ファンタシースターポータブル外伝〜After the tragedy〜   作:烏山

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こんちわー!

今回からやっとボス戦です!!…この章はいったい何話構成になるのやら…


それではどうぞ!


合流

~???~

 

 

木製の床と壁、そして民族的なデスクや装飾からここがニューデイズにある建物の一室と言うことがわかる。

 

 

水色の長髪を持ち、口元まで覆い隠す襟の長いコートを着込んでいるニューマンの男がデスクに座って通信端末を耳にしており、その傍らに艶のある赤髪をした、ニューデイズ風のドレスを着た女性が立っていた。

 

 

男の方はペンタクルの一人、シエンである。

 

 

シエン   「…ワスプのやつめ……一体どこへ行ったというのだ?」

 

 

通信機を耳から離して、不機嫌そうに呟く。

 

 

女性    「…シエン様…。 …そのワスプと言うのは『ツクヨミ』様の後任という…?」

 

 

シエン   「あぁ……君も一度会ったことがあるな…」

 

 

女性    「…私は……あのヒトが苦手です……」

 

 

シエン   「……そうか… 君は『ツクヨミ』のことを慕っていたからな…」

 

 

長髪とコートの襟の隙間から除かせる彼の目は、会議の時とは全く違い、優しく、それでいてどこか切なさを感じさせた。

 

 

 

女性    「…確かにそれもありますが…… それだけでは無くて……もっとこう…」

 

 

自分の伝えたいことをうまく表現できず間誤付いていると、シエンが立ち上がり、女性の肩に手を乗せた。

 

 

シエン   「…あぁ…わかっている… 私もあやつには少々……いや、かなり危険を感じている… 正直なぜ、あんなワケのわからない快楽殺人鬼が『ツクヨミ』の後釜なのか理解できない…」

 

 

女性    「……シエン様……」

 

 

シエン   「…しかし、ただ一つ言えることは、奴は強い…… 『ツクヨミ』の後任を務めるに相応しいくらいにな……」  

 

 

物々しい表情でこう述べた後に間を取り、優しい声色で続けた…

 

 

シエン   「それに…何よりあのお方の人選だ… 君は何も心配すことはない… 

…イザと言う時は私がやつを止める……」

 

 

女性    「……はい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~管制塔 管制室~

 

 

相変わらず下は多くの管制員の死体が転がっていて、上は多くのモニターに囲まれている部屋の中央でワスプはモニターの画面を見つめていた。

 

 

 

ワスプ   「あちゃ~……ゴルドーさんも結局負けちゃったか~……期待し過ぎてたかな? まぁ、それよりあの青髪のヒトは十中八九ファングさんを殺した人物と見ていいかもね……」

 

 

そう呟くと右手をモニターに向けて押し出す。すると右手が変形し、手の平の部分から銃口が現れた。

 

 

そして狂ったように笑いながら、銃を乱射し全てのモニターを破壊した。

 

 

ワスプ   「ハァ……ハァ………早く来ないかなぁ~………うずうずしちゃうなぁ~…」

 

 

 

 

 

~管制塔入口前~

 

 

 

すでにバロンとマナは到着していて、とりあえず待機中であった。

 

 

マナ    「………連絡機器が全く作用しない…」

 

 

通信機器を耳から離して困惑した表情で呟いた。

 

 

バロン   「恐らく敵が管制塔から妨害電波を飛ばしているため、一旦外部を中継するこの類の通信機器は使用できないのでしょう……。無論外部にも連絡は取れないでしょう…。……この演習場内のみで連絡できるトランシーバーみたいなものがあればいいのですが……」

 

 

マナ    「……そうですか…。 …でも、きっとディーンさん来ます!」

 

 

一瞬俯いてしまったが、すぐに顔を上げ明るい表情をバロンに見せた。

 

 

バロン   「信頼しているんですね……その方を…」

 

 

マナ    「はいっ!」

 

 

管制塔の前に着くまでの間、二人は(というかバロンが質問をし続けマナが一方的に話していたのだが…)自分のことを話していた。マナは自分がギルドに所属している傭兵で、ほんの数か月前に傭兵になったばかりの新人であること、今までした仕事のこと、ギルドのメンバーのこと、パートナーのディーンのこと、そして、今日ここにディーンと一緒に来たこと…。

 

 

 

バロン   「時にマナさん。ディーンさんと言う方について一つお聞きしたいのですが、よろしいでしょうか?」

 

 

 

ふと何かを思い出したかのようにバロンが問う。

 

 

マナ    「…? はい、何でしょうか?」

 

 

バロン   「…その方は、女性でしょうか?男性でしょうか?」

 

 

 

マナ    「・・・・・」

 

 

 

バロン   「・・・・・」

 

 

 

 

 

マナ    「お、男のヒトですが…?」

 

 

 

バロン   「あ…そうなんですか…(なんだよ、野郎かよ… 興味無いな…!!)」

 

 

明らかに残念であるということが顔に出ていた。

その表情の急変はマナも気付いたが、いったい何が気に食わなかったのか彼女にはさっぱりで首を傾げる他なかった。

 

 

 

 

マナ    「アレ?…あっちの方からヒトが……アレって…」

 

 

東軍エリアから歩いてくる二人。青髪に青いロングコート男と長い黒髪に、髪とは対照的に真っ白な軍服のような服を着た女性……ディーンとナギサである。

 

 

マナ    「ディーンさん!!…と、誰だろう? ―――ってバロンさん!?」

 

 

二人の姿を見つけるやいなやバロンは飛び出して行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナギサ   「アレが管制塔の入口か… 近くで見ると思ったよりは高くないな…」

 

 

ディーン  「……と言うか、向こうからに猛ダッシュしてくるやつがいるんだが…? あいつもワスプの部下か?」

 

 

鬼のような形相で突進してくるバロンに向かって自然に戦闘態勢をとる。…だが―――

 

 

 

ナギサ   「あぁ、大丈夫だ…。 アレは私のパー…」

 

 

ディーン  「え?」

 

 

 

バロン   「ナギサさんから離れろコラァアアアアア!!!!」

 

 

 

 

 

 

――――――――――バコッ!!!!――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

ナギサの声に反応して一瞬を向いたが、バロンの怒号で振り向いた時にはすでに彼の靴の裏がディーンの腹に触れていた。

 

 

 

ディーン  「ぃげう!!!」

 

 

 

バロンのドロップキックが炸裂! ディーンはそのまま後ろに数メートル吹っ飛ばされた。

 

 

バロン   「ナギサさん!!大丈夫ですか!?ケガとかしてないですか!?なんかされませんでしたか!?変な病気とか移さ…………ぉぐあ!!!」

 

 

今度はバロンの顎にナギサのアッパーが炸裂!! バロンは宙を舞い真っ逆さまに落下し道路に叩きつけられた。

 

 

 

 

マナ    「バロンさん~~~!!!今蹴ったヒトがディーンさ……って、えっ!?どゆ状況!?」

 

 

ナギサ   「貴女はなんだ? …もしや、敵の部下か!?」

 

 

マナを睨みつけ、大剣(スティールハーツ)を取り出し構えをとる。両手で構えていることから、もう左手の感覚は戻ったようだ。

 

 

マナ    「あわわわわわわ!!!ち、違います!私は…えーっと… そ、その、そこで倒れているバロンさんと一緒に行動していまして… …あ、あなたと一緒にいた…あ、あのあっちの方で倒れているヒトと同じギルドのマナと言います……」

 

 

ああ そうか! とあっさり納得すると剣をしまうナギサ。

すると空かさずマナに近寄り耳打ちをした。

 

 

ナギサ   「…大丈夫か?奴(バロン)に何もされなかったか?」

 

 

マナ    「へっ?」

 

 

バロン   「ちょ…ちょっとぉ!?ナギサさんんん!?俺が変態みたいに言わないで下さいよぉおお!!!」

 

 

飛び起きて、ナギサの両肩を掴んで抗議するバロン。その姿はもはや紳士でもなんでもない。

 

 

ナギサ   「触るな!ケダモノ!!」

 

 

その手を払いのけ、冷たい眼差しを浴びせる。

 

 

マナ    「アレ?…バロンさんって自分のことは『私(わたくし)』って言ってませんでしたっけ?」

 

 

ナギサ   「あぁ、これがこの男の素だ… 女を見ればすぐに口説き、だれかれ構わず食事やらデートやらに誘い、みんなを勘違いさせよくトラブルを起こしているんだ…。…まぁ、腕は確かなのだが…」

 

 

バロン   「いや、俺は世の全ての女性を愛しているんだって!」

 

 

マナ    「・・・・・(なんかラグナさんみたい…)」

 

 

 

~ディーンの場所~

 

 

ディーン  「…いって~…… あの黒スーツなんなんだ!? …いきなり蹴りやがって…」

 

 

起き上がりバロンたちの方を見つめる。…しかし何かに気付き表情を一変させる。

 

 

ディーン  「お前等―!!!伏せろぉおお!!!」

 

 

 

 

マナ    「えっ!?」

 

 

 

空を見上げると、管制塔の最上階の壁を突き破り何か飛行する物体が出現した。

急降下しマナ達に近づくと、それが両手にマシンガンを装備し、飛行ユニットを背中に装着しているヒトだと分かった。

 

 

ワスプ   「キ―――――――――ン!!!!!蜂の巣になぁれぇええええ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

――――ダダダダダダダダダダダダダダ――――――――

 

 

 

マシンガンをマナ、バロン、ナギサに向けて乱射し、地上に近づくと道路に平行に飛行し、マナ達とディーンの丁度間に着地した。

 

 

 

乱射を受けた場所は道路にも弾丸が当たり爆発で煙があがり、マナ達の姿が確認することが出来なくなっていた。

 

 

ワスプ   「ハァーイ!青髪クン!ハロハロー♪」

 

 

ディーン  「テメェがワスプか? 管制塔で待ってるんじゃなかったのか!?」

 

 

ワスプ   「イエース!あいあむワスプ―!よろしくねぇ!! …まぁ、そのつもりだったんだけどね、待ちきれなくて……来ちゃった♪」

 

 

ディーン  「(なんだこのふざけた野郎は…)…オイ、アイツらに背中向けていいのか?」

 

 

ワスプ   「アイツ等~? もしかしてボクが蜂の巣にしちゃったヒト達のことぉ?」

 

 

ディーン  「……その考えは……甘くないか?」

 

 

ワスプ   「…えっ?」

 

 

 

 

 

 

 

――――――――ビュッ!!――――――――ザンッ!!!――――――

 

 

 

 

 

突如、煙の中から現れたナギサが大剣でワスプに一太刀を入れた。

 

 

ワスプは接近してくるギリギリで気付き、振り返りかわそうとするが間に合わず、わき腹に傷を負った。

 

 

ナギサ   「(よし!このまま…!!」

 

 

追い打ちをかけるために大剣を引き直すと、すぐさまワスプに向かって振り下ろそうとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワスプ   「んふふふ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナギサ   「(えっ!?)」

 

 

 

 

 

―――――ドタンッ!―――――――

 

 

 

 

 

どういうワケかナギサはこけてしまった。

 

 

 

ナギサ   「…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ワスプ   「んっふっふ~♪」

 






さぁ、向こうからやってきてくれましたW


いったいナギサに何が起こったのか?


それではまた次回!
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