【完結】いちばん小さな大魔王!   作:コントラポストは全てを解決する

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イラスト練習を始めて一週間。中々絵柄が安定しない。初めなんてこんなものなのかな?

僕のpixivアカウント。良かったらフォローしてくだされ。絵師としては未熟ですがなにとぞなにとぞ。
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アンコール
おデート


「りゅう兄、あーん」

「あーん」

 

 あこと遊園地デートをしに某テーマパークにやって来た。今はあことアイスクリームをシェアしている。クソ暑い今日、飲み物か冷たい物がないのは自殺行為に等しい。

 

「美味しい?」

「うん。美味しい美味しい」

 

 あこと付き合い出してから半年。あこは高一に上がり、俺も高二に上がった。今のあこは六花と言う子と、明日香の三人でいる事が多いらしく、中々に楽しそうな高校生活を送っているそうな。

 

「じゃあ、りゅう兄。あーん」

「はい、あーん」

 

 あこにも俺のアイスクリームをあげた。もうかれこれ十分ぐらいこのやりとりをしているが、あこは飽きないのだろうか。まあ、俺は楽しいからいいけど。あこと付き合えてほんと良かった。幸せの最絶頂。

 

「あこ、好き」

「あこもりゅう兄好き。にひひ♪」

 

 あ、死ねる。

 

「りゅう兄、ちゅー」

「はいよ」

「……んッ」

 

 あこと軽い口付けを交わす。あこが高校に上がったから、あまり周囲を気にせずにこういう事が出来るようになった。

 あこが中学三年の頃は、付き合うだけで一苦労だった。最近はそういうの厳しいし。あこも約三か月間よく俺と一緒にいてくれたよ。さすが俺の主様。

 

「さてと、せっかく遊園地に来たんだ。何か乗ろーぜ。どうする?ジェットコースターとか無難な所攻めてくか?」

「あこはりゅう兄といられたらそれで良いよ!」

「それじゃあここに来た意味がないだろ。あこのおばかさんめ」

「にへへ♪」

 

 天使かよ。天使だよ(自己解決)

 

「じゃあ……あこコーヒーカップ乗りたい!」

「あいよ」

 

 まずはコーヒーカップだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 _____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 コーヒーカップで、我が魔王の本気を見た。

 ぐるぐるグルブル高速で回る景色。音を上げる三半規管。込み上げる吐き気。唯一無二の魔王スマイル。

 地獄と天国。現世とあの世。複雑に交差するあの世界で、俺が見たものとは。

 

「ぎもぢわるい……」

「りゅう兄大丈夫?」

 

 あこが本気でコーヒーカップを回していた。可愛いかった。けど加減をして欲しかった。

 

「はい、お水。ごめんね、りゅう兄」

「いや、気にしなくて大丈夫だ。俺もちょっと油断してた。次から気をつけるよ」

「あこも気をつけるね」

 

 お互いに反省し、俺は一度水を飲んだ。こんなに美味しいお水は初めてだ。

 あこに心配されながら俺は少し休んだ後、なんとか復活した。次コーヒーカップに乗るまでに三半規管を鍛えておこうと思う。

 

「さあ、時間は有限だ。どんどん行こう」

「おばけ屋敷行きたい!」

「よし来た」

 

 次はおばけ屋敷だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 りゅう兄と一緒に遊園地に来た。同じ歩幅で歩いて、同じ物を食べて、同じ場所にいる。それだけであこは幸せだった。コーヒーカップでは申し訳ない事をしちゃったけど、それはそれで良かった。弱ってるりゅう兄も魅力的だったと思う。でもやっぱり可哀想。

 

 一緒に入ったおばけ屋敷。思いのほかメイクがリアルでびっくりした。血糊がリアル。楽しかった。りゅう兄も楽しそうであこは何より。手を繋いで一緒に回れたからあこも満足。りゅう兄の手は温かいから大好きだ。

 

 ジェットコースターで一緒に叫んだ。落加速で速度が上がるから心臓が止まりそうだった。隣に座るりゅう兄はずっと楽しそうで、あこはまた嬉しくなった。そんな楽しそうな笑顔見ちゃったら、あこも笑顔になっちゃう。そんなりゅう兄があこは好き。

 

 お昼ご飯を一緒に食べた。遊園地にあるフードコートのランチセット。アイスクリームみたいに食べさせあった。周りの人の視線がちょっと痛かったけど、あこはそんなの気にしない。あことりゅう兄のらぶらぶはそんな簡単には止められない。結婚してからもずっとこうするのだ。

 

 お昼を食べた後は、メリーゴーランドに乗った。一緒にかぼちゃの馬車に乗って、ろまんちっくな時間を過ごした。りゅう兄が突然ちゅーしてきたのはびっくりしたけど、嬉しかったので良し。あこはりゅう兄にだけちょろいのだ。六花にも明日香にもあこはちょろいって言われてる。

 

 

 

 好きな人との時間なんて、あっという間に過ぎていく。気づけば夕方になっていたのだ。あこ達は電車とバスに乗って家に帰って来た。普通のかっぷるだったらここら辺でお別れするんだろうけど、あこはりゅう兄の家に住んでるから一緒にいられる。明日香や六花にもこの事を自慢した。あこはりゅう兄と同棲してるから、いつまでも一緒にいられるって。

 そういえば明日香に、もしりゅう兄と別れたらどうするのかを聞かれたけど、相思相愛だから絶対別れないって答えたあこは正しいよね。あこはりゅう兄が大好きで、りゅう兄もあこの事大好きって言ってた。相思相愛って素敵。

 

 あこは、りゅう兄が大好きだ。

 

 

「りゅう兄、愛してる」

「俺もあこの事愛してるよ」

 

 りゅう兄大好き。ちょー好き。闇の底まで愛してる。

 




短いけど後日談。後日どころじゃない月日が経ってるが気にするな。気合いで乗り切れ。

なんかURLはらなきゃいけない気がするからTwitterの貼っとくね。
https://twitter.com/kks_akadz?s=09

これで前書きと後書きでURLサンドイッチができる。

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