silence of this area collapses 作:風見 桃李
よしこさんは昭和ですよね?(たぶん)
高遠遙一の幼馴染 高野遙は無事受験を成功させ高校進学が出来た、だが高遠にとっては及第点と言うには微妙な所だったが。
高遠遙一は公立に行かせようとした、その思惑は予想以上に高野遙の勉強への意欲によって失敗した。
何を隠そう勉強が嫌いすぎた、その上記憶力が悪かった。得意科目は上がっても苦手科目は中々上がらず正直高遠は御手上げだった。
その結果入学した高校とは?
「まさか、私がこの高校に入学するとは…金田一くん、君が生まれ、ここに来ることを願うよ」
ここは私立不動高等学校、そう、金田一一が通っていた不動高校である。
高遠自身、年齢的に今の高校には金田一はいないと考えている。
そしてそろそろ金田一一が存在してても可笑しくはないと思っている。
だが入学式にてそれは間違いだったのかもしれないと考えるきっかけになった出会いが生まれる。
「高遠くんスピーチするんだっけ?」
「いや、断ったよ。入学試験で僕と同率一位がもう一人居たみたいだからね」
「へぇ、すっご…あれ、喋り方変えた?」
「あぁ、変えたよ、高校生活中は僕って言うから、それと少し柔らかい方がほら、人が寄ってくるでしょ?」
「高遠くんは格好良いから女の子沢山寄ってきそう、刺されないように気を付けてね」
「…格好良いですか?」
「うん、普通に格好いい」
高野がそう言うと高遠は少し空を見上げ思案する、がフッと真顔になると即決だった。
「…柔らかくするの止めますね」
「早っ」
「悪い方が多く寄ってきそうですから、友達なら遙だけでいい」
「友達かー」
「遙なら友達沢山居そうですね」
「えぇ、ゼロだよ」
「冗談はよしこさん、ってやつですね。さて、入学式行きましょうか」
「…本当なんだけどな」
その声は、風に掻き消されて高遠には届かなかった。
彼にはその声は届かなかったが誰が聞いたか友達と言うには腐れ縁に近い人がこのあと一人、増えることとなる。
(ちなみに高遠は友達か?と問われると幼馴染と答えるので微妙なライン)
本年度の不動高校の入学式は冷戦だった。
「入学生代表の言葉、明智健悟くん」
「はい」
高野遙は戦慄した、あまりにも今後の高校生活から人生まで、幸先不安になりそうと思い顔が青ざめた。
「(はぁ!?明智健悟!?なんで?うっそ、やっぱりここ金田一少年の事件簿の世界?!けどお前おかしいな?高遠遙一23歳童貞ならわかるけど明智健悟29歳か28歳ぞ?安室透29歳独身と同じやつぞ?そもそもここ不動高校もすでにおかしいよ?秀央のホームズどうしたの?!不動のホームズになるの?!なんで地獄の傀儡師 高遠遙一は私の隣にずっといるの!?私は、私は金田一少年の事件簿に巻き込まれて死ぬんだー!クローズドサークルはんたーい!)」
高遠遙一は嬉しさのあまり震えた、それと同時に纏う雰囲気が違うため失望で体は震えた。
「(明智健悟、とは。君もまた生まれていたとは!いや、私がそこに生まれたのか?つまり、逆行?私は時代を、時を逆行した?いや、それにしてはおかしい、ここは入学式、つまり年齢はほぼ同じことになる、彼とは確か年がだいぶ違う筈ですが。そもそも本来なら私も彼も不動ではなく秀央なのですが、私は遙にくっついてここを選びましたし…似て非なる世界、と言うことか?それはまさしく平行線の世界やパラレル、またはifの世界…もしかしたら金田一くんも、違う年齢でいるかもしれない、金田一くんに気付いてもらうには地獄の傀儡師の時のような…。いや、今の私には、芸術犯罪や殺人教唆をするメリットがない、むしろ今現在ではデメリットしか出ない。してしまえばそれ以上に面白い事が出来なくなる)」
スピーチはとっくに終わったが二人は立つまでずっと考えていた。
実際は金田一少年の事件簿の世界ではないし、逆行すらしてない。
ここは二人の世界に似て非なる世界、そこまで凶悪事件は起きない。
そこは二人のミスリードである、そして金田一くんもこの世界には存在しない。
いるのは高遠遙一、明智健悟、何処かにいる数名だけ。
話は進む、次はクラス発表だ。
これもまた運命かな、明智健悟、高野遙、高遠遙一の3名は同じクラスだった。
「初めまして、君が高遠遙一くんかな?」
「…えぇ、僕が高遠遙一です。明智、健悟くん、ですね?先程のスピーチの」
「覚えてくれて嬉しいよ、君とは入学試験は同率一位と聞いてね、早く話してみたかったんだ」
「ほぉ、そうなんですか。僕も君とは一度、話してみたかったんですよ」
「君はどうやら外見とは違い随分大人っぽいんだね」
「ははは、ありがとうございます」
乾いた高遠の笑い声が聞こえるまでの会話時間は僅か数秒、ブリザードの如く冷ややかな雰囲気が漂って周りは近付きづらかった。
美人が機嫌が悪いと怖いのだ。
そんなことは知ってか知らずか高遠の隣にいた高野は捨て身の行動をとった。
「二人とも会話したいの?じゃあ、このあと一人で帰るね!」
「遙、待ちなさい。そういうことじゃないです!」
「彼女は?」
当たり前だが失敗した。
高野は名乗りたくなかった、名乗るのは死亡フラグへ第一歩、それ以外もどれがフラグかわからない。
「高野遙、です。高遠くんとは…あー」
「大切な幼馴染です」
「聞いていたかもしれないけど私は明智健悟、よろしく遙さん」
「えっ、あぁ、よろしく明智くん」
「是非私と友達になってくれると嬉しいですね」
「明智くん、遙に馴れ馴れしくしないでください」
「馴れ馴れしくはないと思うけど、気に触ったなら謝るよ、高遠くん」
「…遙、すみませんが今日だけは一人で帰ってください。私は彼に用事ができました。」
「え?普通に良いけど」
「では明智くん、放課後また会いましょう」
「高遠くん、明智さんとは同じクラスだから別れないよ」
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放課後、僕は遙を校門まで送ると人気の少ない駐輪場で明智健悟と二人っきりになった。
僕の知りたいのはただ一つ、明智健悟の前世の記憶の有無だ。
「それで、私に用事とはなんですか?高遠くん」
「明智くん、君に質問をしたくてね。金田一一、と言う人間をご存じですか?」
「金田一…一?金田一耕助なら知っていますが…」
「そうですか…では地獄の傀儡師は?」
「いえ、それも知りません」
「では最後に、明智くん、前世を信じますか?」
これがダメなら諦める、そして覚えているのなら、金田一くんの捜索に明智健悟を巻き込む。
彼も金田一くんを探したい筈、そう思いますから。
「前世、ですか?…実は誰にも言ってないのですか、やけにリアリティのある夢を最近見るのですよ」
「リアリティのある夢?」
「えぇ、声が聞こえる時と聞こえない時がありますが、私は警察官で位は警視、部下に剣持と言う男、あまりにリアリティのある夢なので、前世ならば…良いなと…」
彼は、前世を思い出すのではなく前世を夢で見る人間だった。
僕は前世を覚えているかいない、その二択しか考えてなかった。
彼は『明智健悟』の記憶を見ている、知っているという三択目の選択肢、この場合どうすれば良いのだろうか?
夢にどうやら僕はまだ出てないようだ、今後出るかもわからない。
それは本当に有ったことで前世で君とは会ったことがある、と言うのもなにか違う気がする。
私と彼はそのような関係ではない。
彼ともまた、追う者と追われる者の関係。
どうしようもなく彼は明智健悟なのに『明智健悟』じゃない。
彼を知ってる、けれど知らない人が僕の前にいた。
しかしそんなこととは彼は露知らず、僕に話しかけ問い詰める。
「高遠くん」
「ぁ…」
「君、前世の記憶があるんですね?」
「っ!」
「探したいのですね、金田一一を」
「それは!」
「信じましょう、今の君を。」
「何故、そんな、確証出来ない非科学的なことを!何故、無条件に信じるのです…?」
「君の話と夢の辻褄が、合ったので」
「辻褄?」
私はきっと、今世での明智健悟との出会いを忘れない、彼は本当に、きっとどこ行ってもこうなのだろう。
これだから明智健悟は!
「声は、有りませんでした。ですがあれはきっと君です。そして剣持くんと一緒に居た彼がきっと金田一一…くんでしょう。僕はあの音無き夢の中の、奇術と列車の事件をこう呼びます、魔術列車殺人事件、と」
「…ククク、明智くん」
「君が、地獄の傀儡師ですね、高遠遙一くん」
「前世は覚えてないのでは?」
「えぇ、覚えてませんよ?ただ小さい頃からここ最近まで、リアリティのある夢を見るのですよ。僕が刑事で、部下がいて、声が無い時は高校生が事件に巻き込まれて…それでいて時折奇術師が邪魔をするんですよ」
「…それ、昔から見るというのでは?あと邪魔じゃないです、可愛いイタズラじゃないですか」
「最近、も見ます。可愛くないですねぇ、死人が出てますよ」
「それより、辻褄はどこ合ったんですか?」
「前世、君の金田一一を聞くときの声、そして私の夢にて、剣持くんが金田一のやつ~!と叫んだことが夢で一回だけ。」
「ククク…全く似てないですね!」
「真似をしたわけではないですから」
私達の前世の関係にしては緩く、暖かい時間がそこには流れた。しかしこのまま終わらせる気はない。
そして今の彼は、今世の明智健悟は私と友好を持つ気です。
「…そこまで見て、思い出さないなんて、止めてくださいね、明智警視。そのような半端な君は今の私では荷が重い」
「楽観的ですが時が来ればきっと思い出すでしょう。思い出そうとして思い出せるものでも有りません。それと高遠くん、今の私は刑事ではないです。君も、犯罪者ではないでしょう?堅苦しいのは無しですよ。今回の人生では私たちは同級生、友達になりませんか?」
「…まぁ、良いでしょう。記憶を一部でも共有する人間はいた方がいい、私の為にも、君の為にも。…改めてよろしく、明智健悟くん」
「はい、よろしく、高遠くん。…今回は、人を殺めさせませんよ、高遠遙一。」
今回は警官になる予定なので殺人はしない予定(勿論必要とあれば仕事上殺しますよ、そう、射殺もやむ無し、ってね)なのですが、それはそれで教えなくても良いでしょう。
彼にも驚いてもらいましょう。
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あれから私と遙、そして明智くんとはなんやかんや三人で共にしていた。
しかしある日の前期末試験にバレてしまった。
何がって?遙の成績ですよ。いや、それ以外にもバレましたしバラしましたが。
「高遠、君がいながら遙さんのこの点数は…」
「彼女、物覚え悪いんです。勉強しかり、日常しかり」
「日常?」
「えぇ、日常です。遙、昨日の夕飯何食べたか覚えてます?」
「え?夕飯?…」
「…」
「…」
「…蕎麦?」
「昨日の夕飯は拉麺ですよ、塩拉麺。どんな変換したんですっ、今日がお蕎麦です」
「お米が良いー!」
「二人とも待ちなさい、なんで夕飯の話なんですか?まさか、あなた達一緒に住んでいるのですか?!」
気のせいか明智くんがそれを言った瞬間、教室が急に静かになった。何だか女子がこちらを見てますが何でしょう?男子まで見ている、何なんです。
「えぇ、大体一緒に住んでますが?」
「わ、若い男女が同じ家で…!」
「明智くん、むっつりー」
「失礼な!大丈夫ですか?高遠くんに何かされてませんか?」
「若いなぁ明智くん、無いよそんなの。家隣だし寝る時は流石の高遠くんも帰ってるよ」
「私の母は世界中飛び回っていて家には私一人なんですよ、それで遙さんの家で一緒に夕飯を」
「私の家族もこれから世界三周の旅とか当たって家に居なくなるしねぇ」
「遙、そんな話聞いてませんけど」
「今日言う予定だったし、昨日聞いたから」
私と遙のやり取りを見ていた明智くんは声を大にして言った。
「私も一緒にいます!」
「食費掛かるので却下ですね」
「食べる分減るからそれはちょっと…」
「食い意地張りすぎですよ?花より団子過ぎなのでは?遙、貴女一応女の子でしょう?」
「一応ってなに!?」
「全く、君達は隙がないですね、良い意味でも悪い意味でも…」
「はぁ、とりあえず二人とも、昼休み終わるし移動しない?次は選択授業でしょ?私、教室遠いからもう行かないと行けないんだけど」
「遙さんは日本史Ⅰでしたね、高遠くんはフランス語、私は中国語なので…」
「バラバラですね、またホームルームの時に会いましょう」
私は一人音楽室に向かうと同じクラスメイトだったか、女の子近付いてきた。
学校だと言うのに化粧や香水をしている、正直寄らないで欲しい。
「ねぇ高遠くん、私も一緒に教室行って良い?」
「嫌です」
「なっ!」
「それとここ、学校ですよ?規則違反ですねぇ。化粧、香水、あぁその爪も。生徒会の彼に話しておきますね」
「あ、明智くんに!?くっ、顔が良いからって、調子に乗らないでよね!」
「(三流の悪役ですか)…さて、今去った彼女は何て言いましたっけ。…どうでもいいか」
興味の無いことは朧気だ、今は家族とマジックと勉学と、遙と明智健悟があれば良いでしょう。
だがあの女の名前、覚えておけば良かったと後の僕は後悔する。
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夏休みが終わり新学期が始まる。
その日、異変は起こった。
遙の机は酷い有り様でした。
「これ、は…」
「いじめかなぁ…」
濡れ雑巾にゴミ、その下は文字が書いてありました。
前世の時はこのようなことは聞いたことも見たこともない。いじめとは、見ると心に来ますね。
「学校来るな、かぁ…まだ一年も経ってないんだけど」
「なんで落ち着いてるんですっ?!片付けますよ!」
「あぁ、うん、先ゴミ片付けるね、高遠くん」
「では私はこの雑巾を洗ってその机を拭けるようにしてきます」
「え」
「何呆けてるんですか、手伝うのは当たり前でしょう。…遙?」
「あ、うん、ごめんね」
「そこは御礼を言うところですね」
「…ありがとう、遙一」
「…雑巾、洗ってきますね。明智くんがいたら問答無用で巻き込んでおいてください」
在り来たりな、それでいて陰湿ないじめ。
汚水にまみれた汚ない雑巾を手に持ち急いで水場へと僕は急いだ。
そういえば名前を呼ばれたのは小学校以来ですね、やはり長年居るのに名字は余所余所しいと流石の私も思う。
まぁ、私の家は高遠、近宮、美咲と同じ家で皆違う名字という複雑な家庭なので支障は無いのですが。
ですが、何故親しい呼び方から余所余所しい呼び方に変えたのか。
残念ながら地獄の傀儡師 高遠遙一の記憶が強すぎる為に高野遙の幼馴染 高遠遙一の記憶は朧気で、彼女に関する記憶や家族の記憶はあるのに対し、自分に関する記憶はわからなかった。
あの時の状況が状況なので記憶喪失とされた。(実際は違うが確かに頭も強く打った)
そういえば、私は彼女のことをなんて呼んでいたのだろうか?
「高遠くん、おはようございます。こんなのところで何を?」
「来るのが遅いですよ、明智くん」
「いつも通りの時間なんですが…」
「覚悟しなさい、恐らく今日からいじめが始まりますよ」
「いじめ!?まさかあなたがプランニングを「してません」ではいじめられるのですか?あなたが?」
「全て違います、剣持さん並みのノーコン推理ですね。…ターゲットは遙ですね。恐らく私か君、または僕らが彼女と近いせいか、遙に対する妬みでしょう。まぁ離れませんがね」
私の話を聞くと明智くんは少し考え込んだ。ハッとして顔を上げると深刻そうな声で私に言った。
「…高遠くん」
「はい?」
「証拠さえあれば立件できますよ、私の父、刑事なので」
「その前に校内で潰します、彼女が傷付いてからじゃ遅い」
私らしくない発言に明智くんは驚いた、私も人間です。転生してから早十年弱、変わりますし気付くこともあります。
前世と違う環境で、人間関係も違う、母も生きて、ジゼルもいて、記憶の共有できる明智健悟もいて、幼馴染の高野遙がいて、あまりにも微温湯な世界。
だが、金田一くん、平行線の君だけがいない。
ここはそんな微温湯で物足りない世界。
「転生してから気付きましたが、私は内に入れたものにはどうやら甘いようです。特に、
「高遠くん、貴方まさか遙さんに言ってないのですか?前世のこと」
「えぇ、今はまだ良いと思いましてね」
「…私は前世の記憶、と言うより前世の記憶を夢で見る、ですが知ってもらうのは楽ですよ。どんなに犬猿でも、その世界にて一人ではないと思えますから。特に親しい人になら尚更、打ち明け受けいれて貰えるのなら、例え前世、どんな悪行をした者でも、嬉しいに決まってます」
「…地獄の傀儡師でも?」
「地獄の傀儡師でも。それに私達の身体年齢は十代ですよ?フッ、まだ煌めきますよ」
明智くんはそういうと無駄にキラキラさせてきた。何故そうも急にキラキラしてくるのか。
それにしても眩しい。
勝手にキラキラしてきた明智くんを見て、何故私は高野遙に肩入れするのかを少し自分に納得させた、キラキラした明智くんを置いて私は教室に戻った。
教室に戻るとさらに机は汚れ、倒れ、チョークの粉まみれの遙がいた、知らずいじめが進行していた。
後ろの明智くんの声で私は我に返った。
「遙さん!?なんでこんなに真っ白に!誰ですか!こんなことをしたのは!」
「遙、誰にやられたのですか?」
正直に言いましょう、このような展開は好きではありません。
「大丈夫だよ、明智くん洗えば平気だから。高遠くんも大丈夫だから」
「誰に、やられたのです?」
「うぇっ…あ、あー…あはは…」
物凄く苦笑いしながら遙が指差した先には髪を巻いたり化粧をした女子のグループ。
一人、手が少し白い、スカートも少し色が変わっている。つまり彼女がしたわけですね。
それは明智くんにもわかったみたいで明智くんはその女子のグループに入っていった。
「君、砂城咲白さんですね」
「あ、明智くん私の名前知ってたんだ!嬉しい!」
「一年生の生徒会ですからね、とりあえず一年生全員は覚えてますよ。貴方の家もね」
「えっ?」
「砂城議員の娘ですね?清廉潔白と言われる砂城白蓮さんの。噂は予予聞いてます、その裏もね。」
「う、裏?明智くん裏ってなに?パパ何してるの!?」
「それはお父上に聞いた方が早いのでは?いや、明日の週刊誌の方が早いですかね?」
「や、やだ!私帰るわ!」
砂城咲白と呼ばれた女は鞄を持ち教室を飛び出していった。
明智くんはまだ出ていった女の方を向いている、男子も女子も言葉も動きも何もない。
女子のグループに至ってはかなり怯えている。
その中、明智くんはまだ眼鏡が無いのにも関わらず眼鏡を上げる動作をしてからよく通る声で言った。
「さて、いじめとはいけませんね。ねぇ、皆さん?」
「お、俺は見てただけだ!」
「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!高野さん
!」
「あいつやべぇよ!」
「明智くんすげぇ」
「生徒会ってなんだよ…」
「いじめはもうしませぇぇん!」
「誰より明智くんが怖いね」
「…まぁ、良いんじゃないんでしょうか?」
その日よりいじめは一年生全体で無くなった、何かあったら報告も生徒会に来るようになった。
そしてその日から明智くんの異名が不動のホームズと言われるようになった。
何でもいじめの予兆を感じとり遙の鞄に(内緒で)ボイスレコーダー、一年生全員のプロファイリングなどして仕度をしていたとか。
証拠さえあれば立件とはそう言うことでしたか。
学生からすればさながら探偵と言うことですね。
それより明智くん、ホームズというよりモリアーティ寄りなのでは?
・高野遙
不動高校一年生になった、帰宅部。
砂城咲白からは実は中学の時もいじめられていたので友達は本当に居なかった。
前世もいじめられていた経験があるが今世のいじめの方が酷い。
まぁそれが理由でそこそこ冷静だった。
高遠くん留学みたいな感じで近宮さんと海外にいたもんね。
初めての友達 明智健悟、金田一世界のハイスペックスパダリ大魔王は寝坊助。
初めての幼馴染 高遠遙一、金田一世界のハイスペックマジシャン地獄の傀儡師は美味しいご飯を作れる。
高校二年生は平和に、高3になり事件に巻き込まれる。
ちなみに前世のモデルはいる。
・高遠遙一
不動高校一年生になった、帰宅部。
身内に甘いタイプ、何だかんだ認めた相手には甘い。ですが金田一くん、君だけがいない。
高校二年生は平和になって良かった。
しかし高3、お前は駄目だ。
平和だった二年生時には文化祭でマジックを披露した、文化祭規模だと出来る範囲が決まっているがそこは元プロマジシャン、本気で生きたマリオネットをやった。
偽名 地獄の傀儡師、衣装 ピエロのおじさん
お次はマジックショーです、地獄の傀儡師さんどうぞ!とか言われたので明智くんは空を仰いだ。
「文化祭であろうと手は抜きませんよ?エンターテイナーですからね」
精神年齢おじさんとか言った人出てきなさい、今なら薔薇を投げるので手を打ちましょう。
・明智健悟
新規参戦。不動高校一年生。
中学一年と二年生にて事件解決したことのある中学生探偵だった。三年生の時は受験勉強し秀央に行く気だったが彼からしてはかなり偏差値の低い不動高校を選んだ。
「夢で見たこと有りますねぇ」それが理由。
前世の夢を見たと言うだけで精神的に年齢は若い、例え大人びていても大人ではない。
高校二年生は生徒会生活、高校三年生は二人にまた巻き込まれる、諦めてアケーチー。
ちなみに高校三年生にて生徒会長。
高遠遙一が犯罪者になったら多分射殺もやむ無しですね。
・砂城咲白(Sahaku Sajou)
名前の由来、鎖条鎖縛から。高遠に絡んできたのもこの子。
多分今後出ない。
個人的イメソン(長いので見ても見なくてもどちらでも)
前世内緒の幼馴染組(高遠遙一と高野遙)
比較的高遠目線な感じ。聞きながら書いてるので聞きながらか思いだしながら推奨。
脳内で映像化してるけど悲しすぎる、彼女はいつまでも幼馴染にすがってしまう。
前世の経験のせいで助けてと呼べなくて、人の信じ方もわからなくて、心の表現も不器用。
前世が終わるので時計は止まる、そんな二人は精神的に成長する差は激しい。
ちなみに二人とも齢二十代で死んでいる。
(約23歳と約25歳)
奇妙な晩餐=ちぐはぐな二人の邂逅、世界はゆっくりと静かに変わる
普通に高遠からすれば彼女は優しすぎる、元犯罪者だものね、生死かかるし。
失う時→幼馴染高遠遙一
なにも信じられない癖に=地獄の傀儡師 高遠遙一は信じない癖に地獄の傀儡師 高遠遙一に潰された 幼馴染高遠遙一を探してる、いないと知って矛盾しながらも総合して高遠遙一を信じようとしてる
体を寄せ会うだけでも→寄り掛かるだけでもいいから寄りかかって欲しい
優しいものは怖い、地獄の傀儡師と知ってるし優しい高遠くんは怖い、嫌みな人と知ってるし優しい明智くんも何もかも、なんで優しいのかわからないし怖い。
彼女の前世は9年間のいじめを受け、助けを求めても振り払われ、助けた相手に手のひら返され、泣くなと彼氏に言われ彼氏にお前には友達いないからなと言われ、DVを軽く受け、果てには人じゃないからな(そこは歪曲した思い込みの可能性)といわれた過去を持つ。
R18なこともされた。
それでも彼女は怒れなくて、嫌えなくて、精神的に、心も魂も傷付きながら人を、世界を愛そうとした。
「空が綺麗じゃないですか、ご飯美味しいじゃないですか、まだ見たいアニメゲーム聴きたい音楽がある、自殺なんて出来ませんよ。私が我慢すれば良いじゃないですか、命あっても元だね ですよ!」
軽く聖人の域、本質を見抜ける人には好かれるが底が知れないので近寄れない。
相談受けた見知らぬネットの人「復讐をしようともせず、いじめた相手の家庭環境も読みとり、それを知識欲と昇華させた。復讐の無意味さを知る貴女は尊い」
齢25歳、人生の締め括りは刺殺、その後首を切り落とされそこでフィナーレであった。
やはり、助けてと言えずに。助けてもらえるわけがないのだから。
不思議な焔→未だ前世の呪縛から解放されず。高遠遙一ですら解放されているのに…
一度でもいいから名前を呼んで助けてといって欲しい高遠
高遠は一人でその舞台で踊らないで私も舞台に入れてくれと思ってる
何せ前世高野遙を殺した犯人が転生してるので解放されるわけがない、彼はまた彼女を殺そうとしている
もう一度首が欲しい、体はおまけ程度で。
犯人の名前も決めないといけない。
ちなみに殺人鬼か警察、人食家、または遺体コレクター予定。
それにしても高遠遙一と高野遙はくっつくのか、恋愛要素があまりにもない。多分一生涯友人以上恋人未満のままなのでは?
不動トリオ(高遠、高野、明智)
不安定な前世組、高遠と明智は互いに打ち明け、高野は明智に打ち明け、高遠には言ってない。
やはり前世の所業のせい。(地獄の傀儡師)
個人的にコナンクロスオーバー済みの時間軸
囁く天使→高遠遙一の僅かな道徳心、高野遙の善性、明智健悟の悪性
ギルティーで三人とも銃を撃つと格好いい、射殺もやむ無し
高野は膝ついて両手撃ち、高遠は右手片手撃ち、アケーチーは左手威嚇(撃たないのか?)
あなたのいない体→幼馴染高遠遙一はいない体
鮮やかな永遠→明智さん的に永遠に見える、傀儡師いないから平和、ロスに比べたらね
私を愛して、離さないからってどちらが言うのですか!?両方なら俺得
金田一くんいない間は犯罪的思考が焼けつくように乾いてる
平和ボケも少しし始める高遠さん、けど実際は緋色に染まってるこの手。
元 地獄の傀儡師だからね、仕方ない。
記憶喪失篇 表に出たのはマネージャー 高遠遙一
けど地獄の傀儡師としての高遠遙一にも最後らへんは聞こえてる、彼女が呼ぶ遙一くんは彼
ハルちゃんと呼ぶと泣く彼女、その涙に息を潜めた、彼女が求めていたとは彼だったと、そのまま音も聞こえない空間に居たかった
血も匂わない→犯罪者として、しかし元公安、手を貸せと言われる。再び地獄の傀儡師となるのか!?黒の組織接触か?!まだ引き返せるのか!?
剥離したその硝子~→明智健悟、上司として飲み込む。友として、苦渋の決断。前世の関係として、やはり犯罪者となってしまうのかと。
コナンの半永久ループ世界、それは鮮やかな永遠に近い
それは警察組のような信頼関係で、それはバーボンとスコッチのような表面上のように見える関係で、それでいて東西探偵の絶対的信頼のようで。
なんやかんや高遠と明智さん仲良いじゃねぇかと金田一くん。
金田一くんはちょっと寂しい。
反応える本能とは、高遠遙一どちらに転ぶ!
「欠片になるまで愛して」
吐き出したその命とは前回の設定に書いた少年探偵団に巻き込まれた ? という存在
そして世界は動き出す、役者は揃った。
pixiv投稿時に書いていた曲名は消しました。