ファンタシースターポータブル外伝〜After the tragedy〜 作:烏山
今回で第七章完結です。
~ギルド~
ギルドの一室でクーヤは複数の装置を手際よく操作してた。他にその場にいるのは、クーヤの作業を覗き込むように見るジャン、静かに後ろで見守るエレーナ、そして少し離れたところで深刻な表情をしているフォレスであった。
クーヤ「………ノイズ……削除…… よし……これで座標……安定させて…………よし!!できた!!これで向こうの状況がわかります!!」
その場にいた全員が端末の画面を覗き込む。
エレーナ「………この反応は…!?」
画面には大きなSEED反応が二つあった。
クーヤ「……ひとつは恐らく覚醒したペンタクルのもの…………もう一つはダークファルス……いや、それ以上……これはまさか……」
~海底カジノ跡地・大ホール~
ラヴカとマナは一定の距離を保ち向かい合ったまま硬直状態が続けていた。
ラヴカ「(『鍵』は恐らく生れついてのOS能力者………しかし人型を保っていることから彼女はまだ半覚醒……まだ既知の範囲と言えるでしょう……失敗例だけど例もいくつか見たことがある……)」
ゆっくりとマナとの間合いを離し、残った腕を前に伸ばした。
ラヴカ「(私の『消去(デリート)』を使用したのは……コピーの類と見ていいかしら?…なら、コピー不可能な複雑に入り組んだ真空空間の別次元に一度転移させ後で核を回収すれば………)『接続(リンク)』!!!!!!」
相変わらず虚ろな目をしているだけマナの周囲の空間が激しく歪み始めた。
ラヴカ「消えなさい!!!!!!」
ビュン!!!!!!!!
空間の歪みが一気に激しくなるとそのままマナは姿を消した。
ラヴカ「・・・・・フフ……フフフフフ!!!!!!所詮は既知の存在…………旧文明からずっと知識を探索し続けた私の前ではただ消えるだけ……後で覚醒させてあげるから安心しなさ―――――――」
突然声を発することができなくなった。
ラヴカ「(!?……何コレ…?まさか声帯に『凍結(フリーズ)』をかけられた?……バカな!?完全に別次元に飛ばしたはず!!かわされたの!?いや、回避など不可の・・・・)」
マナ「………フフフフフ…」
突然背後からマナの笑い声が聞こえた。振り向くと自分の背中に手を伸ばして笑っているマナの姿があった。
ラヴカ「(!?………バカな!?次元を超えたと言うの!?かなり複雑な空間に拘束したと言うのに!?……動けない…全身に能力をかけられた……!?)」
唯一動かせることができた目で自分の身体に目を向けた。そして彼女は知った。自分が『凍結』をかけられたのは声帯だけであったことに。
ラヴカ「(!?)」
肩よりしたの体が無いのだ。しかも、現在進行形で体が消え続け、気付いた時には首だけになっていた。
ラヴカ「(!?!?!?バカな!!!バカなバカなバカな!!!何故別次元から脱出できた!?何故痛みを感じさせない消去ができる!?意味がわからない!!!そんなわけが無い!!私は全てを知る者!!!………なのに…………解らない!!!ワカラナイ!!!――――――――――シラナイ・・・・・・・・・・・・・)」
とうとう体の全てが消滅した。
残されたマナは虚ろな目に戻り、あたりを見回している。
一通り見渡すと彼女の周りに黒い重力波が発生した。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!
天井は破壊され、床にもヒビが入り、今にも崩れ落ち海水が入り込んできてしまいそうである。
床に倒れているシルル、ギラードの体も軋んでいた。
不安定な覚醒をしたマナは自分の力を抑えられず暴走していた。
ディーン「…………ぐっ………マ…ナ……?」
倒れていたディーンは重力波に押さえつけられながらも地面を這いつくばりながらマナに近づいて行った。
ヴィヴィアンのコピーに刺された傷のせいで進むごとに大量の血を失っているがそれでも前進した。
マナに近づくにつれ重力波の力は強まるが歯を食いしばりながら進んだ・・・・
血を吐こうが骨を軋ませようが関係なく進み続けた。
ディーン「………マ……ナ……」
マナの目の前にたどり着くと、ゆっくりと立ち上がった。もはや頭では動いていなかった。
そして、マナを抱きしめた。
マナ「!?」
ディーン「………ゴメンな………ゴメンな……マナ………」
謝罪の言葉を告げるとディーンの目から大粒の涙がこぼれた。
この瞬間マナも動きを止め、徐々にもとの姿に戻っていき二人でその場に倒れた。
ヤマト「!?!?なんだこの状況は!?シルル殿!!ギラード殿!!!………マナ殿!?ディーン殿!?ええい!!何があったか分からぬがもうこのカジノは崩壊する!!拙者一人で四人担げるであろうか……否!!拙者の武士道に不可能はない!!!でりゃああああああああ!!!!!!!!!!」
無理やり4人を担ぎマイシップまで運ぶと海底カジノを後にした。
~五芒星 施設~
包帯男「………ラヴカの穴倉が潰れたようだ……『鍵』を半覚醒する手間が省けたよ…………」
シエン「なるほど…ラヴカの処分は『鍵』にさせるのですね……」
包帯男「ここからはお前達に任せるぞ…?」
シエン「仰せのままに………」
鋭利な十字槍を携えシエンは部屋を後にした。
読了ありがとうございました。
それではサイト閉鎖関連について少しお話させていただきます。
正直なんとなく予想はしてたものの本当に閉鎖になるとは至極残念です。
それに伴いこちらの作品も急遽完結という形をとらせていただきました。
これからクライマックスなのでどうにか仕上げたかったですが、どう考えても一日一話では足りないし、何より時間的に不可能でした。
ただ、ここまで書いてきたのでこのまま終わるのは不完全燃焼すぎるのでなんらかの形で完成させたいのですが、この小説投稿がしやすいサイトが見つかりません。そこでなければ・・・・作ればいいか☆っと思ったのですが、HPやブログのようなものを作ったことが高校の授業ぐらいでしかない(しかもやり方をあんま覚えていない)のですぐには不可能だと思います。
もし、サイトが見つかったり作ったりすることができたらこの続きを執筆し、この物語を本当に完結させたいです。
また、これを機会にオリジナルの方にも手を出そうかどうか検討中です。
最後になりましたがここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
またどこかでお会いできればと思います。それでは
(結果 こちらハーメルンにて連載再開することにしました。よろしくおねがいします)