【完結】いちばん小さな大魔王!   作:コントラポストは全てを解決する

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前書きに書くことないからオリ小説のURL張っとく。次話更新までの暇つぶしに当ててくれいてやんでい。

小説家になろう
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ノベルアッププラス
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『ド底辺ランク冒険者の俺が、美少女ドラゴンを嫁にするまで。』と言うタイトルでやってます。なろうの方は『F級冒険者のスローライフ~最低ランクなのに美少女ドラゴンに好かれました~』と言うタイトルになっているが内容は変わらん。
ぶっちゃけ他サイト誘導って大丈夫なん?ツイッター平気だからダイジョブだと思うけども。やばめだったら教えてくれにょ。





第37奏 天才ちゃんは止まらない

「りゅう兄、それ何?」

「ん?ああ、こころからアルバムが届いてな」

「アルバム?なんでこころちゃんから?」

「さあな。……っと、中に何か挟んで──手紙?」

 

 アルバムの見開きページに手紙が挟まっていた。封を切り手紙の内容を読むと、そこには俺とこころの思い出を詰めたと言う旨の文章が綴ってあった。

 

「俺とこころの……思い出……」

 

 確かにこころとは小さい時から色々な思い出を積み重ねて来た。少し離れた公園まで歩いて行ったり、黒服さんのリムジンに乗って他県まで観光しに行ったり、こころの自家用ジェットに乗って他国までヘラクレスオオカブトを捕まえに行ったりと、俺の中には色褪せないパンチの効いた思い出が脳ミソの中にこれでもかと詰まっている。

 俺が感慨深く思い出に浸かっていると、日菜先輩が一人でアルバムの覗き見をし始めた。パラパラとページを捲っていき、興味津々そうだった顔を段々と夫の浮気を目撃した嫁の顔にさせながら、アルバムを凝視する。

 

「竜君……これ、何?」

 

 ギギギッと、カラクリ人形の様に首を傾げさせる日菜先輩が見せて来たのは、先日弦巻邸でこころとすれ違いを起こした後、仲直りのために行った添い寝の写真だった。

 俺は何故かつねって来るあこの指の痛みに耐えながら、どう説明すべきかと必死に口を動かす。

 

「えっとですね……それはなんと言いますか……。こころと喧嘩したから仲直りの印……的なものでして……」

「……ふーん。竜君と喧嘩すれば、一緒に添い寝してくれるんだ」

「え……いや、そう言う訳では……」

 

 良いこと知った顔でニヤニヤと笑う日菜先輩に、俺は自身の貞操の危機を感じる。今の日菜先輩は冗談ではなく、本気で俺に喧嘩と添い寝を吹っ掛けようとしていた。そう言う目をしている。

 

「ひ、日菜先輩?アイドルが男と添い寝なんかしちゃダメだと思うのですが……」

「じゃあ、アイドル辞めれば一緒に寝てくれる?」

 

 本気の目で言ってきた日菜先輩に、俺は目を見開いた。しばらくの間面を食らい、俺はアルバムを持ったまま固まってしまう。

 

「……なんてね。冗談だよ!」

 

 俺の鼻の頭を指で小突きながら、日菜先輩は軽く笑った。本気の目でいっていたのでまさかとは思ったが、どうやら俺の思い違いだったらしい。

 

「驚かさないでくださいよ……。心肺止まったらどうしてくれるんですか」

「あこちゃんに人工呼吸してもらえば?」

「じんこ──い、いや、それは……」

 

 自分の脳の中でその瞬間を思い浮かべてしまい、顔が赤くなるのを感じた。俺にはキスとかまだ早いと胸を張って言える。自分で言ってて情けない気持ちになった。

 そんな俺のへたれ具合は一度置いておき、あこへ向けられた地雷の撤去に俺は全力を尽くす。

 

「あ、あこ、今のは違うからな?えっと、その……あれだあれ!そう……あーなんて言えば良いのかなー。冗談?冗談で良いのか……?」

 

 頑張って誤魔化そうと両手をあっちらこっちらと動かしながら俺は弁明を口にしようと言葉を紡ぐが、都会で薄汚れた語彙ではなんと言えば良いのか分からなかった。だが、なおも俺は諦めず口を動かす。

 しかしそんな時、あこがボソっと呟いた──

 

「冗談、なんだ……ちょっと残念……」

 

 それは、とてもとても特大で、頭の中の思い出を全て吹き飛ばす程の威力を持った言葉だった。その様は核爆弾と言っても過言ではないだろう。あまりの驚きに俺は一週回って頭が冷める。

 

「あこ?」

「へ?……あっ……な、何でもないよ!うん。何でも。べ、別にりゅう兄とキ、キスしてみたいとか思ってたわけじゃ(なくてね……あにょ……そにょ……)

 

 人差し指をツンツンとさせながら段々小声になっていくあこは、顔を赤くさせながらキスをせがんだ。

 愛おしみと慈しみと魔王みがパナイップルしてたので、俺はただあこを撫でる事に全力を尽くし悟りを開いた。

 ──我が魔王は此処にありけり。故に我が悟も此処にあり。星竜抜刀飛襲刹那魔破。

 心の中で悟りを噛み締め、俺は理性を取り戻す。危うく魔王様に色々と掻っ攫われるところだった。やはり俺にキスは早い。

 

「ひなちゃんクーーーイズッ!!!」

 

 俺が正気を取り戻した途端、日菜先輩が狂った。

 北極星を指すようにあげた腕が、俺の方へと向けられる。どうやら回答者は俺のようだ。

 

「問題!竜君とあたしが出会ったのは何時でしょう!?」

 

 命を狙われてるのかと思うほど必死な顔で問われた問いに、俺はポカンと首を傾げる。天才の日菜先輩の事だからどんな無理難題を……と身構えていたので、おもちゃの鉄砲で怯えた後の気分になった。俗に言う拍子抜けだ。

 

「え、だいたい半年前」

「じゃあ、何処で、何の目的で出会ったでしょうか!」

「一年の昇降口前で、目的は日菜先輩の部活勧誘」

「正解!」

 

 ぱちぱちと全力で俺を称えながら、日菜先輩はバてて息切れを起こす。今日の日菜先輩は何だか様子がおかしい。正確に言えば、おかしさのベクトルが違う。いつもは楽しそうにおかしな事をしているのに、今日は何処か焦っているように見えた。

 

「日菜先輩、大丈夫ですか?」

「お腹空いた……」

「……お昼ご飯作りますね。日菜先輩はテレビでも見て待っててください。あこ、手伝い頼めるか?」

「うん、任せて!」

 

 一度脱いだエプロンを再び着用し、あこは威勢よく返事をした。そんなあこに続いて、日菜先輩も台所に向かおうとする。

 

「日菜先輩は客人なんですから待っててください」

「で、でも手伝いくらいは……」

「大丈夫ですよ、そんな手間のかかる物を作るわけじゃないですから。日菜先輩は亭主のようにどっしり構えて待っててください。先輩なんですから」

「……分かった」

 

 日菜先輩は叱られた子供のようにションボリしながら、詰まんなそうにテレビのチャンネルを回し始める。その顔は絶望とまでは行かないが、酷く色のない表情だった。

 俺は段々と罪悪を犯した気分に浸かり始め、気づけば日菜先輩の肩を叩いていた。

 

「あの、一緒にお昼ご飯作ります?」

「作る!」

 

 日菜先輩の顔は、子供のような無邪気な笑顔になった。

 




今回はちと短め。
文字縮小めっちゃ便利。小文字化編集している時にちょっとだけプログラマーの気分になれた。自惚れそう。中二の頃に出会ってたらクラスの皆にプログラムーブキメてたわ。……プログラマーって「プログラマー」と「プロ」「グラマー」で大分意味変わってくるよね。一つの言葉でここまで違う意味合いにさせられるってこの言葉作った人絶対天才だと思う。
R18版書いたけどリンク載せると消されそうで怖いから作者名押して投稿作品から飛んで欲しい。自分の道は自分で切り開いてね。良いこと言った。

smallからのxsmallを用いたデレ表現のコンボはこれから流行る。絶対流行らせてみせる。だから皆頑張って(他力本願フタヘノキワミアー)ていうかワンチャン誰かがもうやってる説。

──我が魔王は此処にありけり。故に我が悟も此処にあり。星竜抜刀飛襲刹那魔破。

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