『ルイン』   作:shoon K

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新技紹介

【焔崩し】
右腕で相手の胴を焼き上げ牽制し、左腕で改心の一撃を食らわせる技。

【一点集中地獄の炎】
圧縮した地獄の炎を一点に定めて放つ技。
竜化時の熱線に似ている。
そして、貫通力が高く、炎も周りに引火しやすい。


『組み手』

私達は今、マリンフォードのすぐ近くの無人島に来ていた。

 

「...そうだな。ルイン、お前は【六式】って言うの、知ってるか。」

「ああ、知っているが、まだどれも使えない。」

 

今日から本格的に研修が始まる。

ロキ中将はサイファーポールから転職したから【六式】は全て使える筈だ。

 

「...わかった。じゃあ、まず最初に俺と組み手をしてもらう。」

 

「......え?」

 

組み手?今の私と組み手?能力使っていいんだったらやってもいいんだけど。

 

「勿論、能力は使っていいぞ。今のお前の実力を測れたらそれでいいからな。俺の()()で闘技場を作る。」

 

そう言ってロキ中将は地面に手を突き刺した。

すると地面から大量の土が私たちを覆う形で盛り上がってきた。

大きさは東京ドームくらいだと思う。

 

「えっ...中将の能力って確か...。」

「俺はピタピタの実の溶接人間。なんでもくっつけたり離したり出来る能力だ。そして、溶接しているものは自分の意思で自由自在に動かすことが出来る。これはそれの応用だ。」

 

能力は使い方次第、この人はそれをよく理解している。

 

「..ちょっと、燃えてきた!!」

 

 

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「とりあえず、ルール説明だ。さっきも言ったように、お前は能力を駆使して俺に挑んで来い。ただし俺も()()()()()()()()()()()()。」

 

「え...それはロキ中将、どういうことだ。」

 

理解が出来ない。私と同じだったらロキ中将は本気で来ると言うことなのか。

 

「...組み手の中で解かる筈だ。」

「は、はぁ...。」

「それと、もう組み手は始まってる。どこからでもこい。」

 

ロキ中将が構えた。なら、私も構えなければ。

私は即座に両腕に炎を纏う。

 

「...へぇ。」

 

「いくぞ!!」

 

私の考えた新技を見せてやる!!

私は素早くロキ中将の胴元に移動し技を放った。

 

「【焔崩し(ほむらくずし)】!!」

 

焔崩しは右腕で相手の胴を焼き上げ牽制し、その隙に左腕で強力な一撃を食らわせる大技だ。

だが、なぜだろう。()()()()()()()()()()()()のだ。

その不思議な感覚に囚われているとすぐに答えが返ってきた。

 

「!?」

 

なんと、ロキ中将がボロボロと崩れ落ちてしまったのだ。

 

「攻撃力はそこそこ...だけど、スピードが足りない。」

 

「がはっ...!!」

 

そう聞こえた時には、腹に掌底が打ち込まれていた。

余りの痛さにおもわず腹を抱える。

 

「...あと、防御力も。」

 

声が聞こえた方向へ向くと、一切傷を負っていないロキ中将がたっていた。

 

(何故傷を負っていないのか。確かに命中させたと思ったが。()()()()掌底を打ち込まれた!?腹に打つなら正面からじゃないと...。)

 

「...それは、よく考えれば解かる筈だ。それと、俺は【六式】を使ってないぞ。」

 

六式を使っていない?ならあの攻撃に説明が付かん。

だがまだ終わったわけじゃない。戦える。

私は左腕に最大火力の炎を纏わす。

 

「【一点集中地獄の炎(ヘルフレイム)】ッ!!!」

 

「【大地の盾(アースバリア)】。」

 

瞬間、ロキ中将の周りに土の壁が発生した。

それはロキ中将を囲っていて、まるで大きな半円だ。

一点集中地獄の炎でも貫通しない。なんて硬さだ。

私はその球体を警戒した。彼のことだ。いつどんな攻撃がくるか分からないからな。

 

「周りが見えていないな。」

 

するとうなじ辺りに強い衝撃が走った

 

「ガッ......。」

 

その衝撃に耐え切れず、私は意識を手放した。

 

 

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目を覚ました時、そこは知らない家の天井だった。

そしてベッドの中、感覚的にお腹と首に包帯が巻かれている。

「ここは...。」

「...目ェ覚ましたか。ここはマリンフォードのホテルの一室だ。()()()()。」

 

声のするほうへ向くと、そこには私服姿のロキ中将がいた。

 

「...大丈夫か、ちょっと強く打っちまった。首と腹、痛くないか。」

 

「ああ、まあ...大丈夫だ。」

 

「そうか。なら良かった。」

 

私は確か組み手をしていた筈...はっ!!!

 

私との!!!私との組み手はどうなった!!?

 

私はロキ中将の胸倉をつかんでそう聞いた。

組み手の結果。戦闘のプロから見た私の評価。私は今どれほど通用するか。

今はただそれだけが知りたい。

 

「あー...落ち着け落ち着け。結果だけ言えば100点中20点だ、お前は。」

 

「え、20点...。」

 

そうか、20点か、ハハハ...。

 

「いやそう落ち込むなって。俺も採点するの初めてだったからな。」

 

「......。」

 

「とりあえず、一通りの評価は今から言うぞ。パワーはまぁそこそこ良い方だと思うぞ、だが、お前にはスピードと防御、耐久力が圧倒的に足りてない。」

 

「......グスッ」

 

もうだめ。泣きそう。

 

「おいおいおいおい、そこまで気にする必要は無いんだぞ!()に20点って最初から言わせるのは凄いことだ!素でそこまであるんだったら俺達の域に来るのも早いはずだ!」

 

「...本当?」

 

「ああ!今あげたお前の弱点は()()でなんとかなる!明日からはその技術を身につけさせてやる!!」

 

「本当か!?よし!じゃあ...いたたたた。」

 

流石ロキ中将の一撃は治療しただけは痛みが中々引かない。

 

「おい、大丈夫か!?今日はゆっくり休め。それと夕飯作っといたから食うんだぞ。」

 

「ん...ああ。だけど一つ聞かせて欲しい。」

 

「なんだ。」

 

「組み手の時に打ち込まれた掌底。あれはどこから打ったんだ。」

 

そう、これが不思議で仕方ない。

 

「...ああ、あれは俺の能力の応用だ。なにも俺は()()()()()()()()()()()()とは言ってない。」

 

「...まさか」

 

「多分お前が予想してることは当たってる。俺が構えた時があったろ、あの時に俺は完全に大地と溶接していた。つまり俺は【焔崩し】の時には既に地中にいた。そこでお前の下に土で腕を作り出し、お前の角度からは見得ない所から掌底を与えてやった訳だ。土くれだから威力は低かったろ、お前にとっちゃ痛かっただろうがな。」

 

成程、完全に自分の能力を物にしている。腕に炎を纏わせるだけの私とは大違いだ。

 

「...じゃあ、俺は隣の部屋にいるから。なんかあったら言ってこいよ。」

 

そう言ってロキ中将は隣の部屋へ歩いていった。

今日だけで一つ学んだことがある。能力に対する意識だ。

彼の能力は決して戦闘向きとは言えない。それでも彼は最大限戦闘に応用していた。

あと、ロキ中将が作った夕ご飯は物凄くおいしかった。

あの人、専業主夫になれるのではないか。

 

 

 

 

 

 

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ロキside

 

俺はいつも一日の終わりに必ずすることがある。

 

それは、日記を書くことだ。

 

いまから今日の分を書くとこだ。見ていくか?

 

 

 

 

 

いつもの俺なら。

 

俺の部屋に人を入れたことがない。そもそもそんな仲の奴はいない。

だけど『人』が俺の所為で怪我したから、治療してやろうと思った。

 

料理を作ることさえしない。軽い軽食で済ませてる。めんどくさいからな。

だけど『人』がいるから作ろうかなって思った。

 

人と戦う時に手を抜いたりしない。真剣勝負だからな。

だけど『人との組み手』だったから、ワザと手を抜いた。

 

稽古なんかつけたことがない。稽古する相手がいないからな。

だけど『人』がいたから、稽古をつけてやった。

 

普段しないことなんていろいろある。

 

だけど、今日は。

 

 

初めて人に稽古をつけた。

初めて人の実力を測った。

初めて手を抜いた。

初めて俺の部屋に人を入れた。

初めて人を泣かせた。

初めて人の為に飯を作った。

 

今まで体験したことの無いことが多すぎて、頭の整理が追いつかない。

 

だが、一つだけ言えることがある。

 

人と関わることって、こんなにも有意義で楽しいんだな。

 

 

 

 

 

 

 

......こんなに書けるだなんてな。自分でもビックリだ。

 

まあ、今日がそれだけ充実してたってことだ。

 

さて、明日は『ルイン』に何を教えようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




中将以上の者は、専用ホテルに泊まることが出来ます。(オリ設定)

ロキさんはロリさんでは無いです。異性を異性として見てないですから。
そしてロキさんはなんでも一人で出来てしまう系男子です。

あ!後ルインが【再生】しなかったのは、ルインの意識が消えたからです。
再生するっていう意思がないと発動しないんです。
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