スター・ウォーズ 敗北者たち   作:公家麻呂

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02話 異世界改めて、スターウォーズに転生した。

元老院の定例会議を見学させてもらえることになりました。

議席が浮遊しています。スターウォーズの奴みたいです。

というか・・・。

 

スターウォーズの世界に転生してました!?

異世界転生8年目にて確信した現実!?

銀河共和国とか、どこかで見たことがあるロボットや宇宙船とか察せるものはありましたが、まさか本当にスターウォーズの世界に転生してたとは・・・。

びっくりですよね。はい、びっくりです!

本当にびっくりしましたので何度も言いました!びっくりです!

 

え、これってもしかしてジェダイとかマジでライトセイバー振り回すフォース的なあれなの!?え、ヨーダとかいるの?

キョロキョロする!キョロキョロします!

 

かなり小さくて、良く見えないけど。声は聞こえる。

ヨーダって元老院の議員じゃないけど。ジェダイ評議会の一番偉い人だから元老院の議題によっては出席して意見を述べることもあるらしい。

 

 

ナブーの議席にパドメ・アミダラがいると思ったんだけど、別人らしい。

ナブーの民族衣装って特徴的だよね。あの衣装着てたからアミダラ女王かと思ったんだけど。

 

元老院議会の内容はN〇Kの国会中継並みに詰まらないので、途中から寝ていましたけどね。まぁ、今回の議題はハルプスブルク帝国の権益に関わる内容の物は少なかったので、私達の議席で母上も眠たそうにする場面があったくらいだ。

 

定例議会終了後、私達は元老院ホールを後にした。

共和国行政府ビルでいくつかの公共事業関係の書類を提出してから惑星コルサント最大のホテル、グランド・ギャラクティカに宿泊することとなった。

 

グランド・ギャラクティカではハルプスブルク帝国女帝である母上マリアーヌ・ハルプスブルク主催で親交の深い共和国加盟国の代議員達や要人達との宴が催された。

 

ハルプスブルク帝国はコロニー界のウニーンを首都惑星とする共和国内でも5つの指に数えられる大国です。

 

首都惑星ウニーンの存在するコロニー界をラットキンとニモイディアンで二分し、インナー・リムの惑星で多くの支配者層の妻や夫に自身の長女である私以外の弟妹達や親族の子息子女と婚姻や婚約し、それらを影響下に置き、拡張領域においても少なくない数の惑星を植民地にしている共和国内の大国なのです。

コロニー界の本国星域もだが、拡張領域の植民地も豊富な資源採掘惑星であり、高い観光収入を望めるリゾート惑星でもあります。

その財力はニモイディアンと同等の規模を誇っております。

ニモイディアンの社会では、富と権力が外見上の装飾に反映され目が痛くなるほどの成金趣味にひた走った。ラットキン社会でも富と権力が外見上の装飾に反映されたのだが、ラットキンは金銀財宝と言った解りやすい成金思想に走らず。骨董品や美術品を中心とした伝統重視の思想が広まっており、内側こそキチンと最新化されているが建物の外装や衣服などは伝統重視の古めかしいもので、外見文化は10000年以上昔から全く変化していない。個人的には流行り物も持っていたいですね。

 

それは置いといて。

 

銀河中の金持ちが集まる宴会は、私の公式的なお披露目会でもあった。

 

「お初にお目にかかります。」

「姫殿下、ご機嫌麗しゅう。」

 

たくさんの人物とあいさつを交わし、途中からは機械的に・・・。

 

「よしなにお願いしますわ。」

 

とか言い続けた。

 

 

少し離れたところで、母上はザイゲリアンと話し合い中だった。ザイゲリアンとは先端が尖った耳と、赤毛の動物っぽい外見が特徴の種族だ。

 

「拡張領域の植民地に、労働者を送り出したいのですがザイゲリアからいかほど融通できる?」

「この即金提示額なら1万は用意できます。」

「ならば、これくらい増額すれば・・・?」

「でしたら、5000人追加できますな。」

「それで構いません。早急に送り出しなさい。」

 

奴隷制度はジェダイ評議会と対立しております。

ザイゲリアから来る人達は、出稼ぎ労働者です。断じて奴隷ではありません、間違いなく有志の自発的な出稼ぎ労働者ですね。はい、間違いありませんよ。

私は忖度することができる素晴らしい目と耳を持ってます。

 

「母上、疲れたのでもう部屋に戻っても良いでしょうか?」

 

母上とザイゲリアンの交渉担当者が話しているところに割り込んで、ホールから退出する許可を求める。

 

母上はホール中央に備え付けられた巨大な柱時計を確認してから。

 

「もうこんな時間だったのね。いいわよ戻って休みなさい。誰か、ナネットを寝室に連れて行って頂戴。」

 

「はい、ただいま。姫さまこちらです。」

 

母上の声に使用人が前に出て私の手を引く。

その手に引かれて、私はホールを後にした。

 

私は寝室のベットで眠りについたが、母上は大企業や各惑星の権力者たちとの宴席を続けた様でした。

 

 

 

その後も1週間ほど母上は要人との会合や交渉を繰り返していたようだが、私は使用人たちを連れてギャラクティカ・シティのお店でショッピングをしたり、観光をして過ごすことにした。

 

最初の4日はショッピングをしたが、それに飽きて観光をすることにした。

観光で一番行ってみたい場所と言えば、ジェダイ聖堂。スターウォーズのファンじゃなくてもジェダイがライトセイバーぶんぶんしてるところは見て見たいものである。更に言うと権力者の娘として、ちょっとくらいならライトセイバーを触らせてくれるかもしれないと淡い期待を持って、お上りさん丸出しで使用人達を連れてジェダイ聖堂へ向かう私でした。

 

 


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