ファンタシースターポータブル外伝〜After the tragedy〜   作:烏山

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どういうワケか去年に引き続きこの時期に間があいてしまいました…
申し訳ないです……ですが必ず完結させることを約束します!!

そんなこんなで始まります!


惨状

~ギルド・エントランス~

 

 

 

ラグナ、ビオスと数名の医療技術者がギルドに着いた時にはすでに『闇の中の聖者』達の姿はなかった。

そして、エントランスに唯一倒れていた人物は……

 

 

ラグナ「……ヤマト……さん……!?」

 

 

慌てて彼に近寄るが焼けた金属の臭いが鼻を劈く。

超高温の攻撃を受けたであろうヤマトの背中はところどころ装甲が溶け無残なものだった。

高熱のためか爆発の衝撃によるものかヤマトのシステムは完全に停止していた。

 

 

ビオス「彼は確か……ファングと戦っていた時の一人……ギラードさんをやった奴もそうだが、ここに来た五芒星もファング以上の猛者だな……ここは君達に任せる……ラグナ君、早くクーヤ君のところへ行こう!」

 

 

ラグナ「!!あ、あぁ!!」

 

 

ヤマトを他の医師にまかせ、二人はクーヤのいるギルド医務室へと駆けて行った。

 

 

 

~ギルド・通路~

 

 

ジャン「!!!ラグナ先輩!!こっちッス!!!」

 

 

二人は医務室前で黒い炎に体を覆われながらも大声を出してこちらを呼んでいるジャンの姿をみて驚愕した。

 

 

ラグナ「ジャ……ジャン?どうなってんだ!?お前燃えてんぞ!!」

 

 

ジャン「大丈夫ッス!!この炎どういうワケか全然熱くないんで!!…あぁああ!!!でも近づかないで下さいッス!!この炎が二人に燃え移ってみんな動けなくなったらマジ笑えないッスよ!!!」

 

 

ラグナ「…?どういうことだ?」

 

 

ジャン「この炎……熱もないし、燃えてる者にダメージもないんスけど……どういうワケか体を動かすことが出来なっス!」

 

 

ビオス「………ちょっといいかな?」

 

 

慎重にジャンに近づくと、彼を覆っている黒い炎を興味深そうに観察した。

 

 

ビオス「……これがここに来た五芒星の能力と言う事かな?……しかし、エントランスで倒れていたヤマトさんとは別の人物なのか…?」

 

 

ジャン「オレが戦ったのはガスマスクみたいな顔した毒のテクニックを使うキャストと、外套の襟を立てて口元を隠してた長髪のニューマンッス!!んで、この炎を出してきたのはニューマンのほうで……って、俺のことはいいッス!!中の!!クーヤ先輩がヤバいッス!!!」

 

 

そうだ!とビオスとラグナは顔を合わせ、急いで医務室に駆け込んだ。

 

 

そこで目にしたのは……

 

 

ラグナ「!?」

 

 

吐血……だろか?入口のすぐそばで大量の血にまみれ、虚ろな目をして倒れているクーヤと泣きながら必死に名前を呼ぶシルルの姿があった。

 

 

ビオス「………これは………急がないとまずいな…」

 

 

すぐに医療機器のナノトランスを解き、通信端末でエントランスにいる医者に連絡をしている。

 

 

シルル「………ねぇ……クーヤ大丈夫……だよね?」

 

 

ビオス「あぁ……!!任せてくれ……!!必ず救う!!」

 

 

クーヤをベッドの上に移動させると医療機器を展開し、まるでこれから手術を行うかのような様子だった。

 

 

ラグナ「……オイ……まさか……」

 

 

ビオス「……あぁ、この場で毒を取り出し血清を作る!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シルルとラグナは部屋はビオスに呼ばれた医師たちと交替で医務室を出た。

黒い炎にとらわれていたジャンは水をかけると炎は消え動けるようになったが、彼もそれ以上語ることが無く三人通路に並んでいた。

嫌な沈黙の中、ラグナが口を開いた。

 

 

ラグナ「………他の連中は…どこにいる……」

 

シルル「・・・・・・・」

 

 

ジャン「……わかんねぇッスけど、ケガ人とかは奥の居住区に戻って休んでると思うッス……あと、たぶんフォレスさん達は管理人室に……」

 

 

そこまで聞くとラグナは壁から離れ、通路の奥へと歩き出した。

 

 

ラグナ「……わーった……ちょいとフォレスに挨拶してくるわ………聞きたいことが山ほどあるんでね…………シルルのこと…頼んだぞ……?」

 

 

かつて聞いたことの無い切ない声でそう言い残すと角を曲がり、姿は見えなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ギルド・管理人室~

 

 

扉は完全に消失し、部屋の中には放心状態で膝をついているフォレスとそのすぐ傍で必死に呼びかけているエレーナの姿があった。

しかし、マナの姿はどこにも無く、明らかにさっきまで人が寝ていた形跡のあるベッドがあるだけだ。

 

ラグナは部屋に無言で入ると、それに気付いて呼びかけるエレーナを無視してフォレスの前に立ち見下すような視線を飛ばした。

 

 

ラグナ「………マナちゃんは……どうした?」

 

フォレスは何も反応せず俯いたままだ。

 

ラグナ「………答えろよ………」

 

少し強みを加えたその声にフォレスの唇が反応して動いた。

 

フォレス「………五芒星に……連れて行かれました………」

 

いつものような余裕は無く、病人のような声だった。

 

ラグナ「…やっぱ……そうか………。アンタに聞きたいことがある………今は無理だろうから一時間後ロビーに来てくれ………」

 

そう告げると、エレーナにフォレスをよろしく頼むとだけ言って部屋を出て行った。

 

 

 

 

 

~???~

 

 

ブルーで統一された空間。窓からは星空が見える………ここは宇宙……そう、中型シップの船内の一室だろう。

 

窓から星空を切なげに眺める一人の男がいた。

 

 

 

シエン「……………」

 

 

ピピピピピピピピピピピ!!!

 

 

腕に付けている腕に付けている携帯端末が鳴るとすぐさまそれに応じた。

ホログラムのモニター越しには包帯を巻いた五芒星のリーダー格の男が映っていた。

 

 

包帯男「…………首尾はどうだ……?」

 

シエン「……えぇ、クロムと戦士団だけで制圧できなかったのは少々想定外ですが、問題無くマナ・アーラニヤカの保護は達成しました………」

 

包帯男「………流石だな……ご苦労…………シエン……」

 

シエン「……なんでしょう?」

 

包帯男「………フォレス………フォレス・アーラニヤカには会ったか……?」

 

シエン「えぇ……マナ・アーラニヤカが眠っていた部屋にいました……」

 

包帯男「………殺したか……?」

 

少し声のトーンが違った。感情がこもっていたというのが正しいのだろうか?

 

シエン「……いえ………能力で一時的に拘束しましたがこれと言った危害は加えていません………」

 

包帯男「…………そうか………」

 

反応までに僅かなラグがあった。そして、その声には少し安堵感を感じられた。

 

包帯男「……引き続き鍵の護送を頼む…………数日は覚醒しない………その間はそちらで隔離してくれ……」

 

シエン「………了解致しました……」

 

包帯男「………では、頼んだぞ……」

 

 

ビュ…と言う音と共に通信が切れた。

シエンはまた窓の向こうに広がる宇宙を眺め始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこかの施設……通信を終えた包帯男は中型端末を閉じるとデスクの引き出しを引いて中から一枚の写真を取り出した。

 

包帯男「………まだ………迷いがあるのか……………」

 

その写真はフォレスが一度ギルドのメンバーに見せた昔の写真と同じものだった。

 

包帯男「……フォレス…………お前は俺を許さないんだろうな…………」




とりあえずまた繋ぎの話になってしまいました。そろそろ話を動かしたいです!

今年中にこの章を完結……させたいです(訳:できればやるwできなかったらゴメンなさい)
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