ファンタシースターポータブル外伝〜After the tragedy〜 作:烏山
~取引場所~
ディーン 「……こいよ…。…その隕石もどき打ち破ってやるよ……!」
ファング 「あぁ?…頭から血ぃ流しておかしくなったんか?…次は確実に殺しに行くぜ?」
ディーン 「……だったら早く殺しに来いよ?…来ないんなら…こっちから行くぜ…!?」
トリガーを引いて弾丸を放った。その弾丸は真直ぐにファングの顔に向かって行く。
ファング 「バカですかぁあ!?こんなちゃっちい攻撃が俺様に効くワケねぇだろ!!!」
しかし、弾丸は攻撃用の弾丸ではなく、ファングの目の部分にヒットした瞬間液体になって飛び散りファングの視覚を奪った。
ファング 「なっ!?ペイント弾!?…小賢しいぞザコがぁあ!!SEEDフォームになってから俺様には獣並の嗅覚がついてんだ!!視力なんて必要ねぇんだよ!!おめぇの位置はわかってる!!死ね!!」
身体を光らせ、高くジャンプしようと脚に力を加え地面を蹴ろうとした。
ファング 「…!?んあ!?」
全ての脚が凍りつき地面に固定されている。軽いマグネシウムの力では抜け出すことができない。対応しようにも、目が見えず、厚い金属の皮膚で触覚も悪くなっているので何が起こっているかわからない。
ギラード 「……ごめんなさい……。…少し……じっとしていて貰える…?」
ディーンよりも離れた位置でギラードがウォンドをくるくると振り回している。
ファング 「その声はぁああ!!朱い魔女ぉおお!!…それとこの距離!何をした!?」
ラグナ 「お前にそれを知る必要はねぇよ…?」
ヤマト 「うむ…。…では…参る!!!」
ファングの両サイドでラグナがインフィニティブラストの蒼い光の巨刀を…ヤマトがサブウエポン・エクスシア・エスパダ(デッカイ剣)を構えている。
ファング 「(この匂いっ!?マズイ!!)くそがぁああ!!」
身体を光らせるがすでに二つの巨大な剣がクロスする形でファングのまだ変化していないマグネシウムの体を切り裂き始めている。
ダンッ――――――!!!!!
ファング 「……ハァ……ハァ……テメェら……やってくれんじゃねぇかよ!!」
ラグナ 「…ちっ!切断しきれなかったか!!」
切断の途中で体が完全に変異し再生する最硬の皮膚に押しつぶされて逆に二つの巨刀が切断されてしまった。
ファング 「…最硬の金属…『タングステン』!!!深手を負わされたが、もうおめぇらの攻撃は効かねぇ!!全員喰い殺してやんよぉおお!!!」
叫びとともに口を大きく開け、氷で張りつけられている脚に力を入れる。皮膚の再生によってペイントも落とされたので目を開く。そこで目にしたのは……
ディーン 「お前は……一撃でオレ達を殺しておくべきだった…。じゃなきゃこの作戦を立てられることもなかったのにな……」
視覚を失った時と同じ……いや、もっと近くの瓦礫の山の上で銃をフルチャージで構えているディーンの姿だった。
ファング 「青髪ぃいい!!!死ねぇええ!!!」
そのままディーンに喰らいつこうとしたが、ディーンは表情一つ変えず銃を向けている。安全装置が外れているのかフォトンリアクターが轟音を立てている。
ディーン 「……どんなに表面を硬くしても内側は金属じゃないだろ?じゃないと筋肉が機能しねぇだろうし、何より舌が赤いわけがねぇからな……。……吹き飛べぇええ!!!!」
ファング 「!!!!ま……待て!!!!!」
ブォー――ン!!!!!
巨大なフォトンの弾丸がファングの口内に放たれた。体内で爆発を起こし、硬い表皮のせいでその熱エネルギーは外に逃げることなくファングの体を内側から焼いた。
ファング 「クソガァ!!!ザコどもの分際でぇええええええ!!!!!!あぁああああああああああああああああああ!!!!!!」
行き場を無くした爆発が口から出て倒れるファングを瓦礫の山の頂上からディーンは見下ろしていた。
ディーン 「……その最硬の表皮が自分を苦しめるとは…想像もしてなかったんだろーな……鉄壁の防御力が仇となったな……」
ファングは黒いオーラに包まれ、どんどんと収縮していき、オーラが晴れるとヒトの姿になって片膝をついていた。口から煙と血を吐いて両肩に刀傷がついて血を流しているが生きていて、意識も保っている。
ラグナ 「……オイオイ…。…マジでバケモノか!?……くっ…」
ラグナも片膝をついた。よく見るとラグナも後頭部から血を流している。この状態であんな大技を使えば立っているのもつらいはずだ。
ラグナ以外にもヤマト、ギラードも大ダメージを負ったうえでの大技でかなり疲労している。
ディーンは、リアクターが暴発した状態の銃を撃ったので右肩が反動で脱臼しているが、なんとか動くことはできそうだ。
ファング 「……てめぇら……このままで済むと思うなよ…?」
なんとか立ち上がり、フラフラと歩いて建物の影に消えていく。
ディーン 「!!待て!!」
ラグナ 「わりぃが追ってくれ!!今動けるお前だけが頼りだ!!」
ディーン 「わかった!!」
ディーンもフラフラとファングの後を追った。
~廃墟の入り口付近~
奴隷男が気絶しているマナをここまで運び込んだ。出血は肉片になったファングの部下の男の来ていたもので血があまりついていない部分を使って止めている。だが、それでも完全に止めたわけではなく、血が噴き出しかけたのでここにとどまっている。
奴隷男 「……さっきから外でスゴい音がするが…いったい何が起きているんだ?…ここの商団の団員もさっきから姿を見せないし…」
マナ 「……う…ぅ…」
奴隷男 「あぁ…お嬢ちゃん…。大丈夫か…?」
マナ 「…あれ…?私、また気を失って…?!!!おじさん!!傷は大丈夫ですか!?」
奴隷男 「ん、まぁな…。…ある程度の間だったらこのまま安静にしてれば動けるだろ……」
マナ 「…よかった……。…って、あれ?ここってさっきの場所じゃないですよね?!」
奴隷男 「…(さっきの男のことに触れないな…。覚えてないのか?)…あぁ、さっきの倉庫は崩れてしまったから、ここに移動したんだ…」
マナ 「…そ…それってつまり、おじさんが私を運んでくれたんですか!?あぁ~ホントにゴメンナサイ!!もぉ~…私何の役に立てないどころか……」
奴隷男 「…いや、それは気にしないでくれ…。お嬢ちゃんの言葉があったから俺も逃げ出そうと思えたんだ…。…それより、どこまで覚えている?さっきの倉庫でのこと…?」
マナ 「…え…え~っと…男の人の流れ弾がおじさんに当たっちゃって、それで私がレスタを使おうとしたけど、できなくて…どうして?どうして?って思って……。…アレ?ここからどうなりましたっけ?」
奴隷男 「…(やっぱり覚えてないのか…)あぁ、そこで急にお嬢ちゃんが気を失って…そんで俺がなんとか立てるようになった時、外で大きな音がして部屋が崩れだしたからお嬢ちゃんを運んだってわけさ…」
マナ 「…あ、あの男の人は……死んじゃったんですか?」
奴隷男 「!!!!!……あぁ……瓦礫に潰されてしまったよ……」
マナ 「…………」
沈黙の中、外から声がした。
ディーン 「…待てっ!…逃げんな!!」
マナ 「!!!今の声!!…お、おじさん!!助けが来てくれました!!私、呼んでくるんで、ここで待っててください!すぐに来ます!!」
奴隷男 「…あっ!お嬢ちゃん!?……行っちまった…。…(あの子…いったい…?)」
本人は気付いていない、マナの背中にびっしりとへばり付いた潰された男の血を眺めながら、奴隷男はまた横になった。
~廃墟入り口前広場~
マナ 「ディーンさんっ!!……あっ…」
廃墟を飛び出してすぐ目の前にいたのは…
ディーン 「マナっ!?…は、離れろ!!」
ファング 「…お前は……。……キヒッ!!」
血まみれで邪悪な笑みを作るファングの姿だった。
まだ終わらんよw
月曜から修学旅行なのでなんとかこの章を終わらせたいです!
(つまり明日しあげる!!オラに気力をわけてくれ~w)
次回は[星砕きの刻]の最終話です!