魔法少女リリカルなのは~転生者は魔法剣士~ StrikerS編 作:ピーナ
前作の感想とかに『StrikerSはやらない』とか書いてたのに、早速書いてるよ…。
まあ、生暖かい目で見てください。
「呼び出しって、一体何の用なんだろ? 別にレティ提督に注意されるような事してないし……」
時空管理局の本局の廊下で僕、霧島八雲は呟いた。
ちなみにレティ提督こと、レティ・ロウランさんは僕の所属する本局運用部のトップで、僕の管理局入局当初からお世話になっている人であり、現在の直属の上司である。
十年前、僕は「闇の書事件」と呼ばれる事件の贖罪として時空管理局に嘱託魔導師として入る事になった。レティ提督に会ったのはその頃だ。
その後すぐに正式に入局して本局の武装隊に所属していたのだが、今から六年前僕は事件を起こしてしまい、そこを再びレティ提督に拾われ、現在に至っている。
「霧島八雲三佐入ります。今回はどんなお仕事ですか、レティ提督」
僕は呼び出された部屋に入るなりそう言った。
本局運用部は時空管理局が運用する、艦船などの装備や人員を取り仕切る所で、僕はレティ提督の直属で必要な所へ派遣されている。
自慢じゃないけど僕の魔導師ランクは空戦SS+で管理局でもトップクラスなので、僕が派遣される仕事=危険なロストロギア事件と言っても過言ではない。これが有るから、事件を起こした割に三佐なんて階級にいる。ちなみに危険な仕事が多い理由はその事件を起こした原因である上官の嫌がらせも最初の頃はあった。今は、その人がスキャンダルで懲戒免職食らったので単純にレティ提督の判断になっている。そのせいで「本局運用部のジョーカー」なんて呼ばれるようになった。
「霧島三佐、今回はあなたに転属命令です」
部屋に入ったレティ提督はそう言った。
「僕に転属命令ですか? 物好きな人も居たもんですね」
「じゃあ、その物好きに入ってもらいましょうか?」
そういうと、僕の後ろのドアが開いた。
「どうも、物好きです」
その声は凄い聞き覚えが有ったので僕は振り向いた。
「はや…八神二佐」
振り向いたところに立っている小柄な女性は八神はやて二佐。同い年なのだが、階級は僕よりも上である。いや、僕の階級も年齢からみたら十分上の方なんだけど。
「そんな言い方せんでも、家に居るような喋り方でええよ」
「了解。そんで、僕は何処ではやての部下になるの?」
はやてが許可を出したので、とたんにため口になる僕。ちゃんと場は弁えますよ。レティ提督は僕達の関係を知っているし。
「この前、言わんかったっけ? 一つの事件を追うスペシャルチームの話」
「ああ、言ってたな。四年前の空港火災の時から思ってたやつな」
「そう、それ。まあ、それだけじゃなくてカリムの預言も関係してくるんやけどな」
「まあ、その辺は長くなりそうだから追々聞くよ。別に家でも良いわけだし」
「そやな。で、部隊名は機動六課。課長兼総部隊長が私で他にも私達の知り合いで隊長陣を固めるつもりや。そんで部隊の後見人が、リンディ提督、レティ提督、それにクロノ君。後カリムもやな。非公式やけど、伝説の三提督も後見人や」
「すげー豪華なメンツ。ていうか、僕らの知り合いって…」
「想像通り、なのはちゃんにフェイトちゃん、それに守護騎士の皆や」
「絶対魔力保有制限に引っかかるだろそれ」
僕が空戦SS+、はやてが総合SS、なのはとフェイトが空戦S、シグナムが空戦S-、ヴィータが空戦AAA+、シャマルが総合AA+。しかもランクは取っていないけど、守護騎士の皆って事はここにザフィーラとアインス、それにリインが入る事になる。戦力過多だろ。
「それぐらいせなあかんのよ。預言が管理局の崩壊とかいう物騒な事書いてあるから」
「まあ、リミッターとかで何とかするんだろ。その辺は僕に関係なさそうだし」
「そやね、その辺は私とリインの仕事やし」
「で、僕はそこでどんな仕事をすんの?」
「八雲君はそこの副部隊長、ナンバー2や」
「はあ!?」
「だってせやろ? 階級的に私二佐で八雲君三佐、なのはちゃん一尉、フェイトちゃんも一尉相当。妥当なとこやん」
「たしかに…」
「仕事は前線部隊の指揮、ていうか出動したら現場の指揮は八雲君任せやな」
「ちょっと待て! 普通部隊長のはやての仕事だろ、それ!」
「もちろん私が指示する事もあるで。でも、臨機応変な判断するのにはやっぱ現場に優秀な指揮官が欲しいんよ。その点八雲君なら経験豊富で問題無いやろし。適性もあるし」
まあ、あのメンバーの中だとそうなるか…。言っちゃ悪いけど、皆突撃タイプで指揮官の適性ってあんまりなんだよね。はやてを除くと僕かシャマルになるんだけど、シャマルは医務官だから最前線に出せない。
「まあ、僕だと力不足かもしれないけど、頑張るよ」
「八雲君が力不足だったら、管理局の大半の人間が力不足やよ…」
「まったくね。あんな事件を起こして謹慎しておきながら三佐なんだから少しは自信を持ちなさい」
なぜかダメだしを受ける僕。単純に仕事の難易度が高い物ばっかりやらされてたからだと思う。
「まあ、出世の原因の半分はクロノのせいだけどね」
「たしかになー。ユーノ君と八雲君はクロノ君に凄い量の仕事頼まれているからねー」
「提督になってから回す仕事の量確実に増えてる。僕はまだ良いけど、ユーノは短期間で大量の資料の調査だからねー」
「多分、クロノ君が一番上手く無限書庫を使ってるからなー」
無限書庫は管理局にある巨大データベース。ただ、巨大すぎて情報の墓場と化していた。それを十年前の闇の書事件の時に闇の書の情報のみを短時間で調べたのがユーノで、それを指示したのも、その後に整理をさせたのもクロノである。
ただ、それを有効に活用できているかといえばそうでもない。
叩き上げの人たちなんかは今まで無かったのだから問題ないと使わない人もいまだに居る。
多分管理局全体で使ったことの無い部隊の方が多いんじゃないかな?
逆に一番使っているのがクロノなのは間違いない。次点がはやてかフェイトになるだろう。
「でも、そのせいでユーノ君となのはちゃんの関係も進まんし」
「そうだな。あの二人が婚期逃したら確実にクロノのせいだな」
実はユーノとなのはは両片想い状態である。それを知ったのはたしか僕達がこっちに引っ越してからだから四年前になる。
僕はユーノに、はやてはなのはに相談を持ちかけられたのを家で話し合って一緒に苦笑した。ただ、お互い忙しく、初心なので関係は進んでない。
もう…なんかね…見てる方からすると気付けよ! って言いたくなる。
「二人とも、世間話も良いけどそろそろ本題に戻ったら?」
レティ提督がそう言った。
「そうだね。それじゃあ、六課に転属になるけど…僕スタートまで何すんの?」
「前線の新人をなのはちゃんやヴィータと一緒に選んで。この件は私に報告だけで良いわ。八雲君たちの選んだ子らなら問題ないやろし。後は実働部隊の編制案もやね」
「了解。編成案は…ざっくりは考えたけど?」
「早っ!?」
「まあ、ざっくりだけどね。なのはを隊長、ヴィータを副隊長にした小隊とフェイトを隊長、シグナムを副隊長にした小隊の二つにして、僕を遊撃戦力にするってとこかな。まあ、この小隊わけは結構ざっくりしたものだし、むしろ、新人にどういうタイプの子らを取るか次第だね」
「なるほどな…。まあ、それで今は詰めてこ」
「了解。…そういや、はやて。今晩は普通に帰り?」
「うん」
「僕もそうだから、ご飯作って帰り待ってるよ」
「楽しみにしてる。じゃあね」
はやては先に部屋を出た。
「相変わらず仲良いわね。付き合ってもう十年でしょ?」
「そうですね。もうそんなになりますね」
「本当、長年連れ添ってきた夫婦みたいよ、あなた達。いつ結婚するの?」
「どうしましょうかねー」
同棲して早十年。正直、隣にはやてが居るのが当たり前すぎて、結婚とかどのタイミングで言うのかタイミングのつかめない状況ではある。
まあ、今でも結婚しているものといえばそうなのだが。
「まあ、この一年は無理でしょうけど、早いうちに身を固めちゃいなさいよ」
「そのつもりではあります。では、残っている書類を終わらせてさっさと家に帰ります」
そう言って僕も部屋を後にした。
さて、久しぶりにはやてと食べる夕飯だ、頑張って作らないと!
導入部、八雲、六課に誘われ回でした。
感想などお待ちしてます。