スター・ウォーズ 敗北者たち   作:公家麻呂

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05話 逃れられない運命みたいなやつです。

どうも、私です。ナネット・ハルプスブルクです。

いやー、まさか私の結婚相手があのガンレイ総督だったとは・・・。

通商連合総督にして、将来の独立星系連合の大幹部。

Pieceにされるフラグが建ってますよ。鉄のフラグに強化されてますよ。

いったいどうすればいいんだ。

 

「式は早い方がいいわ。通商連合と帝国の正式な提携を始めたいわ。」

「インターギャラクティブ銀行グループからも出資させるよう圧力を掛けておくとするか。」

 

この場での立場が一番下なガンレイは一言も発していないが、母上様とおじ様が勝手に式の日取りとかの予定を決めています。マジでやめて!死んじゃう!将来的に私死んじゃうから!

 

「こういうのは、ほら、もう少し時間をかけてね。・・・する感じですよね母上?」

 

せめて引き延ばさなくては、エピソードⅠのナブー封鎖まで!その頃には元老院での通商連合の発言力が落ちてるから、この結婚もご破算に!!

 

「ナネット、生娘みたいな事を言い出して・・・。王族が自由恋愛なんてできるわけないでしょ。」

 

母上ぇ!おじ様とはほぼ自由恋愛じゃないですか!?

内縁だから違うってか!?本命は内縁関係でうまくやれ?

そういう事じゃないんだよ!こいつが嫌なんだよ!こいつが!!

だって、虫だぞ!?こいつら!?表情わかんないよ!!

異種族間の表情の読み取りは慣れろと・・・。

いやだぁああああああああ!!

と、心の中で叫んでいましたが・・・伝わるわけないですよね。

 

 

しかし、私の消極的な反対意見を悉く潰していくんですよね。この二人は・・・。

はぁ・・・少し落ち着きました。前向きに考えましょう。難しいけど前向きに・・・。

ドロイド軍嫌いじゃないし、結構好きだよ?コミカルなドロイド君たちね。

バトル・ドロイド、カワイイヤッター・・・。

 

あ、すこし現実逃避していた。

あれ、待てよ?ちょっと待てよ。ハルプスブルク帝国の皇位継承権第一位の第一王女である私が、通商連合の総督と結婚するわけだ。国家と企業だったら国家>企業だよね?あれ、そもそも私が嫁入りするの?あいつが入り婿になるの?

 

「あの、母上?私の今後の立場はどうなるのです?帝国は私が継承するんですよね?」

「えぇ、そうね。」

 

「で、通商連合の総督はガンレイ氏のままなんですよね?」

「そうよ。」

 

「でしたら、帝国と通商連合の力関係は?」

「彼は入り婿よ。つまりは、ハルプスブルク家は指揮権を得ることもできるわね。」

 

そんなもんいらん!!奴以上の特大死亡フラグじゃねぇか!?

でも、ドロイドは少し欲しい・・・。

 

「では、私が通商連合を率いたりなんかしちゃうんですか?」

「それはないわ。指揮権は書面上、建前の話よ。通商連合の指揮はこれまで通りガンレイ総督が取り仕切るわ。」

 

「そのとおりです、姫君は御多忙の身。通商連合の雑多な物事は私にお任せを・・・。」

 

母上の言葉にガンレイも被せてくる。

 

「通商連合としてハルプスブルク帝国に望むのは?」

 

正直、この婚姻の意味が解らないんだけど?

ハルプスブルクの資源が欲しいなら普通に交易すればいい。

ぶっちゃけ、軍事力だって通商連合に頼るほど弱いわけじゃない。共和国加盟国の中では5つの指に入る軍事力だよ?ぶっちゃけハルプスブルクに利益ってあるの?

 

でも、そのことを母上やおじ様、ましてはガンレイなんかに聞けるわけがない。

恥ずかしい。最近は政務を取り仕切っているだけあって、バカキャラを続けることが許されなくなって来ている。

とりあえず、銀河屈指の豊富な資源と通商連合とその関係各所の生産力。そして双方の財力が結びつく事でハルプスブルク帝国は共和国加盟国の5本の指に数えられるに相応しい軍事力を手に入れる。

 

 

 

だが、そこまでして欲しい物なのだろうか?軍事力と言うものは?

 

資源国であり、観光産業国である我が国は平和そのもの。

 

なぜ、わざわざ軍事力を持つ必要が?

 

周囲の要所国家とは関係良好、何故にこの様に波風を立てるような真似を?

 

「随分と姫君は疑り深い。通商連合の悪いうわさは知っていますが、そこまで警戒されなくても・・・。」

 

私の頑なな消極的拒否に、ガンレイ含めた側近たちの解り辛いニモイディアンの顔でもわかる程度に困っているのが解る。

 

「総督達がお困りですよ。ナネット・・・通商連合とは2国間関税協定を結んで、恒久的に円滑な貿易を行うことが出来るわ。情報収集は結構ですが、その噂に流されるのは良くないわよ。」

「は、はい。」

 

確かに現状の通商連合は実力行使に出ることがないわけではないが、私が想像するような悪事の限りを尽くす勢力ではない。

 

もしかしたら、もしかしたらの話。仮に、仮にだよ!本当に仮にだからね!?

上手くやれば、それなりに穏便に流すことが出来るかもしれない。そうしたら、皇族だからセレブには違いないが銀河規模のセレブ、ギャラクティカセレブリティになれるかもしれない・・・。

 

コンサルタントにあるような無駄に高い高層ビルの上の階で、ジャグジー付きの泡風呂でシャンパン飲みながら「下界の民が~」的なことを言えるかもしれない。

中世風文化に永らく浸かっていたが、メトロポリタンな贅沢を目指しても・・・グフフフフ。

ッハ!?

 

自分に都合の良いように妄想してしまった。

 

私が妄想している間に、母上とおじ様はガンレイ他ニモイディアン達と式の日取りについて話し合っている。

 

選択肢1、王族としての立場を捨てて飛び立て!!銀河の果てへ!!

無理無理無理無理!!自活できないもん!!使用人の居ない生活なんて、もう我慢できる体じゃないのよ!?贅沢だ着ない生活なんて!?無理――――!!

 

選択肢2、何とかして、婚約を解消させる。

どうやって、婚約を解消させるの!?やり方が解らないから悩んでるんだよー!!クソが!!

 

選択肢3、ガンレイと結婚して、うまくやる。

逃げることも、婚約解消もできない。もう、これしかないじゃない!?うわああああん!?

 

婚約破棄は出来なかったよ…。

 

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