キン肉マン~ティーパックマン達が7人の悪魔超人達に立ち向かうようです~   作:やきたまご

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ブートジョロキア級の強さ!!


助太刀の茶葉とカレー!!の巻

『カレ・クック! 自身の驚異的な柔軟性を活かした複雑なバックブリーカーでスプリングマンをせめていく!!』

 

 技をかけられている最中のスプリングマンからは全く焦りの気配がない。

 

「ケケケ、さっきの試合を見てなかったのか? 俺に関節技は効かないぜ」

 

ボヨーン

 

 スプリングマンは自身の身体をくの字に曲げて難なく上方へ脱出した。

 

「お前の弱点はここだ――――――っ!!」

 

がしゃーん

 

 スプリングマンが空中からのキックでカレ・クックの頭上のカレー皿を割った。

 

「あぁ! 私のカレーが!!」

 

「ケケケ、カレーのないお前など怖くない」

 

バキィ ドガァ

 

 スプリングマンがカレ・クックの顔面にパンチを連打する。カレー皿をなくしたカレ・クックから先程の勢いが消えてしまった。もはや好き放題パンチを打たれている。

 

「うぐぅ……」

 

 カレ・クックはダウン寸前である。

 

「さあお次はこの技だ!!」

 

 スプリングマンがカレ・クックの上方へと飛び、着地した。

 

がしゃん

 

 カレ・クックの身体にスプリングマンが巻き付く。

 

『あ――――――っ!! これはティーパックマンを惨殺した螺旋解体縛りだ――――――っ!! カレ・クック! もはやこれまでか!!』

 

 カレ・クックは自身の死を覚悟した。

 

(情けない……私もティーパックマンのところへいくのか……)

 

「シーン!!」

 

 どこからか女性がカレ・クックの本名を呼ぶ声が聞こえた。その声はカレ・クックの記憶に強く残っているものである。

 

「ま、まさか!?」

 

 カレ・クックの目の前にいたのは、かつて自身が救った娘ミーナであった。

 

「シン! 大丈夫!!」

 

「ミーナ! な、なぜ君がここに!?」

 

「私はあなたに謝りたかった! 邪道の道に走ってでも私を命懸けで救ったあなたにお礼がしたかった!!」

 

「私は友情も愛も捨てた残虐超人だ! もう私の事は忘れるんだ!」

 

「ならば、これが私の愛よ!!」

 

 ミーナは美味しそうなカレーが乗っかった皿を取り出した。

 

「そ、それは!?」

 

「私があなたのために愛を込めて作ったカレーよ! 受け取って!!」

 

 ミーナは超人顔負けの強肩とコントロールでカレ・クックの頭に投げた。

 

かしゃん

 

 見事にカレ・クックの頭にカレー皿が載った。生気を無くしていたカレ・クックの顔に元気が戻ってきた。

 

「おお、力がみなぎってくる!! まるで、胸の底から暖かくなるような感覚だ!!」

 

「ケッ! カレーが戻った程度でこの俺の技を脱出できると思うなよ!!」

 

ぎしぃ ぎしぃ ぎしぃ

 

「うぐぅ!!」

 

 スプリングマンはなおもカレ・クックを締めつける。

 

バササ

 

 リング外にあるティーパックマンの所有していたティーバッグから茶葉が出てきた。その茶葉は生き物のように動き出し、スプリングマンの顔についた。

 

ぶわさぁ

 

「ケガ! なんだこいつは!?」

 

 カレ・クックの身体を締め付ける力が弱くなった。

 

「今だ!」

 

ギュルルルル

 

 カレ・クックはスプリングマンのバネの螺旋の向きと逆方向に回転し、上方へと脱出した。

 

『カレ・クック! 螺旋解体縛りから脱出した――――――っ!!』

 

「そうか! カレ・クックはねじ回しの原理を応用したんだ!!」

 

 ミート君が解説を始める。

 

「スプリングマンの身体はねじのように螺旋の渦となっています。だからカレ・クックがねじを抜くように螺旋と逆向きに回転すれば抜け出せるんですよ!」

 

 スプリングマンは自身の最大の必殺技を破られた現実を信じられないでいる。

 

「まさか!? 俺様の最大の必殺技が!?」

 

「私の力だけでは抜け出せなかった。ミーナ、ティーパックマン彼らの力があったからこそ、抜け出せたのだ。今こそ、彼らの気持ちに応える時が来た!!」

 

ボワァ

 

 カレ・クックの身体が金色に光った。

 

『これは! 先程のベンキマンVSアトランティス戦でも見られた発光現象だ――――――っ!!』

 

 空中へ飛びだったカレ・クックはスプリングマンの顔面めがけて鋭い蹴りを放った。

 

「チャルカスティング――――――!!」

 

ドガァァ

 

 スプリングマンの身体が勢いよく吹っ飛んだ。すさまじい蹴りの威力にスプリングマンは失神した。

 

カン カン カン カン

 

『カレ・クック! 乾坤一擲の一撃でスプリングマンを撃破!! 見事にティーパックマンの仇を討ちました!』

 

 試合が終わり、カレ・クックの顔が穏やかになる。

 

「ティーパックマン、私の試合を見ていてくれたか?」

 

 カレ・クックが見る空にはティーパックマンの笑顔があった。

 

「シン!」

 

 ミーナがカレ・クックの元に駆け寄る。カレ・クックは先程のミーナの強肩ぶりを思い出した。

 

「ミーナ、もしかして君は……」

 

「私はあなたから距離を置いてしまった。だから、あなたに近づきたいと思って超人になったの」

 

「ミーナ、本当に良かったのか? 君には家族もいるはずだ。超人になると言う事は人間を捨てると言う事なんだよ!」

 

「分かっているわ。それでもあなたと一緒の道を歩みたかった……」

 

「ミーナ……」

 

 二人は愛を確かめるように静かに抱き合った。実況も空気を読み、二人の様子を温かい目で見守った。

 

 

 

 ところかわり、デビル・マジシャンとミスター・カーメンが対するリングである。

 

「妾から言わせて貰えば、デビルと名乗らない方が良いと思うぞ。お前は悪魔としては半端だからだ! アメリカではタッグ戦で相手を血祭りにあげたようだが、我ら悪魔からすれば子供の遊びのようなものだ!」

 

 ミスター・カーメンはデビル・マジシャンの印象を語った。

 

「確かに俺は半端な悪魔だった。と言うのも、俺が正直に悪魔として振る舞えば、反則負けとなってしまう事が多かったからだ。それに、勝っても相手が再起不能になるパターンが多く、対戦相手として敬遠されてしまったのだ」

 

「ほう、なかなか大物ぶるじゃないか」

 

「俺は反則負けとなる事を恐れ、ダーティファイトに徹しきれなかった。だからこそ俺はスカル・ボーズと共にザ・マシンガンズに敗北したのだ」

 

「ふん、負け犬の遠吠えだな」

 

「そうだ。今俺がここで何を言っても負け犬の遠吠えだ。だからこそお前と闘える事に感謝しよう。俺の本気を見せて闘って良い悪魔超人だからな!」

 

 デビル・マジシャンが手にトランプの束を持ち、それをミスター・カーメンに投げ放った。

 

「カード・マシンガン!!」

 

シュパパパパ

 

 ミスター・カーメンの身体に複数のトランプのカードが突き刺さった。

 

「ぐわぁ!!」

 

『デビル・マジシャン! なんとトランプをナイフのようにミスター・カーメンに突き刺した――――――っ!!』

 

「これで終わりじゃないぜ!」 

 

 デビル・マジシャンが指をぱっちんとならす

 

ボガン ドガン ドドン

 

 ミスター・カーメンに突き刺さったカードが次々と爆発し始めた。

 

「マギャ――――――ッ!!」

 

 爆発のダメージに耐えきれず、ミスター・カーメンが倒れた。

 

『なんと惨い! デビル・マジシャン! 悪魔超人顔負けのダーティファイトを見せつけた!!』

 

「くくく、どうした? もうおねんねか?」

 

「悪魔を……舐めるなよ!!」

 

ピカーン

 

 ミスター・カーメンの目が光った。

 

「うっ! 身体が動かない!」

 

「妾の目を見た者を金縛りにかける事ができるのだ! そうれい!」

 

バサリ

 

 ミスター・カーメンは持参して大きな布でデビル・マジシャンの身体を包み込み、ミイラのごとく、ぐるぐる巻の状態にした。

 

「さぁて、仕上げはこいつだ!」

 

 ミスター・カーメンが巨大なストローを取り出した。




早くも大ピンチ!?
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