ファンタシースターポータブル外伝〜After the tragedy〜   作:烏山

34 / 65
新章突入です!


どうぞ!


第六章【英雄たちのウォーゲーム】
それぞれ


第6章 英雄たちのウォーゲーム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~現在時間より数日前・ペンタクル円卓会議~

 

 

 

集合しているのは仮面女、バイザーをつけているキャスト、そして今座ろうとしているシエンの3人である。

 

 

シエン   「…3人か……、あの方は新しいOSの製作中で今回は参加できないと聞いていたが、ファングはどうした?」

 

 

いつもファングが座っている空席を睨みつける。

 

 

仮面女   「……彼なら死んだわ…」

 

 

シエン   「なっ!?」

 

 

その発言がその場の空気を変えた。…と言っても変わったのはシエンの表情(というか顔半分が隠れているから目)だけのように思われる。キャストは特に驚いた様子も無くシエンの目の変化を観察している。

 

 

キャスト  「あれ~?けっこう動揺してますね~シエンさん?…もしかして、喧嘩友達がいなくなって淋しくなっちゃった!?」

 

 

 

シエン   「…ワスプ……私をからかうな…!!そうではなく、お前がペンタクルに入ってからの5年間…一人もメンバーが欠けることがなかったのだ!そもそもメンバーの入れ替えそのものがあの時の一回だけだ!これは一大事と捉えるべきだ!」

 

 

仮面女   「まぁ…『彼』の場合は戦死したわけでは無いけれどね…」

 

 

シエン   「そうだ!ペンタクルのメンバーが戦死など初めての事例だ!ラヴカ!ファングは誰にやられたのだ!?」

 

 

シエンの呼び方によると、仮面女の名を『ラヴカ』、キャストの名を『ワスプ』と言うようである。

 

 

ラヴカ   「…ギルドの傭兵達よ……彼らがファングを殺したの……」

 

 

ワスプ   「疑瑠度野洋平?…誰ですか~?そいつは?」

 

 

シエン   「…ワスプ……。何か根本的な間違えをしていると思うぞ?定義が広いな……もっと詳しいことはわからないか?」

 

 

ラヴカ   「…そうね…。…青髪の若い男…アナタの髪の色よりも、もっと…もっと暗い色…。その男が直接殺したわ……」

 

 

シエン   「……まだ足りないな……」

 

 

シエンがさらに追及しようとした時、ワスプが席を立った。

 

 

ワスプ   「じゃあ、僕は行ってきます~」

 

 

シエン   「どこに行く気だ!?会議はまだ終わっていないぞ!?」

 

 

ワスプはシエンの方を振り向いた。バイザーで目は見えないが、かなり狂気に満ちた表情をしている。

 

 

ワスプ   「カタキウチです~…僕、結構あのヒトのこと嫌いじゃなかったんで…。…『下手な鉄砲数うちゃ当たる』……傭兵をたくさん殺せばもしかしたらその中にいるかもしれないじゃないですか?」

 

 

シエン   「待て!何をするつもりだ!勝手な行動を取るな!!オイ!」

 

 

ワスプは部屋を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラヴカ   「……また、面白くなりそうね……」

 

 

 

 

 

 

 

~現在時刻・軍事会社リトルウィング・事務所~

 

 

 

事務所の扉が開き金髪の少女が入ってきた。事務所内には髭面のビーストがデスクワークをしている。彼に用があるようだ。

 

 

 

金髪少女  「オッ……っとうさん!アイツ見なかった~?」

 

 

ビースト  「テメェ…今『おっさん』って言いそうになっただろ?」

 

 

金髪少女  「えへへ~…バレた?なんかそっちの方に慣れすぎちゃってるからさ~…。…で、そんなことよりアイツどこ行ったか知らない!?」

 

 

ビースト  「…アイツならナギサとミッションに出たぞ?」

 

 

金髪少女  「え?場所は?」

 

 

ビースト  「確か…パルムの旧市街地を改装した演習場だったか?なんでも傭兵の実戦形式の演習会があるそうだ!…なんか用があったのか?」

 

 

金髪少女  「あっ、ちょうどよかった!さっき、その辺の空間について調査してたら変な電波見つけちゃってさ!ちょうど現地を調べてもらおうと思ってたところなんだよね!よーし後で連絡してみよう!ありがとうね!おっさ…じゃなくてお父さん!!」

 

 

 

少女は事務所を後にした。

 

 

ビースト  「…ったく…。………変な電波か………まぁいいか…」

 

 

デスクワークを再開した。

 

 

 

 

 

 

~パルム・ローゼノムシティを改装した演習所~

 

 

たくさんの傭兵が集まっている中にディーンとマナの姿があった。

 

 

マナ    「すごい人数ですね~!」

 

 

ディーン  「まぁ…新しくできた演習所での初のイベントだからな……」

 

 

マナ    「イベントって言っても訓練会ですけどね……はは…」

 

 

ディーン  「…オレ達も退院して1週間とちょっとだからな…いいリハビリになるだろ…」

 

 

放送塔からアナウンスが聞こえた。

 

 

 

アナウンス 「みなさま~!時間となりましたのでこれより実践演習のルールの説明をしちゃいます!受付で渡されたカードをご覧になってください!」

 

 

ややテンション高めのアナウンスをウザいと思いながらもディーンはカードをみた。

 

 

ディーン  「…EAST?…東…?…なんだ?」

 

 

マナ    「私はWESTって書いてあります!」

 

 

お互いにカードを見せ合っていると、またアナウンスが聞こえた。

 

 

アナウンス 「お済になったでしょうか―――!?皆様のカードにはEASTまたはWESTと書いてあることと思います!!もう察している方もいらっしゃると思われますが―――…」

 

 

 

妙に間を取る。普通にウザい。もう野次が飛ばされている。

 

 

アナウンス 「WESTとEAST!つまり西軍と東軍に別れて疑似戦争をしてもらいます!敵を全てスタンさせるか終了時間にスタンしていない人数が多かった方が勝利となります!それでは別れるので係りの者の指示にしたがってく~ださ~い!!」

 

 

お互いが対立するということを聞いて二人は顔を合わせた。

 

 

ディーン  「(こいつが…)」

 

 

マナ    「(…敵…!?)」

 

 

 

しばしの沈黙。それは係員に呼ばれるまで続いた。

 

 

係員    「そこのお二方~!移動するので東西に別れて付いてきてください~!」

 

 

ディーン  「あっ!!今行く!……じゃあな、マナ!お前も置いてかれるなよ!」

 

 

マナに背を向けて係員のところへ走り出そうとした瞬間…

 

 

マナ    「ディーンさん!!!!!」

 

 

 

大声で呼び止められた。

 

 

 

ディーン  「あ?」

 

 

振り向くとマナは笑顔だった。しかし、表情はマナにしては珍しく強気な感じだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マナ    「負けませんよ!!」

 




さてさてどうなるか!?



それではまた次話!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。