キン肉マン~ティーパックマン達が7人の悪魔超人達に立ち向かうようです~ 作:やきたまご
『ミスター・カーメン! なにやら巨大なストローを取り出しましたがどうするつもりか――――――っ!!』
「マキマキ~、こうするのさ!!」
グサッ
ミスター・カーメンはぐるぐる巻き状態にされたデビル・マジシャンに巨大ストローを刺し、ストローを吸い始めた。
チュー チュー
その光景を見てキン肉真弓が解説を始める。
「超人から水分を吸い取り、ミイラにしてしまう超人がいると効いた事がある! それがあのミスター・カーメンだとは!」
「危ない危ない、危うく足をすくわれるところだったぜ~」
『ミスター・カーメン! デビル・マジシャンから水分を吸い続ける! これは中のデビル・マジシャンが酷い状態になっていることでしょう!』
「マキャ!?」
ミスター・カーメンが唐突に苦しみ始める。
「グハァ!?」
ミスター・カーメンは突然血反吐を吐き、けいれんを起こした。
「ハッハッハ!!」
どこからか笑い声が聞こえた。なんと、布巻きにされているはずのデビル・マジシャンがいた。
「マジシャンたるもの、脱出芸は必須科目。お前もまだまだ甘いな」
「がほぁ! じゃあこの布巻きにされているのは?」
ミスター・カーメンが布巻き状態の物の中身を確認した。
「ゲェ―――ッ!! こいつは!?」
中にはキングコブラがまとっていた。毒蛇が入っていたのだ。
「そう、お前が吸い出したのは毒蛇の毒なのだ!!」
「ゴバハァ!!」
ミスター・カーメンが大量の血反吐を吐いた。誰が見ても、息絶えていると分かる状態であった。
カン カン カン カン
『なんという結末でしょう!! デビル・マジシャン! 悪魔超人ミスター・カーメンを悪魔顔負けのダーティファイトで倒した――――――っ!! 危ない場面もありましたが、終始圧倒した試合でした!!』
「死人にも利用価値がある。それを分かっていなかったのがお前の敗因だ」
デビル・マジシャンは一枚のカードをミスター・カーメンの亡骸に投げた。
ザク
ミスター・カーメンの額に死に神が描かれたジョーカーのカードが刺さった。
ところかわり、ペンタゴンVSブラックホールが対するリングである。ペンタゴンが空中へと飛び、ブラックホールに向かって蹴りを放つ。
『ペンタゴン! 高い打点からのドロップキックだ!』
すぽっ
ブラックホールの腹部に巨大な穴が開き、ペンタゴンのドロップキックがすり抜けた。
「くっ! そうきたか!」
「お前の攻撃パターンは読めているのさ」
「ならばこれはどうだ!」
がしっ
ペンタゴンはブラックホールの背後に回り、胴を両腕でつかんだ。
びゅーん
そのまま自身の翼を活かして空高く飛び上がり、宙返りしてブラックホールの頭を叩き付けにいく。
「スカイドロップ――――――ッ!!」
『ペンタゴン! 翼を活かした高いバックドロップを繰り出した――――――っ!! これはまともにくらってはただではすまないぞ――――――っ!!』
「甘いぜ盟友よ」
しゅるるる
ブラックホールの身体が細くなっていく、蛇へと変身した。
『あ――――――っと! ブラックホール! 今度は蛇に変身した――――――っ!! まさに変幻自在のファイトです!!』
「くっ! 抜けられたか!」
「抜けるだけと思うか?」
蛇となったブラックホールはペンタゴンの身体に絡みついた。
ギュウ ギュウ ギュウ
「ぐう~っ!」
蛇となったブラックホールは元の姿へと戻り、ペンタゴンにコブラツイストをかける体勢となった。そのまま両者頭部より、マットに落下する。
「スネーク・ドロップ――――――ッ!!」
ドガァン
『ブラックホール! なんとコブラツイストをかけながらのバックドロップだ――――――っ! ペンタゴンたまらずダウン!!』
「うぐぐ……」
ペンタゴンは何とか立ちあがってきた。
「お前が倒れようと最期まで全力で潰しに行くぜ!!」
ブラックホールの足下の影が8つの影に分かれた。
「セパレートシャドウ!」
『あ――――――っと! ブラックホール! スカイマンを死に追いやったセパレートシャドウだ!』
この状況で、ペンタゴンは特に様子を乱さなかった。
「相変わらず凄い技だね、流石はブラックホールだ」
「いつまでも余裕ぶっているんじゃない! 8メンブラックホールキック!!」
『あ――――――っと! 8人のブラックホールが同時にペンタゴンに襲いかかった――――――っ!!』
「君との闘いのために、これまでとっておいたとってきの技を出すよ」
ペンタゴンが顔面の星印を回転させた。
「クロノスチェンジ!」
『な、なんだこれは――――――!っ?』
実況、そして観客が驚いた。ドロップキックを受けるペンタゴンがブラックホールとなり、ドロップキックを浴びせる8人のブラックホールが8人のペンタゴンとなっていたのだ。
ドガガガガ
「カカァ!!」
8人ペンタゴンのドロップキックによりブラックホールがダウンした。8人のペンタゴンはすぐに一人のペンタゴンに戻った。
『これはとんでもない技だ――――――っ!! ペンタゴンがこれほどの技をウォーズマンとの闘いで使わなかった理由が謎に思えます!!』
「超人オリンピックではこの技を封印して闘ってきた。君との闘いで最初に使おうと思っていたんだ」
ブラックホールはたちあがってきた。
「カカカカ……盟友よ、やってくれるじゃねえか!」
『ブラックホール! 負けじと立ち上がってきた――――――っ!!』
「ペンタゴン、いつかはお前と衝突する時が来ると思っていた。俺は悪魔超人のNo.1を目指し、お前は正義超人のNo.1を目指している。この闘いは必然たるもの! お前とは盟友の関係だが、この闘いは殺す気でいかせてもらう!!」
「僕だって、君のためにもてる限りの全力を出すよ!」
「嬉しいぜ! 俺もお前のためにここまでとっておいた技を見せてやるぜ!」
シャキィン
『ブラックホール! なにやら鋭利な刃物に似たマントを身につける!!』
「セパレートシャドウ!!」
空中でブラックホールが8人に増えた。
『ブラックホール! 先程ペンタゴンに破られた技を繰り出した――――――っ!!」』
「赤き死ののマント!!」
ペンタゴンはブラックホールの動きを不信に思った。
「彼がこんな単調な技を出すはずがない、何かあるはずだ」
「行くぜ、ポイント・トランジッション!!」
ぱっ
「なに!?」
スパパパパ
ペンタゴンを8人のブラックホールが鋭利な刃物と化したマントで切りつけた。
「ぐわぁ――――――っ!!」
『これはどういう現象だ――――――っ!! ブラックホール達がワープしたかのように、突然ペンタゴンの前に現れ、8人分の攻撃をまともにくらわせた――――――っ!!』
ペンタゴンが血まみれになり倒れる。
「ブラックホール……君は一体何をしたんだ?」
「簡単な事さ、俺のいる座標を瞬時に転移させただけだ。つまり、俺がお前の元にたどりつくまでの軌跡をすっとばし、始点と終点のみにしたというわけだ!」
「な、なるほど……」
『ブラックホール! 常人には理解できない超常現象を使ったようだ――――――っ!!』
「ハッハッハ!」
ペンタゴンが突然笑い出した。
「盟友よ、気が狂ったか!」
「そうじゃない……凄いよブラックホール! 君との闘いは本当に楽しいよ!」
「カカカ、それは俺もだぜ、ペンタゴン! しかしそんな事言っている状態なのかぁ?」
「大丈夫さ」
ペンタゴンは傷だらけの身体で何とか立ち上がった。
互いに勝利は譲れない!!