魔法少女リリカルなのは~転生者は魔法剣士~ StrikerS編   作:ピーナ

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ヴィヴィオ登場回です。まだ、喋りませんけど。


第九話 きっと事件に巻き込まれる星の元に生まれたんだよ

六課の結束がより固くなったあの日から大体2週間が経った。

気付けばもう夏に入っている。時々シャマルが「ちゃんと水分補給してねー」と言うようになっている。

とある日の早朝訓練を僕はフェイト、ヴィータと一緒に見ていた。

訓練の締めの実戦的な訓練を終えて僕達三人は皆に合流した。

 

 

「皆、どうだった?」

 

僕達に意見を求めるなのは。

 

「うん、合格!」

「ま、なのはがここまで付きっきりで見たんだから当たり前だろ」

「ヴィータ、素直に褒めてやれよ」

「うるせー! それと頭を撫でるな、八雲!」

 

ついつい、僕が頭を撫でたから怒るヴィータ。でも、僕は知ってる。新人たちの前で撫でられて恥ずかしいだけって。いつもは僕やはやてが撫でても嫌がらずむしろ嬉しそうにするし。

 

「相変わらず仲良いの、八雲君とヴィータちゃん。それで、八雲君は?」

「良いと思うよ。なのは、皆事情を把握できてないから説明してな。僕は仕事に戻るから」

 

そう言って僕は隊舎に戻った。

今日、僕が見ていたのは、スバル、ティアナ、エリオ、キャロが次の段階の訓練に進んでも良いかと言うのを僕ら隊長陣が判断するためだった。

実はこれ、予定より1週間ほど早かったりする。前倒ししても問題無いほど4人は伸びてきているのだ。

あの子達はこれから丸一日休みになる。六課が始まってから訓練と仕事のし続きだからゆっくり休んでほしい。

 

休んで欲しかったんだけど…

 

「まさか、事件を拾って来るとはねえ…」

 

街に出ていた(デートしていた)エリオとキャロが事件を拾ってきた。

レリックとそのそばにあった生体ポットに居た少女を保護。

僕はその時六課ではなく、地上本部に用が有った帰りだったので、その話を六課に居たアインスに連絡を受けて現場に直行、指揮を執る事になった。

 

「とりあえずまずは、スターズ3、4及びライトニング3、4は先行して地下道路の捜索。後で108と六課からも増援が行くから無理はしなくても良いからね」

「「「「了解!」」」」

 

僕の指示で動き出す四人。

 

「八雲! 新人たちは?」

 

少しして、現場に来たのはヴィータ。

 

「先行して捜索中。108の子とも合流したみたい。ヴィータ、行ってくれる。後で、なのはかシグナムを送るから」

「分かった。でも、増援は要らねえ。私一人で十分だ。それより、ヘリの護衛に人数を割いてくれ」

「…分かった。任せたよ、ヴィータ」

 

さて、僕は僕の仕事をしますか。今、現場は何が起こるか分からない。敵組織、フェイトの調べで首魁は超大物の次元犯罪者、ジェイル・スカリエッティだと分かってる。

超一級品の技術者でもある彼の事だから気が抜けない。

そんな事を考えていると、なのは、フェイト、ヘリに乗ったシャマル、リイン、アインスがやって来た。

 

「なのは、フェイトはここの空域確保。アインスは新人たちの指揮、リインはアインスのサポート。OK?」

「「「「了解」」」」

 

皆はそれぞれの仕事を始める。

 

「シャマル、あの女の子の状態は?」

 

僕はヘリに乗せた少女の容体を聞く。

 

「安定はしてるわ。でも、油断は出来ないわね。早めに六課に、出来ればもっと設備の整った所に連れて行きたいわね」

「…カリムに頼んで聖王教会系列の病院に一室確保してもらうか。といっても、まずはとりあえず六課に運ぶ事だね」

「それしか、無いでしょうね。戻ってはやてちゃん経由で頼んでみるわ」

「頼むよ、シャマル。…いや、僕がヘリの護衛について僕とはやてが直接頼むよ。ヴァイス、ヘリ出してくれ!」

「了解!」

 

少女とシャマルを乗せたヘリは飛び立った。

 

「アインス、ここの指揮は任せるよ。レリックを持っていてガジェットに狙われている少女、どう考えても重要でしょ。だから、僕がヘリの護衛に回るよ」

「分かった。ここは任せろ」

 

僕はヘリと一緒に現場を現場を後にした。

現場と六課隊舎の間にある、再開発中の区画で異変があった。

 

『八雲さん、前方にガジェットが出現! 数は…100機!? ま、まだ増えます!』

「面倒だな! ヴァイス、絶対に前に出るなよ!」

『分かってます!』

「裁きの光よ、我に仇なす敵を討て! ジャッジメント!」

 

広域に渡って破壊の光が降り注ぐ。しかし…

 

「幻影が混ざってる!?」

 

当たった感じが何か違った。

…しかし、こっちのレーダーやサーチャーやらを誤魔化すほどの幻影は厄介すぎる。

魔力ばらまいて、無理やりオーバーリミッツまで持ってくか? そうすると、その後の事態に対応できないし。

 

「はやて!」

『どしたん?』

「僕のリミッターを解除してくれ」

『いや、その必要ないよ』

「どうして?」

『道は私が切り開くからね。来よ、白銀の風、天よりそそぐ矢羽となれ』

 

詠唱を聞いてはやてが何をしようとしてるか理解する。

 

「ヴァイス、念のために高度を上げろ! 早く!」

『了解!』

 

僕とヘリが高度を上げようとした時、

 

『機体左方から高魔力砲撃! 推定Sランクです!』

「叢雲、カートリッジ!」

 

僕は砲撃とヘリの間に割って入り、

 

「砲撃を切り払うのは慣れてるんでね! 魔王炎撃波!」

 

砲撃を切り裂いた。闇の書の暴走体を始め、数多くの砲撃魔法を切り裂いて防いできた僕には通用しない。

その間にもはやての魔法でガジェットが蹴散らされていく。気付いたら数が減ってるし。多分、解除したのかな?

 

「ロングアーチ、さっきの砲撃の座標、分かる?」

『はい! すぐに転送します』

「スターズ1とライトニング1にも送って。反撃開始する」

『了解!』

 

送られてきた砲撃ポイントの方を確認するが、何も見えない。多分、あのガジェットの幻影を出した奴が一緒に居るんだろう。

 

「なのは、フェイト、座標は送信されてきたな? そこら辺一体に攻撃をぶち込むぞ。全力全開で」

『分かりやすいね!』

『私達の得意技だもんね』

『私も参加させてもらうで』

「はやて、大丈夫か? フレースヴェルグ使ったばかりだけど」

 

超長距離魔法をそこそこの時間使ったのだ。体の方が心配だ。

 

『ありがとう、八雲君。でも、大丈夫。行けるよ』

「分かった。じゃあ、カウント始めるぞ。5、4、3、2、1」

『スターズ1、高町なのはとレイジングハート行きます! エクセリオン…』

『ライトニング1、フェイト・テスタロッサとバルディッシュ、行きます。トライデント…』

『ロングアーチ1、八神はやてとシュベルトクロイツ、行くで。遠き地にて、闇に沈め。デアボリック…』

「エレメント1、霧島八雲、叢雲、行くぞ。覚悟は出来たか。デモンズランス…」

『『『「ゼロ!(バスター!)(スマッシャ―!)(エミッション!)」』』』

 

…うん、なんて終末戦争? って感じ。廃ビルいっぱいのエリアが跡形も無くなったし。しかも逃がしたし。

はあ、後手に回り過ぎてるな。

まあ、レリックとあの女の子を守れたからよしとしよう。

…他の関係各所からやりすぎの苦情が来るかもだけど、その辺ははやてに任せよう。知らないふりを決め込もう。…ゴメン、はやて。甘い物用意しておくから。

 




ヴィヴィオ登場回、改め大魔法祭り回でした。

術技説明

ジャッジメント

無数の破壊の光を降らす光属性魔法。
規模、威力共にメテオスウォームと二分するほどの魔法。
「なんとなく今回はこっちを使ったんだよね」

デモンズランス・ゼロ

闇の巨槍を投擲する闇属性呪文。
投擲した槍は着弾と共に爆ぜて周囲も破壊する。爆ぜさせない場合は「デモンズランス」になる。
「エリア制圧だったからこれで良いかなと。詠唱もそこまで長くないしね」

次回はなのはママ爆誕のお話になるかな?
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