ファンタシースターポータブル外伝〜After the tragedy〜 作:烏山
フォレス「いやぁ、二人とも無事で何よりでしたよ」
ミッションから帰ってきて文句を言いに管理者室に入ったオレとマナをフォレスが満面の笑みでを迎えた。
果てしなく殴りたい。
ディーン「おかしいだろ…その出迎え方は……。一発殴らせてくんない?ほんと」
かなりイライラが溜まっていたオレは手をコキコキと鳴らせた。
マナ「あの…暴力は…ちょっと…。お父さんも…空気読んでよ…」
マナが仲介に入った。
フォレス「…そうですね。確かに情報には大きな誤りがありました。本当に申し訳ございませんでした」
フォレスは深々と頭を下げた。
ディーン「……」
いきなりそんな風に謝られても困るってもんだ。
マナ「い、いいよ。そんな!頭上げてよ!」
フォレス「…ですが……」
ディーン「もういい。生きて帰って来れたんだ。なんも問題ねぇさ。その代り、今後こういうことは無いようにしてくれ」
フォレス「…はい…」
ディーン「じゃあ、オレは行くわ…」
オレが部屋を出ようとした時、フォレスの横にいたエレーナが呼び止めた。
エレーナ「今回のミッションの報酬はこちらのカードで引き出すことができます。ご確認ください」
カードを手渡された。
ディーン「どこで引き出せばいいんだ?」
エレーナ「ロビーにあるギルド専用のATMでお引出しください。また、金額の確認だけならマイルームのビジフォンでも行えます。」
ディーン「じゃあ、オレのマイルームってどこ?」
エレーナ「7号室です。マナ、案内してあげて…」
マナ「う、うん!」
ディーン「じゃあ、頼むわ。それじゃあ出るぜ。」
ウィーン
フォレス「出ていきましたか…」
フォレスが頭を上げた。
エレーナ「……やはり演技でしたか…」
フォレス「えぇ、まぁ無事でよかったとは本当に思ってましたよ?いや、生きて帰ってきて貰わなければ困りますからね」
エレーナ「何故、あの男に執着するのですか?」
フォレス「…あなたはヘルガ・ノイマンをご存じですよね?」
エレーナ「えぇ」
フォレス「彼女は自分の自我を保持したままSEEDフォームになりました。彼はそれと戦い勝利した数少ない人間なのですよ」
エレーナ「!!…まさかあの計画に…」
フォレス「はい、我々の…切り札になりうるかもしれません」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~7号室~
ディーン「……広いな…」
マナ「そうですか?あ、これがエレーナが言っていたビジフォンです」
何か違和感を感じた。
ディーン「マナって、エレーナには、さん付けしないんだな。エレーナもマナには慣れた感じで話しかけるし、誰にでもつけている感じがしたけど…」
マナ「えっ…まぁ、エレーナとは3歳の時から一緒だから…」
ディーン「ふぅ~ん…そういや、父親はフォレスだよな?母親は?」
マナ「…死んじゃった……私を産んだときに…」
ディーン「悪いこと聞いたな…」
マナ「いいんです。特に思い出もないし、エレーナがお母さんみたいにしてくれたから…」
ディーン「そうか…」
その後、マイルームについての説明をひととおり受けた。ビジフォンの機能が多すぎてよくわからなくなったが、まぁ、また後で聞けばいいか…
マナ「じゃあ、私は自分の部屋に帰ります。」
ディーン「あぁ、サンキューな」
ウィーン
まだ時間も寝るには早いし、マイシップでけっこう寝てしまった。
少しギルド内の散策に行くかな?
~ギルド・ロビー~
ディーン「…げっ…」
ロビーに来ていきなり目に入ったのは、ミッション前に会ったデューマンの男性…名前は確か『ラグナ』。…その人が女性とキスをしていた。
ラグナ「んん…ふぁ~…。…じゃあ、またな」
女性「うん!今度はもっとおいしいお店つれてってねぇ~」
ラグナ「おう!ニューデイズに新しい店できたらしいからよぉ、そこ連れてってやるよ!」
女性「楽しみ~♪じゃあまたね~」
タッタッタ…
ラグナ「…ふぅ~…。…おっ!ディーンじゃねぇか!」
ゲゲッ…見つかった。名前もしっかり憶えられてる。
ディーン「…今の人は?」
ラグナ「あぁ、ソフィーのことか?あいつはオレの3番目の彼女だよ。スタイルいいだろぉ?」
…あぁ。こういう人だったのか。オレの中でラグナのイメージが確立された。
ディーン「…何人彼女いるんだ…?」
ラグナ「え~っと、…リリ…ヘレン…ソフィー…マリー…アーニャ…はこの前別れて…。…ルーシー、ロゼ……あと一人…名前なんだっけなぁ~…ん~7人だ!」
ひどいぞ!このヒトひどいぞ!?一人名前忘れられてる娘いたぞ!
ダメだ…この話題だと、殺意が溜まる一方だ。話題を変えよう。
話題…話題…そういえばこのヒト自分でギルドに入ったと聞いたな。
ディーン「話変わるが、ラグナはどうして自分からこのギルドに入ったんだ?」
ラグナ「変わりすぎだ!~ん~、その話、フォレスに聞いたのか?」
ディーン「あぁ」
ラグナ「そうか…。…まぁアレだ!色男には色々と事情があるのさ」
ダメだ!!どの話題にしようともイラっとくる!
~~♪♪~~
音楽が鳴り始めた。ラグナの端末がなっているようだ。
ラグナ「おっと、悪いね?…もしもし?あぁルーシー!え?今?あぁ空いてるよ?うん…うん…わかった!じゃあ今から向かうよ。それじゃあ…え?あぁ!もちろん君だけを愛してるよ!…それじゃあ」
ピッ!
ラグナ「ルーシーから、デートの誘いだ…。じゃあディーン!また今度ゆっくり話そう!」
結構だ。…とは言わなかった。軽く会釈をするとラグナはどこかへ去って行った。
その後、一通りギルド内を回り、部屋に戻ろうとしていた時にあることに気付いた。
オレ…何号室だっけ?
たしか6~9のあたりの数字だと思った。どれだ?
ヤバいもう部屋の前だ。部屋の前に来てわかったが、8号室と9号室は違う。 9号室は少し離れた場所にある。8号室は鍵がかかっていた。
ディーン「…これはどっちかが空き部屋でどっちかがオレの部屋ってことだよな?」
なら間違っても問題ないか。そう思ってオレは6号室に入った。
ウィーン
特に飾り気もない部屋。まだ何もいじっていないオレの部屋かと思ったが、違った。
部屋の隅のベッドでマナが寝ていた。疲れていたのだろう、さっきの服装のまんまだ。
ディーン「…コイツ…隣の部屋だったのか…。…めんどうなことにならないように寝てるうちにオレの部屋に戻るか…」
オレが部屋を出ようとすると…
マナ「…ディーンさん…」
ディーン「!!!!」
起きたか!?
しかし、振り返ると寝ているままだった。
ディーン「なんだ…寝言か…」
マナ「…私…もっと、もっと…強く…なります……それで、今度は私が…ディーンさんを…」
ディーン「…あぁ…」
オレはこの時、久々に少しだけ笑顔になったかもしれない
オレは7号室に戻った。
ビジフォンをなんとか起動させて今回の報酬をチェックした。
ディーン「!?!?!?」
オレの口座の金額はなんと150万メセタだ。
100万は契約金だとしても、あのミッションが50万!?
たしかにオンマゴウグが出現するという予想外の出来事は起こったが、それで謝礼金として額が跳ね上がったのか?いや、それにしても高すぎだ。
やっぱり、何かあやしい…
ディーン「…まぁ、いいか。とりあえず、明日も仕事するんだろうから寝るかな?」
オレはシャワーを浴びた後、すぐに寝た。
~翌日のロビー~
マナ「ディーンさん~!ミッション貰ってきました~!」
意気揚々と駆け寄ってきた。
ディーン「…あぁ!行くか…!」
オレ達はマイシップに乗り込んだ
キャラクター設定(Ⅳ)
エレーナ
種族:キャスト(女性)
年齢:??
身長:163cm
体重:75kg(機械だし)
髪色:桜色
髪型:前髪有のポニーテール
詳細:ギルドでさまざまな事務をこなしている女性。基本いつも冷静なクールビューティー。フォレスに従順だが実際どう思っているかは不明。マナとはとても仲がよい。
名前の由来は、何故かロシアっぽい名前を付けたくてテキトーに検索したらでてきて『これでいこう』と思ってつけた。