いやもうほんと、ここまでストーリー考えるのに苦労したのは初めてでした
文字数も1万超えましたし新キャラもまたでます!
ではどうぞ!
op.6
CiRCLEでのバイトが終わり帰り際に響也から
「明日は残り二人を誘いに行くから昼休み空けといてくれよな神っち!」
と言われた、結局後二人が誰なのかは分からないまま次の日を迎え学園へと向かう道を歩いていると響也の声が聞こえてきた
「神っち〜!!」
「なんだ響也…」
後ろを振り返りつつ返事をすると響也が俺に向かって走ってきていた、スピードも落とさずこのまま突撃してきそうだったので一歩分身体を横に引くと響也は十数メートル走ったところで止まった。朝から何であんなにテンション高いんだ響也のやつ
「なんで止めてくれないんだよ神っち!」
止まってから俺のところに再度走って来て(今度は突撃しようとせずゆっくりと止まった)問いかけて来る
「運動部顔負けの運動量を誇る響也の突撃を帰宅部の俺が止められるわけないだろ、それじゃなくても普通に怪我する」
事実響也は部活にこそ入っていないが事運動に関しては部活をやってる人よりも動ける。そんな響也と同じかそれ以上に動けるのが十六夜で2人がテニスなどの一対一のスポーツをすると観客が着くくらいには盛り上がる。どうして帰宅部の2人がそこまでできるのかは謎だが
「いやいやそれは流石に…うん、確かにそうだなすまん神っち」
想像したのか冷静になり謝罪して来る響也、ここにいつまでも立ち止まってるわけにはいかないので歩きながら話を続ける
「次しなければそれでいい。それにしても響也、お前昨日寝てないだろクマができてるぞ」
俺がそう言うと身体をビクッと震わせる響也、そして後ろ頭を掻きながら苦笑を浮かべつつ理由を言うその姿はいたずらがバレた悪戯っ子のようだ
「いやぁ神っちにはお見通しか、昨日神っちとまた音楽出来ると思ったら興奮して目が覚めちまってさ。後今日誘う二人をどう誘ったもんか悩んでたらいつのまにか朝に…」
「寝不足は体調を悪くするからやらない方がいいぞ、それでまだ俺は誰を誘うのか聞かされてないんだが…結局誰なんだ?」
響也は少し考える素ぶりを見せると目を細め口元をニヤリと浮かべながら
「いやぁそこを言ったら面白くないじゃん?まぁ昼休みまでのお楽しみって事で!」
と言って来た、こう言う時の響也にはこれ以上聞いても答えない事は長い付き合いの中で知っているから「なら楽しみにしてる」と答え話題を変え話を続けていると後ろから俺達二人を呼ぶ声が聞こえる。声のした方向を見るとそこには日菜がこちらに向かって手を振りながら走って来ていた、俺達に追いつくと「おはよう響也、神峰」と挨拶をしてくる
「
「二人が見えたから走って来ちゃった、何か楽しそうに話してたけどどうしたの?」
「フッフッフッよくぞ聴いてくれた日菜!実はまだ先の話だけど俺と神っち、後二人加えてCiRCLEのバンドイベントへ出る事になったんだ。今日の昼他の二人誘いに行くんだけど神っちと音楽出来るのが楽しみすぎてさそれで昨日からテンションマックスなんだよ!」
「へ〜そうなんだ、響也と神峰って楽器出来たんだね」
「おう!俺がドラムで神っちがベースとボーカル、んでもって今日ギターとキーボードのメンバーを誘いにいくってわけよ!」
成る程ね〜と少し考える素ぶりをしてから響也に対して問いかける日菜
「でもどうしてそこまで楽しみなの?神峰と音楽したいだけならスタジオとか借りればできると思うけど」
「ちっちっちっ分かってないぜ日菜、俺は神っちと今俺が考えられる最高のメンバーでそれを多くの人に聞いてもらいたいんだよ。そうだ!なんなら当日見に来てくれよ、俺が今言った事の意味がわかると思うから」
う〜んと考える日菜、鏡越しでこちらを見ていた心は何かに突き動かされるように体は鏡を向けたままこちら側に振り向いている
「いいねるんってきそう!いつなのそのライブ?」
日菜の心、基本的にはほとんどの関心が姉に向いておりそれを超える何かがあった時、
「え?えーと、いつだっけ神っち?」
「そんな事だろうと思ってまりなさんに聞いておいた、来月の第二土曜日だ」
響也は一つの物事に集中するあまり周りが見えなくなってしまう場合がある(俺も考え事をしているとそうなるから人のことはあまり言えないが)今回は自分で言うのもおかしいが俺と音楽を出来る喜びで日にちについて聞くのを忘れているだろうと思い昨日のうちにまりなさんに確認しておいた
「特に予定もなさそうだしいいよ!楽しみにしてるね」
「おうさ!楽しみにしておいてくれ!ま、まずはメンバー集めからだけどな。こうなりゃ善は急げ、昼休みに二人とも声かけようと思ったけどやっぱあいつは先に誘っとこう。てなわけで行くぞ神っち!!」
そう言って響也は走り出してしまった
「な、おい待て響也って聞こえてないな。悪い日菜先に行く」
「ううん、いいよ気にしなくてそれに…」
そこまで言いながら軽くストレッチをする日菜まさか…
「私もついて行くから!なんだかるんってきそうだし行こ、神峰!」
響也と同程度のスピードで走り始める日菜、響也はともかく俺はそこまで体力に自信があるわけじゃないんだが…そう思いながら後を追いかける為に走り出す。追いつける気は全くしないけどな
響也サイド
ふ〜走った走った、校門前で止まった俺は後ろを振り返る…あれ?後ろから日菜はくるけど神っちは?…やばい、これもしかしなくても置いてきちまったよな
俺は少し、本っっっ当に少しだけ震えながら日菜が来るのを待つ
「ふぅ、響也早いね!あたし結構体力には自信あったんだけど全然追い付けなかったよ〜」
「お、おうよ、これでも体力には結構じ、自信があるんだぜ?」
「なんか響也震えてない?そういえば…神峰が着てないねどこ行っちゃったんだろ?」
いや俺達が置いてっただけだぞってツッコミつつ神っちの到着を待つ。さて、なんて謝ろうかな!?
神っちあんまり怒る事無いけど怒らせると本っ当に怖いからなぁあれは絶対神っちのお母さん譲りだ。笑顔を浮かべながら怒る様もそっくりだし
俺達が到着してから数分後神っちも合流した。日菜は俺を追い掛けての事だけど俺は完全に一人歩き、この場合一人走り?兎に角謝らないと
「ごめん神っち!また暴走しちまった!」
息を整えながら俺をジッと見てくる神っち…視線が痛い。すると神っちは小さくため息を吐くと俺に話してくる
「………まぁいい、悪気がないのはいつもの事だし、けど体力面でそうなるのはやめてくれ俺がもたない」
「え、怒ってないのか神っち?」
「響也が物事に対して一生懸命になり過ぎて暴走するのは今回が初めてじゃないし慣れてるからな、それに…音楽をやりたくて仕方ないと思う気持ちは分かる」
俺は内心少しだけ驚いた、神っちはあの時以来音楽を避けていたから。そんな神っちが音楽をまたやりたいと思うようになってくれてそうなったのが俺じゃなくて他の誰かのおかげだと思うと少しだけ悔しい
でもま、ここからは俺のステージ…いや俺達のステージだ。彼奴らを説得して絶対にバンド結成してやるぞ!
「ごめんそしてありがとな神っち、それじゃメンバー勧誘に向けて全速全身だ!」
「…なんかいいなぁこういうの」
俺が教室に向かって歩き出して二人も後ろからついてくる、日菜がなんか呟いてるように聞こえたけど小さ過ぎて聞こえなかった俺はそのまま教室へと入った、一人目は同じクラスの奴だと歩きながら話したから日菜も連いてきたんだけど…
「…いねぇな彼奴、まぁた屋上で昼寝でもしてんのか?てなわけで行くぞ神っち、日菜!」
「響也が誰を誘おうとしてんのか今のでわかったが彼奴、十六夜が応じてくれるか?」
「屋上で昼寝ってだけでわかってしまうくらい十六夜のイメージ神っちの中じゃ定着してんのな。まぁ彼奴バンド組んでないって話だしなんかいける気がするんだよ、勧誘はもちろん俺がする。取り敢えず屋上行こうぜ神っち、日菜」
そう俺が誘おうとしてた一人目は十六夜だ、ギターのセンスは同年代じゃずば抜けてるし彼奴も神っちと同じで何かある、十六夜の演奏を聴いてそう感じた俺はバンドを組むならギターは十六夜しかいないって思ってた。それに十六夜がたまに見せる目も神っちと似てる、退屈でそれでいて何も出来ないでいる目、あんな目はもうさせない
そんな事を考えながら十六夜がいる屋上に来た、なんで断言できるのかは十六夜は基本誰よりも早く来て屋上で昼寝をしているのを前話した時に知ったからだ。なんで屋上にいるんだよって聞いたら
「退屈でしかねぇ教室の授業より空眺めてる方がビリッと来るからな」
って言ってた。意味はよく分からなかったけど十六夜のその退屈取り払ってやるぜ!
「いーざーよーいー!!」
ドアを勢いよく開けて屋上に出た俺は十六夜が好んで使っている長椅子に目を向けると案の定横になって空を見てた
声をかけた俺の方を欠伸しながら見つつ返事をしてくる十六夜
「…ふぁ、ん??神峰に響也と日菜か、昨日いた奴らが揃い踏みで一体全体どうした?」
「おはよう十六夜!響也と神峰が用事あるみたいであたしはそれについてきただけだよ」
「俺もほぼ響也の付き添いだ」
「そう言うこと!それで十六夜に面白い話、もとい勧誘にきたんだ」
「…ほほう?」
十六夜の目が変わる十六夜はロマンがある話や面白そうな話、十六夜が言う所の「ビリッ」と来る話に目がない。一見騙されやすそうに見えるけど十六夜は相手の本質?が分かるらしくて曰く「俺を騙せるのは俺だけだ」って自慢げに言ってた
「面白そうな話…なぁ?成る程、響也と神峰のバンドへの勧誘か?」
「な、なんでバレたし!?」
「なぁに簡単な話だ響也が神峰と音楽をやりたがっていたのは前に聞いていたしな、それにさっき響也は勧誘と言った、ならバンドを組むために俺を誘ったんだと考えただけ、あとは感だ」
会った時から感じてたけど十六夜って察し良すぎだろ、でもわかっているなら話は早いぜ
「なら話は早い!それでどうだ十六夜?俺達のバンド…つっても俺と神っちしかまだいねぇけど入ってくれないか?」
「…そうだな」
そこで言葉を区切った十六夜は俺と神っちを見てから不敵に口元を歪める
「いいねぇそいつはビリッと来る、その話乗らせて貰うぜ(響也のドラムは聞いた事あるが神峰の演奏と歌声は聞いた事がねぇ。だが神峰も俺と同じく
「…おぉ!?よっしゃあああ!これで後1人、あいつをメンバーに加えれば最っ高のメンバーの完成だぜ!」
「よかったね響也に神峰、それで後一人は一体誰なの?」
「ん?あ〜つってももうホームルーム始まっちまうし、昼休みに持ち越しだなぁ日菜は最後まで付き合うつもりだろ?「うん勿論!」…なら日菜の教室にいてくれ昼食も終わらせといてくれると助かるそいつだけは日菜のクラスにいるからな!」
「日菜と同じクラス…成る程、俺がギターでベースが神峰、ドラムが響也となれば後はキーボードだけ。それで響也の知り合いと言えば一人しかいないな」
「そう後一人はあいつだ、日菜と同じクラスで神っちはあんま関わった事ないやつなんだ…あくまで神っち個人はだけどな」
あいつ神っちとバンドやるって言ったら飛びついてくるよなぁ、絶対表に出さないだろうけど。一応昨日のうちに昼休みに話があるとは言っといたけど
「最後の方なんて言ったの響也?」
「え!?い、いやなんでも無いぜ?」
あっぶねぇ今の聞かれてたのか、あいつの許可なしに神っちの事話すわけにはいかねぇしな
「ま、まぁ取り敢えず教室に戻ろうぜ!っておいこらなぁに二度寝…いや三度寝か?しようとしてんだ十六夜!お前も戻るんだよ!大体授業をサボろうとすんなや!」
「響也って結構真面目だよね」
「悪戯っ子だった奴が言う事じゃ無い気がするけどな、それに響也は授業中寝てる事もあるんだが」
なんか神っちと日菜が失礼な事言ってる気がするけど無視だ無視!
「ヤハハハだが断るこの暁十六夜の最も好む物の一つは正論を語る奴に対してノーと断ってやる事だ」
「はいはい、いいから行くぞ十六夜」
そう言って俺は十六夜の手を引っ張る
「安心しろただのジョークだ。だから引っ張るな響也、自分で歩ける」
そう言って教室へ歩き出す十六夜、そのあとを追って俺達3人は歩き出した。さて残るメンバーは後一人!気合い入れてくぜ!!
日菜と別れて教室に戻った俺達は午前中の授業が終わり昼休みに入った。授業中はなんでか意識がなかったけど気にしない!
昼食を神っちと十六夜で手早く済ませて日菜のいるクラスに移動する。十六夜は知ってるけど神っちは知らないよなぁ
「あ、3人ともこっちこっち!」
教室の前で待っていた日菜が俺達を見つけると手を振ってくる
「おっす日菜!教室で待ってても良かったのに」
「ん〜教室にいても退屈だしだったら待ってようかなって」
「退屈だからって十六夜かよ「おいこらどう言う意味だこら」そのまんまの意味だよ、それじゃ気を取り直して四人目勧誘しに行くぜ!」
と教室に入ろうとした俺を神っちが呼び止める
「響也待て、この人数で行ったら目立つだろ呼び出したほうがいいんじゃないか?」
「確かにそうだな、連絡してみるか」
そう言ってスマホを取り出して連絡をとると教室から一人の女子生徒が出てきた
「響也にしては人に気を使えたじゃん」
「なんで出会いがしらにんな事言われなきゃいけないんですかねぇ琴葉さんよ?」
いきなりなご挨拶をしてきた彼女は鈴原琴葉、少し前に関わる様になったんだけど…主に神っち関連で
数ヶ月前
神っちとAfterglowとの関わりを知ってから数日、俺は考えていた。どうやったら神っちとまた演奏ができるかなって
バンドって形でやりたいとは思うんだけど後一人、キーボードだけがいまだに見つからない。う〜んどっかにいねぇかなぁ!?なんて考えてたら一人の女子生徒に廊下で声をかけられた
「あんた乾響也よね?少し付き合って欲しいんだけど」
「ん?確かに乾響也は俺だけどそういうあんたはどなたさんだ?」
「あぁごめんごめん悪かったわ自己紹介が先よね、私の名前は鈴原琴葉。それで少し長い話になりそうだから場所を移したいんだけど」
「ん〜まいっか、んじゃ屋上に行こうぜ」
そう言って俺と鈴原は屋上へと移動した。まぁ初対面で言うのはなんだけど悪い奴には見えないし大丈夫だろ多分!
にしても話の内容はわかんないけどなんだろうな?屋上へと移動した俺と鈴原は向かい合って話を始める。つかこれ見るだけ見たら告白シーンみたいだな?そういう感じは全くしねぇけど!
「んで話ってなんだ?俺とあんたって初対面の筈…だよな?」
「まぁあんたからしたら初対面よね…こっちはあんたの事前から知ってるけど、会うのは小学生の頃以来だから忘れられててもしょうがないわね」
「エ?…いや全く記憶に無いんだが?」
そこで少し言い淀む鈴原
「悪い覚えてねぇ何処で会ったか教えて貰ってもいいか?」
「………ピアノ教室」
「へ?」
ピアノ教室?俺がピアノ教室に行った事なんて無い筈だけど…あ、いやあるか一回だけ神っちの演奏を聴きに小六の時、え?もしかしてそん時に?
「もしかして神っちの…「そ、そうよ!神峰!神峰翔太の演奏会でその時私もいたの!別のピアノ教室に通っていて演奏会に参加してたの!その時神峰翔太と一緒にいたから覚えてる」
うお!?いきなりなんか語りだしたぞ!?つかキャラ変わってない?さっきまでちょっとクールなイメージしてたけど!?
てかあの時は神っちの演奏に感動して終わったらすぐに駆け寄っていったんだよなぁ確か、本格的な演奏会じゃなくてよかったけどあん時は神っちに怒られたなぁ。って今なら思い出せるけど
「いやいやいや一回だけ見に行った演奏会の出来事覚えてられるわけないだろ?神っちは…」
その後すぐにピアノ教室やめちまったし
「それでも私は鮮明に覚えているの!あの神峰翔太の演奏技術と何より歌声!そこから私は神峰翔太に憧れてより一層ピアノの打ち込むようになったの見識を広げる為にキーボードも初めてねそしてこの間神峰翔太の演奏と歌声をもう一回聞いてからもう我慢出来なくなって、それで…本題なんだけど神峰翔太とどうやったら仲良くなれるか教えて欲しい!」
な、なんかすげぇ饒舌に語ったな、ていうか
「そもそもの話、そのピアノ演奏会の時鈴原は神っちに話しかけたのか?それなら少しは俺の記憶にも残ってる筈だけど?」
俺の行動が目立ちすぎたのもあるけどその後誰かに話しかけられてる記憶はない…筈、そう言うと鈴原はなんか凄い表現し辛い顔をしながら話をする
「うぅそこを突かれると何も言えなくなる。あ、あの時は感動でそれどころじゃなかったの。高校で見かける事はあってもどう話しかけたらいいか分からなかったし印象が変わってて余計に…」
まぁ確かに小学と今とじゃ神っちの印象ってガラリと変わってるけど
「それでまずは神峰翔太の友達である乾響也と接触してみようかと…」
それ選択間違えてる気がするんだけど?つか
「そもそもなんで鈴原は神っちと仲良くなりたいんだよ」
もしかして神っちの事…
「…演奏してみたいの」
「演…奏?」
「そう演奏、神峰翔太の歌声に私の演奏を乗せて奏でてみたいの。どんな形でもいい神峰の演奏に関わりたい」
あれ?思ってたのと違った。でも…関わりたいか。その気持ちは分かる
「なら鈴原の演奏聞かせてくれよちょっと興味が湧いてきたからさ。んなわけで音楽室に直行だ!」
「え?何を言ってんのか分からないんだけど…ってもう行ってるし」
そう言って音楽室に向かい出す、俺が考えているメンバーの最後の一人、キーボードに鈴原がいいんじゃないかって思った。理由は神っちや十六夜と初めて会った時に感じた高鳴りを琴葉からも感じたからだ
その後神っちや十六夜の音を聞いてこの高鳴りは気のせいじゃないって確信した。だからこそ琴葉の音も聴きたくなった
音楽室へ移動した俺と鈴原は開いていた教室の中へ入った。なんか少し疲れた感じの鈴原を椅子に座らせてその横に俺は立つ
「あの、なんで私ここまで連れてこられたの?付いてきたのは私だけど。一応初対面よね?」
「ん?まぁ気にしない気にしない!それよりほらほら早く聞かせてくれよ鈴原の音を!」
我ながら結構強引だった自覚はあるけど聞いてみたい。鈴原の音を
「そこ結構重要だと思うんだけど。ってもういいや弾くよ、弾きますよ。だからその必死な顔やめて」
へ?俺そんなに必死な顔してた?
「してたわよ、まぁいいわ。それじゃ弾くわね?」
そう言って弾き始めた鈴原、弾いた曲は【春よ、来い】後から聞いた話だと神っちの演奏を聴いた二度目がこの曲だったらしい
「やっぱり間違ってなかった」
鈴原の演奏は一つ一つの音を丁寧にそれでいてただ音を出すだけの機械になるんじゃなくて琴葉自身の音も感じる
この時俺は確信した、最後のメンバーは鈴原だって。この四人なら今まで聞いたことのない様な演奏が出来るって
その後から俺は琴葉と関わる様になった。主にどうやったら神っちと仲良くなれるかの(結局琴葉から話しかけられずに今に至ってるけど、つか俺が仲介役しようとしたら土壇場で躊躇するし俺に話しかけた行動力はどこいったんだ…)関わる様になって気づいたけど琴葉ってクールというより言葉数がちょっと足りないって感じなんだよなぁ興味関心あるもの以外
「事実だから仕方ないでしょ?それで…!?(な、なななんで神峰がいるの!?)わ、私になんの様?他の人達は誰?」
俺の言葉に返す琴葉、言葉の途中で後ろにいる神っちに気づいたな。動揺で言葉が詰まって目は大きく開いてて分かりやすいぞ
それを見て神っちと日菜は今の疑問顔、十六夜は…うわ彼奴これだけでなんか悟ったな?変なことしなきゃいいけど無理だろなぁ凄えニヤニヤしてるし、取り敢えずそれは後回しにして説明しないと
「誘いに来たんだ。琴葉を俺達のバンドに!日菜は付き添いで俺と神っち事神峰翔太、こっちが暁十六夜でこの三人がメンバーだ、それでキーボード役に琴葉を勧誘に来たってわけ!!」
そこまで言うと琴葉は一瞬神っちに視線を送ってから俺に戻すと言葉じゃ伝えにくい顔をしながら話してくる
「キーボードなら私以外にも適任はいると思うけど?」
「神っちの事か?神っちはベース担当なんだよ。んで俺がドラムで十六夜がギターだ」
これはつぐっちにも言ったけど俺は神っちの真骨頂はベースだと思ってる、その演奏と神っちの歌声を俺達の演奏でもっと最高に、十六夜の言葉を借りるならビリッとくる音にしたい
俺の言葉に神っちが小声で「なんで俺がピアノ弾ける事を知ってるんだ?」って尋ねてきたけど後で説明するって言って濁した。説明難しくてなんて言えばいいかわかんねぇよ…
琴葉は暫く考える素ぶりを見せてから返事をくれた
「(神峰がベースを弾ける事は響也の話で知っていたけど私がキーボード担当で?それだけ神峰のベースはピアノとは段違いって事?って今はそんな事より私が好きなあの歌声に私の演奏を乗せられるのなら最高じゃない!…何よりあの歌声を間近で聞けるなら)ん、んん!!分かったその誘い受けさせてもらうわ」
「…おぉっし…フガ!?はひふんははひっひ!(なにすんだ神っち)」
喜びで叫びそうになった俺を口を塞いで止める神っち
「廊下で叫んだら態々彼女を呼んだ意味がなくなるだろ、気持ちはわかるが落ち着いてくれ」
コクコクと頷いたら解放してくれた神っち、すると神っちは琴葉の方を向いて自己紹介を始める
「響也からの紹介にも会ったとけど改めて、神峰翔太だ…えっと「鈴原琴葉、鈴原でいいわ(神峰に名前呼びなんてされたら絶対冷静じゃいられないし…)」分かったこれからよろしく鈴原さん」
「私は同じクラスだから知ってると思うけど氷川日菜だよ、日菜って呼んでね。名前で呼んでいいかな?「…構わないわ」うんっよろしくね琴葉!」
日菜も続いて自己紹介を終えると最後に十六夜が琴葉に近づいて話す
「初めまして、俺の名前は暁十六夜だ。これからよろしくな鈴原…大好きな神峰と一緒になれてよかったな?」
後半何言ってんのか聞こえなかったけど絶対言わなくていい事言ったのだけは確かだな。琴葉のやつ顔赤くしてるし
「よ、余計なお世話よ!」
「おっとそいつはすまない、まこれからよろしくなこ・と・は」
顔、後ろにいるから見えないけど絶対ニヤニヤしてんだろ十六夜の奴。琴葉の機嫌が悪くなる前に話を戻さないと
「ん、んん!それで早速だけど今日の放課後練習したしたいんだけど三人はなんか予定ある?」
「私は特にないわ」
「右に同じく今日は何もないぞ」
「響也の事だから今日から練習するだろうと思って空けておいた」
「流石神っち!他の二人も何もないみたいで良かった良かった。となればまり姉に連絡してスタジオ空けといて貰おっと、幸い今日は誰もいなかったし」
そこで丁度昼休み終わり5分前のチャイムがなった
「うっわもうこんな時間かよ、取り敢えず放課後CiRCLEに集合で。琴葉は場所分かるか?」
「名前さえ分かれば後は自分で調べるから大丈夫よ」
「うし、なら神っちと響也は楽器取りに一旦帰るだろ?その後CiRCLEで合流って事にしようぜ」
「分かった」
「了解」
「分かったわ」
三人の返事を聞いてから俺は日菜の方を向く
「日菜はどうする?俺達のバンド最初のお客さんになるか?」
少し考えてから日菜は返事をくれた
「ううん、あたしはバンドイベントまで楽しみに待ってるよ。その方がるんってくるし」
「そっか、なら楽しみにしておいてくれよ?俺達の最っ高の演奏をさ!!」
「うん!」
日菜と琴葉と別れて俺達三人は自分達の教室に戻った、あぁもう放課後が楽しみすぎてしょうがねぇ!かなりソワソワしてたみたいで教師に「なんだ響也、トイレか?」って言われた。神っちと十六夜は俯いて必死に笑いを堪えてたな
何にしても放課後が楽しみだ!
神峰サイド
放課後、俺は自分のベースを家に取りに帰ってから手早く着替えを済ませて早々にCiRCLEへと向かった。道中響也と会って雑談しながら歩いているとCiRCLEについた。中に入ればロビーに十六夜と鈴原が来ており不敵な笑顔を浮かべならがこちらへと向かってきた十六夜、その後に続く様にして鈴原がやって来る
初めて会った昼休みから疑問に思っていたが鈴原が俺に対して目も心も向けてこないのは何でだ?俺に対してだけ
理由を知りたかったが今回ここに来た目的はあくまでバンド初の練習という事だから自重した
「おっす十六夜に琴葉!それにまり姉、二人共早いなぁ、つか遅刻の常習犯の十六夜が俺達より早く来たのには驚いたぜ」
「まぁ久々にビリッと来たからな、家にいても退屈だから少し弾いておこうかと思ってきてみたら俺よりも早く琴葉がいてまりなもいたから少し話をしてた」
後ろから「呼び捨てするなぁ?」と言うまりなさんの言葉に両肩を少し上げて応える十六夜
「へ〜そうなのか、なら早速スタジオに行こうぜ!まり姉!スタジオ空いてる?
響也の言葉に返事をして来るまりなさん
「うん、スタジオは空いてるし機材の準備もしておいたよ!」
「さっすがまり姉!んじゃ早速レッツゴー!
そう言って一目散にスタジオへと消えていった響也、気持ちはわかるがもう少し周りに目を向けて欲しいと考えつつこれが響也の良いところだと思う、後ろ向きに考えるのではなくて前を向き進み続けるその強さは凄く眩しく視える
「琴葉ちゃんも皆んなと頑張ってね〜」と言うまりなさんの激励に礼をしてスタジオへ向かう鈴原。今日が初対面の筈だが流石まりなさんもう打ち解けたのか
スタジオに入って今日やる曲について話合い先ずは個人で練習する、聞いてるとやはり長年やっていたのもあって個人個人のレベルが高い。そうして時間が経ち最後に全員で演奏する事になった
「よぉし、んじゃ最後に全員で合わせてみようぜ!」
響也の号令に皆んな頷き楽器を構える、響也の掛け声と共に演奏が始まる
「!!」
背中を押された感覚があった。音が衝撃となって全身を襲う、その勢いに乗るように自然と口が歌詞を歌っているそんな感覚だった
だけど何でだ?各々が高いレベルの演奏をしているのは分かる、だけど何かが足りない。まるでパズルのピースが一つない様に視える
それが当てはまれば最高の演奏になると言う確信があるのにそれがわからないもどかしさ
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
曲が終わり数秒の沈黙の後響也の絶叫がスタジオ内に響いた
「!?ちょっと響也、少し煩い(やっぱり神峰の歌声は凄いわ!こんなに間近で聴けるなんてなんていい日なの!?…でも)」
「いやだってすっげぇ良かったじゃん!最高だったじゃん!楽しかったじゃん!!十六夜はどうだった!?」
「ん?あぁなかなかに楽しかったぜ(何でだ?確かにいい演奏だった、聞いた事が無かった琴葉や神峰の音も申し分ねぇ。なのにビリッとこない、この違和感は何だ?)」
「だよな!?いやぁやっぱこのメンバーでよかったぜ!…つっても」
そこで響也は言葉を区切って皆んなを見てから言う
「やっぱりまだだな〜俺が思い描いてる演奏には程遠い。今日が初めてだからってのもあるけど…(やっぱり神っちには必要なんだな・・が)」
三人が三人共納得してなかった、俺自身も満足したわけじゃない。その日はそれで解散となり三人と別れてから俺は帰路につきつつ考えていた、今日の演奏は何が駄目だったんだ?勿論はじめて合わせてみた分まだ一体感がないのは仕方ないがそれを差し置いても何かが違う
結局違和感の正体は掴めぬままバイトと練習を積み重ねていきいよいよバンドイベント当日へと日は進んだ
そこで俺は見つける、自分達に何が足りなかったのかそして
俺自身の愚かな、それでいて気付いてしまえばなんて事はない当たり前の事実に
どうだったでしょうか?
琴葉は憧れの人に会えて本当に内心テンパってますw
最後何やら不穏な空気、実は既に伏線として出しています(なお作者は意図してなかった模様)
最後にアンケートを取らせてもらうのでそちらもご協力お願いします
ではまた次回で!Σ(゚д゚lll)
ソルキャ以外の作品とのクロスオーバーはありかなしか
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あり
-
なし