バンドリ!彼奴のいないこの世界で   作:アルファデル

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お待たせしました!これにてバンドパート終了です!
今回自信しかないです(無駄にハードル上げるスタイル)
ではどうぞ!!


op.10 SOUL CATCHER(S) 彼奴のいないこの世界で

op.10

 

羽沢視点

 

神峰先輩達の演奏が始まって私は圧倒されていた、というよりこれって

 

「なあ、これ神峰先輩達だけで演奏してるんだよな?」

 

ステージから目を離せずに巴ちゃんが呟いた

 

「………そうとは思えないけど演奏しているのは神峰先輩達だけ」

 

巴ちゃんの質問に蘭ちゃんが答えて私もそれに頷く、そう思うのも仕方ないくらい神峰先輩達の演奏は圧倒的だった。まるでオーケストラの演奏を聞いている様な感覚

 

楽団の演奏と、バンドとの演奏では関わる人数や曲調が変わってくるけどそう思えるくらいの迫力があった

 

【周りを照らすように雄々しく轟かせろ!】

 

そう思っていると神峰先輩が十六夜先輩に指示を出していた、その指示へ応えるように十六夜先輩が力強く、そして観客の気を惹くように演奏していた

 

「ベースって〜指揮する楽器だっけ〜?」

 

モカちゃんが同じベース担当のひまりちゃんにそう質問する、ひまりちゃんに本人以外の私達全員の目がいくと

 

「え?いやいやいや違うよ!?ベースで指揮するなんて私も初めて見たし少なくとも私はやったことないよ!!それはみんなも知ってるよね!?」

 

ひまりちゃんが私たちの視線に気づいたみたいで手と首を全力で振って否定する、モカちゃんは「そうだよね〜」と言って演奏しているステージへと目を戻しそれにつられて私達も視線を戻す

 

そこから少しすると十六夜先輩が神峰先輩の指揮に対立する様になった、ううんこれは神峰先輩の指揮にただ従うんじゃなくて自分の解釈を神峰先輩に照らし合わせて音を奏でる様になってる

 

それに合わせて琴葉先輩や響也先輩、神峰先輩の音の質が上がっていく。響也先輩は…ただ音を目立たせるんじゃなくて抑える時とのメリハリを付ける事で聞かせたいところをより強調して観客に届けているし、琴葉先輩は全体のバランスを(聞い)て譜面通りの音じゃなくその時その時の演奏に合わせた音を奏でることで曲をまとめてる

 

すごい!!もううまく言葉が出てこないけど先輩達の演奏凄い!!

 

………認めたくはないけど響也先輩が言っていた事、少しわかるかもしれない

 

だって今の神峰先輩本当に楽しそうに笑いながら演奏してる、十六夜先輩が自分を出す様になった時も最初は驚いた顔になってたけどまるで新しいおもちゃを目の前にした子供みたいな表情で演奏を続けた

 

初めて神峰先輩と会った時に聞いたピアノの音に対する違和感、それは神峰先輩の事が音から感じられなかったんだ。優しく包み込まれる様な音、でもどこか別の誰かが音を出しているように聞こえていた

 

でも今は神峰先輩が音から見えてくる、少し抽象的だけど本当にそう感じられる。ピアノの演奏を聴いていなかったらわからなかったかもしれない。だからこそピアノの演奏も聞けてよかった

 

そう思っていたら神峰先輩達の最後の曲になる、演奏中にどんどんより良くなっていく神峰先輩達の演奏が最後どういったものになるかワクワクしながら神峰先輩達のバンドに聞きいった

 

 

 

 

神峰サイド

 

いよいよ俺たちのバンド最後の曲になった、曲の構成を考える中で最初と最後だけはすぐに決まった、最初は響也と初めて演奏した曲【Rising Hope】そして最後は…

 

「【Climber's High!】」

 

曲名を言ってからみんなに指示を出す

 

【観客全員を吹き飛ばすように音を響かせろ】

 

出だしからより一層観客の心をこちらに向けるためにそう指揮をする、そして楽器だけのパートが終わり俺も歌い出す

 

「辿り着けると信じて場所は高く遠く」

 

歌い出しであるこの歌詞、これは前までの自分を表している様に感じた、自分では相手の心に寄り添うことは、掴むことはできないと思っていた前までの自分を

 

「リピートされてく聴き飽きた日々に(乗り遅れないように更新しても)溶け込めていない苛立ちが迫り来る箱の中心が磨り減っていく 掻き消されていくなら燃え尽きる覚悟で四角い空を叩き割るだけ」

 

視たくないものから目を逸らし変わらない毎日を繰り返していた、歌詞の中にある四角い空、表情や歌に乗せたわけではないがそこで俺は少し笑ってしまう

 

俺の場合、自分じゃなくて響也が閉じこもっていた俺を叩き壊し手を差し伸べてくれた。その手を取ったからこそ、今ここで最高の演奏をすることができている、本当に響也には感謝しても仕切れないな

 

サビに入る前、鈴原に指示を出す

 

【全員の音を聞いて観客へと届けるように、音を包み込め!】

 

「心に熱い風纏って 駆け上がって行こうぜ 繋ぎ止める鎖、引きちぎって 未完成を解き放て」

 

歌詞や譜面から見て取れる曲のイメージを全て音に乗せて観客に伝える、曲への解釈は奏でる人によって変わる。当たり前だ、人によって好きな音嫌いな音、得意な音不得意な音がある

 

それ等を含めて奏でるのが音楽だ。当然聞き手の感じ方も人それぞれ、だから俺がやることは決まってる。この(共感覚)で視えるイメージを観客へと伝えられるように指揮をする

 

だから…繋げ、この空間にいる人全てをそれだけじゃない、この曲に関わった人たちさえも!

 

描け、この目で視える最高の音楽(景色)を1人でも多くの人へ伝えるために!!

 

そして…できないと諦めていた、視えるだけの自分ではと。けど響也の手を掴んでこのメンバーで演奏したからこそ気づけた事

 

掴め、心を!!!

 

「終わりが来るその瞬間までは Climber's High!

誰も壊せない鋼の夢 届け

世界の果てまでも」

 

その時、ある景色が視えた

 

あぁ、この(景色)だ。この音を目指していこう。この目で視るのは初めてだがそう思える、桜の音でもない、彼等がたどり着いた虹の音でもない。俺達だからこそ奏でられるこの音をより高く、より遠くまで響かせられる様に

 

この●●の音を!!

 

 

 

 

そうして曲が終わりステージは静まり返っていた。暫くそれが続いた後に聞こえてきたのは拍手、一つまた一つと増えていきそれは歓声と共にステージ全体へと鳴り響いた

 

ステージを後にして控室へ戻るとまりなさんが興奮した様子で話しかけてきた

 

「お疲れ様!!すっっっっっっっごく良かったよみんな!曲が進むたびにどんどん引き込まれていったし曲の背景が見えてきそうな感じがしたよ!それに…「ちょ、ちょっと落ち着いてくださいまりなさん!ここ控室ですから!」

 

鈴原がまりなさんをそう言って抑える、数回深呼吸して落ち着いてからまりなさんが話し始める

 

「ふぅ、改めてみんなお世辞抜きで本っっっっ当に良かったよ!何よりみんなが楽しんでいるのが音から伝わってきたよ伝わってきた、大成功だね!!」

 

心からそう言ってくれるまりなさんに俺は「ありがとうございます」と感謝を伝えた

 

「つかまりな、イベントスタッフのあんたがいて大丈夫なのか?」

 

「ん?大丈夫だよ、あとは主催者が簡単な挨拶をしてお客さんがいなくなってからの片付けだけだから。というか十六夜君、年上にはさん付けしないとダメだっていつも言ってるでしょう?」

 

はいはいという十六夜の返事に苦笑しながらまりなさんは話を続ける

 

「そういえば神峰君達のバンド、名前はないの?登録するときそこだけ空欄だったけど」

 

「あ〜〜〜みんなで意見は出し合ったんだけど決まらなくってさ。結局応募の締め切りきちゃって空欄のままだったんだよ」

 

響也の説明に「そうだったんだ」と納得するまりなさん、バンド名…か

 

「なぁ、バンド名なんだけど『   』にしたいんだがいいか?」

 

始まりがどうであれ俺が今ここで皆んなと音楽ができたのはこの目とあの世界があったからだ

 

だからこそバンド名はこれにしたい

 

「お?いいなそれなんかしっくりくる!たしかにがしって掴まれる感じするもんな神っちの歌は!それを俺達の演奏でもっと大きく遠くまで響かせられる様にって意味も込めて!他の2人はどうだ?」

 

「私もそれで大丈夫」

 

「右に同じく、なかなかビリッとくる名前だ」

 

「それじゃ決まりだ!」

 

こうして俺達のバンドは本当の意味で結成した

 

俺自身も改めて誓う、もう目を逸らす事はしない。この目で視て手を伸ばすと

 

神峰翔太(主人公)ではない俺が彼奴のいないこの世界で




曲についてはコラボ関係なしに最初から決めていました
曲調と彼等のストーリーがあってると感じたので
つぐみ について補足ですが彼女が感じた違和感は書いてある通りですが何故彼女が頑なにピアノが一番だと言っていたかについてはまだ描いていませんAfterglow編になってから描きたいと思っています
あ、言いますがまだおわりませんから!?最終回と思われそうですけど!
むしろここまではプロローグでこれからそれぞれのストーリーに入っていきます!
次回はアフターストーリー、今まで視点がなかった彼女が出てきます
感想お待ちしてます!
ではまた次回で!Σ(゚д゚lll)

バンド編何処からみたいですか(時系列は気にせず)なお最初期からいるバンドに限定します

  • ポピパ
  • アフグロ
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