ファンタシースターポータブル外伝〜After the tragedy〜   作:烏山

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クーヤどうなる!!
今回はギルドの中の話だけです。それではどうぞ!


本能

~ギルド・医務室前通路~

 

 

クーヤは起き上がり睨みつけてくるクロムにいつでも弾丸を放てるようトリガーに指をかけていた。

 

 

しかし、慣れない実戦……足は竦み手も震えていた。

 

 

クーヤ「(……落ち着け……落ち着け落ち着け!!……不意を突いたとは言えこの銃はアイツに効果がある……僕に銃の腕前は無いが、この狭い通路なら当てるはそう難しくない………)喰らえ!」

 

 

そう叫びトリガーを引くと爆音と共にまた弾丸がクロムに向かって放たれた。

 

 

クロム「……不意打ちがたった一度成功したくらいで調子に乗らないで頂きたいです…ね!?」

 

クロムは体勢を低く保ち弾丸の下を潜った。そして、弾丸が壁に激突し爆発すると同時に床を強く蹴り爆風に乗って物凄い速度でクーヤに迫った。

クーヤにできた隙は反動による一瞬のものだったが、超加速して接近するクロムには十分過ぎる時間であっと言う間も無く間合いに入られてしまった。

 

 

クーヤ「・・・!!」

 

 

クロム「まずは一発お返ししましょう!!」

 

 

クロムの鉄の拳がクーヤのわき腹を打った。

大型キャストの重い一撃を戦闘はシロウトのクーヤが散らすように受けることができるわけが無く、真横の壁に思い切り叩きつけられた。

 

 

クーヤ「がはっ!!」

 

 

骨の折れる感覚がした。勢いに乗せた攻撃はそれほどまでに強力なのだろう。

なんとか起き上がろうとするクーヤの顔を覗き込むようにしてクロムは懐に手を入れた。

 

 

クロム「…ん~…どうにも気分が晴れませんね……そうですね……貴方には私の新作の実験台になって貰いましょうか……♪」

 

懐から取り出したものは緑色の液体の入った瓶だった。

 

 

クーヤ「……?」

 

 

クロム「……さてさて……まぁ、今日は実験程度にしか考えていなかったので少量しかありませんが、貴方一人に使うには丁度いいでしょう……それではさようなら……」

 

その瓶を思い切り床に叩き付けた。バリンという瓶の割れる音がするのと同時に中に入っていた液体は気化し、黒い煙が舞上がった。

 

 

クーヤ「(なんだ?!この煙は……毒?……だとしたら吸ったら終わりだ!!……マズイ…もう呼吸が……)…ぶはぁ!!」

 

クロムの『新作』を思い切り吸い込んでしまった。直後、血を吐くと身体が内側から焼けるように痛み始めた。

 

クーヤ「!!!アッ…アッア……!!」

 

クロム「どうですか!?私の『新作』は……でも安心してください……即死効果はありません……痛覚に直接作用する毒なのですが、毒が原因で死ぬことはありません……ですが、この毒が全身にまわると今とは比べ物にならない痛みが貴方を襲い……そして……死に至らしめるでしょう……」

 

クーヤ「!!!」

 

黒い煙が排気口に吸い込まれクロムの姿を確認できるようになった頃には痛みで視界がぼやけていた。

 

クロム「………さて……実験も済んだところで不安要素を取り除きに行きましょうかね………ん?」

 

 

 

~ギルド・エントランス~

 

エントランスでは相変わらずギルドメンバーと闇の中の信者の戦いが繰り広げられていた。

また、戦況も相変わらずギルド側が圧され気味であった。

 

ギルドメンバー「…ぐわぁ!!」

 

ギルドメンバーの一人が鍔迫り合いに負け尻餅をついたところに槍を持った闇の中の信者が追い打ちをかけようとした。

 

 

――――――――――――ザンッ!!!

 

 

槍が真っ二つに切断された。さらに槍の持ち主も白目を剥いてその場に倒れた。

 

 

尻餅をついたギルドメンバーの前には和装をしたキャスト・ヤマトが太刀を両手で握って勇ましく立っていた。

 

 

ヤマト「安心せよ……峰打ちでござる………主、立てるか?」

 

ギルドメンバー「あ、はい!立てます!ありがとうございます!」

 

彼は立ち上がると近くに落ちていた武器を拾い、また戦場へとかけて行った。

 

 

ヤマト「……ふむ……騒ぎに託けて来たは良いが、なんとも押され気味でござるな……戦力以前に士気を高めねば!!」

 

周りを見渡しそう呟くと太刀で前方を指して声高々に……

 

ヤマト「皆の者!!!何を弱気になっているのだ!!仕事をこなすだけが我がギルドのメンバーたる義務か!?……否!!!家と家族を守り抜くのに理由はいらぬ!!さぁ立て!!我らの家に土足で入り込んだ愚か者どもを打ち取ろうぞ!!!」

 

 

一括した。その一括を聞いたギルドのメンバーは一瞬きょとんとした者もいるものの、実力者であるヤマトが来たことの心強さと彼の言葉に感銘を受け目の色を変えて武器を握った。

 

ヤマト「ギルド魂………今こそ見せようぞぉおお!!!」

 

ギルドメンバーたち「おおおおお!!!!!!!ヤマトさんに続けぇええええ!!!!!!!」

 

 

 

 

~ギルド・医務室前通路~

 

クーヤに背をむけて歩き出そうとしたが、足を何かに掴まれている。

いや、何に掴まれているかは考えるまでも無かった。

問題なのはなぜ掴むことができているかということだ。

 

 

クロム「……貴方、何故動けるのです?何も考えられないほどの痛みが貴方を襲っているはずなのですが?」

 

クーヤ「………シル…ルには………ぐぅう……手を……出させない…………!!!」

 

クロム「…なるほど、本能がそう言っているのですね……貴方はてっきり頭脳派の人間で本能で行動しないヒトだと思いましたよ……邪魔です」

 

掴んでいる手を蹴りはらって前に進もうとするも、何度でもクーヤはしがみ付き「シルルには手を出させない」の一点張りである。

流石に頭に来たのかクロムはクーヤの頭を思い切り踏みつけて殺そうとした。すると……

 

 

――――――――ザシュ!!

 

 

クロムの背後からフォトンナイフが飛んで来て、彼の肩に刺さった。

 

 

???「あったりッス☆」

 

 

クロム「………何ですか……?次から次へと…蛆虫のように湧いてきますね!!!」

 

怒号をあげてナイフを抜き捨てながら振り返ると、一人のビーストの少年がいた。

 

 

 

ジャン「ギルドの戦士・ジャン・ブレイダー!!クーヤ先輩のお助けに来たッス!!!」

 




ジャン久々に本編に登場w
そしてヤマトさんの登場でどう戦況が変わるか!?

次回もよろしくお願いします!
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