ファンタシースターポータブル外伝〜After the tragedy〜   作:烏山

53 / 65
お久しぶりです。
PCが残念なことになったり、大学が忙しかったりとでまたまた空いてしまいましたorz すいません!絵も久々に描きましたねwあぁ、ペンタブ欲しいw



仮面

ラヴカ「……マシナリーの軍勢、マルコは敗れたようね…… 彼はともかくマシナリー達は足止めにはなったみたいね… 朱い魔女に邪魔されるのは少々厄介ね…」

 

 ピピピピピピピ!!!

 

ラヴカ「…アラ?」

 

モニタールームのオペレーター席に腰かけている彼女の目の前にあるモニターの画面が点滅しながら音を立てた。

連絡のようだ。

モニターの画面をタッチすると通話相手が画面に表示された。

ノイズが激しく、音声も画面も途切れ途切れだが、通話の相手は五芒星の一人、シエンというニューマンの男と認識できる。

 

 

ラヴカ「……こんな海底でも繋がるものなのね……流石は最新鋭の通信機器ね……」

 

シエン「…ザ―――…ラヴカ!!貴様…ワス… ザ――― 続けて単独行…ザ―― るとは、一体… ザ―― 何を考えているん… ザ――― !!」

 

ラヴカ「…ノイズが酷いわね?…一度私がそちらに行って貴方の話を聞いてあげたいけど…今、いいところなのよね?」

 

シエン「ザ――― ふざけるな!! 貴さ…ザ――― の御方の計画… ザ――― る気か!?」

 

ノイズで文章全体は聞き取ることはできないが、聞こえた単語、シエンの性格から文章を推理することはラヴカにとっては容易だった。

『ふざけるな!!貴様、あの御方の計画を破綻させる気か!?』

 

ラヴカ「……ふざけているのはアナタよ?…私がいつあの人の手足になったの?…そう思っているのはアナタだけよ?ファングもワスプも彼を利用し彼の計画を手助けすることで自分の私腹を肥やしていただけ…用が済めば裏切るつもりよ……私もね…」

 

いつも通りの冷めた口調だが少し感情が高ぶっている様にも聞こえる。

 

シエン「ザ―――…貴様…何を考えて…ザ―――――――――  ビュン」

 

ノイズによって画面は完全に砂嵐になり、通信も途絶えた。

 

ラヴカ「……そう……私は、私の目的を果たすだけ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョーカー「ヒャッハァーーー!!逃げてばっかなの~!?おじさん飽きてきちゃったよ~!?」

 

指揮者のような大げさな手の動きに合わせて、仮面を付けた二人は同時にディーンとシルルに襲い掛かった。

 

ディーン「!!――ぶねぇ!!」

 

シルル「くぅーー!!」

 

それぞれの武器を盾にして凌ぐが反撃のチャンスを与えない奇妙な動きに翻弄され心身共に消耗が激しい。

 

それに対して仮面の二人の動きは一向に衰えない。仮面を付けているため表情を読み取ることもできず、より動きも機械的なイメージを増長させる。

 

シルル「…くっそぉお!! なんなんだよ!?アイツ等!!全然動きが鈍んないじゃん!!」

 

ディーン「…二つ…わかったことがある……」

 

囁くような声がシルルの耳に届いた。

 

シルル「…何がわかったの!?」

 

ディーン「…まず、あのアロハシャツの男……どういうトリックか知らないが、アイツがコントロールをしている…」

 

シルル「そんなのバカでも気付く―――」

 

怒鳴りかけたシルルを遮るように顔の前に手を伸ばした。

 

ディーン「…聞け…こっからが本題だ…。アイツが操っているのはクローバーの仮面の方だけだ……」

 

シルル「なんで、そんなこと言えんのさ?」

 

ディーン「さっき攻められた時、ハートの仮面の方は呼吸音がしなかった…恐らくキャストだろう… しかし、クローバーの方は呼吸音が聞こえた…それも眠っているような…」

 

シルル「……じゃあ、アイツはクローバーの方を操ってるだけってこと?」

 

ディーン「…多分な……」

 

シルルは少し黙ったが、口元を緩めると武器を再び構えた。

 

シルル「………アンタの言いたいことは何となくわかった…」

 

ディーン「……察しがよくて助かる…… 行くぞ…!」

 

二人同時に地面を蹴ると、二体の仮面の間をすり抜けジョーカーに向かって走り出した。

 

ジョーカー「何々~!?僕ちゃんを狙っちゃう感じですか~!?ちょっ!それはルール違反じゃないかな!?」

 

ディーン「であああ!!!」

 

シルル「うぉりゃあああ!!!」

 

ジョーカーの間合いに入り二人は武器を思いっきり引く。

 

ジョーカー「ぎゃああああ―――……な~んちゃって☆ガラ空きよ~ん!!」

 

ディーンとシルルの真後ろに仮面の二人がせまる。

 

ジョーカー「バイバァイ☆」

 

 

 

 

 

シルル「……アタシたちの狙いは…」

 

ディーン「…隙を突くことで隙を作った…」

 

二人は体を急回転させ、仮面達と顔を合わせる間もなく武器を振り切った。

 

シルル&ディーン「お前たちだーーー!!!」

 

 

ズシャァアアアアアア!!!!!!!

 

 

ディーンのセイバーがハートの仮面をしたキャストを、シルルの大剣がクローバーの仮面の方にヒットした。

相変わらずの予測不能の動きで直撃は避けられたが、体勢を崩しそのまま後ろに飛ばすことができた。

地面に叩きつけられた衝撃で二人の仮面が外れ素顔が露わになった。

 

 

シルル「フフン!ざまぁみろっての!これで止めぇええ!」

 

そう言って追い打ちをかけるように転倒している元クローバーの仮面に向かって走った。

――が、後、大剣を振り下ろすだけのところに来てシルルの動きが止まった。

 

シルル「……ウソ……」

 

 

 

ディ―ン「どうした!?シルル!?―――ぶねぇっ!!」

 

シルルに気を取られた隙に起き上がった元ハートの仮面の攻撃をギリギリのところでかわす。

しかし、ディーンも元ハートの仮面のキャストの素顔を目にした途端、彼もまた動きが止まってしまった。

 

 

シルル「……なんで……どうして…?」

 

 

 

ディーン「…どうしてお前が……?」

 

 

 

 

 

 

~ガラスの海中トンネルの通路~

 

 

 

マルコに圧勝をしたギラードはディーン達を追っていた。しかし、通路は永遠に続いているかのように長かった。

 

ギラード「……おかしい……クーヤに貰った施設図だとこんなに長いわけが……」

 

そう、ディーン達が数分で抜けたこの通路を彼女は10分ほどさまよっているのだ。

 

ギラード「一本道だから迷うわけが無い……これじゃあまるで無限回廊…」

 

ラヴカ「…そう、貴女は今、私の作った無限回廊を彷徨っているだけ……」

 

ギラード「!?」

 

いつの間にか気配無く背後に現れたラヴカの声に振り向き瞬時に弓を取り出し戦闘態勢に入る。

 

ギラード「……貴女……もしかして五芒星?」

 

ラヴカの発する並々ならぬ殺気はギラードほどの傭兵でなくても五芒星と言うワードと繋げることが容易であった。

 

ラヴカ「…それはどうかしら…? 戦えば分かるんじゃないかしら?」

 

武器も出さず余裕を見せ、ただ突っ立っているように見える。しかし、それだけで凄まじい殺気を放っていることも確かであった。

 

ラヴカ「……最も……戦いになれば……だけど…」

 

ギラードは地面を激しく蹴り、ラヴカの視界から消えるようにステップを踏み彼女の背後を取った。

 

ギラード「そうね……すぐに終わりそうね………」

 

ゼロ距離で連射された矢がラヴカの背中に触れた。

 

 

 

 

 

 

 

~仄暗い大部屋~

 

シルルとディーンは仮面の二人の素顔をみてまだ動けないでいた。

 

そう、二人ともよく知っている人物の顔だったのだ。

 

 

シルル「……マナ姉……」

 

どうして助けに来たはずの人物と戦っているのか?そんな疑問が浮かぶ前に彼女の頭のなかは真っ白になった。

しかし、ディーンの方が衝撃は大きかった。

彼の前には、彼に武器を向けるかつての相棒の姿があったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディーン「……ヴィヴィアン…」




キャラクター設定
ジョーカー(偽名)
種族:ヒューマン(♂)
年齢:36歳
身長:170cm
体重:55kg
ICV:勝杏里
詳細:ラヴカにやとわれた奇術師。常に人を馬鹿にしたような軽いノリとは裏腹になかなかキレる男。能力は操作系であるが、これはOSによるものでなく、催眠術の一種。ラヴカとはあくまで金だけで契約しているためお互いに信用はしていない。
本人の戦闘能力は一般人程度。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。