EVOLTEC LYRYCAL   作:通りすがりの錬金術師

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香帆「今回は諸事情により前回のあらすじっぽい何かはお休みです。早速本編どうぞ」


1-13 やっぱりハザードは止まらない?

「なるほど……フェイトがジュエルシードを集めていたのはプレシアさんの命令。ユーノの乗っていた輸送船を襲撃したのもプレシアさん。私に雷を落としたのもプレシアさん……つまり全部プレシアさんのせいなんだね!」

 

 

 プレシアさんのいる時の庭園という場所に着き、そこに配置されているロボットを倒しながらなのはたちから話を聞き、状況を理解した。まず最初の目的は魔力炉を停止させてこのロボット等を止めることらしい。

 

 

「……まあ、おおざっぱ過ぎるがだいたい合っているな」

 

 

 よし、クロノのお墨付きはもらった。この調子で最奥まで……って何、この穴。

 

 

「あ、香帆、気をつけて。その穴は虚数空間に繋がっていて、落ちたら魔法が使えなくて二度と帰ってこれないから」

 

「え!?わ、わかった、気を付けるよ」

 

「他の所にもあるかもしれない。注意しよう」

 

 

 そうして進むこと、しばらく。もうすぐで魔力炉だという所で大型のロボットが道を阻んだ。

 

 

「……やるしか、ないよね」

 

「その通りだ。押し通らせてもらう!」

 

「邪魔を、しないで!」

 

 

 私の銃撃が、クロノのスティンガーが、なのはのバスターがロボットを襲う。でも、それを受けても平然と立っていた。

 

 

「効いてない!?」

 

「いや、少し傷がついているからそれはない。だが……」

 

「倒すのに時間かかりそうだね……」

 

 

 どうしようか、そう悩んだ時。

 

 

「あんたたち、伏せなぁ!」

 

「ハァァァァァ!!!」

 

 

 アルフさんの叫び声が聞こえたと同時に物凄いスピードでフェイトが突っ込んできてロボットを切りつけた。その勢いでロボットはかなり後退。魔力炉への道は開けた。

 

 

「フェイトちゃん!」

 

「私も手伝います」

 

「……わかった。なのは、それにフェイト。君たちは魔力炉に向かって止めてきてもらえるか。元より封印魔法の使える君たちにしか出来ないことだ」

 

「わかりました!」

 

「はい」

 

 

 となると、私はここでクロノと一緒にロボットをぶっ倒す役目だね。速くプレシアさんの所にいかないと。

 

 

「しかし、彼女が来るとは思わなかったな」

 

「発破かけたかいがあったみたいだね」

 

「何を言ったんだ?」

 

 

 んーとね………

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 出撃前の最終準備の時間。私はフェイトに少し話しかけていた。

 

 

「フェイト、貴女が立ち上がらないのは勝手だよ。でも、そうなった場合、誰がプレシアさんと戦うと思う?……なのはだよ。なのはは底無しのお節介焼きで、敵だった人でさえ助けようとする。フェイトがその一つの例だよ。だけど、今のなのはの実力じゃプレシアさんには勝てない。

だからフェイトが立ち上がるしかないんだ!貴女が力を貸してくれたら、勝てるんだ!」

 

「私……が?」

 

「そうだよ。でも、今すぐじゃ無くていい。落ち着いてからでいいから」

 

「無理……無理だよ……私には」

 

「プレシアさんの為に動いてた貴女はどこに行ったの!あの気持ちは嘘だったの!違うでしょ!」

 

「でも……」

 

「フェイト、貴女は一人じゃない。彼らはいつも一緒にいてくれているじゃない。人形なんかじゃない、フェイト自身を見てくれていた彼らが」

 

 

 『夢』での私が言っていた【万丈だ】に色々と私なりに似せて話したけど、どこまで通じたやら……。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

「と、まあこんな感じに……ある程度適当に言ったのは認めるよ。なのはが戦うといった所とか」

 

「だが、お陰で戦力が増えたことには変わりない」

 

「クロノはプレシアさんを捕まえるんでしょ?」

 

「もちろん、そのつもりだが?」

 

「だったら、ここは私に任せて先に行ってよ」

 

 

 ブラッドにハザードの用意をさせつつ、クロノにそう提案する。時間もあまりないみたいだし、これが一番だと思う。……私の暴走の可能性を除いて。

 

 

「いけるのか」

 

「私を誰だと思ってるの?私は星光砕く一撃(スターライトブレイカー)を放つなのはの妹だよ。いける、いけないの話じゃなくて、やるんだから」

 

「……わかった。死ぬなよ」

 

 

 不吉なこと言わないでくれるかな!?心配してくれてるのはわかるけど。そしてブラッドに命じて、こっそり拝借してきた()()を出してもらう。

 

 

「な、それは!?」

 

「説教でもなんでも後で受けるから今は見逃して、ねっ!」

 

 

 持ち出したジュエルシードを手に取り、ボトルへと変化させる。今、欲しいのは力。あのロボットを倒せる力を!

 その願いが通じたのか、ゴリラの描かれた茶色のフルボトルに変化した。

 

 

『フルボトル!』

 

 

 ってそういや、ゴリラフルボトルってトランスチームで使ったらどうなるんだろ?まさか、ゴリラ(リアル)にならないよね!?

 

 

『スチームアタック!フルボトル!』

 

 

 銃口から吹き出た煙が私に吸収されていく。すると、力が体の奥底から湧き出てくる。ブラッドを腰に収め、そのままロボットへと殴りかかる。その威力でわずかに下がるけど、このままじゃ時間がかかってしまう。なら!

 

 

「ブラッド!」

 

『ハザードオン!』

 

 

 ブラッドから生成される煙化した強化剤を纏い、ゴリラの力で強化された体をさらに強化する。

 

 

「吹き飛んじゃえぇぇぇ!!!」

 

 

 激しい音と共にロボットの装甲が一部破壊され、道が開いた。それを見たクロノは全力で駆け抜けていった。後に残るはいつ暴走してもおかしくない私と、一部が壊れたロボット。私が暴走するのが先か、ロボットが壊れるのが先か、いざ勝負!

 

 このロボットは大きいだけあって、動きはトロい。ただ、振り下ろされた一撃はそれだけで軽く地面を砕いている。私は自前のスピードで攻撃を避けつつ、一撃を確実に入れていく。一撃が入る度に凹み、ボロボロになってくロボット。それに比例して頭痛も起きて、だんだんと強くなってくる。

 とるべき手は解除して逃げ……なんだろうけど、任せてと言った手前、逃げたくはない。だからこうする。

 

 

『マックスハザードオン!』

 

 

 強化剤を追加し無理矢理私の能力を引き上げる。その代償は確実な暴走。でも、やりようによっては暴走前に解除も可能なはず……!

 

 

「マスト………ダァァァァイ!!!」

 

 

 確か、なんかのアニメでトドメさすときにこんな声あげてた気がする。確か……シンフォニア?みたいな名前だったよね。フェイトによく似た声の防人さんが出てくるアニメ。それはそれとして、この一撃を受けたロボットはバラバラに砕け散った。後はハザードを解除するだけ……。

 

 

『オーバーフロー!』

 

 

 あっ。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「私が貴女の娘だからじゃない。貴女が私の母さんだから!」

 

「……ッ!そう、でももう遅いわ」

 

 

 プレシアが虚数空間へとその身を落とそうとしたとき、壁が轟音と共に吹き飛び漆黒の煙に飲まれた香帆が現れた。

 

 

「暴走……したのか」

 

「………」

 

 

 クロノとフェイトが仕方なく応戦しようとしたとき、雷が香帆を襲う。その一撃で香帆は倒れ、暴走が解除される。誰がやったのか、わかった二人はすぐに振り向く。

 

 

「ただの気まぐれよ。それじゃあね」

 

「母さん!」

 

 

 プレシアは口元から血をこぼしながらも魔法を放ち、そのまま虚数空間へと落ちていった。フェイトとクロノはなのはと合流し、香帆を抱えて崩れる時の庭園を脱出した。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

「さて、香帆さん?何が言いたいかはわかってますよね?」

 

「ヒャイッ!」

 

「うふふ……さあ、覚悟しなさい!」

 

 

 香帆ちゃんは目が覚めてすぐにリンディさんに説教されていた。勝手にジュエルシードを持ち出してボトル化させたみたい。でも、これでジュエルシードの騒動は終わりかな?短いようで長かったような……。

 

 

「いや、なのはまだ最後の一個見つかってないからね?」

 

 

 そういえばそうだった!?どこに落ちたんだろう?

 

 最後のジュエルシードの探索は管理局の人たちが責任を持ってやるということで、私たちは日常に戻った。

 

 

 数日後、フェイトちゃんたちを一旦管理局の方に連れていかないといけないらしく、アースラはしばらく地球を離れることになるそう。何人かは残してジュエルシードの捜索するみたいだけど。

 それで、フェイトちゃんが私と香帆ちゃんと話がしたいみたいで朝の公園に呼び出された。

 

 

「フェイトちゃん!」

 

「やっほ、フェイト」

 

 

 フェイトちゃんの話は私たちと友達になりたいってこと。だけど、方法がわからない。

 

 

「それなら簡単だよ。名前を呼んで?」

 

「名前を……」

 

「うん!」

 

「なのは、香帆」

 

「フェイトちゃん」

 

「フェイト」

 

「なのは!香帆!」

 

 

 そして私たちはなんか可笑しくなって笑った。そのあとリボンを交換して別れた。私は右のリボンを、香帆ちゃんは左のリボンを。

 

 

 

 

 

………ところで香帆ちゃん?その後ろに隠した物だそうか?

 

 

「え?いやだなぁ、アースラの人たちにコーヒーを……」

 

 

 そこまで聞いて私はレイジングハートを起動した。

 

 

「……なのは?いや、なのはお姉ちゃん?なんで私にレイジングハートを向けてるんでしょうか?」

 

「香帆ちゃん。少し、頭冷やそうか?」

 

 

 あの殺人コーヒーを飲ませる訳にはいかないの!ディバイン………

 

 

「バスター!」

 

「なんでぇぇぇ!!!???」

 

 

 ふぅ、悪は滅びたの。




とりあえずこれで無印終わり……次からA'sだぁ!
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