父、帝王(ドラゴンクエスト4)
母、
息子、大魔王(ドラゴンクエスト ダイの大冒険)
ペット、二匹
週末の日曜、まだ太陽も出てない朝。まだ暗い町中を誰か歩いている。週末と言うより終末という感じの禍々しい気配がするのは気のせいだろうか?きっと確実に恐らく気のせいだ。
少し黒い気配を出す中身15歳のシャイボーイが歩いている。着衣はジャージなので…あれだ。年齢から言えばジャージは普通で似合って…似合って……服は選ぶべきだろう。
最近の悩みは友達が少ないこと。友達が少ない理由は地味なせいかと、どうせ三年だし冒険をして教室にバーーン!と入って地味キャラを払拭しようかとテロみたいな計画をする田中太郎こと、略してバーンさま。
バーンさまの1日の始まりは休日でもまだ日の昇らない時間から始まる。健康志向で早寝早起きがモットーのバーンさま。顔を洗い歯磨きをしマーガリンを塗ったパンを焼いて食べもう一度歯磨きをして外に出る。登る太陽を見るのが好きで登る太陽を見るついでに朝の散歩をするのが健康的な日課だ。想像したらダメだ。
太陽が出てきた。
バーンさまは太陽が好きだ。バーンさまが太陽が好きな理由は本人にすら不明。何となくただ太陽が好きなのだ。なぜか太陽を見ていると太陽を手で握るような動作をして『くくくく……』と無意味に笑いが出てしまうのも特に意味はない。誰だ太陽を掴む動作で世界征服を企んでる何てあらぬ疑いを掛けたのは。
何事も起きない散歩。
町は平穏無事。
テレビやネットだとどんな町でも多かれ少なかれヴィランが出たと騒がせてる。しかしバーンさまの住むこの町にはヴィランは出ることなんてほぼなく毎日平穏。隣町でヴィランがよくでると言う話はあるのに、ひとつ離れたこの町だと何故か出ない。もっと言えばバーンさまの住むこの町は世界で一番平和な町らしい。バーン様が居る平和、平和って何だろう。
バーンさまは理由はわからないが平和なのは良いことだと特に気にしない。バーンさまは毎日日曜は平和を謳歌して朝の散歩をしている。時刻は七時過ぎ、人が出歩く時間帯だがヴィランどころか出歩く住人も何故か居ない。人が消えた町のようでホラーな感じもするが平和なのだ。
快晴の空が突然曇りだし雷も鳴り始めた。
先程まで雲のない快晴だったのに急激に天候が変わった。
高い山でも無いのに急激な天気の変化。科学全盛の時代前なら天変地異の前触れと騒がれそうな気象変化だが、この町ではよくあることなのだ。何十年も続いて既にこの町の常識。この町近隣の天気予報の的中率はお察しだろう。
当然この町の住民のバーンさまも何も可笑しいとは思わない。いやそもそも原因が自分も含めた身内なのだから当然か。
個性の影響なのかバーンさまとその家族は外に出たときに天気が崩れる。この町での大体の悪天候な理由はほぼバーンさまか両親のどちらかの外出。天候の変化はどういう訳か住民たちは危険信号としてる。
30分もすれば元に戻るが、そろそろ帰ろうかと散歩を止めて元来た道を戻っていくバーンさま
人の居ない無人に見える町を雷雲の薄暗い空の元を歩くバーン様。単なる散歩からの帰宅であられる。
バーンさまの家は大きな館…に見えるが父親が大きいので家が大型化してるだけで中身は一般家庭の家と変わらない。
「あ帰りナサイ」
バーンさまが散歩を終えて家に帰ると母親が出迎える。食事の準備をしてたのかエプロンをしている。きつ、とても母親らしい。ピンクのフリフリのヒヨコマーク付きのエプロン、可愛い系が好きな母親に死ぬほど似合ってない事はとても口には出せない。母親もバーンさまのジャージー姿が壮絶にあれな事を口に出さないのでお相子だろう。
今日のメニューは白飯におろし大根の乗った焼きサンマ、豆腐とワカメの味噌汁、小粒納豆、冷奴、これでもかと日本食だ。作った人物さえ気にしなければ可笑しくない美味しそうな朝ごはんだ。
何時もなら朝食に目を向けるバーンさまだが、今意識は朝食に向かってはない。玄関にあった見知らぬ靴、それに母親の持った朝食と別にお盆にお菓子とお茶が乗っていた事が気になっていた。
こんな朝早くにお客だろうかと予想を立てられる。しかし来客とは珍しい。何故か人が寄り付かないこの家に来客は希少なのだ。いったい両親どちらへの客だろうかと、極自然と自分を省くバーンさまに母はこう言った。
「あなたにお客サンヨ」
その時……世界に激震走る!!
大地は割けマグマが吹き出す、風は怪獣の叫びの様に唸り、空は悲鳴のように落雷を落とした、と、バーンさまが思わずそのような幻覚をみるほどの大きな衝撃を受けた。実際の外は天候は快晴なり小鳥がチュンチュン鳴いている。
『あなたにお客さん』『自分にお客さん』『お客さん』言葉の衝撃にたじろぎ。脳がその言葉をハッキリ理解するとブルリと震え口の端を持ち上げ思わず母親でさえ引いてしまう笑みを浮かべていた。悪逆無道を遂行して御満悦みたいに見えるが全く違う。
バーンさまにとって人生で稀な自身を目的とした来客。歴代の教師の家庭訪問さえ何が怖いのか泣いて土下座されて拒否された事で無かった来客。バーンさまはもしかしたら遊びに来た友人かクラスメイトかと天地がヒックリ返ってもあり得ない可能性に胸を高鳴らせた。
そして
来客がネズミと怪しい男×2だった事に落胆を隠せない。
バーンさまを心底落胆させるというある意味で偉業を成した来客は、一時間ほど前にはバーンさまの自宅近くの駅、二人と一匹の内の一人は、似合わないスーツの男は溜め息を吐いてその駅にやってきた。
そして一匹と合流。
「…お待たせしました」
「やぁおはよう!スマナイねイレイザー。日曜日なのに来てもらって」
マスコットの様な外見の生き物、ハイスペックという個性をもったネズミであり雄英の校長である根津は、似合わないスーツ姿の無精髭を生やした男にそう言った。雄英の校長、その正体は個性でネズミにみえる人でなく個性によって変化した巨大ネズミ。
「いえ…これも仕事ですから」
外見はブラック企業に勤めてそうな社畜という言葉がよくにあうが、実態は子供の憧れなプロヒーロー。個性無効化と言う鬼札に高い捕縛技術、実力は高いが露出NGな活動をしており世間的な認知度は低い。人気を切り捨てた実力派のアングラーヒーロー。雄英の教師をしている相澤消太ことイレイザーヘッド。
仕事と言ったが今回来たのは頼み。断ることも出来たかもしれないが相澤は校長に対して少し負い目がある。具体的にはクラス全員を除籍にした事など……いや今回の場合は元から相澤に断るつもりもなかったので関係ないか。
相澤がなぜ断るつもりがなかったか。
有力な中学生を雄英にスカウトするつもりだと聞いたからだ。
推薦を含めて受験者が全国各地から来すぎて困るような雄英、何れだけ有力な相手ならスカウトなんて事になるのか。相澤は相手が気になりどういう相手をスカウトするか聞いたが、根津は個性が凄い一般人だよと答えたのみ。
曖昧な返答に不穏な気配を感じた。
ヒーロー科のクラスは二つしかなく半分の確率で自分の生徒になる可能性もある。もし違うクラスでも関わることはある。相澤はスカウト相手を確認する為にもやって来た。
「もう一人も来たみたいだね。おはようマイク」
「……かえりてぇyo」
相澤と同じく来たもう一人の同行者。社畜務めのような相澤とは真逆に人生満喫してますという姿、良い歳をしてサングラスに金髪の髪を鶏冠にした髪型が特徴的。根暗そうな相澤とタイプは正反対だが相澤とは学生時代からの付き合い。山田ひざし、ヒーロー名はプレゼントマイク。第一声が可笑しい。
「……」
第一声以降が無言。喋り好きでDJの仕事をするほど喋る事が多いプレゼントマイクこと山田がだ。風邪を引いても煩そうな相手の静かな様子に相澤は不気味と感じた。顔を見ると青ざめてまるで死にかけのニワトリ……。
「おい具合が悪いのか?」
「……気分も具合も最悪に決まってるだろYOO。これから向かう先とか考えたら最悪な気分で憂鬱になるに決まってるだろ!!……てか!イレイザー!お前なんでそんな平然としてるんだ!!」
いきなりテンションをあげて絡んできた山田を相澤は鬱陶しそうに見返した
「……なんでただの学生のスカウトに動揺しなきゃいけないんだ。」
相澤があえてそう言うと山田は手を額に当てながら大きな身振りで言う。
「はぁぁあ!、ただの学生??ただの学生ぃい!?イレイザー正気か!?そんな分けないだろ!スカウト相手はかの地獄の帝王のご子息さまだZE!?」
「……?」
相澤は言葉を理解できなかった。
…理解したくなかった。
「地獄の帝王ご本人もスカウトするかもとか校長が言ってたしyoooo!!!思わずバカかよって叫んだぜ!!……ホント歳で頭が野生に返ったんじゃないのか」
山田は嘆くように両手でオーバーなリアクションで顔を隠して、最後の言葉はガチなトーンで呟いた。
「マイク…酷くないかい?」
「は、いや、まて…まてまてまて…なんだって。地獄の帝王…それは、まさか…六年前の騒ぎの…アイツの事…か??」
言葉をようやく脳が理解してしまったのか相澤は見てわかるほどに取り乱していた。
「オイオイ六年前のに決まってるだろ。地獄の帝王が他に居るわけないだろHAHA……地獄の帝王が複数とか恐ろしい光景を想像しちまった」
冗談でなく本当に想像したのか山田の顔色は更に悪くなる。相澤も顔色が悪い。絞り出す様に声を出す。
「……いや…ないだろう?スカウト相手がアレの子供?……あり得ない。ありえるか!山田、おい、変な冗談はやめろ。何時もの寒い冗談だろ?そう言えよおい」
長年の付き合いの相澤から見て、嘘を言ってると思えなかった。少なくとも山田本人は虚偽の発言と思ってはない。それでも冗談だと思いたい。冗談だと言う可能性は残っている。相澤は残っていると、信じたかった。
「……もしかして校長から聞いてなかったん?」
「………」
山田でなく聞くべき相手がいる。相澤は落ち着くように息を吐いてから校長を見た。
「………校長、まさか本当の事ですか?貴方が来たスカウト相手は……地獄の帝王の子供なんですか」
「HAHAHA、間違いないよ。これから行く所は地獄の帝王氏にその息子さんの所さ」
相澤は大きく目を見開き正気かと言う目で校長を見る。嘘でないという目だった。
「……」
言葉を出せば個性が劣化して獣に戻ったんですかと言っていただろう。いや、獣なら危険を避けるから獣以下か?
「なにかヒドイこと考えてないかな?」
「……当然の事しか考えてませんよ」
「イレイザー、スカウト相手の事を聞いてなかったん。確実に何かありそうだったろ」
「…聞いたが……ただの一般人のスカウトと聞いていた……」
「この毛玉とんでもない嘘をついてやがったな」
相澤と山田は同じく上司の校長にネズミに向けるような視線を向けた。ドブと付くネズミだ。
「いやいや一般人なのは嘘でないよ?息子さんは勿論だけど、地獄の帝王氏も一般人じゃないか」
「「地獄の帝王が一般人?」」
二人のオッサンの声が綺麗に揃う。全くそう思わないと言う本音が声にのっていた。
「……アンタなにを考えてるんです。一般人?アナタの立場なら地獄の帝王が起こした六年前の事件は知ってますよね」
小さな上司相手に相澤の口調が荒くなっていたが、根津は気にした様子もなく平静に答えた。
「六年前の事件はボクは勿論知ってるさイレイザー。事件を知ってるからこそのスカウトだよ?」
「……」
相澤と山田は二人揃ってふざけんなという顔をしていた。
「反対なのは地獄の帝王が悪いっていう認識だからかい?そもそもの話だけど地獄の帝王が事件を起こしたと言うのは少し違うよね」
「………それは…」
二人は言葉に詰まった。
六年前に起きたある区画が完全に焦土と化した事件、世間的には爆発事故と片付けられた事件。実際には地獄の帝王と呼ばれる存在により焦土が生まれた。
その事件での地獄の帝王を分類すれば……被害者
「田中大鬼氏、地獄の帝王と呼ばれる彼は六年前の事件の時で言えば被害者だよね。ただ強い力を持ってたって理由で操られて結果被害がでた。まさか操られた彼が悪いと言うのかい?」
客観的には間違ってないのか二人は口ごもる。しかし地獄の帝王をただの被害者という枠に入れるのに納得できていない。
『地獄の帝王』
名称は相当な大物ヴィランの名前だとしか思えないが、公式的に地獄の帝王なんて呼ばれるヴィランは居ない。地獄の帝王とは六年前の事件で地獄を見せられたヒーローが個性名『帝王』と合わせて地獄の帝王と呼んだ事から産まれた名称。
今から6年も昔の話だが、あるヴィランが一般人であるある人物を操ろうとし失敗しその人物は暴走状態となった。それが地獄の帝王、地獄の帝王は紛れもない被害者だ。そうなのだが被害者と言うにはやった事が大きすぎた。
当時暴走した帝王を止めようと数多くのプロヒーローが動いた。数は三桁近くに登ったが、その殆んどのプロヒーローを地獄の帝王は暴走した状態で打ちたおした。中には当時のトップチャートにランクされたプロヒーローが何人も…。
この時点でプロヒーローは惨敗といっていい敗北だが、事前に一般人もマスコミも遮断した土地に隔離されていたので、一般的には局地的な災害としか言われていない。止めるものもなく地獄の帝王は丸三日暴れた。そして暴走から三日後で相当な疲労が有るだろう状態で、まだ万全な頃のオールマイトと互角に戦い良い一撃を貰い、それでようやく正気に戻り事件は終わった。
事件での人的物的な被害は甚大。地獄の帝王の暴れた場所の家土地ビルは総て更地と化し焦土となっていた。事前に一般人の避難は済んでおりプロヒーローも奇跡的に死者は出なかったが大怪我をしたり精神を病んで引退をしたプロヒーローは数多く。怪我は治ったが未だに精神的な凝りを残すプロヒーローは今でも残っていた。
大惨事だったがあるヴィランが絡んでいる関係で事件は隠蔽をされ、地獄の帝王自身は正気に戻った後は普通に地元に。
それ以降地獄の帝王が何かした話はない。六年前の事件も隠蔽された。なので地獄の帝王の事は世間的にはまるで知られてない。ヒーローでも知っているのは六年前の事件に関連したヒーローぐらい。相澤と山田が何故地獄の帝王を知ってるのかといえば…まぁそう言うことか。
六年前の事件当時に二人とも半死半生となった。それも、不幸な事に地獄の帝王が遠くに見える様な距離で、ただの攻撃の余波で。
二人ともに人生をかけヒーローになるために最大限努力をしてきた。特に相澤は純粋な意味では無個性と同等の能力しかないのに、それでも雄英という最高の環境で鍛え学びプロヒーローとなった。ヒーローとして最強には程遠く勝てない相手も数多く居る。ボロ負けするときも有ることもあると覚悟はしていただろう。だが、それでも、幾らなんでも路傍の雑草が踏まれるように犬死にすら為らない状態で死ぬ覚悟がある筈もない。そして死にかけて身動きできない状態では延々と見せられた恐ろしい災害を巻き起こす地獄の帝王、幾らプロヒーローでも今だに心に残る傷となっていても仕方ない……。
根津は察しているのか判らないが淡々とかたる
「それほど不安を持たなくても大丈夫と思うよ。事前にボクは伝で警察含めて色々と調べたんだけど、地獄の帝王と呼ばれた彼にもその彼の息子にも悪い話はなかったのさ」
住んでいる街の”特殊さ”と不自然な程にクリーンだった事に違和感を感じたのを隠しそう言いきる根津。二人の顔から少し不安は消えたがまだまだ凝りはありそうだ。
根津は別方面から説得する。
「暴走して平和の象徴のオールマイトと戦える人物と、その力を継承した可能性のある子供を放置する方が不安じゃないかな」
二人は顔を渋くする。
「それは、まあ不安ではあるけど…」
「力があるから雄英でヒーローになるように教育すると?それかヴィランに利用されないように隔離目的ですか」
根津はこの質問に答えなかった。
しかし次の台詞で意味で実質的に答えていた。
「このスカウトは国の方から要請が来た話だよ」
「国の方からですか」
「親は無理でも子供の方は…ちょっと強めに頼まれたよ。対抗できるオールマイトが雄英に来るのもちょうど良いってね」
「はぁぁ…つまり面倒が雄英に押し付けられたって事かよ。不安だから俺達になんとかしろって無茶ぶりか、余計行きたくなくなった」
「同感だ。……とはいえ、校長行かないって選択肢はないんですよね」
「うん無いよ!」
二人とも溜め息を吐いて生気がない目で校長を見るしかない。校長が悪いわけでもないがとてもイラッとはくる。二人の自制心がもう少し薄ければ目上の上司を置いて帰っただろう。そんな二人の自制心と思考を計算して発言してそうなネズミは質が悪い。
「どうやら納得してくれたようでよかったよ。それじゃあ行こう。絶対にスカウトを成功させようか」
「……今さら行かないとは言いませんが、スカウトが無駄と判って行くのは非合理的ですね」
「どういうことだい?」
「勧誘相手がどう考えてもヒーローになる気が有るとは思えません」
相澤の台詞に根津は首を傾げた。
「君は地獄の帝王の息子さんを見たこと無いだろ?」
もっと言えば息子どころか親の地獄の帝王を見たのも六年前の一度きり、それも操られて暴走してた時だ。
「確かに見たことは有りませんが親をしっていれば断言できますよ」
「あの地獄の帝王にヒーローになるタイプの息子が居るとは思えねぇよな」
偏見が酷い様にしか思えない。六年前に一度だけ操られて暴走した親を見ただけで、プロヒーローとしてどうなのか?根津からすれば過剰な反応としか思えない。
「(だけど本気で言ってるみたいなんだよね。過去ありきの偏見な気もするけど…山田くんはともかく相澤くんまでこんな反応する何て予想外かな……資料ではわからない何かがあるのかな?)」
「うーん、まぁいいか。さぁ行こう」
説得も止めて問答無用に行くことにした畜生。憂鬱そうな二人と笑顔が張り付いた一匹がスカウト先、ご近所ではラストダンジョンと言われる田中家に向かう。
家が見えてきた。
大きな屋敷の様な家。
家の塀から飛び出すように見える巨体(エスタ○ク)。
六年前に見た何かが思いっきり見えて、一匹の畜生が本能的に死んだんふりをしてそんな畜生を置いて二人ほど引き返そうとした。