皆に愛され 覇道をゆく天才の物語 作:水戸野幸義
ドイツにあるとある軍事基地。
そこの司令塔から見下ろす演習場にはフランスとドイツ、双方のEOSが何機も向かい合いながら並ぶ。
「では改めて、今日はよろしくお願いします。デュノア殿も」
「ああ。こちらこそ、よろしくお願いする」
この基地の司令官であるドイツ軍高官とフランス軍高官が握手した後、伯父殿とドイツ高官が握手した。
今日こうして、この基地にいるのは最新鋭EOSのお披露目と模擬戦を見る為。開発元、技術提供元であるデュノア社社長の伯父殿は勿論、フランスとドイツ両軍の関係者だけでなく政府関係者まで多くの人が集まってる。
それほどまでに注目されているということか。思惑は様々あるだろうが、それでも鼻が高い。これからのことにも期待に胸が膨らむ。
しかし……。
「どうしたんですか、所長。そんな難しい顔をして。今からとびっきり楽しいことが始まるのに」
「ちょっとロイド博士!」
「えー事実じゃーん」
場の空気お構いなしに飄々とした口調でそう言ったのはロイド・プリントン博士。
ロボット工学の権威であり、デュノア社EOS局の副所長でもある我が優秀な右腕。
名前もだが、声や姿も某伯爵そのもの。
そんな博士を注意したのが助手のセシル・ルークミー。
大変優秀な人で良きサポート役。
彼女もまた、声や容姿があのオペレーターそのもの。
「博士の言うことはもっともだ。今から始まることはとびっきり有意義なこと。ただ悪いことが起きる予感がしてな」
ずっと悪い予感が続けている。
何か明確な証拠があるわけでもない。だが、確かな予感。
これも俺のニュータイプ能力からくるものなのだろう。
「やっぱり、それですか……周辺状況や警備システムは特に問題ないようですが」
「でも、御曹司の勘は嫌ってほど当たるからね。警戒しておいて損はないと思うよ。御曹司もそう思ったから、発進トレーラーと予備の新型持って来たんでしょ」
「ああ」
備えあれば憂いなし。
起こってからでは遅い。
「司令。準備完了しました」
「うむ。では、ただいまより――」
基地司令の言葉を合図に模擬戦が開始された。
5対5の模擬戦。
相手であるドイツ軍は全機最新鋭機。我がフランス軍は隊長機以外はこれまでと変わらずラファールダガーを使用している。
「セシルさん、各機の様子はどうか」
「良好です。以前、基地でデータ収集をした時よりもいいデータを出してくれています。それは新型を駆るトマ隊長も同じです」
「そうか。それは正しく良好だ」
収集しているデータを映し出すディスプレイから今いる司令室中央にある巨大ディスプレイに映し出される映像に目をやる。
模擬戦中である両部隊の姿。そして、その中でトマ隊長が駆る新型フォールダガーの姿。
EOSフォールダガー。
他の隊員達が駆るラファールダガーをアップデートしたエース・指揮官用の機体であり、ラファールダガーでは見送ったパッケージシステムを採用している為、バックパックを換装することによってあらゆる戦況に対応可能としている。
EOS版105ダガーと言ったところだ。
「テムペートパッケージ、いい具合みたいだね。上手く扱ってるよ」
「流石はトマ隊長だ」
隊長殿が今回使っているのは中距離戦闘強化パッケージ。
バックパックに左右1門ずつ単装キャノン砲と4連マルチ・ランチャーを装備している。
新装備であり、隊長殿が受領してからまだ日は浅いがもう使いこなしている。流石というべきか。ダガーを使っている他の隊員にも言えることだが。
練度は日に日に増すばかり。EOSにかける熱意は高く、それはISを思ってのこと。
EOSならISによって奪われた自分達の戦場を取り戻せると信じているから。
だからこそ、相手が全機最新鋭機だとしても遅れは取らない。
「流石はフランスのEOS精鋭部隊! しかし、我がドイツのEOS部隊も負けず劣らずでしょう!」
「ええ。トマ隊よりも稼働時間は少ないにも関わらず劣らない良い動きをする。機体の方もいい出来のようだ」
「デュノア社長にそう言っていただけるとは! 知っての通り、我が軍のEOSドム・シュターク、通称シュタークは重装甲、高機動を実現した機体でしてそれを使う装着者も――」
伯父殿の言葉に気をよくしてドイツ軍高官が得意げに解説する。
ドイツの新型かつ初のEOSであるのがドム・シュタークと名付けられた機体。
欧州連合で構想ができつつある統合防衛計画の一環としてフランスとドイツの技術提供、デュノア社の協力によって開発された。
重装甲、高機動をコンセプトにしており、それを実現させているのがランドローラーの代わりに採用された元々没案であったホバリング推進システム。
これによってランドローラー以上の機動力があるが、ランドローラー以上に高度な操作を求められ、エネルギーの消費率は高くなり、機体そのもののコストも高くなった。
とまあ、これも名前から察せられるがぶっちゃけドムタイプだ。向こうの要求とこちらから提供可能な技術と知識、それらを合わせて何かあればその都度修正の果てにこうなった。
「……」
まだ機体に慣れてない様子だが、トマ隊と模擬戦を成立させられる程度には動けている。
向こうも優秀な軍人を使っているのだろう。特に気になるのが二人。
「デュノアの御曹司様も熱い眼差しで観戦されている様子で」
「何かご質問があれば、お気軽にお聞きください」
「いえ、特には。ただいい動きをするなと思いまして。特にあの肩に黒い兎のエンブレムを付けた二人がかっこよくて」
ドイツの中でも一際いい動きをするのが肩にある首輪と眼帯のついた黒い兎のエンブレムを付けた二人。
キャノンを持つ後方支援装備をした機体が要所要所で上手く後方支援をして、部隊をフォローし、トマ隊との模擬戦がすぐ終わらないようにしている。
黒い兎のエンブレム。
それらから連想させられるのはラウラ・ボーデヴィッヒとクラリッサ・ハルフォーフ。クラリッサについては確認できたが、ラウラについて掴めた情報は僅か。存在を確認できた程度。流石のドイツもそう簡単には全貌を掴ませてくれないという事か。
しかし、あの二機の装着者、もしかすると……。
「え、ええ……あの二名は我がドイツの……何と言いますか、秘蔵っ子のようなものでして……」
「なるほど、それはぜひお会いしてみたいものです」
「き、機会があれば……」
得意げに解説していた先ほどとは打って変わって、歯切れが悪くなった。
当たりだな。あの二人でないとしても他人には見せたくない存在なのは確か。
「トマ隊長、機体の方はどうですか?」
『最高だ! ダガーとは比べ物にならないパワーと特に反応性がいい! 思ったように動ける。デュノアはいいものを作る!』
「そう言っていただけると開発者冥利に尽きるというもの。だろう、ロイド博士」
「だねーさっきの模擬戦いいデータ取れたから次のも楽しみにしてるよ」
模擬戦を終え、次の実弾を用いた合同訓練の準備中。
画面越しに隊長殿と言葉を交わす。
ここまでは順調。何事もない。だが、悪い予感は消えない。むしろ、強まるばかり。
そして、悪い予感は現実のものとなった。
空気を震わす振動。
激しいものではなくビリリとしたそれはまるで戦車が大砲を撃ったかのよう。
「なんだ、もう何かの試射でも始めたのか?」
「いえ、まだ準備中のはずですが……それにこれは」
周りの人間も突然のことに動揺している。
まだ準備中で、試射だとしても戦車が持つ大砲クラスの予定はない。
動揺が収まることはなく。むしろ、煽るように防衛システムの警報がけたたましく鳴った。
「な、何事か!」
「ほ、報告! 当基地は現在、正体不明の武装集団から攻撃を受けている模様!」
「こ、攻撃だと! 相手の武装と規模は! 映像出せないか!」
「映像出します!」
そう管制官が言うと先ほどまで模擬戦の様子を映し出していたモニターに映像が出た。
「これは……なんだ!」
「戦車……なのか?」
戦車よりも全高があるそれは戦車にしては戦車の半分ほどのサイズしかない。
卵型のボディ、そこから伸びるランドローラーと一体化した両足が特徴的。さながら、歩行戦車のようだ。
加えて両腕があり、火器が一体化している。両脇には固定式キャノンと思わしきものまでもが。先ほど撃ったのはこれか。
「相手の数、かなり多いな」
「はい、確認できるだけで10機以上はいますね」
セシルさんとモニターを見ながら言葉を交わす。
ぱっと見で確認できるだけで10機以上の未確認機。
この基地の防衛隊が出撃して、防衛にあたっているが突然の事態、未確認機、それもかなりの数。
そして戦車よりも機敏に動き、早くも防衛隊を押している。
「救護班! SE方面後方に展開! そこに負傷者が多数いる!」
「司令! 防衛隊の損耗率が半分を超えました! このままでは押し切られます!」
「クっ……! 他基地、本国への救援要請、ISを回すことは出来ないのか!」
「各方面へ要請は行っていますが当基地に来るまでに時間が。その間に押し切られる可能性が高いです! ISを呼ぼうにも準備と手続きに時間が!」
「何がISだ! 鉄くずめ!」
悪化していく状況。
混乱しながらも精一杯務める司令現場。
全てが混沌としている。
このままでは結果は目に見えている。
どうするのがベストか。
「司令!」
「今度は何だ!」
「待機中のEOS、トマ隊が自分達も防衛に加勢させろと……」
「何だと……向こうは客人だぞ。そう簡単には……」
「いいではないか」
迷う司令へ言葉を向けたのはドイツ軍高官。
ドイツのEOS部隊を連れてきた一人であり、先ほど得意げに解説していた奴とはまた別の人間。ドイツ側で一番、発言力があるようで驚きはするものの誰も異論は唱えない。
奴は危険な状況でもあるのにも関わらず、逃げ出すそぶりを見せることなく、ただ静かにこの状況を見ていた。目の奥を楽しそうに躍らせながら。
「この状況では客人も何もない。守りは多い方がいい。我がEOS部隊も展開させろ。丁度、どちらも実弾換装していたはずだ。いいですかな? フランスの方々も」
「そうだな……仕方ない。デュノアとしては異論はない。軍や政府としてはどうだろうか?」
「うむぅ……デュノア殿がそう言うのなら軍としても異論はない。非常時だ。なぁ」
「ああ。行かせてやってくれ」
ドイツ高官の申し出。
伯父殿が執り成し、フランス軍と政府関係者達が渋々の納得。
これにより、この場の意見はまとまり、両軍のEOS部隊が展開した。
「戦況持ち直しつつあります!」
「流石はEOSだ!」
「おおぉっ! これなら我々も狭い避難所に避難しなくて済む」
EOS部隊の働きは輝かしいものだ。
押され、劣勢だった戦況を徐々に取り戻し、優位に立ちつつある。
大人達が見せる安堵の反応はいささか短絡的とも言えなくはないが、あの絶望的な状況から今のような優位な状況へと転じられれば、そうも言いたくなる。
一機一機、確実に未確認機は減っている。
未だ詳細は分からないが従来兵器以上、EOS未満の性能といったところか。なら、EOSで対処できる。
だというのに悪い予感は一向に消えない。
嫌な感じさえしてきた。
ならば、こちらでも手を打っておいた方がよさそうだな。
「セシルさん、下の整備班に言って予備で持ってきたアレの出撃準備を頼む。それとコンテナに補給用のエナジーと火器、弾薬を詰め込んどいてくれ」
「えぇっ!? まさか!」
「そのまさかだ」
出番はあるだろう。
何もなければそれでいい。むしろ、そのほうがいい。
だが、すぐ出られるようにしておくべきだ。出るとなった時、時間は許してくれないだろうから。
「ロイド博士は機体の調整を頼む」
「はぁーい」
「ロイドさんまで! こんな状況なのに所長がそんな……!」
「確かに出る必要はないだろう。しかし、何かをなせる力があるのにこのまま傍観者に堕すなど愚か者のすることだ。何もできないからと、何もしなかったらもっと何も出来ない、何も変わらない。何も終わらないはしない。ならば……!」
「――ッ、分かりました。所長が言って止まる人ではないですからね。所長ならどうにかしてしまうでしょうし……では、直ちに用意させます。ですが、決して無理はなさらないように」
「分かった、ありがとう」
この世界でも優しいセシルさんは納得できないようだが、無理やりにでも飲みこんで作業にかかってくれた。
それは子供が戦場に行くのをよしとしたわけではない。俺ならば状況を打開できると信頼してくれているから。
ならば、その信頼には応えなければなるまい。
悪い予感ほどよく当たる。
そして、予感が現実のものとなる時、予想を超えた最悪のものとなる。
「こ、これは……!」
「今度は何事か!」
「報告! 敵未確認機! 増大! 第二波来ます!」
「なん……だと……!?」
モニターにも表示される敵機の第二波。
組織的犯行なのは間違いないだろうがこれほどの数を用意できるとなると、バックあるいは協力者に軍需メーカーでもいるとみるのがベストか。
「このままでは流石のEOSでも押し切られるぞ!」
「しかし、増援が来たところでこれでは……」
絶望的状況。
しかし、打つ手はある。
「伯父上、自分も防衛部隊に加勢させてください」
「テオ、正気か……?」
「無論。ことをなせる力があるのにこのまま見て好きなようにさせているなどデュノアの男がすることではないでしょう」
「それはそうだが……私は家族の皆に叱られるのはごめんだぞ」
「弁護はしますよ。共に叱られましょう、伯父上」
「テオ、お前というやつは……我が甥はいい性格に育ったものだ。いいだろう、許可しよう」
「ありがとうございます。お優しいアルベール伯父上」
伯父殿の許しは得た。
だがしかし、これで飛びさせるほど簡単なことでもない。
このやりとりは周りの大人達にも聞こえており、当然語気を荒げながら難色を示してきた。
「加勢だと!? 何を馬鹿なことを言っている! 当基地には余分の戦力はない。ましてや子供だぞ!」
「予備の機体なら一機ある。我が甥を子供と侮るなかれ。腕に関してはトマ隊長の折り紙付きだ」
「だとしてもだ! 所詮は子供! ましてや今更一機増えたところで何になる! 被害が一つ増えるだけだ! この状況を覆すなどそれこそ奇跡でも起きなければ……!」
「ならば、奇跡をご覧に入れましょう!」
周りの視線が俺へと集まる。
子供の戯言と言うならそれでいい。
蔑みの目を向けるのならそれも結構。そうすることで見下し油断し、己が無知を曝け出す。
本質を見抜くものがいれば、それで充分。
「どうですか? このままトマ隊やドイツの部隊が消耗し続けるのは心苦しい」
「しかし、何かあっても責任は……」
所属関係なくこの場にいる全ての高官達が何よりも気にしているのが責任問題。
この者達からすれば、子供云々はただの方便あるいは建前でしかない。
理解はできる。責任問題になれば、生き残れたとしても厄介ごとの種となる。
だからこそ、ここは叔父上の支配となる。
「責任については心配無用だ。我が甥の尻拭いはデュノアのみで行う。言うまでもないが甥のこの行動を一切追及も何があっても詮索しないと約束いただけるのなら、ドイツは勿論のこと、フランスにも一切追求はしないことをお約束する。どころか、無理を聞いてもらった礼として戦闘後のケアはデュノアから無償でさせてもらうつもりだ」
無理やりではあるが中々の条件。
どうなるか。
「いいでしょう、デュノア殿の提案を受けましょう」
そう言ったのはEOSの出撃を提案した高官。
状況が状況で、流石に声を上げるものがいたが、制された。
「た、大佐……!」
「いいじゃないか。奇跡を見せてくれると言うんだ。是非とも見せてもらおうではないか。デュノアが誇る天才、とびっきりの奇跡を見せてくれるに違いない。でしょう?」
「ええ、もちろん。デュノアの名を恥じぬ奇跡を」
「それなら結構。流石に許可するとは言えないが、好きにするといい。この場では何も見なかったことにということで。皆、よろしいか」
高官の言葉に周りも頷いて同意していた。
逆に上手く乗せられた気がするが、いい落としどころを得た。
「感謝します」
一言感謝を言う。
後はもう行動に移すのみ。
「セシルさん、ロイド博士!」
「出撃の準備、コンテナの用意完了しています」
「こっちも機体チェック終わってるよ」
それを聞いて管制室から予備機の積んであるトレーラーへ向かう。
パイロットスーツに着替えると機体に乗り込み、機体を起動させながらトレーラーの奥、足場に乗る。
すると足場は上へと上がり、トレーラー屋上、発進カタパルトへと着く。
そこでオペレーターであるセシルさんから通信が入る。
『所長、状況を確認します。EOSは未だ未確認機と交戦中。大多数は撃破できた模様』
「損害は?」
『ドイツ部隊は5機中、3機が後退。残っているのは支援型の2機のみ。トマ隊は5機中、2機が後退。残るは隊長のトマ機を始めたとした3機のみ』
「了解。補給物資を詰めたコンテナは戦闘区域の少し後ろへと投下してくれ」
『分かりました。フォールダガーは近接格闘用パッケージ“エペ”を装備。データリンク完了。ご武運を』
「ああ。MEブースト」
フルスロットしつつ、発進体勢を取る。
『発進どうぞ!』
「テオドール・デュノア! フォールダガー、出るぞ!」
爆ぜるように発進し、戦場へと俺は向かう。
機体紹介
機体名:ラファール・フォールダガー
【武装】
アサルトライフル
外付け式バルカン・ポッド・システム
近接戦用伸縮式ロッド
対装甲コンバットナイフ
伸縮式シールド
ランドローラー
【機体解説】
ラファール・ダガーのアップデート機。通称「フォール」見た目は105ダガー。
指揮官用・エースパイロット向けに開発された機体であり、ラファール・ダガーとパーツと共有または互換性を持たせながら、性能向上に成功した。
パッケージシステムを採用し、バックパックまたは装備を換装することであらゆる戦況に対応可能としている。
パッケージは調整こそは必要だがISであるラファールのものと共有している。
装備名:テムペートパッケージ
【武装】
単装キャノン砲
4連マルチ・ランチャー
【装備解説】
中距離戦闘能力強化用パッケージ。見た目はスラッシュウィザードとジェスタ・キャノン。
パッケージ背部には小型スラスターがあり、機動力を維持している。
ISであるラファールも換装することができる。
装備名:近接格闘用パッケージエペ
【武装】
重斬刀×2
シールド内蔵ロケットアンカー×2
【装備解説】
近接格闘用パッケージ。見た目はソードストライカー。
ISであるラファールも換装することができる。
機体名:シュターク
【武装】
サブマシンガンorロケットバズーカ
ヒートサーベル
【機体説明】
ドイツ製EOS。見た目はドム。
統合防衛計画の一環としてフランスとドイツの技術提供、デュノア社の協力によって開発された。
重装甲であり、ランドローラーの代わりに採用したホバリング推進システムによってホバー走行による高速移動を実現した。
ただこれを使いこなす為には高度なテクニックを必要とし、エネルギー消費も高い為、タガーと比べると稼働時間は短い。