また新キャラ出ます。知ってる人は知ってると思います。
俺はその夜、親友の治める国であり、緑と笑顔の国『デルタ王国』の王室にてその親友であるデルタ王と酒を飲んでいた。
「ケッハハハ!!!そういや、デルタは出るのか?
「んぐっ...んぐっ...ぷはぁ...ああ、一応な。...それより、フィリップこそここにいていいのか。もうすぐだぞ、
「ああ、お前と行こうと思ってな、大臣にもそう言ってあるぞ。」
「ハハハ、うれしいね。...君にだけは話しておいてもいいかもしれないな。」
「...何をだ。」
「まだ誰にも話していないんだが...『ハーッハァ!!!
「「何者だ!!(誰だ!?)」」
俺達はそこにあったものに驚愕する事になる。
オーラのようなものを纏った頭蓋骨が、浮いていたのだ。そして、その横にはフードを被り、身の丈に合わないほど大きな鎌を持った少女がいた。
「骨三郎...うるさい」
『おいアズ!!?いつも言ってるだろ!?俺様の名前はスカルデロン=デ=モンテ=ショスタコビッチ三世という立派な名前があるんだぞ!!!』
「...長い。」
『あ...そうですか。』
...いきなり出てきたと思ったら何だ?こいつらは。どこぞの売れない漫才師か?
「...どうやってここに入ってきた!?この城には2万を超える兵士が常時見張りをしている筈だが...」
確かに、俺もこの部屋に来るまでに数え切れないほどの兵士を見た。しかも全員手練と聞いているのだが
「殺した。」
「何だと、彼等は選りすぐりの兵士だぞ!!!」
『あんな雑魚共、俺様とアズの前では赤子同然よ!!!もっと言うなら国民も全員俺とアズで消してやったぜ?俺達は
その言葉を聞いたデルタはガクリとその場にしゃがみ込んだ。
「嘘だ...嘘だ!!!」
「お、おいデルタ!!」
「き、貴様等ァァ!!!!よくもォ!!!」
そう言ってデルタは彼女等に向かって自分の手を差し出す。
いけない。
「やめろデルタ!!
「黙れ!!フィリップ!!!こいつ等は私が愛するこの国を...壊したんだぞ!!!」
「嘘かもしれない。窓から外を見てみろ!!第一、こんなガキがこの国を壊せるわけが無いだろう!!?」
俺はそう言って王室の奥にある大きな窓を開けた。
そして、絶句する。この王城のまわりにある筈の城下町は火の海と化し、この国の象徴である森ももはや森とはいえない代物になっていた。
「...!!!...何で...!!!」
『ヒャハハハ!!!見ろアズリエル!!!あの絶望しきった顔を!!最高だ!!!』
「それより、
『いや俺手が無いの知ってるだろ!!?』
「出して。」
『はいはいこれでいいんでしょ!!?本当アズは骨使い荒いぞ!!!』
そういうやり取りを経て、アズリエルと言う少女は左手にリンゴを持った。
そして、目に見えない速さでデルタの腹部をその大きな鎌で貫いた。
「ごブッ...!!」
「デルタァ!!!」
貫いた鎌はデルタの体から噴き出した血で真っ赤だった。
俺はその血を見て、恐怖のあまり動けなくなったんだ。
「あ...ああ......!!!」
デルタの目がどんどん生気の無いものになっていく。デルタの体がどんどん血で赤くなっていく...
「フ...フィリ...ップ...逃げ...ろ......生き...延び...ろ...」
デルタが最後にそう言葉を残すが、俺は恐怖のあまり放心状態となっていた為、その場を動くことすら出来なかった。
「...骨三郎、どう?」
『おう、ばっちり成功してるぜ!!!』
「......そう......これ、いらないからあなたにあげる。」
彼女等は俺の元にあるものを投げ込んできたんだ。
「...............何だ、これは...」
なんとか言葉を出す事の出来た俺に、彼女は言った。
「...骨三郎。」
『めんどくさい説明は全部俺任せってか!?...お前ならわかるだろ?悪魔の実さ。...それも、今アズが殺したデルタの能力だよぉ!!!』
「.........殺した...何を言ってるんだ......デルタなら...そこにいる...」
『ヒャハハ!!コイツ現実が受け止められなくなってるぜ!!』
「...彼は、幸福者。」
幸福者、俺はその言葉に反応する。
「...幸福者?」
「そう、肉体と言う枷から、生という地獄から開放された、幸福者。...あなたは違う。あなたはただの不幸者。今日という日を一生トラウマにして生きる不幸者...だけど私は優しいから、チャンスをあげる......その実を食べて、この日のことを一生後悔しながら生きるか、それとも死ぬか。」
この時の俺は死にたい気持ちでいっぱいだった。親友を失い、その親友の国にいながら何も出来なかった自分に怒りの感情もわいた。
「ちなみにどちらも選ばない場合、私は
『!!おいおいアズ!!』
「いいの。」
...どちらも選ばない。それだけはありえなかった。
それは、この国から、親友から、逃げるのと同義だったからだ。
そうしてしばらく沈黙が続いた。聞こえるのは町が燃える音だけ。その中で俺はどうするか考えた。死んで楽になるか、彼の能力を得て生きるか。
考えて考えて、気がつけば夜は回り、日差しがこの王室を照らしていた。
そうしてやっと一つの結論に辿り着いた。
あいつの分まで生きて、いつか必ず、この女に一泡吹かせてやると!
だから、こう答えた。
「...俺は...生きる!!!」
「そう、じゃぁその実を持って、こっちに来て。」
いつか復讐するためだと思って俺はその女に近づいた。
「骨三郎。」
『あ~はいはい、やりますよっと』
頭蓋骨はそう言うと纏っているオーラを大きな手に変化させ、俺をつかんだ。
『たしか『ザビエル』はあっちの方向だったな...』
その言葉に俺は一つの疑問の覚えた。
何でそんな事を言う。
その疑問に答えるかのように頭蓋骨は窓の方に近づいて
『あばよ!!馬鹿国王!!!達者でな!!!!』
そう言って俺を空に向かって投げたのだ。
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「...こうして俺は自分の国に戻り、全王国に俺が能力者になった事、友の国が滅んだ事、アズリエルという化け物の事を伝えたわけだ。」
...その前に一つ言わせてほしい事がある。
「フィリップさん?何で投げ飛ばされて生きてるんですか!!?」
「...ケハハ、さっき見せただろ。俺の能力...【リセリセの実】の力だ。」
...やっぱ能力者だったのか。この人。
「【リセリセの実】のリセット人間。あらゆるものを指定の時までリセットできる力。俺はこの力で大怪我を一日前の自分の状態までリセットしたから無傷なわけだ。」
...結構チートじゃない?それってつまり自分が死ぬって時とかに自分の体を最盛期に戻したら不老不死と言っても過言じゃないし、オペオペの実でオペしなくても病気になる前の自分の状態までリセットすればいいだけだもんね。しかもさっき使った感じ周りのものにも影響を与えれるとか...ごめん、私のよりチートだわ、その能力。
「...どうした、そんなに顔を青ざめさせて。」
「いやいやいやいや、なんでもないですよ!!」
フィリップを敵に回すのだけは絶対にやめよう。そのアズリエルって子に同情するよ
「...ケハハハ、まあ、いい。それより国一つを壊滅させたアズリエルについてだ。」
「手配書は出来ているのか?」
「海軍に連絡してサンプル程度ならもう出来ている。これだ。」
そう言ったある国の王がその手配書を会場中にばら撒いた。サンプルだぞ?もっと大事に扱えよ!
そう突っ込みたくなったのを我慢しつつ、ばら撒かれた手配書を一枚拾う。
その手配書には大きな鎌を持ち、フードを被った赤い目の女の子とけらけら笑う不気味な骸骨が写っていた。
【
懸賞金3億2000万ベリー
この手配書を見て思ったことは、
「やった事の割に金額は低いんだな。」
「いや、過去最高額だ。彼女はこれで初頭手配だからな。」
訂正、あのルフィでさえ初頭3000万。この子は化け物だ。
「...成程...フィリップ、聞きたいことがある。」
「なんだ、コブラ。」
「このアズリエルは確か、デルタ王が何かを話そうとしたときに現れたんだよな。」
「そうだが。」
「...なぜ、言おうとしたタイミングで現れた?」
「...確かに、言われてみれば...奴等はデルタが俺に何かを話そうとしたときに現れた。「その話はさせない」とも言っていた。」
成程、つまり彼女はそのデルタという王と何らかの関わりを持っているわけか。
「...おいおいカバ共。今俺様達はそういう話をしに来たんじゃない。ここは
「なんだと!!?俺はその憎い女に親友を殺された上に生かされたんだぞ!!?」
「わからないのかカバが、そう言う私情は自分の国で勝手にしとけ。俺様の国には関係ない。」
「滅んでるんだぞ!!大国が!!!一人の女の手によって!!!それは関係ないの一言で済む話じゃない!!!お前の国にだってその女は来るかもしれない!!!そうしたらどうする気だ!!!!そんな発言をした以上、おまえを助ける国なんか無くなるわけだぞ!!!!」
「まーっはっはっは!!!助けなんぞ要らんわ!!!」
あいかわらずワポルは感じ悪い。
よく
「...その発言を撤回しろ、ワポル。」
そこである男が始めて言葉を発した
「あぁん!?...き、貴様はリク・ドルド三世!!!」
「フィリップが言った事は正しい。国を一夜で滅ぼす時点でその女は四皇レベル、そんな女を野放しにすればいずれは世界問題と化す。これ以上の被害が出ないうちに消さなければ危険だ。...いいか、ここで取り上げられる時点でその問題を無視する事は出来ない。むしろ私情を言っているのは君の方だ、ワポル。」
思いっきり論破されたワポルに呆れの視線があちこちから集まる。
「...くそ!!リク!!!貴様ァ!!!!」
...すいませんワポルさん、あなたどんどん傷口広げてますよ。
「...さて、そのアズリエルの対策なんだが...海軍本部から中将クラスの海兵を雇うってことでいいのではないか?」
...リク王?何言ってるの?
「確かに、そこのルイン中将のような猛者がズラリといますからね。」
...え、ちょっと?
「...私は自分の国で対処できるからいらないんだが。」
「私の国は必要だ。」
「ミーの国も!!」
いつの間にか、どの国がどの海兵を雇うかと言う話で持ち切りになった。
「...フィリップさん?」
「なんだ。俺はお前を雇うつもりだが。」
「...そうですか。」
いやなんですけど、一回海軍本部に帰ってゆっくりしたいんですけど。
「待て、フィリップ。私が雇うのだ。」
「コブラ...お前にはやらんぞ!!」
「いや、私だ!!!お前達!!!!」
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「...えー、今回の
結局、
...ふざけんなよ。なんで新世界なんぞにいかなきゃならないんだ。私はマリンフォードでゆっくりしたいのに...!!!
あ゛あ゛...イライラする...!!!
「...えーと、ルイン君、これからしばらくよろしくな...。」
「ええ、よろしくお願いしますリク王様。」
よりによって言いだしっぺのリク王んとこだし、気分はBAD!!!
「...ということで、今回の
学校のHRか、と突っ込みたくなったけど我慢した。なんか最近我慢してばっかなんですけど。
「ルイン君...ボルサリーノってどんな奴なんだい...」
明らかにテンションが下がってるコブラに私は答える。
「いい子ですよ。あの三人の中では一番常識があります。ただちょっと抜けてて盛大にやらかすことがありますけどね。」
「うあああああぁぁぁ.........ルイン君が良かったぁ......」
まるで子供のような事を言い出すコブラ。
「...ちなみに、ロキ中将の名前が無いのは...?」
「......彼はもともと評判悪いからね......誰にも指名されてないんだよ。」
うわぁ...なんか聞いちゃいけないこと聞いちゃった。本人には黙っとこ。
「さあ、ルイン君、行くぞ。」
憎きリク王に呼ばれたので私は足を運ぶ。
「ああぁ...待ってくれ...!!」
「残念だがコブラ、君はジャンケンに負けたんだ。あの時グーを出していれば...」
「リク...貴様ァァァァアア!!!!!」
「...ぷっ...アッハハハハハ!!!」
「笑うなルイン君!!待ってくれぇ!!!」
コブラがあまりに無様すぎておもわず声に出して笑ってしまう。
「...フッ」
「がっ...」
リク王がまるでコブラを馬鹿にするかのような笑い方をし、コブラに止めを刺す
「...ちなみにリク王。」
「何だルイン君。」
「私がドレスローザに行けば、ロキ中将と私の部下もセットで来ますからね」
「何...だと...」
リク王は頭を抑えその場にしゃがみこんだ―
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アズリエルside
新世界、オルゴス島
人口約2000人ほどが暮らす集落。
私と骨三郎は今、この集落に潜伏していた。
「はい、ユウちゃん。新聞。」
「...ありがと。」
ユウという偽名を使って。
勿論、骨三郎には隠れ家で隠れてもらってる。
「...!!」
その新聞には、
(もうここにもいられない...!!!)
私は隠れ家に向かって走っていった。
アズリエル&骨三郎
ゲーム『逆転オセロニア』で出てくるキャラクター。初期の頃から存在しており、その圧倒的過ぎる強さから今でも頻繁に使われているキャラクターでもある。
ちなみに作者はコイツがダブりすぎてブチ切れ寸前まで来ている。
ちなみにアズが海賊サイドなのは、単純に海軍の戦力がえげつない事になり始めてるから海賊側にも誰か強い奴入れよかなって思ったからです
決してダブりすぎだから悪者にしようとかは考えてないです。