結構悩んで考えてたらここまで立ちました
それと1話の学級委員長との会話で「誰とも関わらず〜」と言うところを「あまり人と関わらず〜」に変更しました
ではnp.5どうぞ!
op.5
お互い背を向けたまま動こうとしない二人、このまま時間が過ぎるのは二人にとっても他のメンバーにとっても良くないので仲裁に入る
「響也に羽沢そこまでだ、響也はバイト中だし羽沢はAfterglowで練習があるだろ?時間が限られてるから有意義に使った方がいい」
互いに背を向けたままの二人だったが俺がそう言うと『…
「二人共、本当は仲いいんじゃない〜?」
静まりそうだった火種にそう言って燃料を投下する青葉、顔は人を揶揄う時によく使うニヤニヤ顔を浮かべていた
『絶対ない!っ真似
お互い振り向き目を合わせてそう言う二人に青葉が言ったこともあながち間違いじゃないだろと思いつつ
「二人とも落ち着ついてくれ。上原、羽沢を連れてってくれ」
「は、はい分かりました。いこつぐみ!」
Afterglowのリーダーである上原にそう言い羽沢をスタジオまで連れて行ってもらう。上原、羽沢に続いて他のAfterglowのメンバーも同じくスタジオへと入っていく、それを見送ってから俺は響也に話しかける
「あんまり後輩に突っかかるな響也」
すると響也はムッとした顔を崩さぬまま俺の方へ向いて言ってくる
「い〜や、この事に関しちゃいくら神っちでも聞けないし譲るつもりも無い!これは俺のプライドの問題だからな」
「プライドも何も俺が恥ずかしいし、何よりバイト中は他の客の迷惑にもなるから抑えてくれ」
「…確かに、バイト中は良くないなバイト中は。分かったぜ神っち今度からバイト以外で「いやそこはもう口論しないって言えよ」…それは無理だな。つか今さっき言ったじゃんこれは俺のプライドの問題だって」
そこで今まで状況を微笑ましく眺めていたまりなさんが声をかけてくる
「いやぁ青春してるねぇ。二人共初めてあった時からこんな感じだったもんね、見慣れちゃったよ」
「そこは見慣れないで欲しいんですが。というか止めてくださいよ先輩として」
「う〜ん、本当に仲が悪いってわけじゃないし喧嘩するほど仲いいってやつだよ」
と本心からそう思って言っているまりなさん、俺も止めに入ってはいるがそこまで二人が険悪なわけじゃない。二人を視ても互いを牽制しつつある共通の事では認め合っている様だった、表には決して出そうとしないが
「それにしても…」と言葉を区切って俺の方を見るまりなさん、その表情はどこかさっきの青葉を連想させたーーーー人を揶揄う時の青葉を
「いやぁファンがいるって大変だね〜神峰君!」
「揶揄うのはやめてくださいまりなさん」
にやにやしながらそう言ってくるまりなさんにそう言い返す、響也は何か考え事をしているのか腕を組み唸っている、そもそも二人がこうなっている原因はさっき青葉が言っていた通り俺だ。と言っても俺が何かしたというわけでは無い
二人が初めて会った日、響也が自己紹介で俺のファンだと宣言しそれに同意するように何故か羽沢もファンだと言ったのだ。冗談を言う娘には視えなかったしその心に嘘もなかった
経緯については初めて会った時に俺が弾いていたピアノと歌声だったらしい、本人を目の前に言うのは恥ずかしかったのか顔を赤くしていた。心の方はその時のことを思い出しているのかシアターの様なものが映し出されそれを仮面の内側にいる羽沢全員が見ていた
羽沢が見る中シアター内の俺の映像から何か
羽沢に見られなかった対抗心を表す盾と矛を持ちそこからは今の様にひたすら喧嘩口調になっている。結局あの透明なものがなんなのかは分からずじまい、先日も
「確かに神っちのピアノは凄い、優しくて包まれるような音だ。けどなぁ!それを超えて余りあるのが神っちのベースなんだよ!そもそもつぐっちは神っちのベース聞いたことないだろ?つかこの会話何回目だ!?」
「確かに私は神峰先輩が奏でたベースを聞いた事が無いです。それでもピアノが二番と言うのは聞き捨てなりません、これだけは譲れませんので!」
と口論していた。俺がいる目の前でやられるのは気恥ずかしいのでやめてもらいたいのだが
羽沢が何故あそこまで反論しているのかは分からない真面目で芯の通った性格をしているせいか自分が経験していない事に対し断言できないというのもあるがそれだけでは無いとどこかで確信している自分がいる
そして響也が言っているベース、俺が前世からやっている楽器だ。始めた影響はとある漫画からだがそこからどんどんはまっていき転生した現在も弾いている、と言ってもここ最近では弾く機会は目に見えて減った
前に一度響也とセッションをした事があったがその時は興奮気味に「今までやった中でいっちばん楽しくて最っ高の演奏が出来たぜ神っち!!」と言っていた
確かに楽しかった、あの時は自分の
だがその後すぐに俺がこの世界に絶望し響也と再びセッションする事はなかった、いや避けていたんだと思う
「ん〜〜〜あっ!いいこと思いついた!まり姉、このバンドイベントってまだバンド募集中なんだよな!?」
「え?うん、さっき言った通りまだ募集中だよ、開催するのは1ヶ月後だしね」
ありがとうまり姉と言って俺の方を向き響也は言う、それは先程自分が考えていた事にも関係していて俺は内心驚いた
「神っち、俺と一緒にこのイベントに参加しようぜ!!」
「…なんでだ?」
「いやさ?あぁは言ったけどつぐっちの意見もその通りだよなって思ってさ、だから神っちのベースを聞かせたいと思ったけどベースだけじゃ味気ないから俺も入ってバンドって感じでやりてぇなって、歌はもちろん神っちだけどな俺音痴だし」
それにまぁといって続ける響也、今言ったことに嘘偽りは視えなかった。けどこれは響也の本心じゃない、これから言う事が響也の本当の理由だろう
「本心は俺が神っちとまた音楽したかっただけだ。さっき言った事が嘘ってわけじゃねぇけどさ、もちろん神っちが嫌なら無理強いはしないぜ?どうかな神っち」
真剣な眼差しと心でそう言ってくる響也、それに対して俺はどう答えればいいのか考える。イベントとなればそれこそ多い人の心を視る事になる、それに耐える事が果たして俺にできるだろうか?その中で演奏をする事が出来るだろうか?
…いや違うな、俺は自嘲気味に笑う。響也は自分の本心で俺とまた音楽をやりたいと誘った、なら俺も本心で答えるべきだ。それが響也対する最大限の誠意だと思うから
「…メンバーは?」
「ダメか〜ま無理強いはしないって言ったしな分かったぜ神っ…へ?」
呆けた表情をしながら俺の方を見てくる響也、この様子だと俺が断ると思っていたんだろう
「
「え?って事は神っちやってくれるのか!?」
「なんで響也が誘ったのに誘った本人が驚いてんだよ」
「あ、いやだってさ前に一回セッションした後一回もセッションしなかったし神っちもあんまベースやってなさそうだったから断られるかなって、でもやってくれるんだよな神っち!」
「あぁ」
「よっしゃぁぁぁぁ!!また神っちと出来るんだよな!?そうと決まれば後はギターとキーボードだな、あてはある早速いくぞ神っち!」
そう言ってCYCLEから出ようとする響也をまりなさんが後ろの襟を掴んで止める
「クェ!!?」
首が少ししまったのか咳き込みながらまりなさんを恨めしそうに睨む響也
「ま、まり姉!いきなり掴まないでくれよびっくりすんじゃん!」
「大事な話をしているようだったから黙ってたけど響也君、今自分が何をしてるか…分かるよね?」
心も顔も笑っているのに何故かプレッシャーを感じるまりなさんの表情、これが創作物で出てくる「いい笑顔」かと客観的に見ていると少し青ざめた響也が謝罪をする
「…!ごめんなさいまり姉!そういやバイト中だった。…昔から一つの事に集中すると周り見えなくなるから気を付けないとなぁ」
するとまりなさんは先程のいい笑顔から普通の笑顔へ変えると
「響也君?何かに対して一生懸命に出来るのはいい事だけど少しだけ周りの事も見れるようにしよね」
と言った、おっす!と響也が言いバイトに戻り俺も残っていた業務(掃除)を片付ける為にカウンターを後にする、それにしてもあてはあると言っていたが後二人は誰なんだ?
響也サイド
よしよしよーし!神っちとまた音楽が出来る!!俺は今テンションが上がっていた、中学に上がる前一回だけ神っちのベースとセッションした事がある。その時俺は神っちのベースと歌声に心底感動した、神っちの音と歌声には他の奴とは違う何かがあるとその時感じてそこから俺は神っちのファンになった
けどそこからまたセッションする事はなかった、理由は神っちは変わったからたまに見えていた何かに怯えるような表情を常に浮かべてクラスメイトを、いや人を避けるようになった
俺の事も最初は避けていたけど俺は神っちから離れなかった、今離れたらもう二度と神っちと音楽ができないような気がして、たった一回演奏を合わせただけだけどあの瞬間の楽しさは今でも覚えてる
何より神っちが笑っていたんだ、神っちと会った時から俺は神っちが心の底から笑った顔を見た事が無かった、けどあの時は違った。神っちはそこから音楽を避けるようになったけど本当は誰よりも好きなはずだ、じゃなきゃあんな笑顔を浮かべられるわけがない
神っち自身は無意識だったのか俺が指摘したら「笑ってなんかいない」って否定してたけどな
あの顔をもう一回見たい、そして神っちと音楽をしたい。あの時は二人だけだったけど今度はちゃんとしたバンドとして演奏したい
そのためにはまず彼奴らの説得からかだなぁ、どうしよ?一人は大丈夫な気がするけど彼奴はなぁま、なんとかなんだろあの二人なら前よりももっと凄え演奏が出来るだろうしな!
っとそうだった、その前につぐっちに言っとかねぇとな。元々つぐっちに聞かせるつもりだったわけだし
そこまで考えているとAfterglowのメンバー達がスタジオから出てきた
「あ、響也先輩!バイトお疲れ様で〜す!」
「おっすひまり!そっちこそ練習お疲れ様他の四人もお疲れ様!」
そういったらモカがいつも浮かべてるニヤニヤ顔をしながら
「いえいえ〜いつも通りモカちゃんちょー頑張りましたよ〜」
って言ってきた、実際そうなんだろうけど…何つーか
「…モカが言うと本当かどうか怪しいな」
「え〜?ひどいですよ響也先輩〜モカちゃん泣いちゃいそうですシクシク」
手を目元まで上げて泣くふりをする青葉、でもまぁ
「そんな棒読みで言われてもなぁ、っとつぐっち!「…なんですか?」今日カウンターについてあったポスター、見たかどうかわかんねぇけどそれに俺と神っち、後二人プラスして4人で出る事になったから、神っちはベースとボーカルで俺はドラムで出るから来てくれよな?もちろん他の四人もな!」
俺が言うのも何だけどいきなりいったせいか全員疑問を浮かべてる中真っ先につぐっちが
「…神峰先輩が出るんですか!?」
俺に詰め寄ってきてそういった、なんか怖ぇんだけど…このプレッシャー、さっきのまり姉みたいだ
「本当に神峰先輩が出られるんですね?そのイベントに、嘘だったら許しませんよ?」
「お、おう勿論!神っちのベースがどんだけすげぇか見せてやるから覚悟しとけよ!」
う、動揺して少し声が上擦ったな
「はい、楽しみにしてます!」
あれ?さっきの様子が嘘みたいにすげぇ笑顔なんだけど一体どう言う事だ!?
「それじゃあ私達はカウンターに行きますね、それではまた、響也先輩。みんないこ」
あれ効果音がつくとしたら日菜のるん♪じゃねぇか?そんぐらいうきうきに見えるんだけど、てかすれ違いざまに「神峰先輩の歌と演奏をまた聴けるんだぁ」って言ってたから笑顔の理由はそれだろうな
俺も神っちのファンではあるけどつぐっちは俺と同じくらい神っちの奏でる音楽が好きなのかもな
…いやつっても勿論1番は俺だけどな!!?それだけは譲らないぜ絶対に!
さてと明日は二人の説得だな、絶対に彼奴ら引き込んで四人でやるぞ!
そう俺は意気込んで明日を今か今かと待ち望んだ…待ち望み過ぎて一睡もしなかったのはここだけの内緒だ
…神っちには速攻でバレたけど
日間ランキング55位にいったの驚き過ぎて「はぁ!?」ってなりましたw
これも皆さまのお陰です
響也視点は「!」が多いですが筆者のこだわりですw感情を表に出しやすい響也らしいかなとw
区切りが良かったのでここで一旦終わりですが次回はいよいよ神峰達のバンド結成&演奏です!
内容は考えてあるのでなるべく早く投稿できるようにします!
アンケートも宜しければ!
ではまた次回で!Σ(゚д゚lll)
この小説の面白いところ
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心の描写
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ストーリー
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登場人物達の会話
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その他