ファンタシースターポータブル外伝〜After the tragedy〜   作:烏山

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少し間があいてしまいましたね。
少々話の構成などがややこしくなってきてしまったせいもありますが、自分の努力でどうにかしたいものです。

それではどうぞ!


護身銃

~パルム総合病院~

 

 

ビオス「…マナちゃんの……俺の知っている限りのことを……話そう……」

 

 

いきなりの展開に思わずディーンとラグナは黙ってしまった。

この反応から、本当にラグナも何も知らされていないのだろう。

 

 

ビオス「………俺とフォレスさんは、まぁ学生時代の先輩後輩の関係でね……俺は医学、フォレスさんは生物学……専攻が違うから一緒に学ぶ機会こそなかったが、それ以外で会うことが多くてね……よく色んなことを話したものだよ……」

 

 

フォレスが研究機関に所属していたことは以前聞かされていたため何の疑問も無く聞くことができた。

無論、フォレスとビオスに繋がりが見えたため、その延長線でマナのことも知っているのだろう。その程度に考えていた。

 

 

ビオス「その後、卒業するとフォレスさんはある研究機関に入ってね……人工生物の開発に勤しんだそうだ……」

 

 

ディーン「その研究機関にマナの母親もいたんだろ?」

 

 

ビオス「その通り……ここまでは聞かされていたのかな?」

 

 

ラグナ「俺達はフォレスと奥さんと後一人、今行方不明になってるやつでOSを作り出したってとこまで聞いたぜ?」

 

 

ビオス「………そうか……そこまで知っているのか………なら、マナちゃんがフォレスさんの本当の娘でないことも知っているのか?」

 

 

 

 

 

ディーン・ラグナ「!?」

 

 

 

 

 

 

 

~ギルド・医務室~

 

 

病院とは違い、ビジネスホテルに似た一室…そこのベッドで寝ているシルルの顔をクーヤは覗き込んでいた。

 

 

クーヤ「………シルル……」

 

 

そっと彼女の名前を呟き彼女の髪を撫でる。

 

 

クーヤ「……いつもそうだ……僕はいつも安全なところにいて……君はいつも前線で戦っていた………僕は守られていた……」

 

 

シルル「…………ん……?……クーヤ?」

 

 

クーヤ「!?シルル!!目を覚ましたんだね!?大丈夫!?どこか痛いところは無いかい!?」

 

 

起き上がりかけたシルルをクーヤは思い切り抱きしめた。強く…強く…

 

 

シルル「………いたいよ…クーヤ……」

 

 

クーヤ「…あ!…ゴメン……よかった……本当に……よかった………」

 

 

シルル「……クーヤ……」

 

 

 

 

 

 

 

ビィイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

突然部屋の明かりが赤くなり、警鐘が鳴り響いた。

 

 

シルル「!?」

 

 

クーヤ「!?(…故障…?強盗…?……いや、五芒星はマナちゃんを狙っていた………まさか…)……セキュリティは万全なハズなんだけどな……故障かな?……少し、様子を見てくるよ……」

 

 

シルルに微笑みかけながらそう告げて去ろうとする。

 

 

シルル「……クーヤ……待って………凄く……いやな予感がする………クーヤだけじゃ危ないよ………私も…連れて行って……」

 

 

クーヤ「………………」

 

 

シルル「クーヤァ!!!!!」

 

 

部屋のゲートが開きクーヤを招き入れると静かに閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

~ギルド・エントランス~

 

 

ギルドメンバーA「なんだ!?こいつら!?」

 

 

ギルドメンバーB「どうして侵入者が入ってくるんだ!?セキュリティは完璧なハズだろ!?」

 

 

ギルドメンバーC「よりにもよって主戦力がかけてるこんな時に……くそぉ!!返り討ちにしてやれぇ!!!」

 

 

 

エントランス付近ではギルドメンバーと闇の中の聖者の戦士団員が交戦している。戦況は芳しくなく、ギルド側が圧され気味だ。

 

 

クロム「………ククククク………あの老害の部下にしてはなかなかやるじゃありませんか………これなら随分と楽にミッションが進められそうです……。そうですね……ただミッションをこなしただけでは面白み欠けますね……なんでもラヴカが仕留め損ねた主戦力が一人寝ているそうではないですか?……不安分子は早めに潰しておくべきですね……」

 

 

長々と独り言をたれると戦場の真ん中を突きっきり、ギルドの奥へと進んでいった。

 

 

 

 

~ギルド・通路~

 

 

クーヤ「…くそ!……やっぱり、マナちゃんを狙っての襲撃か………五芒星も焦ってきてると言う事かもしれないけど……まさか、ここまで大胆なことをしてくるとは……」

 

 

エントランス様子を確認したクーヤはシルルの元に急いだ。途中負傷した仲間や敵を見つけたが、数が多すぎていちいち構っていたらきりが無く相手にはしていなかった。

 

 

クーヤ「とりあえず、シルルの部屋とマナちゃんの部屋のロックをかけないと……!!………!?」

 

 

角を曲がり、シルルの寝ている部屋が正面に見えた時、部屋に入ろうとしている黒い法衣のキャストを目にした。

 

 

クロム「……おや、まだこのフロアに動ける者がいましたか……それとも下から逃げてきた腰抜けさんでしょうかね?」

 

 

 

クーヤ「……(コイツ……他の兵と雰囲気が違う……幹部クラスか?)………そこから動くな!」

 

 

護身用のハンドガンをクロムに震えながら突きつけるクーヤ。それに全く動じることはなく、クスクスと笑いを堪えている。

 

 

クロム「おやおや……それは武者ぶるいでしょうか?………そんなにこの部屋の中にいるシルル・カリバーを殺されたくないのですか?」

 

 

クーヤ「(狙いはマナちゃんだけじゃないのか!?)………そこを一歩でも動いてみるんだ……!僕は引き金を引くぞ!!」

 

 

クロム「クァーーハッハッハ!!!面白いことを言いますね!?脅しのつもりですか?そんな護身用のハンドガンで私を倒せると!?」

 

 

そう嘲笑うと警告を無視して扉に近づいた。

 

 

 

 

ビュオン!!

 

 

 

クーヤがハンドガンのトリガーを引き弾丸が放たれた。

かわす必要も無いと考えたのか、クロムは気にせず受けようとする。

そして、被弾した。

 

 

 

 

 

ブゥオオオオンンンン!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

クロム「!?」

 

 

クロムの身体に触れた瞬間、弾丸は激しく爆発した。なんの用意もしていなかったクロムは予想外の威力にそのまま廊下の角まで吹き飛ばされてしまった。

 

 

 

クーヤ「………これはただの護身用のハンドガンじゃない……あるルートで仕入れたモノなんだけど、SEEDとの戦いに間に合わず採用されなかった量産型の対SEED用高出力武器のハンドガンでね………僕みたいな戦闘の素人でも不意をつけば君だって倒せる………」

 

 

そう言ってハンドガンを構えながらクロムとの距離を調整する。

 

 

 

クロム「………やってくれましたね…………」

 

 

ゆっくりと起き上がり近づいてくるクーヤに目を向ける。

 

 

クーヤ「(……シルル……今度は僕が君を守る番だ……)…行くぞ!!」




今回はキャラクター紹介は無しで!


次回!がんばれクーヤ!
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