【完結】いちばん小さな大魔王!   作:コントラポストは全てを解決する

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神バディファイトのガルパピコ箱買い×2しちまった……。お金がやばばばバイク。
けど、けど、彩先輩とこころんが出ないッ!!!
しかもなんでか知らないけど特典フラッグカードが全部アフグロッ!!!

もぉマぢ無理リス化しよ…… 。
知ってるか?ドングリって食えるんだぜ?
知らなかっただろ?知らないよな?知らないんだよ(洗脳三段活用)

恋愛裁判のみっくボイスが、こう……るん!って来た。




第26奏 繋がる心

 ___

 

 

 願い()を見た。彼がいつまでも隣にいてくれる都合の良い世界(ゆめ)を。

 隣にいる彼はいつも笑顔で、絶対に離すまいとこころの手を握ってくれる。

 温かくて、心地よくて、過去の事がどうでも良くなってしまうほどの安心感。

 これが、こころの求めた光だった。

 

 二度と離さない。離しはしない。

 そんな強い意思を灯し、こころはその光を抱きしめた。

 

 ──やっと……やっと……手に入った。

 

 嬉しくて嬉しくて嬉しくて。

 こころは心からの笑みを光に向けた。

 

 そしてこころは思う。ずっとこの夢が続けば良いのに、と。

 現実は残酷だ。だからもう戻りたくない。

 折角こころの一番大切な物が手に入ったのだ。目覚めろと言うのはあんまりではないか。

 だから、このままずっと夢が続けば良い。

 

 夢から覚める事を捨てたこころ──現実から逃げてしまったこころ。

 そんなこころを案じてか、光はこころの元から距離を置いた。

 その事実が、こころをまた不安定にさせた。

 

 夢の中でまでこころを一人にしようとする。

 そんな彼に怒りを叫びたかった。でも、出てきたのは涙。

 どうしようもない孤独感がこころを襲い、涙と共にこころを押さえつけた。

 

 ──一緒にいたいだけなのに。

 

 ──彼の隣にいたいだけなのに。

 

 ──手を繋いでいたかっただけなのに。

 

 こころは遠ざかる光に手を伸ばしながらそう叫んだ。

 だけど、光はその手を掴もうとしない。

 まるで、君の居場所はここじゃないとでも言う様に。

 その意思に、こころは自分の居場所はここだと訴えた。

 しかし、光は首を横に振った。そしてこころの後ろを指さす。

 

 こころが振り向くと、そこには現実があった。

 

 

 ___

 

 

 

「……りゅう……すけ?」

「おう。おはよう、こころ」

 

 目覚めたこころの前には、優しく微笑む彼がいた。

 酷い夢を見た彼女は、迷わず彼の胸の中に顔を埋める。

 

「竜介……竜介……」

「おう。大丈夫だこころ。ちゃんとここにいるからな」

 

 胸の中で啜り泣くこころに対し、彼は安心させる様にこころの頭を撫でた。

 ちゃんと彼はここにいる。その事実を逃がしたくないのか、こころは彼に抱きつく。そして、夢の内容を語った。

 

「……夢を見たわ……。竜介がいつまでも隣にいてくれる夢」

 

 いつまでも彼を抱きしめて、温かい空間にずっといる夢。

 彼を常に感じる事が出来る夢。

 こころの願いが詰まっていたその夢を、こころは彼に話した。

 

「でも、その竜介は離れて行ってしまったわ……」

「……そっか」

 

 思い出すだけで手が震えた。

 もうあんな思いはしたくないと、今傍にいる彼を強く求めた。

 そんなこころの手を、彼は優しく握る。そして、大丈夫だよとこころの耳元で囁いた。

 

「俺はここにいる。だから大丈夫」

「でも、貴方もいつかあたしを置いて行ってしまうんでしょ?あこと好きな人同士になって……」

「ああ。そうだな。でも、置いていったりは──」

 

 ズキっと、胸が痛んだ。

 やっぱり彼は隣にいてくれない。

 そう理解した瞬間、また心の内に黒いものが広がって行く。

 

 絶対逃がさない。そんな孤独で作った独占欲が彼を縛ろうとした。

 

「ダメ……ダメよ。竜介はあたしといなきゃダメなの……。隣にいなきゃ……ダメなの……」

 

 ここに閉じ込めてでも、彼を傍にいさせなければならない。そうしないと自分が壊れてしまうから。

 

「お願い……ずっと……ずっと……いて……怖いの……竜介がいないと……」

 

 夢に見た内容と過去の記憶が同時に襲って来た。

 殺意すら漂わせるその二つが、こころの首を、心臓を、心を、潰そうとする。

 

「あなたは光なの……あなたがいないと苦しいの……。お願い竜介、貴方のためなら何でもするわ。欲しい物もなんでもあげるから……お願い、お願い──ッ!」

 

 彼を求める気持ちがまた暴走して、こころから呼吸を奪った。

 蹲って、早く落ち着こうと焦りながら、何とか息を吸って吐く動作が出来るよう努める。

 その間、彼はずっと背中を擦ってくれていた。やっぱり優しい彼に、こころは咳き込みながら話す。

 

「……ごめんなさい竜介。こんなのおかしいわよね……」

 

 そう言うと、彼はそっとこころを抱きしめた。

 

「なあ、こころ」

「なに?」

 

 優しくこころを抱きしめる彼が、そっと微笑みながら、

 

「俺は、あこが好きだ」

「ッ……ええ、知って──」

「でも、それと同じくらい蘭や沙綾が好きだ」

「……え?」

 

 彼の幼馴染、友人を名前を一人ずつあげて、好きだと言った。

 

「有咲は一人だと構ってあげたくなるくらい好きだし、麻弥さんとの二人きりの時間も好きだ」

「りゅ、竜介?」

 

 いきなり堂々といろんな人に好きと言う彼に、こころは戸惑いを覚え声をかける。しかし彼は聞く耳を持たなかった。

 

「薫先輩は弄ると可愛くなる所とか特に好きだし、美咲やひまりは気さくに話せる友達として好きだ」

 

 次々に出てくる彼が持ついろんな好きを与えた人達。

 こころは何故そんな事を言ってくるのかが分からなかった。

 そんなこころを見据えて彼は言った。

 

「こころ。俺はこころが、一緒に笑顔になってくれる人として好きだ。それはあこにも出来ない、こころだけに向けられる好きなんだ」

「あたしにだけの好き……。じゃ、じゃあ竜介の一番なの?」

「ああ、そうだよ──」

 

 胸に埋めた顔をあげたこころに、彼はにっと笑って答える。

 

「俺は皆が一番で、皆が好きなんだ。だから、こころも一番だ。俺の中に皆がいるように、皆の中にもきっと皆だけの俺がいる。心は繋がってるんだ」

「心は、繋がってる……」

「ああ。そうだ。どれだけ離れてても、心は繋がってる」

 

 こころの頬をそっと優しく撫で、額と額を重ねてくる。思わず一瞬鼓動が高鳴ってしまった。

 

「りゅ、竜介……近いわ……」

「そうだな、俺はこんなに近くにいる。こころの隣に居て、傍に居る。もう中途半端な位置にいるのはやめたんだ」

 

 何故か顔が熱くなるのを感じたこころ。

 今までになかった距離に彼が寄って来た瞬間、こころの心臓が恐ろしい程の勢いで動いた。ずっと願って来た事なのにと戸惑ってアタフタするこころだったが、それと同時に胸の内にある温かい何かを感じ取っていた。

 そんなこころの心境など知らず、彼は続ける。

 

「今までこころが抱えてた寂しさに気づけなくてごめん。でも、もし許されるなら、俺はこれからもこころと一緒にいたい。こころとまた──いや、今度こそ一緒に笑い合いたい」

 

 彼の一言一句が頭の中を溶かすように染み込んだ。

 胸が酷く熱くなり、瞳から心の雨が流れた。

 

 謝らなければいけないのは此方の筈なのに。

 早く彼に「そんなことない」と言わなければいけないのに。

 甘い気持ちと涙と温かさが混ざり合って言葉が出せない。

 

 

 まともに喋れないほど泣いた。やっぱり言葉は発せない。

 でも、彼に言いたい事が伝わっている気がした。重なったおでこを通して、彼に自分の全てが流れてる気がした。

 これが“繋がる”と言う事なのだろうか。

 

 ──もしかしたら、自分は何も知らなかったのかもしれない。

 

 甘い気持ちも、温かさも、全部、全部知らないものだ。

 

 寂しさも孤独感も、闇でさえも吹き飛ばしてしまう程の光。

 かつて縋った光にも、夢で見た光でさえも、この光には到底及ばなかった。

 

 こころが求めたものがここにあった。

 

 でも、それを死に物狂いで捕まえようとは思わない。

 かつてのこころは小さな光でさえ逃がさないよう、胸の中に閉じ込めていたのに。

 離れてしまっても良いと思えた。だって、彼は繋がっているのだから。

 

 皆と繋がってる。だから皆は彼が好き──

 

「──そう言う……ことだったのね」

 

 こころは彼に恋をしている気でいた。でも、実際にやっていたのは彼の独占。

 ただただ自分の闇を押さえつけるために、彼と言う光を利用しているだけだった。そんな物、恋でも何でもない。ただの依存だ。

 皆は彼との繋がりに包まれて、その繋がりを信じている。気づく事すら出来なかった自分とは大違いだ。

 

「ねえ、竜介……」

「ああ、どうした?」

「あたしは、ちゃんと貴方と繋がれているかしら」

「大丈夫。ちゃんと繋がってるよ」

 

 こころの問いに彼は優しさと自信を持って答えた。

 そんな彼に、こころは小さく笑って言う。

 

「でも、また不安になってしまう時があるかもしれないわ」

「その時は俺をここに呼べばいいさ。なんなら俺の家に泊まりに来るのも良い。でさ、同じ布団の中でこうやっておでことおでこくっ付けて、繋がりを確かめれば良いんだよ。そうしたら不安なんてすぐ吹っ飛ぶさ」

 

 ──だって、俺とこころは繋がってるんだから。

 

 そう彼は言った後、重ねた額を離し、こころの目をまっすぐ見ながら笑って言った。

 

 

「笑顔も繋がりも、忘れそうになったら俺が思い出させてあげるよ」

「──ッ!」

 

 その言葉に目を見開いた。

 

 ──嗚呼、笑顔を忘れる日なんて来ないと思ってたのに。

 

 彼と居れば笑顔を忘れないと思っていた。でも実際は、笑顔を忘れたことすら忘れていた始末だ。

 こころは大切なことを思い出せた事への感謝を持って、彼に笑顔を返した。

 その笑顔を見た彼は、

 

「うん。良い笑顔だ」

 

 こころの笑顔を褒めた後、優しく頭を撫でた。

 

「竜介、あたし分かったわ」

「分かったって、何が?」

 

 彼と繋がって、彼と笑って、こころはやっと理解する事が出来た。これを彼は十数年も抱き続けてる事を考えると、素直に賞賛したくなる。

 そんな甘酸っぱい気持ちを、こころは彼に打ち明けた。

 

「きっと、これが恋で好きって言う事なんだわ。竜介の隣にいたいけど、竜介の幸せを願ってる。すごく……すごく不思議な気持ち」

「それは……俺も同じものを持ってるよ」

「ええ。そうね」

 

 ほんの少しだけ切なくなるが、その奥にある穏やかな熱はいつまでも燃え続け、相手を求めるけど、相手の幸せを誰よりも願ってしまう。

 この気持ちこそが、恋であり愛なのだ。

 

「竜介には幸せになって貰いたい。でも、あたしの気持ちも心の中に……ううん。頭の片隅にでも良いから覚えていて欲しいの」

「心の核にしっかり刻んでおくよ」

「ありがとう。竜介、あたしはね──」

 

 彼の手を掴み、彼の目を見て、彼とこころの繋がり(笑顔)を抱いて、こころは彼に告げた。

 

 

「あたしは──貴方の事が大好きよ。愛してるわ!」

 

 




取り合えず闇こころんは過ぎ去った。てかそろそろあことの関係進めないとヒロイン乗っ取られてタイトル変わっちまう。

こころおおおおぉぉぉぉおおおん(発狂)
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