魔法少女リリカルなのは~転生者は魔法剣士~ StrikerS編 作:ピーナ
新暦76年4月28日。
今日で機動六課はその試験運用期間を終える。
この半年はほとんどがJS事件の事後処理と六課のメンバーの次の進路の調整に動き回っていた。
まあ、JS事件以降大きな事件も無く無事に解散式を迎えられる。それだけで十分か。
さて、さっき解散式と言ったけど、今六課の隊舎では解散式が行われている。しかし僕は今、本局に居る。
「…デジャヴュかな? 一年前も同じ感じのを見た気がするよ」
「よっす、ロッサ」
「なぜここに、君が居るんだ、八雲」
「おー、クロノも久しぶり。何でここに居るかは僕の進路の準備かな?」
「…それを取り消す気は無いのか?」
「決めた事だからね。それじゃ、僕はもう行くよ。まだ行かないといけない所が有るから」
若き提督 クロノ・ハラオウン
JS事件以降も「クラウディア」の艦長を務め、前線の指揮を執り続ける。
最前線での戦闘はしなくなったが、その技能は未だに超一流の域を保ち続け、後に同艦所属となったティアナとの模擬戦でその力の一端を見せる。
目下の悩みは忙しさで家に帰れない事。幼い双子の子供に忘れられないか、気にしている。
古を受け継ぎし査察官 ヴェロッサ・アコーズ
JS事件が終わっても本局査察官の任に就く。
サボり癖も相変わらずで良く、シスター・シャッハに尻を叩かれているのを目撃されている。
なお、友人達が軒並み結婚したので一時は焦っていた物の、年齢を考えるとそこまで難しく考える必要の無い事に気付き、考えるのを止めた模様。
次に訪れたのは海上隔離施設。六課が解散してしまうと中々来れなくなるから来た。面会するのは僕の古い友人。
「元気にしてる大和?」
「まあな。お前や六課の人達のお蔭で裁判も早く終わって処分も決まったもんな。それは感謝してる」
「それは、僕だけの力じゃないよ」
「それでも、言っておきたかったのさ」
「そうかい。…自由になったら、飲みにでも行こうぜ」
「そうだな」
刃舞う爆撃手 チンク
破壊する突撃者 ノーヴェ
狙撃する砲手 ディエチ
守護する滑空者 ウェンディ
罪を償う事を選んだ彼女たちは、裁判の判決で『正しい教育を受けられなかったと認める』とされてそこまで大きな罪に問われなかった。
身よりの無い彼女たち四人を引き取ったのは、戦闘機人を人として娘として育ててきた一人の男性、ゲンヤ・ナカジマだった。
彼女たちは彼の姓『ナカジマ』を得ると共に、本当の家族と帰る場所を得たのだった。
潜行する密偵 セイン
閃光の術士 オットー
瞬殺の双剣士 ディード
彼女達も自ら罪を償う事を選ぶ。
そんな彼女達を引き取ったのは、事件にもかかわった教会の騎士とそれに仕えるシスターだった。
戦いや破壊ばかりの生活とは違う、厳しくも充実した毎日が彼女達を待っている。
幼き召喚術師 ルーテシア・アルピーノ
母親の心を取り戻すために幼いながら戦った少女が迎えた結末は、その母親の目覚めだった。
犯した罪の為、無人世界に行ったものの、彼女に寂しさは無い。そばには母親が居るのだから。
その土地で失った感情と時間を二人は埋めていく
烈火の剣精 アギト
今は亡きゼストの遺言通り、罪を償った後、真のロードとなったシグナム、そして八神家の一員となる。
流浪時代の世話焼き体質は健在で、勝負事以外はとんとダメなロードのサポートを精力的にこなしている。
同じ融合騎リインとは喧嘩仲間でヴィータを姉御と呼び、他の守護騎士や八雲は普通に呼んでいるがシグナムが敬称を付けて呼んでいるはやてをどう呼ぶかが目下の悩み
もう一人の転生者 吉野大和
彼も罪を償った後、管理局員として出直す。
彼の身元引受人もゲンヤ・ナカジマで、曰く、『息子と酒を呑んでみたかった』との事だ。
彼自身がそれを受け入れた物の自分の名前に愛着があるから養子にはならなかった。
色々回って来た僕は六課の練習場にやって来た。
「おー、桜が満開だね」
「あっ、八雲君お帰り」
出迎えるのは僕の奥さんであるはやて。
「模擬戦には間に合った?」
「まだ始まってへんよ」
「良かった。のんびり見れそうだね」
「そやなー」
これから六課の前線部隊は隊長陣VS新人達(もう新人とは言えないけれど)の全力全開の模擬戦が行われようとしている。
「八雲、どこに行ってたんだい?」
「ユーノか。いろんな所だよ」
模擬戦を見る特等席にはユーノとヴィヴィオも居た。
「さて、いよいよ最後の模擬戦が始まるよ」
優しき竜召喚師 キャロ・ル・ルシエ
六課解散後はもといた自然保護隊に戻る。
一年前は自らの巨大な力に怯えていた少女はもうそこにはいない。自分の足で立ち進んでいける強い意思を持つ立派な魔導師に成長していた。
同じ召喚師であり、歳も同じルーテシアとは離れても手紙や通信でやり取りしているほど仲が良い。
雷光の少年騎士 エリオ・モンディアル
六課解散後はキャロと同じ自然保護隊へと転属する。
この一年で磨き上げた技術で、動物たちを狙う密猟者を相手に腕を振るっていく。
キャロとの仲は相変わらずいいコンビである。
夢を追う銃士 ティアナ・ランスター
六課解散後はフェイト・テスタロッサ執務官の執務官補に任命される。
彼女は今、確実に夢の一歩を進みだした。どんな時でも諦めず前を見続けた彼女が夢を掴む日はそう遠くないに違いない。
目下、自分の夢と同じくらい気になっているのは、兄の恋路の行方である。
前へ進む格闘魔導師 スバル・ナカジマ
六課解散後の彼女の進路はかねてから希望をしていた「特別救助隊」だった。
しかし、長年コンビを組んできたパートナーとの別れの事も考え悩んでしまう。
そんな彼女の背中を押したのはほかならぬパートナーのティアナだった。
彼女は今日も前へ進み続ける。どこかで泣いて、助けを求める命の元へ。
なお、彼女の気になっている事も姉の恋路の行方である。
盾の守護獣 ザフィーラ
六課解散後は今までだましだましやって来た体の治療に専念する事を主であるはやてに言われる。
その為、よく病院に行くようになり、病院に来ている子供たちに凄く懐かれた。本人もまんざらではないらしい。
湖の騎士 シャマル
六課解散後は古巣の本局医務局に戻る。
無茶をよくするなのはのストッパーとしてユーノに頼まれている。
なお、料理の腕は相変わらずのようだ。
祝福の風 リインフォース・アインス
六課解散後も変わらずはやてのサポートをしている。
実務能力、戦闘能力どれを取っても一級品の彼女にあらゆるところから引き抜きの話が来るが彼女は聞く耳を持たない。彼女が使えるべき主は一人だけなのだから。
二代目・祝福の風 リインフォース・ツヴァイ
アインスと同じく、はやてのサポートをしている。
目標である姉、リインフォース・アインスの様に日々努力中である。
なお、新しく加わった家族、アギトとは喧嘩をよくするが、喧嘩するほど仲が良いを地で行っている。
烈火の将 シグナム
六課解散後は前所属の武装隊に戻る。
アギトの保護者になったので不器用ながらそれをこなそうとしている。また、保護者の先輩としてフェイトと話している姿がたまに見られる。
鉄の騎士 ヴィータ
六課解散後はなのはの誘いを受けて航空戦技教導隊に籍を移す。
そこでも、なのはと同じ班に配属され、腐れ縁は続行中である。
なお、教導隊の仕事は彼女に有っていたらしく評判は上々らしい。
金色の閃光 フェイト・テスタロッサ
六課解散後はティアナを補佐官にして、「クラウディア」所属の執務官になる。
短い休みが出来ると友人達の家に、長い休みが出来ると家族の所に戻る姿が見られている。
ちなみに、友人二組が結ばれたので少し焦っている。しかし、出会いが無いのが少し難点である。
不屈のエースオブエース 高町なのは改めなのは・T・スクライア
八雲とはやてのプロポーズを見た二人が次の段階に進むのにそれほど時間は掛からなかった。
六課解散後すぐはシャマルの勧めでゆっくり休むことにした。
海鳴の両親に結婚の報告に行って騒ぎになったのは別の話。
知識を司る者 ユーノ・T・スクライア
恋人同士になるのに時間のかかった二人だったが、結婚を決めたのはあっという間だった。
それには二人の愛娘が理由になるだろう。
三人の家は彼らの親友の家の隣にある。勧めたのは彼らの親友二人。いろいろ協力し合って生活をしている。
聖王の証を持つ少女 ヴィヴィオ改めヴィヴィオ・T・スクライア
正式になのはとユーノ夫妻の養子となる。
色々な事に興味を持ち積極的に学んでいく姿は両親に似ていると両親の幼馴染たちは皆言う。
彼女の鮮烈な物語はまだ始まったばかりだ。
最後の夜天の主 八神はやて
六課で評価を上げ、指揮官として引く手数多の彼女が選んだ道は今までの特別捜査官に戻るという物だった。理由は自らの実力不足。一から出直す彼女に焦りの色は無い。彼女の横には彼女と共に歩いていく最愛の人が居るのだから。
なお、彼女のお腹の中には新しい命が居る。新しい命の誕生まで仕事は休む予定である。
夜天を守護し魔導騎士 霧島八雲改め八神八雲
婚約した二人の次の悩みはどっちの姓にするかだった。自分一人の名前を変えれば良いという事で婿養子を選んだ八雲。本人曰く「末広がり二つで縁起も良さそうだしね」。
そんな彼が六課解散後選んだ道は…管理局の退局だった。
6年前の事件とJS事件を経て管理局に自分が合わないと結論付けた彼は管理局を辞め、専業主夫の道を選んだ。
色々慰留を受けたが、彼の意思は変わらなかった。彼の家族も彼の意思を尊重した。それに彼は自らハードルを掲げそれを超える事で我を通した。
管理局は彼の才を惜しみ特務三佐として、必要時のみ管理局に協力する約定を取り付ける事が精一杯だった。
彼の未来はまだ白紙である。そのまま、主夫をやるもよし。海鳴で勧められた喫茶店を開くもよし。趣味が高じてとったトレーナーのライセンスを生かして道場を開くもよし。
彼がどの道を選ぶか。それはほかならぬ彼も知らない。
これは一人の青年の二度目の人生の物語。
彼は自ら道を選び歩いてきた。それはこれからも変わらない。変わるとしたら、『彼』が『彼ら』になることぐらいだ。
エンディングでした。
個人的に好きなファイアーエムブレムシリーズのエンディング風に仕上げてみました。
いくつか、書こうとしているネタをここに仕込んでみました。
さて、ここから不定期更新になっていくと思います。お付き合い頂いた皆様ありがとうございました。