キン肉マン~ティーパックマン達が7人の悪魔超人達に立ち向かうようです~ 作:やきたまご
突如現れた7人の悪魔超人!
バラバラにされたミート君の身体を取り戻すためにキン肉マンは立ち上がった!
キン肉マンの初戦の相手であるステカセキングを辛くも倒した!
しかし、怪我の状態が酷く、二・三日では治らない状態であった。
『会場では六人の悪魔超人がキン肉マンの到着を待っていますが、キン肉マンが一向に来る気配がない!!』
「ははは! 怖じ気づいて逃げたか! まあその方が利口ってもんだ!」
バッファローマンは悪魔超人の勝利を確信し、高笑いした。
「せめてアイドル超人達の状態が良ければかわりに闘ってやれるんじゃが……」
キン肉真弓はそうつぶやいた。
この時、アイドル超人の多くが闘えない状態にあった。
ロビンマスクはキン肉マンとの闘いにおいて、転落した時のダメージがまだ残っていた。復帰にはもうしばらく時間がかかる。
テリーマンは義足の調子が良くなく、義足のメンテナンスが終わるまで試合に復帰できない。
ウルフマンはキン肉マンとの闘いの際に左脚のアキレス腱を手術し、まだ退院できていない。
ウォーズマンは7人の悪魔超人の来訪時に、バッファローマン、ステカセキングから受けた攻撃により今もなお入院中だ。
ラーメンマンはウォーズマンとの闘いにより、いまだ植物人間のままである。
『あ――――――っ! バッファローマンがミート君の頭を取り出した――――――っ!』
「キン肉マンが来なければしょうがない、この場でミートの頭を握りつぶしてやろう!!」
バッファローマンの言動に観客が騒ぎ始める。
「誰か闘える奴はいないのか――――――っ!!」
「テリー! ロビーン! ラーメンマン来てよ――――――っ!!」
名前を呼ばれた本人達は、各々の場所で、闘えない自分を悔しく思っていた。
「キン肉マンの闘いはこの俺が引き受けるぜ――――――っ!!」
どこからか大きな声が聞こえてきた。
会場の皆が声のした方を見た。
そこには頭部はティーカップ、筋骨隆々な身体、そして手にはティーバッグを持っている。
『なんと――――――っ!! ティーパックマンが悪魔退治に名乗りをあげた――――――っ!!』
「なんとも貧弱そうな相手だ。まあいい、俺達のスパーリングパートナーぐらいにはなるだろう」
バッファローマンは明らかに舐めた態度をとっている。
「油断していると、煮え湯を飲まされるぜ」
ティーパックマンの眼は闘志の炎で燃えている。
「ティーパックマン! お前だけに良い格好はさせないぜ!」
ティーパックマンに続き五人の超人が現れた。
一人目はかつてハワイでキン肉マンと闘ったジェシー・メイビア。 二人目は超人オリンピックでテリーマンをあと一歩まで追い詰めたスカイマン。
三人目はろう固め殺法でキン肉マンを大苦戦させたキング・コブラ。 四人目は体格に恵まれ、超人強度100万パワーのカナディアンマン。 五人目はどんな超人をも便器に流す恐怖のベンキマン。
彼らはミート君のボディパーツ救出のために立ち上がった。
『ご覧下さい! 正義超人達が勇気を出し、ミート君救出のために悪魔退治に名乗り出ました――――――っ!!』
しかし、観客は盛り上がり切れなかった。観客達にとって、彼らのほとんどに強いイメージを持っていないからだ。観客から不安の声が多く出てきた。
「あいつらで大丈夫かよ、ジェシー・メイビアは良いとしてもあいつらじゃあ引き分けすら難しいじゃないか?」
「こりゃあキン肉マンが復活するまでの時間稼ぎですな」
「女房を質に入れなくても良い試合ばかりになりそうだわい」
正義超人達が悪魔超人達とにらみ合う。
「今なら後戻り出来るぜ雑魚共」
バッファローマンが正義超人に対して悪魔の情けをかける。
「聞こえなかったか? 俺達はお前らを倒すために立ち上がったんだ!」
「分かったぜ。それじゃあ遠慮なく殺れるってもんだ!」
ごむあごむあ
突然、悪魔超人達のそばに謎の物体が6つ現れた。物体にはリングのある場所が映し出されている。バッファローマンが解説を始めた。
「いわゆるワープゾーンってやつだ。この先にお前達の死に場所がある。俺達は一足先にリングで待っているぜ!」
6人の悪魔超人は一人ずつそれぞれのワープゾーンに入っていった。
「いくぞ皆!」
正義超人達も覚悟を決めて飛び込んだ。
ブラックホールの待つリングにスカイマンが到着した。
「俺の空中ショーでお前を楽しませてやろうじゃないか!」
「カカカカ、ならば俺のイリュージョンを冥土の土産にしてやるぜ!」
両者、互いの様子を見ている。
ザ・魔雲天が待つリングにカナディアンマンが到着した。
「ほう、俺に負けず劣らずの体格のようだな。これならすぐには死なさそうだな!」
「それはこっちの台詞だぜ!」
ガシィ
両者がリング中央で力比べを始めた。
アトランティスの待つリングに到着したのはベンキマンだった。
「ケーケケケ、不潔そうなやつが来たもんだ。お前に触れずに勝利してやるぜ!」
「ならば、私はお前を不浄なる糞尿の世界に引きずり込んで不潔にしてやろう!!」
キング・コブラが到着したリングにはミスターカーメンの頭だけがあった。
「マキ――――――ッ!!」
ミスターカーメンが口を大きく開けて、鋭い歯でキングコブラに襲いかかった。
カキィン
キングコブラは咄嗟に、自分の頭上のコブラの牙でミスターカーメンの牙攻撃を防いだ。両者の牙がぶつかりあう形となった。
バッファローマンの待つリングに到着したのはジェシーメイビアだった。
「ほう、ハワイチャンプさんが俺の相手か。少しは楽しませてもらえそうだな!」
スプリングマンの待っているリングに一人の超人が現れた。
「ほう、一番先に啖呵を切ったやつか」
その超人はティーパックマンであった。
カーン
『悪魔超人VS正義超人の団体戦の初戦はティーパックマンVSスプリングマン! この試合どうなるか全く予想がつきません!』
「くらえ! ティーバッグウィップ!」
パシィン
「ケガァ!」
ティーパックマンの放ったティーバッグがスプリングマンの顔面に見事ヒットした。
「コポー! コポー! コポー!」
パシィン パシィン パシィン
『ティーパックマン優勢だ! スプリングマン立っているのが精一杯か――――――っ!!』
「ケケケケ」
スプリングマンは余裕の笑みを見せる。
「ちっとも効かないぜティーパックマン、俺はバネだからお前のティーバッグの打撃は吸収できるんだぜ」
「それならこうだ!」
シュルルル
「ケガ!?」
スプリングマンの首にティーバッグの紐が絡みつく。更にティーパックマンはジャンプしてスプリングマンの背後をとる。そのまま自身の脚でスプリングマンの脚を固定していく。
「死のティータイム!」
グキグキグキ
「ケガァ!」
『ティーパックマン! 見事な必殺技をスプリングマンに決めた――――――っ!!』
ぐにゃあ
「ぬ!?」
ティーパックマンは自身の技に違和感を感じた。
「ケケケ、言ったろ? 俺はバネだって。お前の凝った関節技も効かないんだよ!」
するり
『あ――――――っ!! スプリングマン! ティーパックマンの技から容易に抜けてしまった――――――っ!!』
「そろそろお遊びはおしまいだ!」
びよよーん
スプリングマンは空高く飛び、ティーパックマンの真上に来た。
「今度は俺の必殺技をごらんあれだ!」
がしゃあん
ティーパックマンの身体にスプリングマンが絡みついた。
「螺旋解体縛り!!」
ぎしぃ ぎしぃ ぎしぃ
「コポポ――――――ッ!!」
ティーパックマンが苦しい表情を見せる。
「死ね――――――っ!!」
「コパァ――――――ッ!!」
ぐわしゃあ
ティーパックマンの身体が無残にもバラバラに飛び散った。
『なんと残酷な技でしょう! ティーパックマンがあっという間にバラバラになってしまった――――――っ!! これは誰が見ても戦闘不能でしょう!!』
カーン カーン カーン
仇をとれウルフマン!!