ソンチョーがいく 作:すとーぶ
無事、ルフィ少年は仲間と再会できたみたいだ。肩を抱き合い、抱擁している。
「それにしても、本当に広いお屋敷ね」
「カヤん家みてーだ」
たぬきちさんに薦められるままに、頷いていたら、こうなってたっていうか......商売上手だよね
「他人事だな、オイ」
まだ、ローンが
「高ッ!!」
「急に現実に引き戻された」
憐れみの目を向けられ、一方でカモを見つけたと言うような視線を向けられる。
「このカメの写真......」
オレンジ髪の女こと、ナミがテーブルに飾った写真に気づいた。
......あぁ、その
「村長
高齢な方で......このコウコウ村を築けたのはこの人のおかげなんだ。でも、あるとき海賊がやって来て、前村長は自ら指揮をとって、海賊を追い返したんだ。......でも、腰をけがしちゃってね.....それで......その前村長の活躍で村が救われた......だから、すごく感謝しているし、ここの村の住民は今でもこの人を慕っているよ
ナミはそっと視線を落とし、それ以上は聞かなかった。すると、しずえさんが「村長~!大変です~!!」と、慌てた様子でやって来た。早口で捲し立てる。
「......何て言っているんだ?」
......あ、そうだった。言葉が通じないんだったけ......この緊急事態にどうしたものかとあぐねていると......
「ルフィを助けたやつは、村長って呼ばれてる......えぇと、海岸に大砲で威嚇する海賊が現れて、危険だって......ええぇぇえ!!海賊ゥ!?」
「ほんとか、チョッパー!」
「海賊って、まさか......あいつら追いかけてきたの!?」
なんと、タヌキどうぶつこと、チョッパーが通訳してくれた。
***
灯台から海をみると、たしかに髑髏の旗の船を見つけた。ルフィ少年の仲間たちは奴等をみるなり、戦闘態勢に入っている。
「勝負はこっちが勝ったんだぞー!」
「ふん......準備運動にしちゃ、物足りねぇが」
「よーし!ゾロ君、このまま俺の盾になってくれ」
「三枚に下ろしてやる」
「まったく、あんたたちときたら......」
「フフフ。頼もしいわね」
......また、あの船か......
「何、あんたたちも知りあいなわけ?」
ここ最近、この村の周辺をウロウロしていてね......この村は基本的に荒波たてず、平和的解決を第一としているんだけど......
「共通の敵ってわけか...」
「おぉい!ソンチョー!加勢してやるぜ!......こいつらが」
「おまえもだよ!!」
こうなった以上、仕方ない。
特に危害を加えてくることはないから、放置していたけれど、攻撃されたなら、やり返しても問題ない。
「コウコウ村の条例より、自衛権を行使します!」
しずえさんの確認をとったので、鞄から道具【ピコピコハンマー】を取り出す。アンバランスな奇妙な狐の髑髏の船をめがけて、ルフィ少年とともに駆け出す。
「麦わらァァ!!くらえっ、ノロノロビーー」
狐男をすり抜け、そのまま振りかぶると、ハンマーはピコーンとかわいらしく音を立てた。狐の海賊船はゆっくりと鈍間にピシピシとヒビが入り、やがて、轟音とともに崩れ、沈没していった。
「す、すげぇッ......!フォクシーのノロノロがまるで効いてねぇ」
「ソンチョー、かっけぇぇぇえ!!」
ルフィ少年は腕をグルングルンまわし、狐男を文字通り、ぶっ飛ばした。......あらら、よく飛んでるな......シュッと腕を元に戻したルフィ少年は僕を振り返って、
「ソンチョー、おまえ、いっしょに海賊やろう!!」
歯をみせて、にしし!とイイ笑顔でそう言った。