ファンタシースターポータブル外伝〜After the tragedy〜   作:烏山

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マナが地雷キャラとして覚醒しました。

後半少し残酷かもしれませんが、よろしくお願いします。


兄弟

~ギルド・ロビー~

 

ラグナ  「そう!俺、実は『ヴイーヴル社』の会長だったの!」

 

 

 

一同   「えぇーーーーっ!!??」

 

 

 

ディーン、マナ、エレーナは突然の発表に驚愕している。

 

マナ   「か、会長って一番偉い人ですよね!?」

 

ラグナ  「そだよ」

 

ディーン 「一番エロいの間違えじゃなくて!?」

 

ラグナ  「おーい。殺すぞ?」

 

エレーナ 「でも、なんでそんなヒトがこのギルドに?」

 

ラグナ  「まぁ、俺、特に仕事なかったし……デスクに座ってるだけの毎日に嫌気がさしてな…」

 

何かを悟ったような顔で何もないところを見つめていた。

 

ローク  「そんな理由だったのか……。そんな理由で1年半も…。…あっ、紹介が遅れました。皆様、はじめまして。ラグナの弟のローク・ワイバーンと申します。兄がお世話になっています。」

 

深々と一礼をして、ここにいる3人に一人ずつ名刺を配る。

 

真面目な性格、礼儀正しい態度…とても兄弟とは思えない。しかし顔は一緒で、表現としては『短髪の眼帯をしていない固そうなラグナ』といったところである。

 

ラグナ  「オイオイ、ローク、かしこまり過ぎだぜ?まぁ座ってゆっくり話そうぜ?」

 

ローク  「なんども言わせないでくれ。僕は世間話をしに来たんじゃない。兄さんを会社に連れ戻しに来たんだ」

 

ラグナ  「連れ戻すったって、俺、実際会社に必要か?お前だけで十分まわってるみたいじゃん」

 

ローク  「そういう問題じゃない!会長がこんな勝手ばかりしていては会社としての信用が…。…とりあえずこれ以上の勝手はさせるわけにはいかないんだよ!!」

 

ラグナ  「…いや、俺、ここでも仕事あるから!会長の仕事より重要な仕事!…っな?みんな?」

 

ここでいきなり部外者3人に話を振ってくる。

 

エレーナ 「なんですか?仕事って?ナンパですか?デートですか?それともセクハラですか?」

 

相変わらず表情と感情が連動していないエレーナが満面の笑みで聞き返す。

 

ラグナ  「ちょっ…!」

 

マナ   「えぇ!?ラグナさん、仕事してたんですか!?私、この前の『コーライル』の仕事以外知らなかったんですけど…」

 

この発言には全く悪意はこもってなかったが、殺傷能力は高い。天然ものである。

 

ラグナ  「マナちゃんまでっ!ちょっと女性陣!?俺に厳しくないっ!?」

 

ローク  「この人たちもこう言っているし、兄さんはこのギルドにいなくても大丈夫みたいじゃないか?ほら、早く戻ろう!」

 

ラグナ  「お、オイ…あんま引っ張んなよ!」

 

ディーン 「待ってくれ!」

 

連れて行かれそうになるラグナの肩を掴む。

 

ディーン 「会社のことはよくわからないが…その…ラグナはこのギルドには必要な人間なんだと思う…あと…それに会社では仕事がないんだろ!?だったら、ここにいてもいいじゃないか?」

 

よくわからない主張ではあったが、言いたいことはこうである。「ラグナを連れて行かないでくれ」。ディーンの中で、『コーライル』でのミッションを経て以来、ラグナに対しても仲間意識ができていた。

 

ラグナ  「…ディーン…」

 

マナ   「そ、そうです!ラグナさんはギルドに必要な人です!」

 

ラグナ  「マナちゃん…」

 

マナ   「仕事しているところは見たことなかったけど、私に私の知らなかった色んなことを教えてくれました!※※※とか▼▼▼とかっ!(←放送禁止用語)」

 

ラグナ  「ちょっと、マナちゃん!?」

 

一気に場の空気が凍りついた。

 

マナ   「えっ?みんな、どうしたんですか!?」

 

ディーン 「……」

 

ローク  「……」

 

何も言葉が出なくなっている二人。

 

エレーナ 「…ラグナ様?いったいマナにどんなことを教えたのですか?詳しく聞かせていただきたいですね?」

 

さっきまでとは比べ物にならないほど不気味な笑顔でラグナに近づいていく。

 

ラグナ  「…ちょっ、ち、違うんだ!ほ、ほら知っとかないといけない…こと…だ…し…」

 

エレーナがラグナの目の前に立ったと思ったら、振り返りロークの方を向いた。

 

エレーナ 「そうですね。この方には色々と聞かなくてはならないので、会社に連れて帰るのは、しばらく待っていただきたいてよろしいでしょうか?」

 

不気味なオーラゼロの表情でロークに微笑んだ。

 

ラグナ  「エ…エレーナちゃん…」

 

ディーン 「……このヒトを……ここに居させて欲しい…!」

 

ディーンが頭を下げると、マナとエレーナも続けて頭を下げた。

 

ローク  「……」

 

ラグナ  「…みんな…」

 

ローク  「……とりあえずこの話は後回しにします…」

 

やれやれといった感じである。

 

ローク  「ただし、今は一旦僕についてきて貰うよ!?」

 

 

ラグナ  「ハッ!?意味わかんねーぞ?!」

 

ローク  「実はケルビン・グラスの居場所を会社とガーディアンズの連携で見つけ出したんだ。ただ、奴のことだからどんな奥の手があるかわからない。ガーディアンズにも動いてもらっているんだが、ニュースのおかげで兄さんの居場所もわかったし、念のため兄さんにも来てもらいたくてね…ついでに会社にも戻ってきて貰おうと思ったんだがね…」

 

ラグナ  「…アイツ、見つかったのか!?場所はどこなんだ?」

 

ローク  「モトゥブ・グラニグス鉱山の現在は使われていない発掘エリアに潜伏しているらしい」

 

ラグナ  「よし…!この前は俺が逃したようなもんだ!今すぐ行って俺が捕まえる!行くぞ!ローク!」

 

ラグナがいつになく真剣な表情を見せた。

 

ディーン 「ちょっと待って欲しい!この前、逃したのはオレのせいでもある!オレも連れてってくれ!」

 

マナ   「ディ、ディーンさんが行くなら私も行きます!」

 

ラグナ  「…二人とも…。…何があるかわかんねぇぞ?特にマナちゃん…」

 

ディーン 「…だったら尚更人数が多い方がいいだろ?」

 

マナ   「だ、大丈夫です!」

 

ラグナ  「……わかった!ついてこい!ローク、いいよな?」

 

ローク  「…えぇ!では早速行きましょう!」

 

ディーン 「そういうことで、エレーナ。また、個人的にミッションを受諾しちまったわ…。あとよろしく!」

 

四人が駆け足でギルドを出ていく。

 

 

 

 

エレーナ 「しょうがないですね……。………いやな予感が……気のせいですかね?」

 

 

~モトゥブ・グラニグス鉱山・現在は使われていない発掘エリア~

 

逃亡生活で少々やつれているように見えるケルビンがそこにはいた。

 

ケルビン 「…くそっ…くそっ…!くそっ!!!なんでだ!?誰かがバラしたのか!?このままじゃ私は終わりだ……。…オイッ!いるんだろ!?出てきてくれ!!」

 

ケルビンがそう叫ぶと岩陰から一人の大柄なビーストの男が出てきた。

 

???  「あぁ…いるぜぇ?つかよぉ、おめぇさん指名手配されてんだろ?困るんだよねぇ?ここでもう商売できなくなっちまうよ?」

 

その男は掛けているサングラスのずれを直しながら迷惑そうな顔をした。

 

ケルビン 「だから、アンタにかくまってほしいんだ!あいつ等が…アイツ等が来るんだ!散々マシナリーやら奴隷やらを買ってやっただろう?」

 

必死にその男にしがみつくケルビン。…しかし

 

???  「あ~?買ってやっただぁ?寝ぼけたこと抜かしてんじゃねぇぞコラァ!!」

 

その男はケルビンを思い切り蹴とばした。流石、体格のいいのビーストだけあって威力のある蹴りである。10mほど吹っ飛んだ。

 

ケルビン 「グヘェ!!!」

 

地面に叩きつけられてグッタリとするケルビンに近づきその男はケルビンの背中を踏みつけた。

 

ケルビン 「グゥウウウウ!!」

 

ミシミシと骨にヒビが入る音がする。

 

???  「俺がおめぇに売ってやったんだろ?口のきき方には気をつけろよ?あぁん?…ったく…仕事場は減らすは無料でかくまって貰おうとするわ…ホント迷惑な客だなオイ?!」

 

脚に力を加えた。ボキッと言う骨の折れた音がした。

 

ケルビン 「グワァあああああ!!!!!」

 

???  「あ~?イテェか?死にそうか?」

 

ケルビン 「…た…頼む…。…たす…けて……く…れ…」

 

虫の息で男の方を向く。口から出た血がついて顔はすでに真っ赤である。

 

???  「なんだぁ~?まだ助けてほしいのか?…………いいこと思いついたよ…」

 

男はポッケから一粒のカプセルを取り出した。

 

???  「イテェんだろ?助かりてぇんだろ?だったらこれを飲みな…。イテェのも感じなくなるし、おめぇを捕まえに来るやつを皆殺しにできるぜ?」

 

そのカプセルを地面に落とした。

 

ケルビン 「……ほん…とう…か…!?」

 

ケルビンは必死でそのカプセルを摘み、口に入れた。

 

???  「お~ぅ飲んだな?その薬はタダにしといてやる。商人の情けだ。…それじゃあな?…生きてたらまた会おーぜ!?ギャハハハハハ!!!!」

 

男は大笑いしながら坑道の奥へと消えて行った。

 

 

 

~1時間後~

 

ガーディアンズの警察部隊が坑道でケルビンを発見した。顔は血で赤く染まっていたが普通に立ち上がっていて、ガーディアンズのいる方とは逆の方を向いて呆然としている。

 

部隊員A「ケルビン・グラス!貴様を連行する!おとなしく従え!」

 

1人の部隊員がケルビンに近寄る。しかし、ケルビンの真後ろまで来たとき…

 

ケルビン 「ゲヒャヒャヒャヒャ!!!!!」

 

急に振り返り、近づいた部隊員の腹部を腕で貫いた。よく見ると腕が鎌のようなものに変異していた。

 

部隊員A 「がぁあああああ!!!!あああぁぁ…あぁ……。………」

 

他の部隊員「!?」

 

貫かれた部隊員は断末魔を上げて数秒で動かなくなった。

 

ケルビン 「ゲヒャ…ゲヒャヒャ……殺シタ…?殺シタ…」

 

腕を引き抜いて他の部隊員の方を見つめる。

 

部隊員B 「こ…殺された!?…なんだ!?様子がおかしいぞ!?」

 

部隊員C 「ぶ、武器を構えろ!」

 

ケルビンの目は焦点が合っておらず、口も半開きでヨダレは垂れ流し状態。まるで廃人のようだった。

 

次の瞬間、猛スピードで部隊員に奇声を上げながら襲い掛かってきた。

 

ケルビン 「ゲヒャヒャヒャヒャ!!!!!」

 

部隊員B 「う、撃てー!!」

 

フォトンの弾丸がケルビンに命中するがまるで効いていない。

 

ケルビン 「痛ク…ナイ?痛クナイ!…キモチイイ…!」

 

部隊員B 「効いていない!?ば、バカな!!…うぁああああ!!!」

 

部隊員を一人ずつ体を貫いたり、切り裂いたりして殺していくケルビン。目はすでに白目をむいていて、もやはヒトではないかのようである。

 

 

部隊員達 「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 

 

しばらくの間グラニグス鉱山にガーディアンズ部隊員達の悲鳴がこだました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケルビン 「ゲヒャ……楽シイ……」

 




キャラクター設定(Ⅹ)
ケルビン・グラス
種族:ヒューマン(男)
年齢:45
身長:177cm
体重:62kg
髪色:暗いブラウン
髪型:ソフトモヒカン
詳細:『コーライル』代表。会社を大きくするためには手段を択ばない野心家。自分の保身を一番に考える性格でとてもずる賢い。部下に対しては完全に自分の道具としてしか接していなかったためコルンの裏切りは予想していなかった(マヌケ)。以前からビーストの商人とは接触していて、奴隷、マシナリー、その他実験用の材料を秘密裏で購入していた。
今回の章のボスです。彼にいったい何が…!?
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