするか?

...いや、今はそれどころではないな。早くこの場から去らなければ。

そう思い、私は立ち上がり色白少年に手を差し伸べる。

 

「...なんですか。この手。」

「掴まれ、これ以上大事になる前にここから離れよう。話はそれからだ。」

「.........。」

 

少年は黙って私の手を掴んだ。さて、どこへ行こうか...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




色白少年はペルですが、彼女はまだ気づいていない体です。
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