【完結】いちばん小さな大魔王!   作:コントラポストは全てを解決する

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いちばん小さな大魔王!番外編投票結果発表!!!!
順位は以下の通りです。

1位今井 リサ(157票)

2位市ヶ谷 有咲(132票)

3位美竹 蘭(96票)

4位松原 花音(65票)

5位山吹 沙綾(40票)


個人的に有咲一位でかのちゃん二位だと思ってたから意外だったわ…。あとパン屋が想像以上に低くて悲しみ。
皆リサ姉とのイチャラブ見たいんやね……




第21奏 My best friend MISAKI・2019

 明日香のいる教室から飛び降りたそのあと。

 パルクール的な謎のアクロバティック性を持って高等部校舎までこころと競走していた。途中こころがコケたのでそれを小脇に抱えてそのままダッシュ。

 こころの教室である一年B組の窓際が見えた頃、口笛一つで登場した黒服さんにトランポリンを準備して貰い、そのまま垂直跳びを決め込んだ。自分でもよく出来たなぁと思う。

 三階の窓際(外)に着き、鍵が掛けられた窓を二回コンコンと叩く。

 窓を開けてくれたのは美咲だった。

 

「魔王宅配便だ。お前の嫁を届けに来たぞ」

「美咲、凄かったわ!ぎゅーんってなったの!」

「待って……色々待って……。飛び降りたのは見た事あるけど登って来たのは初めてだったからちょっと整理させて……」

 

 目頭を抑えながら美咲が言う。

 どうでも良いかもしれないが、嫁の部分を否定しなかったという事はそう言う事なのだろうか。非常に気になる。マジ薫先輩。

 

「取り敢えず、こころはあたしの嫁じゃない」

「チッ」

「嘘この人舌打ちした?」

 

 せっかく人が舞い上がる気持ちになっていたのに……と悪態の意味を込めた視線を美咲に送る。

 美咲はもっとサービス精神を持った方が良いと思う。

 

「はあ……美咲もまだまだだな」

「あたしをそっち系にしようとするのやめてくれる?」

「全日本国民が待ってるし、みさここは児童人気も狙ってるんだよ。はよ目覚めておくれ」

「気持ち悪い……」

 

 心に何かが刺さった。

 

「酷い……俺は美咲の将来を考えて言っただけなのに」

「今さっき児童人気がどうとか言ってなかった?」

 

 美咲の一言でお互いの間に沈黙が訪れる。

 

「で、ミッシェルの新衣装についてなんだけど」

「話の逸らし方下手過ぎでしょ……」

「まあ見てくれ、これなんだけど──」

 

 そう言ってから、俺はポケットにしまっていたB5サイズの紙を取り出す。

 描かれているのは、フランスのお城風ミニ帽子と黒いタキシードを纏った何ともオシャンティーなミッシェルだ。

 

「衣装名をモンサンミッシェルにしました」

「何これ凄いオシャレ……」

 

 さすが美咲もモンサンミッシェルのオシャレパワーには勝てないようだ。とても興味を示している。

 

「そしてこちらが羊毛フェルトで立体化したモンサンミッシェルになります」

「あたしより上手くなってるの腹立つなー……」

「口が悪いわよ美咲ちゃん?」

「気持ち悪い」

 

 渾身のオカマギャグが一蹴されてしまった。

 親しき仲なのに礼儀もクソも無い関係、嫌いじゃないわ。こう言う友達欲しかったから。

 

「まあ、まだ試作段階だが……どうよ?ライブで使ってみない?」

「まあ良いと思うけど。でも、マーチ隊衣装で一人だけタキシードって言うのもねえ?」

「薫先輩にウエディングドレス着せるから大丈夫」

「何故薫さんに矛先が……」

 

 魔法少女どり〜む☆かおるんのリベンジだ。今度こそ俺の作った衣装を着てもらう。

 そんな熱い闘志を心の内に滾らせる。

 

「そもそも、モンサンミッシェル自体が薫先輩ウエディングドレス計画の派生だからなぁ」

「竜介、もう薫さん弄るのやめてあげなよ……。最近ハロハピ会議で薫さんの活力が無くなって来てるし」

「でも薫先輩って、よくショッピングモールでフリフリの服とか見て──」

「ストップ。ストップ竜介。それ以上はここで言わないで」

 

 美咲に口元を手で抑えれてしまった。

 

「ここ教室だから。薫さんのファンがいるからイメージ崩すような事は言わないで」

 

 どうやら薫先輩のイメージ保持のためだったらしい。

 マネージャーみたいな事してるなぁと思いつつも、俺は黙ったままでいた。

 

「何はともあれ、俺は薫先輩に可愛い服を着てもらいたい。あわよくば二人でアカデミー賞主演項目受賞したい」

「スケールデカいなぁ……。あーでも、こころがいれば何とかなりそう」

「違うんだ美咲。二人で初めの一歩からコツコツ行きたいんだ」

 

 コネを使って最初からてっぺん行ったらつまらないじゃないか。と、こころと美咲に訴え掛けたかったがこころが何処かに消えてしまった。

 

「まあ、夢を語るのは自由だけど、あんまり人に迷惑掛けないようにしなよ。竜介、ただでさえ一人で突っ走る癖があるんだから」

 

 慈愛の笑みで美咲が言う。

 

「美咲の尊みが花音先輩でエモい……ヤベィパネィ」

「日本語話してくれる?」

 

 日本語を話した筈だったが、美咲には伝わらなかったようだ。

 

「要はお友達最高って事だ」

「はぁ……」

「今度二人で遊園地行こうぜ。スマイルランド」

「はぁ?」

 

 余り印象の良い顔ではなかった。

 何故そんな意味不明とでも言いたげな顔をするのだろうか。

 

「デートに誘うならあこにしなよ」

「……デート違う」

「お、赤くなった」

 

 思わぬ自爆に自分でも赤くなったのが分かった。普通の友達同士だからこその恥ずかしさだ。

 女子に攻略される男子とかダサい通り越して女々しい。

 

「相変わらず初心だねぇ……」

 

 ニヤニヤとしたイタズラな笑みが俺に刺さる。なんという陵辱だろうか。

 顔から火が出そうになりながらも、俺は必死に逃げ口を探した。

 

「べ、別に初心じゃねーし。ま、まあ?俺が本気出せばデート百人斬りぐらい余裕ですし?何だったらそのまあ告っても──」

「じゃあ今からあこに告白……」

「ごめんなさい見栄はりました」

 

 この間僅か十秒。

 

 衝撃だ。どうやら俺はヘタレだったらしい……今更感があるには何故だろう。

 頭を捻って考えてみたが、俺がヘタレな理由は分からなかった。

 そんな事をしていると、教室のスピーカーから昼休み終わりのチャイムが聞こえて来た。

 

「よっし昼休みおーわり!じゃあな!」

 

 そう美咲に言った後、俺は逃げる様に教室から出ていった。

 

 

「やっぱり面白いなぁ、竜介は」

 

 三バカに疲れている筈の美咲が、同じ系統である俺にそんな感想を放った事なんて俺は信じない。

 友達いじりは怖いなと、俺はたった今学んだ。

 

 今度から薫先輩にもう少し優しく接しようと思う。




ランキング見てて思ったけどもしかして僕、リサ姉の扱い雑過ぎる?
リサ姉推しにniceboat.されちゃう系?

やっべ逃げよ。


番外編宣伝とかサブタイ間違えたりしたので一度削除させて頂きましたm(_ _)m

番外編URL載せとくよ!
https://syosetu.org/novel/192610/
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