藍華幻想録   作:紗夜絶狼

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今回は弾幕ごっこになります。


第5話 双尾黒猫VS五尾の妖狐

「10分後に始めるから準備しておいてね」

 

紫様にそう言われすぐさま私は瞑想を始めた。(ルーミアとの戦闘では何とか勝負を付けれたが、橙ちゃんの場合どのような攻撃を仕掛けてくるのだろうか)

 

「あっ、勝負の内容だけど、橙は貴方に弾幕を被弾させれたら、貴方は橙に一撃でも入れられたら勝ちでいいわ」

 

そんな内容でいいのか?それだったら勝ち目はあるかもしれない。とにかくまずはしっかりと集中しなければ。

 

(ふふっ、果たしてそう上手くいくかしらね・・・)

 

~少女達準備~

 

準備を終え庭に出ると、庭全体が紫様が作り出した「スキマ」によって覆われていた。そんな中既に橙ちゃんは配置についていた。ただ橙ちゃんからは溢れ出る多大な妖気が感じ取れた・・・

 

「ではお互いに位置について、よーい・・・始め!!」

 

紫様の合図により橙ちゃんとの弾幕ごっこが始まった。

 

「さぁ始めましょうか藍華様、弾幕ごっこを・・・」

 

橙ちゃん目の色はさっきと比べ明らかに違った。例えるなら、邪魔者を排除しようとする門番のような低い女性の声だ。表情も笑顔が消え、目つきも鋭くなり、威圧感が増していた。(だが怯む訳にはいけない、ひとまずスペルを発動して攻撃を見極めよう)

 

「スペルカード発動 覚符 封印されし九尾伝説」

 

「なるほど、それが貴方のスペルカードね。なら私からいきますよ、天符 天仙鳴動」

 

橙がスペルを発動した次の瞬間、体を回転させ藍華に向かって弾幕を撃ちながら体当たりしてきた。藍華は左に避けつつ弾幕をかわしたが、橙はそれだけでは終わらなかった。通り過ぎた橙はすぐさま切り返し、避けた藍華に向かってもう一度体当たりしてきた。

 

「くっ、今度は後ろからか」

 

とりあえず右に避け弾幕もかわした。すると前に出た橙ちゃんは次に、左右に素早く二、三往復するように動きながら無数の弾幕を発射した。

 

「この程度の弾幕なら攻められる!」

 

と次の瞬間橙は藍華に警告してきた。

 

「止めといたほうがいいよ、このスペルは今から本領を出すの」

 

「どういう意味だ?」

 

すると目の前の弾幕が急に一回り小さい白い弾幕となり、迫ってきた。

 

(うわっ、しかも向かってくる弾幕の速度が速くなっている、こうなったら)

 

「結界 防!!」

 

(何とか発動した結界で防いだが、やはり持たないかっ・・・)

 

「バリンっ」

 

藍華の結界は数個の弾幕を防いだところで、粉々に割れていった。まだ弾幕は迫ってくる。

 

「勝負ありみたいね」

 

「まだまだ-!」

 

藍華は素早く弾幕をかわし一気に橙との距離を詰める。しかし橙は次なるスペルを発動した。

 

「スペルカード発動 鬼符 青鬼赤鬼」

 

橙ちゃんの横からあのデカい弾幕が二つも出てきた。赤と青、もしやあれが来るのか。

 

「くらえー!!」

 

赤と青のデカい弾幕はそのまま撃たれてきたが、藍華にではなく、横を通り過ぎていった。

 

「どうやら不発みたいだな、よし次こそは」

 

「ふふっ、とことん甘いんだね藍華さん」

 

次の瞬間、デカい弾幕が通った筋から、先程よりも早くそして大量の弾幕が挟み撃ちのように迫ってくる。だが体勢を前傾にしていた藍華に避けるの余裕はなかった。

 

「しまった、避け切れない」

 

(油断していた、まさかあのような弾幕があるなんて、これは弾幕が体を貫いて・・・)

 

私は「死」を覚悟し目を瞑ったその時だった。

 

「スペル 私の世界」

 

(あれ?痛みを感じない、まさかもう極楽浄土に来てしまったのか?)

 

藍華は恐る恐る目を開けていった。すると視界に入ってきたのは、銀色の髪をした美人な女性だった。

 

「貴方大丈夫?ケガはないかしら?」

 

よく見たら私は、いつの間にかこの女性にお姫様抱っこされていた。勿論恥ずかしいのもあるがまずはこれを聞かなければならない。

 

「は、はい大丈夫です。あの、助けていただいてなんですが、貴女は一体誰なんですか?」

 

「はい申し遅れました私の名は十六夜咲夜、時を操れるだけのただの人間です」

 

(いやいや、まず時を操れること自体が普通の人間じゃないから)

 

「まさか時を止めてたのか?」

 

「まぁね」

 

私を助けてくれたのは「十六夜咲夜」という謎の女性。一体何者なんだ?よく見ると、紺色基調とした膝丈までしかない洋風の服?に腰元には白い割烹着のようなものが付いている。なんなんだ?新手の芸者か?

 

「とりあえず下すわね」

 

「あぁ、ありがとう」

 

咲夜に下ろしてもらって私は、

 

「あらあら咲夜じゃないの、今日は何しに来たのかしら?」

 

どうやら紫様は、この十六夜咲夜のことを知っているみたいだ。

 

「何しに来たって、あなたねぇ、空を飛んで紅魔館に帰ろうとしたら偶然通りかかってね。そしたらこの子がピチュリかけそうだったから助けただけよ」

 

「あらあらそうなのね。とりあえず橙、弾幕ごっこはあなたの勝ちよ、藍、橙を連れて夕飯の買い出しに行って頂戴」

 

「はい、分かりました。ほら行くぞ橙」

 

「はい藍しゃま!」

 

弾幕ごっこを終えた橙は、先程のような鋭い眼光はなく、優しく丸っこい目に戻っていた。だがあれが本来の姿というのは確認出来たが、私の本気をもってしても手も足も出ずに完敗・・・本当にこのままでいいのか?するとそこへ紫様が歩み寄ってきた。

 

「とりあえず藍華さん、貴方は今から紅魔館にて修行に行ってもらいます」

 

「え、えぇぇぇぇぇ!!!!!」




いかがでしたでしょうか、何やらトンデモ展開になってしまいましたが果たしてどうなるのか?次回をお楽しみにください。
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