ファンタシースターポータブル外伝〜After the tragedy〜 作:烏山
おわったーーー!!!
これで心置きなくスクールトリップに馳せ参じることができます!!
~廃墟入り口前~
ディーン 「マナッ!!離れろ!!」
ファングと目があって一瞬ひるんで動きを止めたマナは、ディーンの声ですぐに反対方向に走ろうとしたが、ファングの手につかまり、盾にされる。
ハンドガンのナノトランスを解除し、マナのコメカミに突きつける。
マナ 「…ヒッ……!」
ファング 「青髪ぃ……動くんじゃねぇぞ?動いたらこのガキの頭にトンネルが開通するぜぇ?」
マナ 「いやぁーあああ!!!!!」
ファング 「てめぇも黙ってろ!!」
マナ 「…うっ……」
悲鳴を上げるマナに強く銃を押し付け怒鳴る。ディーンの方を向き直し少しずつ後ずさりをして離れていく。
ファング 「…そうだ!手を挙げてじっとしてろ!いいか!?俺様からお前が見えなくなるまでずっとその体制をキープしとけよ!?」
ディーン 「くっ……」
苦汁をのみながら手を挙げた。
~廃墟内部・入口付近~
マナ 「いやぁーああああ!!!」
奴隷男 「…悲鳴?…お嬢ちゃん?……何かあったのか?」
痛みを我慢して立ち上がり外の様子を見に歩いた。
奴隷男 「コイツはっ!?」
血だらけの顔に笑みを浮かべて後退していくファングと、銃を突きつけられているマナを目にする。
奴隷男 「アイツは商団の首領…なんであんな血だらけなんだ?!…いや、それよりもっ!」
奴隷男は外へ駆け出した。
~入り口前~
ファング 「しかし残念だったなぁ!!青髪よぉ!まぐれとはいえ、俺様をここまで追い込んだまではいいが、俺様には逃げられ、助けに来た女も助けられずに帰ることになるとはなぁ!?ヒャハハハハハ!!!!」
ディーン 「……………。…!!??」
廃墟の中から飛び出してくる人影に気付く。ボロボロのローブをまとった大男だ!
ファング 「まぁ、命があるだけありがたいと思うんだなっ!ただ、次会った時はブッコロ………ああん?」
ファングも自分に近づいてくる何者かに気付く。
奴隷男 「うぉおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
ファング 「!!!!なっ…テメーは――――――――――」
ファング 「ガハッ!!!!!」
大男に殴り飛ばれさ向かいの廃墟の壁に叩きつけられたファング。ゴホゴホと血を吐いている。
マナ 「!!おじさん!!」
奴隷男 「……ハァ…ハァ……無事でよかったよ……」
脱力してその場に倒れ込むと、マナが無事なことがうれしいのか、自分を捕まえていた商団の首領を殴ったのがうれしかったのか、奴隷男は大笑いし始めた。
マナ 「…ごめんなさい…また、私、おじさんにむちゃさせて……」
奴隷男 「…ハハハハハハハ!!!…んあぁ、俺の意思で殴ったんだ…。…全く…いい気分だよ…!」
泣き出すマナに大笑いする奴隷男…そして…
ディーン 「……アレ…?………つか誰……?」
何が何やらと状況がつかめず唖然とするディーンがいた。
ラグナ 「…ハッハッハ!いーとこ持ってかれちまったな!」
いつの間にか肩を組んでいるラグナが二人を嬉しそうに眺めながら言う。
ディーン 「…動いて大丈夫なのか?」
ラグナ 「あぁ、ギラードがレスタしてくれたから動ける程度には回復したよ…。…それよりファングはどこ行った!?」
ディーン 「あぁ、アイツならさっきそこの壁に叩きつけられ……あ?」
叩きつけられた部分には血痕しかなく、ファングの姿は無かった。
ラグナ 「…やべぇな…アイツが逃げ切る前に見つけるぞ!!まだ遠くには行ってない!!」
ディーン 「あ、あぁ!!…ま、マナ!少し待っててくれ!!そ、そこのヒト、マナのことを頼む!」
二人は血の跡を追い始めた。
奴隷男 「………ありゃお嬢ちゃんの彼氏かなんかかい?」
冗談風にいった奴隷男だったが……
マナ 「か…か…かかかかか…カレシィイイイ!???ち、違いますよ!!!ディーンさんは…えーと…えーっと…そうだ!!そう!!仲間!!同じギルドの仲間です!!!!」
真っ赤になって手をブンブンと振って焦りまくるマナだった。
~旧砂漠都市・裏路地~
ファング 「……クソッ!クソッ!クソッ!!!…こんな屈辱を受けたのは生き返ってから…いや、生れて初めてだ!!!…もう、アイツの野望なんかに付き合ってらんねぇ…。…ペンタクルの情報と闇OSを金にしてしばらく身を潜めるか…」
??? 「……それ、本当?」
刹那、裏路地の壁に次元の歪がうまれ、その中からヒトが現れた。
ファング 「!!!テ…テメェは!!」
??? 「……そんなことはされては困るわ…。……それにアナタはきっとあの人から見て、もう用済みだから……」
謎の人物はファングの左胸に手を伸ばした。
ファング 「…やめろ…やめろ!やめろ!!やめろぉおおおおお!!!!!」
??? 「さよなら…」
伸ばした手が光った。
ファング 「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
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ラグナ 「……こりゃ…一体?」
ディーン 「………」
二人の目の前に左胸の部分が、まるで初めからなかったかのように綺麗に削り取られたファングの死体があった。
ラグナ 「……自殺…?…は無いか…。しかし、いったい誰が…?」
ディーン 「とりあえず他のやつらと合流して、マナとあのヒトの保護を優先させよう。…ガーディアンズも呼んでおくか…」
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この後、ガーディアンズが到着し商団のメンバー、並びに取引相手のデイブとその部下は次々に捕えられた。また、ファングの死体もガーディアンズが回収した。ここからOSについてもっと詳しいことが分かればいいのだが…
その場にいた、オレ、ラグナ、ギラード、ヤマト…そして捉えられていたマナと一緒にいたヒトも全員そのまま病院に送られた。
~三日後・パルム総合病院~
病院のロビーでマナとディーンが話している。
ディーン 「しかし、驚いたな…あのオッサンには…」
マナ 「ディーンさん!!オッサンなんて言っちゃ失礼ですよ!!」
ディーン 「んあぁ、スマン!…名前はなんていうヒトなんだ?」
マナ 「…えっと…アレ?そういえば私、あのヒトの名前知らないんでした!」
ディーン 「なんだそりゃ!?」
奴隷男 「ビオスだ…。ビオス・ゲルソンだ…!」
いつの間にかマナの後ろにいた。服装はボロボロのローブではないし、髪や体も洗い整えられていて分かりづらくはあるが、奴隷男…もといビオスだ。
ディーン 「あぁ…どうも…。傷の具合はどんなですか?」
ビオス 「君は…ディーン君だったか?…もうなんともないよ…!ビーストの体は頑丈さ……。…明日退院で、そのあとはここに再就職できそうだ!」
マナ 「えっ!?ここに!?」
ビオス 「…あぁ、言っただろ?もともと医者だって…。ここの院長とは知り合いでなんとかしてくれるそうだ…。…自分で言うのもなんだが、若いころは天才と呼ばれていたからね……腕もすぐに戻るはずだよ…。」
マナ 「よかったです~……」
ビオス 「…そういえばお嬢ちゃんの名前もまだ聞いてなかったな?…教えてくれないかい…?」
マナ 「あ、そうですね!マナ!マナ・アーラニヤカです!」
意気揚々と言ったマナだったが、ビオスは急に表情を変えた。
ビオス 「…マナ………アーラ…ニヤカ…?」
マナ 「…ど、どうしたんですか…?」
ビオス 「…君の父親の名前は…もしかして、フォレス・アーラニヤカか…?」
マナ 「…は…はい…そうですけど…。お父さんを知ってるんですか!?…ってビオスさん!?」
ビオスは涙を流していた。
ビオス 「……あ…いや、スマナイ…。あの人とは昔、ちょっとな……。…そうか…君が…君があの時の…。……そういえば、ミドリさんそっくりだ……うぅ…」
マナの肩に手を乗せ号泣する。
マナ 「…ビ…ビオスさん!?だ・大丈夫ですか!?」
ビオス 「…あっ…あぁ…すまない…。…じゃあ、俺は病室に戻るよ…。お父さんに…………よろしく頼む……」
マナ 「は…はい!!」
ディーン 「…………」
マナ 「…どうしたんですか?ディーンさん?」
ディーン 「…なんでもない…!!」
マナ 「えぇ!?なんか怒ってません!?えっ!?なんで!?」
ディーン 「…怒ってない!」
マナ 「・・・・・・・・」
ディーン 「…………」
マナ 「………ちゃんと、信じてましたよ…。…ディーンさんが助けに来てくれるって…」
ディーン 「!!!…べ…別に今、そんなことは関係な……」
マナ 「ありがとうございます!ディーンさん!」
満面のマナの笑顔に、オレもつられて笑顔になっていた…。
~病院内・廊下~
ビオス 「…あの闇のテクニック…。…そういうことだったのか…。……フォレスさん…あなたのあの時の選択は………幸せな未来か…それとも世界の終焉か……。…一体どちらに転ぶのか……」
カツカツと足音を立て、病室に入っていった。
おまけ!!
真っ白に燃えつきました…。
明日から海外…楽しみです!
その影響で1週間ほど更新できません…。もうしわけないっ!!
それではみなさん!また次章!アンニョンヒ ゲセヨ!(またね!)