スター・ウォーズ 敗北者たち   作:公家麻呂

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01話 異世界に転生した。

「流石はハルプスブルク家の御令嬢ですな。両親に似て体から才能が溢れ出るようだ。」

「赤子だというのになんと美しい。両親に似て絶世の美貌を持つでしょうな」

 

両親と思われる人物の周りにいる人達が賞賛の言葉を並べている。

 

「女王陛下、御子の名前は?」

 

貴族風のドレスを来た中で特段偉そうな人が、私を抱きかかえる母に尋ねる。

この名前を付けるように促したのが私の父親だったのは後々知った。ちなみに我が父上は歴史からフェードアウトした。死んではいない辺境で余生を過ごしている。

 

 

「えぇ、そうね。・・・うーん、えぇっとナネット。ナネットと名付けましょう。」

 

愛らしい瞳は若干白目をむいていたように思う。

 

 気がついた時には歯も生えていない赤ん坊で「ばぶばぶ」言っていた。というより、それしか言えなかった。

 

喋れるようになるまでは、ボケーっとして過ごしていた。

別によくある転生者のように急に喋り出したり、本を読みだしたりはしていない。

俺SUGEEEEをやりたくなかった訳ではない。

 

寧ろやりたかったが、まぁ異世界なわけで前世では英語の成績は可、国語の成績は秀だったのは自慢だが言語が違う時点でどうしようもない。しかも、乳児時代はすぐ眠くなるので記憶飛びまくりだ。

 

何にもできない。

ご飯食べて、オムツ替えて寝る。

それの繰り返しだ。

 

ハイハイで子供部屋の外に出ることは無理だ。

ドアノブが高すぎる。

見た瞬間無理だと悟った。

なので、生誕より3年ばかしはウンコ製造機として過ごした。

よく転生者の赤ちゃん時代は泣かないなんてのがあるが、泣くに決まってるだろ赤ちゃんだもん。体は正直だ。

最初のころこそ、人としてのプライドで気落ちしたが慣れるもんで、時間が経てば糞尿まき散らして泣きわめくことに抵抗は感じなかったよ。

あと、人としてのプライドとか言ったけど現状私は人間ですらなかった。

ラットキンとか言うネズミの獣人だ。ちなみに前世は男だが今は女、むしろメスと言った方がいいのだろうか?平均寿命が何と人間より長い100~130だ。身長も120cm前後でイウォーク族より少し背が高く、ジャワ族の平均身長をわずかに上回る。

 

まぁ、それは置いといて私の前世と今の私について話そう。

私の前世享年は30代後半、年齢の1の位は忘れた。

現世での8年は前世を曖昧化させるには十分だった。

ついでに前世の知識で無双なんてのも出来なかった。

前世の知識に無双できそうな知識はなかったしね。

そして、ここがどこでどんなところかと言う事と補足的に私の現状だ。

 

私の住むこの国はハルプスブルク帝国、ハルプスブルク星系他の複数惑星を保有する中世風の文化を持つ国家である。

家名をそのまま国家名にしている。

ちなみに、私の立ち位置だがこの国の姫である。王位継承権第一位の尊い存在だ。面識の少ないもしくは面識のない妹や弟が大勢いるが周辺各国の王族や長期政権の首相やその親族と婚姻を交わしており嫁入りもしくは婿入りすることが決定しているので、継承権が脅かされることはないだろう。

なにせハルプスブルク帝国は男尊女尊の概念はあまりない。男と言う概念がかなり薄いのだ、この国の男は皆、男の娘だ。男のムスメではなく男のコだ。女尊男無だろうか?言葉として男と言うものがあるが、男の概念と言うのだろうか。男の漢らしさは無い。

 

乳幼児期は城からほぼ出ることなく。今日まで王都惑星ウニーンから出ることはなかった。

だから、この光景を見て顎が外れそうであった。

そりゃあ、8年も生きていればこの世界がSFな世界なのは解ってた。

でも、実物を見て頭がショートするのはおかしなことじゃ無いと思うたぶん。

 

「あー・・・・・。」

 

異世界転生より8年、未だに状況に頭が追い付かない。

石造りのお城のバルコニーから見える大型の宇宙船。

王城の前に広がる湖に着水する大型の宇宙船。

 

「ナネット、船に乗りなさい。」

(ほげー・・・・・・・。)

 

「大丈夫かしら?この子・・・。」

我が母上からの視線は冷たかったが、頭の中がショートしているのだから見逃して欲しい。

 

宇宙船に乗り込み大気圏を越え、ハイパースペースに突入する。

 

「母上、この度の遠出はどちらに行くのですか?」

「そういえば話して無かったわね。元老院の定例議会に出席するのよ。」

 

「元老院議会ですか?」

「まさか、この子ったら家庭教師の話を聞いてなかったのかしら。」

 

母上からの冷たい視線を受けて慌てて取り繕う私。

 

「い、いえ。解ってますよ!?はい!?元老院ですよね!!あぁえっと銀河中から代表議員が集まって各国の利害の調整や紛争の仲裁などを話し合う場ですよね!?」

 

母上の視線は冷たい目線から冷めた目線へと若干軟化したが、心が痛い。

はい、不出来な娘です。はい・・・すいません。

 

 

 

ハイパースペースに突入してしばらく、途中途中で宇宙空間を経由して目的地に到着する。

前世の倍以上の高さの構想建造物群や浮遊建造物、その間を行き交うスピーダーって言うんだっけ?車輪のない車が空間を埋め尽くしていた。

その惑星の名はコルサント・・・。

 

 

 

遂に始まる・・・遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。

 




ワードで書いてるんだが、コピペすると段落が消える。
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