これから腕を上げます。
大海賊時代、幕開け
――ゴールド・ロジャー自首――
いずれ大海賊時代幕開けの引き金となる出来事の引き金であるこの出来事に世界中が震撼する。
その大元であるゴール・D・ロジャーは今インペルダウンに投獄されていた。
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ロジャーside
コツン...コツン...
足音が響く。この響きは獄卒獣の物ではない。
その足音は俺の牢の前で止まり、一つの声が響く。
「...ロジャー。何故自首をした。」
「...ガープか。」
声の主はガープだった。俺の戦友で何度も殺しあった仲だ。
「...前にも言った筈だが、俺はもう長くねェ。海賊団も
「...そうか。」
ガープの声は低く重たい物だった。俺の事で何か思うところがあるのかもしれない。
「ガープ!いつものような元気はどうした!?まるで葬式みたいじゃねェか!」
「......。」
「ただそのことを聞きにこんな所に来るお前じゃねェ。なんか言う事あるんだろ!?」
「...ああ。一週間後、お前の生まれ故郷ローグタウンでお前の公開処刑が決定した。」
「!...ハッハッハ...そうか。」
俺の公開処刑か。実に滑稽だ。だが、心残りが一つある。
「なあガープ!お前に頼みがあるんだ!!近頃俺の子が生まれるんだが、その子の世話をして欲しい!!!」
「!!!なぜ俺が海賊のお前の子を世話してやらなければならん!!!」
海賊の子?ガープ、お前は何も知らないのか
「生まれてくる子に罪はねェ!!!ガープ!!何度も殺しあった仲だろう?お前なら仲間ほどに信用できる!!」
「だからお前が守れ!!!」
「勝手な事を言うな!!」
「いやぁ...やってくれるさ......!!!」
子の事は仲間にも言ってない。そして俺の子を
だから俺はお前に俺の子を託す。
生まれてきてねェが、強くなれよ。俺の子よ。
俺の事なんか気にするな。親父なんて忘れちまえ!!
お前はお前で好きな道を歩んでくれ。
そしてガープ。
「俺の子を、頼んだぜ!」
そして時は流れ一週間後、俺の公開処刑の30分前。
俺はローグタウンの独房に入れられていた。。2日前からだが。
最後をこの町で終えれるんなら、俺は幸せモンだ。
「ロジャー、出ろ、時間だ」
無表情の見張りが淡々と告げる。
腕につながれた鎖で俺を引っ張り出す。
「おいおい、自分で出れるって。」
「これは我々の仕事だ。」
そう言って俺は処刑場へと連れられた。
「ロジャーだ!ロジャーが来たぞ!!」
「撮れ!!大ニュースだぞこれは!!」
俺が処刑場へ立つと周りの観衆が騒ぎ出す。
俺はその高い処刑場から辺りを見渡す。
一般人以外にも名の知れた海賊たちもちらほらいた。
そして、スピーカーから音が聞こえ出す。
『ただいまより、海賊王ゴールドロジャーの公開処刑を開始する!』
どうやら俺の公開処刑がもう始まるようだ。
『何か言い残す事はあるか!!?』
「......。」
言い残す事?決まっている。マスコミも海賊も民衆も、俺の言葉が欲しいんだろ?
言い残す事か、一つだけあったな。
俺にはもう
「俺の財宝か?欲しけりゃくれてやる、探せ!!!この世の全てをそこに置いてきた!!!」
ウォォォォォォォオオオオオオオオオオオオ!!!!
ここに人がロマンを求め海へ飛び立つ「大海賊時代」が幕を開けた。