ファンタシースターポータブル外伝〜After the tragedy〜   作:烏山

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新章です!


あまり書く時間がないので文量は減りますが、更新のペースは変えずにガンバっていこうと思います。じっくですが、よろしくお願いします


第五章【星砕きの刻】
五芒星


 

第5章 「星砕きの刻」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レリクスで叫んだ後の記憶がない。どうやら失血と痛みで気絶したようだ。

目が覚めたらそこはギルドの医務室のベッドの上……お約束のパターンである。

 

 

 

一瞬レリクスで起こったことは夢なんじゃないかと思ったが、肩やわき腹に巻いてある包帯や、腹部に残る痛みからすぐにそんなわけが無いと思い直す。

 

 

部屋には誰もおらずオレしかいない…

 

 

アレからどれくらい時間がたったんだ?あの後どうなったんだ?…マナは無事なのか?

……情報がほしい…。

 

 

身体を起こしてみると腹部の痛み以外、特に痛みは感じず、情報を得るために部屋の外に出ようと思った瞬間、医務室の扉が開いた。

 

 

 

ラグナ   「よっ!…目ぇ覚めたんだな?」

 

 

ディーン  「……あぁ…。…なぁ…オレが倒れてからどれくらい時間がたったんだ?」

 

 

ラグナ   「…ざっと2日くらいだな…」

 

 

2日だとっ!そんなにも長い時間寝ていたのか!?オレは!?

 

 

 

ディーン  「マナは!?マナはどうなったんだ!?」

 

 

思わずラグナに肩に掴みかかっていた。

 

 

ラグナ   「お、オイ!まずは落ち着けよ!?」

 

 

ディーン  「………。……わるい……」

 

 

ラグナ   「……マナちゃんは…拉致られた…」

 

 

ディーン  「…………」

 

 

 

あのグラサン男の威圧感から考えるに、結果はおおよそ見当がついていた。ただ、そんな結果を認めたくなかった。

 

 

ラグナ   「……今後の動きについてフォレスから話があるそうだ…。…目が覚めて動けるようだったら連れて来いって言われたんだが、どうだ?動けそうか?」

 

 

黙って起き上がり、ベッドから降りて数歩進む。…大丈夫、腹部は痛むが体は普通に動く。

 

 

ディーン  「…大丈夫だ…」

 

 

 

オレ達は医務室を出て、ミーティングルームに向かった。

 

 

 

~ミーティングルーム~

 

 

室内にはフォレス、エレーナの他に赤い髪のデューマンの女と、どういうわけか着物を着たキャストが座っていた。

 

 

フォレス  「……あぁ!ディーンさん!目覚めました!…どうぞ、腰を掛けてください…」

 

 

いつものように表情に余裕がない。やつれている様にも見える。当たり前だ…娘を奪われて平気な父親はいない。

 

 

 

ディーン  「……そっちの二人は?」

 

 

フォレス  「…あぁ…そうですね、まだ会ったことがありませんでしたね…こちらの赤い髪の女性が…」

 

 

フォレスが紹介しかけるのを遮るようにその女が口を開く。

 

 

 

ギラード  「…ギラードよ…」

 

それだけ言うとまた虚空を見つめている。

その瞳と髪は血のように鮮やかな朱色をしていた。……ギラード?…朱色?…どこかで…。

 

 

ラグナ   「…お前、このヒト知らないのか?『朱い魔女 ギラード・ルーラー』と言えば結構有名な傭兵だぞ?」

 

 

!!!そうだ!!!何度かこのヒトの活躍を新聞で見たことがある!!

どんな凶悪犯も、凶暴なモンスターも彼女の朱い髪を見れば後ずさりをし、その朱色の瞳で見つめられたら戦意を喪失するほどの猛者…ついたアダ名が『朱い魔女』。

 

 

そんな実力者がいるとは…このギルドは本当になんなんだ!?

 

 

 

 

ギラード  「……おしまい……」

 

 

 

フォレス  「…………。………彼女にはマナの特訓をしてもらってね、いわばマナの先生と言ったところですね…。そして彼が彼女のパートナーを務めているヤマトさんです」

 

 

紹介をされると着物のキャストは立ち上がり妙なポーズをとる。…時代劇でたまに見る武士が名を名乗るときのポーズだ。

 

 

ヤマト   「ぁあ!ディーン殿!!お初お目にかかる!!拙者、生れはパルム、育ちもパルム…科学の星にて科学の武士として生き長らく主の元につかえておりやしたが、ある冷たい夜の日のこと…」

 

 

歌舞伎役者のような喋り方で自己紹介というよりも自己語りをしはじめたが…

 

 

 

ギラード  「……やめて……」

 

 

先端がとがったウォンドをヤマトの首元につきつける。

 

 

ヤマト   「…す…すまぬ」

 

 

 

フォレス  「彼も、かなりやり手の傭兵ですよ…。さて、一段落ついたところで本題に入りましょう。…ディーンさんにはまず、このギルドの真の存在意義とマナをさらった人物についてお話します…」

 

 

 

部屋が暗くなりミーティング室のテーブルの中央に置いてある端末から立体写真が1枚現れた。

 

 

………あのサングラスの男だ。

 

 

ディーン  「!!!!コイツ…!!!!」

 

 

フォレス  「ガーディアンズの方から聞いた情報から検討するに、マナをさらったのはこの男で間違えありませんね?」

 

 

そうだ…間違えるはずがない。

 

 

オレは黙ってうなずいた。

 

 

フォレス  「…この男、『ファング・テーヴェ』はとある違法商団の首領であると同時に五芒星(ペンタクル)の一角を担っています。」

 

 

ディーン  「…五芒星(ペンタクル)?」

 

 

フォレス  「はい…。ペンタクル…それは5人の人物から構成されている同盟。目的は不明ですが、現在OSと呼ばれている人工SEEDを使用した実験を行っている他、それらの失敗作をドラッグのように販売、また犯罪に利用している集団です…。…OSとはディーンさんも戦ったからわかりますよね?」

 

 

ディーン  「あぁ……。…それじゃあ、マルコを倒したからペンタクルは後4人なのか?」

 

 

フォレス  「いえ、彼はペンタクルではありません…」

 

 

ディーン  「どういうことだ?」

 

 

フォレス  「ペンタクルとは同盟のトップ5人のことをさし、それぞれの部下がいるため、組織5つ分の強大さを持ちます。そのマルコという人物はファングか、他のペンタクルの誰かの部下だと思われます…」

 

 

…確かあいつら会話でそんなことを………

 

 

 

ディーン  「ペンタクルについては、大まかで謎だらけだが、もう大丈夫だ…。…ギルドの存在意義ってのはなんだ?」

 

 

 

 

フォレス  「…それは……」

 

 

 

一旦溜めてその場にいる全員に目を配る。他のメンバーは知ってるようで、うなずいている。

 

 

 

 

 

 

 

フォレス  「……ペンタクルを…壊滅させることです……。…このギルドは、対ペンタクルの…傭兵集団です…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディーン  「……はっ?」

 

 

 




キャラクター紹介(12)
ギラード・ルーラー
種族:デューマン(女性)
年齢:29歳
身長:168cm
体重:49kg
髪色:赤(朱色)
髪型:ワイルドな感じのポニーテール
ICV(イメージキャラクターボイス):小林ゆう
詳細:『朱い魔女』の二つ名を持つ。今までずっと一人でミッションをこなすフリーの傭兵だったが、3年前にフォレスに勧誘された。戦闘はテクニックが主体だが、あらゆる武器を自在に操る縛りがないタイプ(一応フォース)。口数が少なく、表情も無いが、教え子のマナのことはとても大事に思っている。また、パートナーのヤマトのことは嫌いではないが時々ウザさで殺意がわくらしい。
名前の由来はオーストラリアの首相、ジュリア・ギラードから。
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