ファンタシースターポータブル外伝〜After the tragedy〜   作:烏山

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4章最終話です!


嘆き

…痛てぇ…。…氷柱で刺された左肩が…氷柱で切られた左わき腹が…アイツに蹴られた鳩尾が…。オレはそれらの激痛でぶつけられた壁から動くことができなかった。…特に最後の蹴りがめちゃくちゃ効いた…本当に脚でけられたのだろうか?硬い金属の太い棒で殴られた感じだ。間違いなく骨がイッてる。

横にはルミアも倒れている。

 

あのグラサン男は一歩一歩オレ達に近づいてくる。

 

 

ファング  「ハッハッハァ!!辛そうだなぁ!オイ!!…でも楽にしてやるのはちょいと後だ…!公的なビジネスと私的なビジネスをしねぇといけねぇのよ…!?だぁから…念仏でも唱えて待ってろよ?ヒャハハハハハ!!!!」

 

 

そういうとオレ達から少しずつ離れて行って、倒れているマルコの横に立った。そして、ナノトランサーからピストルのような形の何かを取り出した。

 

 

ファング  「マルコよぉ~?死んではいねぇよな?…オレの任務を果たさせてもらうぜ?」

 

 

マルコ   「…………すぅー……」

 

マルコは気絶をしていて意識はないが、呼吸はしていた。

ゆっくりとピストルをマルコに向ける。

 

 

 

 

ディーン  「(…アイツ…。…まさか!?)」

 

 

ルミア   「(…仲間を!?)」

 

 

 

 

 

ビューーン!!!

 

 

 

 

 

レーザーが発射され、マルコにふれるとたちまちマルコの体は粒子のようになり、消えて行った。…いや、そのピストルに吸い込まれていったという感じだ。

 

 

ディーン  「…!!!……な、何をしたんだ!?」

 

 

ファング  「さてと…公的ビジネス終了!!…次は私的ビジネス行きますかぃ!!」

 

 

マナの方を振り返って歩き出す。オレ達の方に背中を向けていて隙だらけなのだが、身体が動かないし、仮に動けたとしても今の状態じゃ止められる気がしない。

 

 

 

ディーン  「…てめ・・・何するつもりだ…!?」

 

 

ファング  「あぁ~?だから私的ビジネスって言ってんだろ!?」

 

 

気絶しているマナの横に立ってさっきと同じように銃形体のものを向ける。そして…

 

 

 

ディーン  「やめろ!!!!!」

 

 

 

 

 

ビューン!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

レーザーの着弾と共にマナは粒子となり、消えた。

 

 

 

 

ファング  「キヒッ!!…終了~~!!!」

 

 

ディーン  「……マ…マナ……」

 

 

とてつもない絶望を感じた。4年前と似ている。オレは放心状態になった。

 

 

 

ファング  「なんだなんだぁ?そんなにこの女が大事だったのかぁ?…まぁ…安心しろや…殺しちゃいねぇ…!!」

 

 

 

ディーン  「!!!!じゃあ何をしたっ!!…ゲホッゲホッ!!!」

 

 

ファング  「俺様の蹴りけっこういいとこ入ったから叫ぶとつれぇぞ?…この銃はリボルバー型のヒト用ナノトランサーだ…!意識の無い者なら最大二人まで3時間の間保管できる!よくわからんが、うちのトップがナノトランスやワープホールの技術を応用して作り上げたんだと!便利なモンだが、条件がキツイのがやっかいだな…」

 

 

ヒトをナノトランス!?そんなことができるのか!?

 

 

 

 

ファング  「…とまぁ、色々しゃべっちまったが、お前これから殺すからあんま意味無さげだな!!ハハハ!!!」

 

 

ヤバい…!!オレこっちに来る!!

オレもルミアも殺される!!!

 

 

歩きながらライフルを出現させた。

 

 

ファング  「最初に殺っちゃうのは…ど~ち~ら~に~し~よ~う~か~な~!?て~ん~の~か~み~さ~ま~の~」

 

 

銃口をリズムにあわせてオレとルミアの顔に順番に向けている。

 

 

ファング  「…ぉ~い~う~と~お~……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴィーンッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???  「動くな!!!」

 

 

 

 

 

この部屋の入口のドアが開き何人もヒトが入ってきて、グラサン男に銃を向けている。

全員ガーディアンズの制服を着ている。次々と部屋に入ってくる。

 

 

隊員    「ガーディアンズだ!!そこのお前!!何者だ!!」

 

 

援軍か!助かった!形成逆転だ!!…でもなんで援軍が来たんだ?

 

 

隊員    「過去の例と同じように、マルコが同行したミッションでAフォトンの反応が消えたから、来てみれば……どういう状況なんだ!?」

 

 

ファング  「あぁ~あ…めんどくせぇことになっちまったな…!これじゃあ全員殺さないと口封じはできそうもないが…。…つっても皆殺しにしたら大事になってオレが上に殺されっからな…。……青髪の兄ちゃん…命拾いしたな?」

 

 

そういうと、ライフルをナノトランスして球体の何かを取り出した。なんだ?

 

 

ファング  「じゃあずらからせてもらうわ!」

 

 

その球体を地面に叩きつけようとする。…スタングレネードの類か!?

 

 

 

ディーン  「!!!まてっ!!マナを…っ!!!」

 

 

 

 

 

 

――――――カッ!!!!!!――――――――

 

 

 

 

凄まじい光で視界が白一色に染まる。完全に白に染まる前にオレが見たのは白い空間の中に消えていくグラサン男の姿だった。

 

 

 

 

 

10秒もしないうちに光が消え、30秒ほどで視力は元に戻った。

しかし、すでに部屋の中に男の姿はなかった。

 

 

隊員    「逃げられたかっ!?…だが、外にもバリケードを張ってある!捕まえるのは容易そうだな!…それより、二人とも無事か!?き、君!血がこんなにでているじゃないか!?」

 

 

隊員の一人が駆け寄ってきて、オレに話しかけるが耳に入ってこない…。

 

 

 

 

 

ディーン  「マナ…。…マナ……マナ………守れなかった……。……まただ……。……クソ……クソ…クソ!クソォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

悲痛な叫びがレリクスに響き渡った……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~数時間後・どこかの廃墟~

 

 

 

ファングと仮面の女が何かを話している。

 

 

 

ファング  「とりあえずマルコの奴は回収しといたぜ?Aフォトンの結晶も回収はしたみたいだ…これでまた、OSを作り出せるだろ?」

 

 

 

仮面女   「……そう……。……感謝するわ……。同じ『ペンタクル』のアナタを同行させて正解だった……」

 

 

 

ファング  「まぁこっちはこっちで金になりそうな奴隷が手に入ったからかまわねぇよ…」

 

 

 

仮面女   「…金になりそうな奴隷?」

 

 

 

ファング  「あぁ!今はうちの牢に入れてあるんだが、ツヤのいい緑の長髪の娘だ!…まだガキっぽいが、あの年頃が一番いい値段で売れるんだ!もう一人ガーディアンズの娘がいたんだが、気絶しなかったし、リボルバーナノトランサーの定員オーバーだったから連れてこれなかったんだよなぁ…。ガーディアンズと言えば途中で援軍が来やがって脱出の際レリクスの外にバリケード張られててよ?マジ面倒臭かったわ…それにしてもあいつらは・・・・・・・・・(以下省略)」

 

 

自慢げに語るファングを見つめながら、仮面の女は黙って話を聞いていたが、ボソっと質問をした。

 

 

仮面女   「……それはガーディアンズのメンバーではないの…?」

 

 

ファング  「あぁ!!確かギルドの方だったと思うぜ?」

 

 

 

これを聞いた途端、仮面の女はくすくすと笑いだした。

 

 

 

ファング  「なんだ?何がおかしいんだ?オイ?」

 

 

 

仮面女   「……くすくすくす……。…ごめんなさい……なんでもないわ…」

 

 

 

ファング  「不気味な女だぜ…。じゃあこれから別な取引があるから上がらしてもらうわ…!!」

 

 

仮面女   「……そう……さようなら……」

 

 

 

ファングはその場を立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面女   「……どうやら気付いていないみたいね……。緑色の長髪のギルドの少女……間違いなさそうね……。…でも彼は気付いていない……皮肉ね…。…面白いことになって来たじゃない…?」

 

 

 

クスクスと笑いながら闇へと消えて行った。

 




ハイ…以上「吹き荒れる蒼い風と蠢く黒い影」でした!蒼い風は吹き荒れましたが、黒い影は蠢いてたのか微妙です…


次章もよろしくお願いします!
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