併用して主人公のストーリーも入れていきますのでごちゃごちゃにならないように気を付けます。
今回は沙綾視点のみです!
朝、時刻は5時ちょっと過ぎ。深い眠りから覚めた私はベットから降りて大きく背伸びをする。窓を覗けば雀たちが電柱や屋根の上に留まり、朝のモーニングコールをしている。
ふと隣の家の2階を見ると幼馴染の部屋はカーテンを閉め切っていて状況は分からない。時間的に確実にまだ寝ていると思う。彼は基本朝は苦手だから。
部屋を出て、1階に降りた私は工房にいるであろうお父さんとお母さんの所へと向かう。
「おはよう。お父さん、お母さん」
「おはよう沙綾、今日も早いな」
「おはよう。よく眠れた?」
「うん!ばっちり!」
日課である朝の挨拶を終え、洗面所へと向かい、私は顔を洗いってから寝癖を整える。
純と紗南はまだ寝ている。2人の部屋を覗いた後、キッチンへと向かい朝食とお弁当の調理をする。
「あ、今日はおば様朝から仕事だから雅紀の分も作らないとか」
雅紀の両親は基本共働き。おば様は基本仕事は昼からが多いけど朝から仕事がある時が週2〜3日ほどある。そういう時は私が雅紀の分のお弁当も作っているのだ。
「お姉ちゃんおはよう……」
「おはよう、純。顔洗っておいで」
「うん、あれ?お弁当作ってるの?」
「そうだよー。私と雅紀のね」
「まさ兄の!ってことはハイサイ弁当ってことだね!」
「それを言うなら愛妻弁当ね…って愛妻弁当じゃない!」
「お姉ちゃん顔真っ赤!!」
「は、早く顔洗って来なさい!」
10歳近く歳が離れた弟にからかわられ、顔を赤くしてしまった。全く一体どこでそんな言葉を覚えたのやら。
弁当と朝食を作り終え、朝ごはんをテーブルの上に並べる。ちょうど紗南も起きてきて顔を洗いに向かった。
「お父さんたちのはこれでOKっと。純、紗南。朝ごはんだよ〜」
2人の分の朝食をラップで包み、置いておく。私の声を聞きつけた2人は元気よく返事をして、テーブルに座り一緒に食事をとった。
「じゃあ行ってくるね」
「行ってらっしゃい!」
3人に行ってきますと伝え、私は隣の家へと向かう。時刻は7時半、もう起きてる頃だろう、起きてなかったらさすがに遅刻しちゃう時間だし。
「おはようございます!」
「おはよう沙綾ちゃん。雅紀は上だよ、制服に着替えてるから」
「おはよう沙綾ちゃん。ごめんなさいね、私たちもう仕事に行かないと行けないの」
「大丈夫です!雅紀のお弁当も作りましたし、後は任せてください!」
「ふふふ、沙綾ちゃんの手料理を食べれるなんて羨ましいわね、今度私たちにも作ってよ」
「ふぇ?そ、そんな大した料理できないですよ!おば様に負けますよ!」
「あら?偏食の雅紀の胃袋を掴んだ未来のお嫁さんが何を言ってるのかしら」
おば様のからかいに私は顔をこれでもかと言うくらいに赤くしてしまった。うちの両親とおば様はいっつもこんな感じ、あとあず姉も。おじ様はからかいも少なくとても優しい。
「そ、そんなんじゃありません!!」
「はは!まあ母さん、あまり沙綾ちゃんをからかったらダメだぞ?じゃあ沙綾ちゃん、僕たちは行ってくるね」
「あ、はい!行ってらっしゃい!」
2人は時間を気にしながら、外へと向かって行った。職場は違うけど場所は近いらしい。結婚生活20年たった今でも2人仲良くしているからとても微笑ましい。
「さてと、雅紀の部屋に行きますか」
2階にある雅紀の部屋へと歩き出し、途中あずねえの部屋がある。さっきシャワーの音が聞こえたからここにはいない。私はあずねえの部屋を通り越して雅紀の部屋の扉をノックする。
「雅紀?入るよ〜」
「さ、沙綾!?ちょっとま……」
私の目に広がる光景は一糸まとわぬ雅紀が制服を着る準備をしていた。そういえばさっきおじ様が制服着てるって言ってたのを今思い出した。にしてもなんで下着も履いてないの!
「ちょっと早く服きてよ!朝からなんてもの見せてんの!」
「見てきたのはお前だろ!分かったから早く出てけよ!」
私は思いっきり扉を閉め、1階へと降りていった。
お風呂からあがったあず姉が何事かとこちらに来た。そして見事に大笑いされてしまった。
「あっはっはっは!いや〜沙綾も大胆だねえ。見たかったよその光景」
リビングのソファに座り、そう言い出すあず姉。
「笑い事じゃないよ…あんなもの見ちゃってもうお嫁に行けないよ…」
「へ?いや、嫁ならまーくんがもらうから大丈夫じゃない?その前に私を攻略しなきゃだけど」
「んな事はどうでもいいから早く学校行くぞ!」
私たちは3人に仲良く登校する。あず姉は雅紀の腕に抱きつきながら歩いて雅紀は鬱陶しそうだったけど。周りから見たらカップルだよねこの2人。
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学校に着いた私たちは上履きに履き替え教室に行く途中だ。
「じゃあね2人とも!あ、そうだ!まーくん今日から部活でしょ?」
「ん?そうだけど?」
「はいこれ!」
あず姉はカバンから取り出しのはお守りだった。それも結構高そうな。
「なにこれ?お守り?」
「そうだよ!部活動祈願ってやつ?まーくんがまた頑張れるようにね!私の愛もこもってるよ!」
「愛はいらねえけどありがとうな。大事にするよ」
雅紀は優し穏やかな笑みを向ける。その表情を見て不覚にもドキっとしてしまった。
「あーもう!まーくん可愛すぎるよ!大好き!!」
あず姉はそう言い雅紀に思いっきり抱きつく。その行動に周りは雅紀に対する嫉妬の目を向けている。いや、これはどちらかと言うと殺意?あず姉はうちの学校じゃ超有名で人気もすごい。さすが去年のミス花咲川に選ばれただけはある。私はいつもの光景だが深い溜息を吐く。
「ちょ、姉ちゃん!学校ではやめろよ!」
「えーいいじゃーん姉の特権だよ!」
「周りの視線に耐えられねえんだよ!」
「ちぇーまあいいや。じゃあまたね!」
あず姉は大きく手を振りながら自分の教室へと入って行った。
「俺たちも行くか」
「そうだね!」
私たちの教室がある4階へと足を踏み出した。
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「おはよう快斗」
「おう!おはよう雅紀!それに沙綾ちゃんも」
「おはよう!西島君!」
「雅紀、今日から来るんだろ?」
「ああ、みんなより結構遅めの入部だけどよろしくな」
「おっはー!あれ?なんの話してるの?」
真希ちゃんが挨拶をしてきた。私もそれに応える。
「おはよう真希ちゃん、雅紀今日から部活なの」
「そうなんだ!萩野君ならあっという間にレギュラーだよね!」
「どうかな、このキャッチャーが俺のボール取れるようになれば確実だろうけど先は長そうだな」
「け、言ってろ!4週間で攻略してやるっての!」
「てことは春大はベンチ入り出来ねえな」
「そ、そんなの分からねえだろ!早く攻略するかもしれねえだろ!」
「はは!まあ楽しみにしてるよ」
雅紀、自然に笑えてる。良かった、西島君が雅紀にとって安心出来る居場所であって欲しいな。
「西島君、雅紀をよろしくね!」
「おう!」
その時私のスマホからバイブがなった。開くとそこにはメールが1件来ていた。届け人は……
「ん?どうした沙綾?」
「へ?う、ううん。…なんでもない…」
「…そっか。まあなんかあったら相談してくれよな」
多分雅紀は気づいてる。内容までは分からなくても私に何かあった事には。でも今は何も聞かない。私の気持ちを察してか。お互いなんでも分かっちゃうとかやっぱり幼馴染だなあ。
「ありがとう。じゃあ席に戻るね!真希ちゃん行こ」
「そうだね、じゃあねえ2人とも!」
私は席に着いてさっきの携帯を見開く。相手は私のかつてのバンド仲間、「CHISPA」のボーカル海野夏希からだった。
『沙綾、久しぶり!元気してる?来週の土曜日ライブハウスでCHISPAのライブがあるんだけどよかったら見に来ない?チケット2枚あるから雅紀君とどうかな?ごめんね急に。返事待ってるね!』
メールは夏希からのライブのお誘い。私はどうしようか悩んだ。私の勝手な都合でバンドを脱退してホイホイとライブを見に行っていいのだろうか。
私は返信することなく、携帯を制服のポケットにしまった。どうしたらいいんだろう。早く返信しないといけないのに返信が出来ない。1度裏切った夏希とどう接したらいいか分からない。
私は机に顔を埋めて何も考えられなくなってしまった。
そんな私をを見つめる2人の少年少女。1人は私の大切な幼馴染。もう1人は私をずっとバンドに誘ってくれている香澄だった。
その2人が悩んでる私を見つめているのに私は気づくはずもなかった。
今回は野球の要素ゼロでしたね。どうしようか迷いましたが無し!って決めました。
次回も沙綾編です!野球関連も入れていくのでお楽しみにということで!