インフィニット・ストラトス 白い流星の戦士   作:雷狼輝刃

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 最初のうちは一夏の扱いが悪いですが、アンチとまではいかない予定です。


第0話 プロローグ

 

 真道トモルという若者にとってISとは色々な意味合いを持っていた。

 

 

 ・・・家族を奪った悪魔の兵器

 

 ・・・姉と慕う人がやっているスポーツ競技

 

 ・・・幼馴染みの女性が開発に関わる機械

 

 ・・・幼馴染みの少女達が通う専門高等学校の主力科目

 

 ・・・自分が高校卒業後に就職する予定だった企業の主力商品の1つ

 

 

 そして・・・自分に世界で2番目の男性装着者という呼び名をあたえた物

 

 

 

 

 

 「はぁぁぁぁぁ~ーー。」

 

 車の後部座席で何度目になるかわからない溜め息をつくトモル。 

 

 「やれやれ、まだ不安なのかトモル?」

 

 そうトモルに聞いたのは助手席に座る女性、トモルが姉のように慕う美剣陽子、日本のIS国家代表だ。

 

 「そりゃそうだよ陽子姉さん。何の因果でもう1度高校1年生からやり直さなきゃならないんだよ。」

 

 「知識面はともかく、実技面ではエディフィーで訓練したとはいえ、まだ素人同然なんだから仕方ないだろ? 一応高校卒業資格を持っているということで一般学科は試験も含めて免除なんだし、ISの操縦を習うために必要な3年と思えよ。」

 

 「でもその実技もエディフィーで可能だったのに?」

 

 「それを言うなよトモル。エディフィーでこれ以上やってしまうと色々と不味いんだよ。訓練時間20時間が精一杯の譲歩だったんだよ。いくらエディフィーに就職が決まっていたとしても、情報の独占とかで他国やIS委員会が煩いんだよ。 とりあえず妥協案で3年間はエディフィーの所属の上でIS学園に通わせて、学園での情報の1部開示、その後の進路に関しては本人の自由・・・というかエディフィーでもOKにしたんだから。」

 

 陽子の説明に納得せざるおえないのは理解したものの、3年間の女子高生活に不安があるのは拭えない。

 

 

 

 

 IS学園の校門前に車が到着する。校門横にはスーツ姿の女性が立っていた。その女性の姿を確認した陽子は少し笑みを浮かべ、トモルに声をかける

 

 「ついたぞトモル。」

 

 陽子の声に促されて、トモルは車のドアを開けて外に出る。

 

 「真道トモルだな?」

 

 スーツを着た女性が近づいてきて、トモルに声をかけてきた。

 

 「はい、そうですが。貴女は?」

 

 「私の名は織斑千冬、お前のクラスの担任になる。」

 

 「おやおや、初代ブリュンヒルデのお出迎えとはたいそうな歓迎ぶりだな?」

 

 「ん? な?! 美剣陽子!! 何故お前がここに?」

 

 「決まっているだろ、トモルの護衛だよ。なんせトモルはあたしの身内だし、うちの会社の所属なんだからな。色々と融通を効かせるのは当然だろ?」

 

 助手席から下りてきた陽子が千冬に説明する。

 

 「なるほど、それで彼の寮の部屋が最優先で準備された訳か。」

 

 「そういうこと。 うちの会長からのお達しでね。セキュリティーも万全の部屋を準備した訳。」

 

 「陽子姉さん、どういうこと?」

 

 「どうせ寮に入れられる事になるなら、此方で作っちまえと会長が言ってな。 それで学園の寮にお前用の部屋を新築したんだよ。これはカギで荷物は既に送ってあるからな。」

 

 「あの人は・・・・」

 

 トモルの脳裏にエディフィーの会長・・・久見・ジェファーソンの無邪気な笑顔が浮かぶ。

 

 「それじゃあ、御好意に甘えて使わせてもらいます。」

 

 そう言ってトモルは陽子の差し出したカードキーを受けとる。

 

 「それからもう1つ。明日の夕方、未知が学園にお前の専用機を持って来るから予定空けとけよ。」

 

 突然、エディフィーでISの開発をしている幼馴染みの名前が出てきて驚くトモル。

 

 「未知が?」

 

 「あぁ、お前に適性が有るとわかってからほぼ不眠不休で専用機を作り上げたんたぜあいつは。」

 

 陽子の言葉に未知がトモルは申し訳なく思った。そしてここ1ヶ月程未知とまともに顔を会わせていない事に気づいた。トモル自身、訓練等で忙しかったのもあったのだが、未知もまた忙しく擦れ違っていたのだ。

 

 「そんな顔すんなよ、あいつは人一倍お前の事を考えて動いたんだ。ちゃんと笑顔で答えてやれよ。」

 

 「わかりました陽子姉さん。明日未知にちゃんと言います。」

 

 「おう、分かればいい。それじゃあなトモル、休みにはちゃんと帰ってこいよ。父さんも母さんも待ってるからな。」

 

 陽子に言われ、トモルの脳裏には10年前に天涯孤独となった自分を引き取って、育ててくれた養父母の優しい笑顔が浮かぶ。

 

 「わかったよ陽子姉さん。」

 

 「それじゃあなったトモル、頑張れよ!」

 

 そう言って陽子は車に乗り込む。そして車は来た道を引き返していく。

 

 「さて、行くぞ真道。もう入学式は終わってSHRは始まっているからな。」

 

 「わかりました織斑先生。」

 

 そう言ってトモルは千冬の後をついていく。

 

 「ところで先程、美剣の事を姉さんと呼んでいたが?」

 

 「10年前に俺は両親を亡くして、その後で陽子姉さんの家に引き取られて育てられたんです。」

 

 「10年前?!」

 

 「はい、あの白騎士事件の時に落下してきたミサイルの破片が俺の両親の乗っていた車に直撃して、両親は亡くなりました。」

 

 「なっ?! あの事件では被害者はいなかったと聞いているが?」

 

 「表向きはそうなっていますが、実際には俺の両親をはじめ、かなりの死傷者がいたようです。もっともそれは無かった事にされましたが・・・・・」

 

 そう世間一般的には10年前に起きた白騎士事件では死傷者は全く出なかったと認識されているが、実際にはトモルの両親のようにミサイルの破片等でかなりの死傷者が出ていたのだ。

 

 だがISの有効目をつけた日本政府により、なかった事にされたのだった。 結局トモルの両親は単なる自動車事故で片付けられたのだった。

 

 その後、天涯孤独となったトモルは両親の友人で家族ぐるみで付き合いのあった美剣家に引き取られて育てられたのだった。

 

 「そうか・・・・・・・・・・・すまなかった。」

 

 「別に織斑先生が謝る事では無いですよ。日本政府がしたことにですから・・・・」

 

 トモルの話を聞いて何故か謝ってきた千冬。重い雰囲気の中歩き続ける。

 

 「そ、そういえば先程、美剣が言っていた専用機の件だが、受領したら仕様書等を学園に提出してくれ。学園側でもある程度のスペックを把握しておく必要があるのでな。それと引き換えに色々と書類を書いてもらい専用機持ち用の手引き書を渡すので確り読むように。」

 

 「わかりました。」

 

 話をしているうちに教室の前についた、 だが何やら中が騒がしい。 室内の様子に気づいた千冬は溜め息をつき

 

 「はぁ、全く彼奴は。すまないが先に入るので、呼んだら入室してくれ。」

 

 そう告げると千冬はドアを開けて中に入る。

 

 

  ズバァーーーーーン!

 

  ズバァーーーーーン!!

 

  ズバァーーーーーン!!!

 

 3度の凄まじい衝撃音の後

 

 キャアァァァァァーー!!!!

 

 これまた凄まじい女の子達の悲鳴が響き渡る

 それを聞きながらトモルは再び3年間の学園生活に不安を覚えた。

 

 

 

 




 
 久方ぶりの作品です。

完全に行き詰まった「月華の剣士」ではなく、リメイク予定のままだった此方を上げました。
 
 原作もずっと音沙汰無しの状態ですけど、スローペースで頑張っていきます
 


 仕事と私生活に追われてますので、エタらないように無理なく頑張って更新させていただきます。
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