silence of this area collapses 作:風見 桃李
まだ小学生だった頃の話、裏のお宅で殺人事件があった。
今までに聞いたことのない悲鳴が聞こえた瞬間、私はそちらに行ってしまった。
「は、ハルちゃん、ダメだよぉ…そっち行っちゃあ…」
「け、けど遙一!何かあったら警察、お巡りさんに言わないと」
「誰だ!」
そこには血だらけの二人の人、一人は包丁を持っていた、もう一人は自らが生んだであろう血溜りに寝ていた。
「見たなクソガキ!」
「遙一!逃げて!」
「ダメ!ハルちゃんは僕が守ります!」
子供二人で何ができると思う?
何も出来やしない、私達は殴られ蹴られ、遙一は片方の足を折られた。
私は泣いた、すごく泣いた。
私のせいで、彼の足は折られた。
誰にも言ってない、誰にも知られてない、秘密がある。
それは私に前世の記憶があることだ。
私の知ってる高遠遙一は金田一少年の事件簿という作品の世界に存在する人間、初登場となった事件は魔術列車殺人事件、犯罪コーディネーターでマジシャン、あの世界のジェームズ・モリアーティになるであろう彼の足を、私の判断のせいで折られた。
まだ幼い彼は小学生の時からマジックが上手かった、きっとこれから、地獄の傀儡師になるのに。
いや、なってはいけないのだが、別の方向でマジシャンという道もあるかもしれないのに。
「ここまで来れば…あばよ、クソガキ!山から落ちて死ね!」
「ハル、ちゃんっ!」
遙一が私を掴んだ為、私達は二人同時に山から投げ落とされた。
遙一は私を頑張って抱え込みながら、私達は山の斜面を転がり落ちた、途中ゴギッと鈍い音も聞こえた。
彼の足はまた折れてしまいそんな足にもかかわらず、彼は背が斜面になった瞬間、足を広げ滑りを止めようとした。
止まるとき彼の背は擦れ、頭を打った。
私は焦り泣いた、彼が死んでしまう。
「嫌、嫌だ、嫌だ!死んじゃ嫌だ!遙一!死んじゃ嫌だよ!」
声を掛ける、何度も、何度も、何度も。
喉が痛い、体も痛い、それよりも遙一が痛いに決まってる。
それは終わらない、まだ、泣いてもいけない。
泣かないという私の前世からの防衛ライン、それに泣いたら声が出なくなりそうだから。
「っ!遙一!」
「…?」
「遙一!死んじゃ嫌だ!嫌だよ!」
起きたら痛くて遙一は泣くかもしれない、そう思った。
けど実際は違った。
「いたい!うっ、あ、あ゛っ!うっぁ、足が、お、折れてる?」
「遙一!」
生きてた!良かった!
そう思ったら涙が止まらなくなった。
それと同時に悲しくなった。
「君、は…?」
この世界の高遠遙一の記憶を押し退けて、あの世界の高遠遙一の記憶が浮上した。
おどおどして、ドジっ子で、たまに男らしくかっこよくて、へにゃりと笑う、ハルちゃんと呼んでくれる『高遠遙一』は、もういない。
記憶喪失じゃないなんてわかった、遙一はハルちゃんと呼ぶのに高遠は私のことを遙と呼んだからだ。
私は泣きながら高遠に一生懸命説明をした、やはり泣くと体に引っ張られる、普通に子供になってしまう。
そのあと痛がる高遠を肩に担いだ、我慢してほしい。
それとこれは火事場の馬鹿力だ。
下山すると警察がいた、どうやら犯人は目撃情報により場所が割れ、警察がそこを張り込みしていたみたいだ。
高遠はそのまま病院、私も多少怪我をしていたので病院行きが決定した。
その日、私は決意した。
私も高遠もまだ小学生、なら魔術列車殺人事件を起こさないように道を反らそう。
彼が安心して奇術、マジックを使えるように、笑えるように。
だって、彼は一流マジシャンの息子、そして彼自体も紛れもなく一流マジシャン 高遠遙一なのだから。
本当に、彼の奇術は魔法のように凄いのだから。
「遙一!私お巡りさんになる!」
「…遙が?」
「うん!遙一を守れるぐらいの強い人になって、遙一が安心してマジック出来るようにするの!」
「お巡りさん以外にもあると思いますよ?私を守る方法は」
「うーうん!お巡りさんを良いの!」
「そう、ですか。なら…地獄の傀儡師に、負けないようなお巡りさんになること、期待してますよ?」
「うー?うん!」
なんで私は犯罪者になりますよ宣言されたかは知らないけどする気はないぞ、それに私じゃ逮捕できない。
なんせ彼は凄いのだから。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
数年後、私達は受験シーズンの時、再びであった。
中学生になった彼は母の近宮玲子と共に世界を回ったからだ。
頭は元より良い、奇術の腕もピカ一、なのにどうして、私の家に彼は来たのだろうか。
「…遙」
「た、高遠、くん?」
「久しぶりですね、…ふぅ」
「ど、どうしたの?体調悪い?」
「こういうのは慣れてませんし私の性分ではないので簡潔に言いますね、遙」
「うー?うん」
「君はまだ、警察官になりたいですか?」
まさか、それを確認しにここに?!
高遠くん、まだ覚えていたんか!
ってか、絶対ここ高遠くんの人生分岐点だよね!?
彼が近宮さんと行ってマジシャンになるんだろうと思った、だから警官はもういいかなって思ってた。
この世界では、近宮玲子も美咲ジゼルも生きてる。
妹との仲は、まぁ、良くないらしいけど。
とにかく彼が地獄の傀儡師になる必要は今世はない。
なら、どうせなら、なってみよう、彼がマジシャンとして安心して出来るように。
「遙?」
「なりたい、私、警察官になる!」
「君のその頭で?」
「ぐぅっ!唐突にディスるな!」
「でぃする?よくわかりませんがなりたいんですね、その頭で警察官に」
「そ、そうだよ!」
「…わかりました、私もなります」
「は?」
「私も警察官になります」
「はぁ?!け、けど高遠くん、マジシャンは…」
「…なりたいですよ、けど…今世は君に合わしてもいいですね」
「けど…なんだって?」
「相変わらず重要な所は耳遠いですね、良いですか?貴女はおっちょこちょいですからすぐ死にます。ですので私も警察官になり、貴女の上司として働く予定です。良いですか?絶対に、私より死んではいけません」
私は分岐点を間違えたのかもしれない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私は、前世では無かった、近宮玲子と無かった時間を埋めた気がした。
それほどまでにこの二年半は充実して幸せだった。
小学校卒業してすぐ母に言った、私も連れってと、すぐに承諾は取れた。
日本で言う中学三年の夏までは近宮玲子と共にした。
お母さんは私に言った、今後の人生どうするの?と。
考えてなかった、だってお母さんとマジックをしてずっとマジシャンになると思っていたから。
前世なら、このままだった。
けどこれは今世だ、前世の私は死んだ、地獄の傀儡師 高遠遙一はどう足掻こうとこの世界には存在しない。
ここにいるのは、マジシャン見習いの高遠遙一、まだ未成年の高遠遙一、まだ経歴は正真正銘真っ白の高遠遙一。
私は、道を選べるんだと知った。
そうだ、日本に戻ろう。高野遙に会おう。
彼女は警察官になりたいと言った。なら私もなろう。
そんな彼女にはまだ言ってないが今度言おう、私は前世罪を犯したと、地獄の傀儡師と呼ばれた人間だと。
その上で彼女を欺こう、現役警察官が過去といえるかわからないが前世では殺人事件を起こしたことがあると。
僕は人を欺くのが好きだ、そのベクトルを少し変えるだけ。
それに高遠遙一として初めて見たのが彼女だ。
彼女には、僕のことを知って貰わなければ困る、そう思った。
━━━━━━━━━━━━━━━
日本に着いたのは良かったけど私らしく無いなと思った。
プライベートで自分から人に会いに行くなんて金田一君ぐらいしか過去居なかった、ましてや女の子、いや、彼女は馬鹿力だった、女の子に失礼かもしれない。
そう思ってインターホンを押す、出てきたのは高野遙だった。
彼女は相変わらずだった。
「…遙」
「た、高遠、くん?」
「久しぶりですね、…ふぅ」
「ど、どうしたの?体調悪い?」
「こういうのは慣れてませんし私の性分ではないので簡潔に言いますね、遙」
「うー?うん」
「君はまだ、警察官になりたいですか?」
そこからが長かった、何がって間ですよ。
なりたいかなりたくないか聞いてるだけですよ?
なんで3分も固まるのか、もしかして忘れてたのですか?
いや、子供の戯言と過去自分でも言いましたがそれでもこれはちょっと…
それにその手に持ってる高校のパンフレット、今の君で行けるかどうか…
(たまに高野遙の母から成績聞いてて良かったですよ)
そして間が長いので痺れを切らした私は声をかけた。
「遙?」
「なりたい、私、警察官になる!」
「君のその頭で?」
「ぐぅっ!唐突にディスるな!」
「でぃする?よくわかりませんがなりたいんですね、その頭で警察官に」
「そ、そうだよ!」
「…わかりました、私もなります」
「は?」
「私も警察官になります」
「はぁ?!け、けど高遠くん、マジシャンは…」
「…なりたいですよ、けど…今世は君に合わしてもいいですね」
「けど…なんだって?」
「相変わらず重要な所は耳遠いですね、良いですか?貴女はおっちょこちょいですからすぐ死にます。ですので私も警察官になり、貴女の上司として働く予定です。良いですか?絶対に、私より死んではいけません」
現実世界に生まれてきた人達
高野遙
×遥 ○遙(そして今後表記揺れするであろう)
175cm60kg、高遠さんと並ぶと太くみえる、高遠さんが細すぎる。
警察として使ってる銃はS&W M3913
馬鹿力、推理力ゼロ
スーツは基本的に黒か少し明るめのグレー、基本的にズボン
高遠さん守るためならボロボロになるのを高遠さんはやめてほしい、幾度死にかける。
人を助けるのなら命かけろよ、人を殺すなら殺される覚悟で殺せ!人の可能性を潰すんだ、その罪を一生背負っていけるのかor遊びじゃないんだよ!という心意気は前世から
しかし心は鋼鉄でいて柔らかく…
理解者はいないと思ってる、そして覚えてないけど遙一(思い出す前の高遠遙一)には前世の記憶があると言っている
前世 そこそこ普通の女性(オタクで夢女子腐女子、救いようのないスーパー雑食)
死因 刺殺
その後頭部は切り取られ、今尚見付かってない。
幸せになることすら許されない。
ちなみに犯人も捕まっていない、犯人は転生してます。
人間関係(予定)
高遠遙一→幼馴染で上司、美味しいご飯ありがとう。一緒に住んでる。
明智健悟→友達で上司、朝起きれない同盟、今後住むことが予定される。ここの明智さんの声子安さんじゃない。
赤井秀一→FBIの人、漫画でしか知らない、当り屋だっけ?それは諸星大。
沖矢昴→明智さんチック、助けてくれる人。何してんだよ手塚部長!
安室透→サンドイッチください、人は良いけどなんか引っ掛かる。アムロ行きますは言って欲しい。
金田一一→ほ、本物だぁ!けど現場に来るのは不味い
江戸川コナン→関わると不味い、やっぱり頭良いなぁ。
高遠遙一
約180cm50kg、すらりとしてるけど太らない体質、結構ガリガリ、骨浮き出てるけど筋肉あります、後に55kgまでになる。
季節の変わり目になると古傷で足が痛い。
警察として使ってる銃はベレッタ M92
手癖悪く常に手には何かもってる、服に沢山の仕込みの数々、前世マジシャンですからね。
スーツは相棒の神戸くんみたいな感じ、ホストかー!?
死にかける高野遙を見掛ける度に地獄の傀儡師になり掛ける、今すぐやめろ!高野!
財力あるので金田一くんに集られる、やめなさい金田一くん。
昇格するので明智さんに注意視される、此度は殺人してませんよ、仕事以外ではね。
今世親は(片親で母親だけだが)しっかりいるし妹もいるが前世の記憶はない。
親はマジシャンとして世界を飛び回る、妹には何故か嫌われている、妹も詩人として世界を飛び回る。
理解者は少な目で良いと思ってる、金田一くんと遥だけでいい。
記憶喪失編はやりたい、『高遠遙一』がいないと何も救われない。
奇術師 スカーレット・ローゼスだと
主力武器 ダーツ、薔薇、銃(ベレッタM950ジェットファイア)、そしてマジック
スカーレット・ローゼスと名乗りその本名は黒瓜鬼門としている、二重偽名。
外見は黒瓜鬼門とスカーレット・ローゼスを交互に使っている、どちらも仮面だけど。
フラワーアレンジメント 遠山遙治だと
主力武器 薔薇、体術
変装のため眼鏡を、喋り方雰囲気はマネージャーの時のようにしている。
他偽名
どこで使ったのか金田一一と名乗る
突然に東葉鷹一と名乗る(とうようたかいち)
前世赤尾一葉と名乗ったような
遠田は…ラジオ
前世 高遠遙一
死因 撲殺
多勢に無勢の所を撲殺、その後胸くそ悪い死体になる。
撲殺後、強姦され片眼くり貫かれ、右腕を切り取られる。
その後パーツは全て戻ってくる。
その死体は明智さんと金田一くんに見られてる、金田一くんは余りにも酷い死体を前に吐きそうになる。
高遠は死ぬ前後を記憶してなくて正解だったのかもしれない。
人間関係(予定)
高野遙→幼馴染で部下、無茶はしないでください。君といると疲れますがこういう人生もまぁ良いでしょう。一緒に住んでる。
明智健悟→同僚、頑張って起きなさい。一緒に住む可能性がある。
赤井秀一→遠目で見た人
沖矢昴→変わった大学生、御飯で遥を釣るのはやめなさい。貴方の声、京都府警で聞いたような…?
安室透→ポアロ店員で探偵、信用してません。
金田一一→私の平行線私の探偵くん、集りに来るのは良いですが勉強してますか?金田一くん
江戸川コナン→現場にいると邪魔です、一言言ってから動きなさい、無言は困る。
工藤新一→大人を頼らないから行方不明になるんですよ。
?→私のx、あったかもしれないあり得ないif、私は君が羨ましい。
明智健悟
みんな大好き明智さん(高遠安室以外)
前世も今世も警察官。
高遠が警察官で驚いた一方何を彼をそうさせたのか気になる、または何か企んでいるのかと思ってる。
明智は前世の高遠の死体を見ているので地獄の傀儡師でもなくただの高遠遙一で笑ってるのを見て何だか複雑、同僚としては自由にし過ぎているのでしっかりしてほしい。
前世 明智健悟
死因 老衰
コナン世界に生まれてきた人達
金田一一
同級生 工藤新一とともに謎を解く。
金田一の金と工藤の工で金工(きんこう)で均衡の探偵と言われる。犯人切り捨て工藤に犯人のことも考える金田一、バランスは保たれて…いる?
前世 金田一一
死因 過労死
仕事と謎を解くストレスにより
?
少年探偵団に巻き込まれる、前世持ちだがそれは特定の所だけ。その前世とは、とある所のマネージャーをしていた時の記憶。
高野遙を理解したい。