今回は藍華が謎の人物により助けられた後を描いていきます、よろしくお願いします 。
第2話 不思議な闇の少女
「う、う〜ん...はっ!確か私は家長の軍勢に負け集落を。それにここはどこだ?身を覚えのない木々に道」
私は目を覚ますと、直ぐに頭に浮かんだのは、あの忌まわしき景色と、耳に残る集落の人々の声、とても胸が痛くなった。
そして辺りを見渡すと、そこは血で染まりきった道ではなく、黄色くサラサラした砂と小石が混じる道。燃え盛っていた集落もなければ、倒れていた佐助達の姿も無かった。
「何もかも無くなっている。周辺にあるはずの他の集落の気配も感じとれない、一体此処はどこなんだ」
微かな妖気を使い辺りの集落を散策をしてみたが、気配どころか存在自体が無くなっていた。
「仕方ない、ここがどこかは知らないが、とりあえず人のいる場所が近くにあったから、そこに向かおう」
人の気配がある場所を感じとった私は、その方角に向かって歩き始めた。巫女により弱らされた体は、まるで石のように重く足取りもおぼつかないほどフラフラだ。すると遠くから、何か黒い球体が向かってくる。私は敵と思いすぐさま戦闘体勢をとる。その間にも、黒い球体はどんどん近づき、とうとう自分の目の前に来て止まった。
「一体貴様は何者だ?妖怪の類か?」
「そーなのだー」
私の問いかけに対黒い球体の中から、まるで無邪気な女の子のような声が聞こえてきた、そして続けて。
「あなたは食べれる人類なのかー?」
いかにも今から食べますね、と言わんばかりの問いかけに、私はこう返した。
「私は確かに人間だ。しかし半人半獣であり、半分妖怪でもある」
「そーなのかー?半分人間なら食べてもいいよね?」
すると声を発していた黒い球体が徐々に消えていき、中からは私と同じ金髪で、赤いリボンをつけており、服はのスカートと服が繋がっているタイプの洋服を着た、幼い少女であった。だが少女の目は赤く光っており、まるで獲物を捕食するような目をしていた。
「貴様はなんの妖怪なんだ?私は藍華だ。普通の人間ではなく、半人半獣の妖だ」
「私はルーミア。私は例え妖怪と人間のハーフでも、関係なく食べるのだ」
お互いに名乗りあった次の瞬間。
「弾幕ごっこ開始なのだー。スペルカード発動 夜符 ナイトバード」
ルーミアはいきなり弾幕ごっこと言い放ち、私の顔ほどある光る球体を、無数に発射した。しかもその球体は、円弧状に並んでおり、左右にばら撒くように攻撃してきた。
「弾幕ごっこだと?くっ、仕方ない。こうなれば、妖狐秘術 結界 防」
私は素早く結界を発動させ、なんとか防いだが、弾幕はひたすら当たり続け、発動させた結界には徐々に亀裂が入りはじめた。
「やはりこの体では全て防ぐのは無理か...ならば、スペルカード発動 覚符 封印されし九尾伝説」
弱っている体に負担がかかるのを承知で、スペルカードを発動させた。
「やはり負担がかかるが仕方ない。あの弾幕とやらを避けながら攻撃するか」
弾幕が飛んでくる軌道を避けつつ、ルーミアのもとへ突撃していった。
「わ〜あなた狐の妖怪なのね、これは食べたらとても美味しそう。ふふふ」
ルーミアは不敵な笑みを浮かべながら、更にもう一つのスペルカードを発動してきた。
「スペルカード発動 夜符 ミッドナイトバード」
「どんなに弾幕とやらを発動しても避ければ」
だが次なる夜符ミッドナイトバードは、先程のナイトバードとは違い、弾幕は円弧状で左右に散らすのは同じだが、弾幕と弾幕の感覚は早くなり、まるで乱れ打ちのごとく撃ってきた。さらに追い討ちのごとく、撃ち終わると同時に、全方位に体ほどある巨大な弾幕を発射してきた。
「これで終わりなのだー!」
ルーミアが放った巨大な弾幕は、藍華めがけて飛んできた。もちろん私はいつもの様に避けようとしたが、やはり体が重く一歩目が遅れてしまった。、巨大な弾幕は右腕をかすった。
「ぐっ、かすっただけなのに、かなりのダメージだ...これがもしまともに当たっていたら」
なんとかかすった程度に弾幕は避けたが、かすった右腕は切り傷のごとく出血しており、白い装束服は赤く染まった。なんとかこの勝負に勝たなければ、私はある秘策をとった。
「見えた!弾幕を避けきれる最適な進路を、そしてあの技を使えば」
「仕留め損ねたが次で終わりなのだー」
「今だ!ササッ、ザッ、ザッ」
足元が砂と小石が混じる道で、かまいたちの如く避ける。砂と小石が左右に払われながら動いているが、ルーミアからは藍華の姿が見えていなかった。
「どこだ、どこにいるのか?」
弾幕を発射しながら辺りを見渡すも、藍華の姿はない。
「どこを見ているんだルーミアよ、私はここだ」
「はっ、まさか!?」
そう私はルーミアの上空に移動していた。ルーミアに気配を察せられる前に。
「ま、まずいのかー!」
ルーミアはすかさず防御の姿勢をとろうとしたが、時すでに遅し。
「これで終わりだ!」
「はっ!」
ルーミアはやられたと思い目をつぶった。だがおかしな事にやられてなければ痛みすらも感じない。ルーミアは恐る恐る目を開けると、目の前には藍華の手があった。構えは、首を薙ぎ払う構えだが、藍華はトドメをささずに構えていた手を下ろしルーミアに問いかける。
「私は妖怪でもあるが無用の殺しはしない。だから君にトドメをささない」
「ま、待つのだ、何故私にトドメをささないのか?だって私はお前を攻撃したのだぞ」
「確かに攻撃してきたし、君の瞳は殺る気に満ち溢れていた。だが私は先を急いでいるんだ。さぁ、通してもら...」
次の瞬間。
「バタッ」
「お、おい!しっかりするのだ!」
私は能力による体への負担が大きくかかってきたため、ルーミアの前でうつ伏せに倒れた。ルーミアは呼びかけたが、返事はなく呼吸も危うくなっている。
「仕方ない、私の仕事ではないのだが、弾幕ごっこを仕掛けたのは私だし...永遠亭に連れていくしかないか。よいしょっと」
ルーミアは自分の倍ある藍華をいともたやすくおぶった。
「今は人里近くの道、迷いの竹林まではほんの数分。あとは妹紅に案内してもらおう。そうと決まれば急がなければ」
すかさず空を飛び迷いの竹林に向かった。
ー少女移動中ー
迷いの竹林入口
「はぁ、相変わらず慧音は酷いなー、ただお尻をちょっと触っただけで、竹林の入口で三時間も居なきゃいけないお仕置きなんて」
「あと数分だしそろそろ帰るかな〜」
妹紅は足早に竹林を去ろうとすると、遠くの方から妹紅を呼ぶ声が聞こえた。妹紅は声のする方向に視線を移すと。
「妹紅ー!永遠亭に案内してくれ〜!」
ルーミアは飛びながら妹紅に迷いの竹林の案内を頼むと呼びかけた。
「うわっ、ルーミア一体どうしたんだその血の量は?」
「急患だよ!今私が背負ってるのがだ。だから急いで永遠亭に案内して!早く!」
「あぁ、急患なんだな?分かった。案内してやるからついてこい」
妹紅は一瞬焦ったが、急患と分かると急いで藍華を背負ったルーミアと共に、永遠亭に向かった。迷いの竹林は、一見するとただの竹林だが、普通の竹林に比べて竹の成長速度が早いため、たとえ竹に道しるべを付けても、直ぐに伸びるのだ。そのため人間のみならず、妖怪ですら彷徨ってしまう。それに加え微妙に傾斜があるのだが、普通に感じとれないほどなので、足元の感覚も狂うのだ。そのため永遠亭に行く場合は、妹紅などの竹林の地形を把握している者ではないと、抜けることが出来ないのである。
ー数分後ー
藤原妹紅の案内により迷いの竹林を抜けると、そこには長屋のような豪華な建物があった。
「よし着いた。ここが永遠亭だ」
「ありがとう妹紅、感謝するぞ」
「私は用があるからあとは任せたぞ、中に奴らがいるはずだからな」
ルーミアは妹紅に礼を言うと妹紅と別れ永遠亭の敷地内に向かった。門を潜るとそこには立派な広い庭があり中心には小さな池があり池には赤い橋がかかっていた。
「久々に来たが相変わらず豪華だな、永遠亭は」
藍華を傷つけないように、慎重に歩いていくと。
「あら?ルーミアどうしたの?ってきゃあ!あなた血だらけじゃないの」
ルーミアを呼んだのは、永遠亭の月兎である、鈴仙・優曇華院・イナバがいた。鈴仙は、まず血だらけのルーミアと藍華を見て驚いた。
「鈴仙か、実は今私が背負っている人間が急患なんだ。だから急いで治してやってくれないか」
「あわわ、そうなのね、ありがとうルーミア。とりあえず師匠を呼んでくるから、処置室で待っててね」
「いや、私処置室しらないんだが」
「あーんもーう、処置室はね、もうついてきて」
鈴仙は焦りを隠せずにいて、少々強い言葉をルーミアに投げかけた。とりあえず鈴仙に処置室を案内してもらい、ルーミアは部屋のベッドに、酷く出血して傷ついて藍華を寝かした。
今回も読んでいただいてありがとうございます。
はじめて弾幕ごっこの様子を描いて見ました、はじめてだらけですが情景が浮かべていただけましたら嬉しいです。
では次回もお楽しみにお待ちください。