【艦これ】色んな鎮守府の日常【SS】   作:大キャバクラ

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他人のアクセになりたくない




105話・退職代行提督のいる鎮守府(能代)☆

 

提督「…」つ退職願

 

提督「これは悪魔の切符だ…」

 

提督「俺の信じた艦娘達だ…きっと受け入れてくれるはず…」

 

 

能代「提督、お呼びでしょうか?」ガチャ

 

提督「あぁ、能代、実はな…

 

 

 

 

提督(ん?ちょっと待てよ?)

 

提督(なんで退職の意向を艦娘に伝えて許可取る感じになってるんだ?普通に上官だろ相手は)

 

 

能代「?」

 

提督(あぶねっ!慣習に囚われて常識を忘れてたわ)ぷひゅー

 

提督(…かと言って上官に辞めると言ってはいそうですかと通る話でもあるまい、人手の足りないこの時期だ…きっとあれこれ理由を付けてずるずる引き伸ばされるのがオチだろう)

 

提督(…使うか、退職代行…!!)わくっ

 

 

能代「あの、提督…?」

 

提督「ん、あ、あぁ、すまんすまん」

 

提督「どうだ能代?街に買い出しでも行くか?」

 

能代「!」パァ!

 

能代「行きますっ!あ!阿賀野ねぇも誘っていい!?」

 

提督「おう」

 

能代「やったー!提督とお出かけっ♪」

 

能代「じゃあ、支度してきますねっ!ちょっと時間かかるかも…」

 

提督「おう、ゆっくりでいいぞー」

 

能代「〜♪」ウキウキ

 

 

 

提督「さてさて…」ピポパ

 

 

プルルルルルル

 

 

ガチャ

 

 

『はい、退職代行モーヤダ、山田がお受けいたします』

 

 

提督「あ、すみません、ちょっとご相談が…」

 

……

 

 

 

〜2週間後・退職日当日〜

 

能代「提督…何か隠してません?」

 

提督「ん!?そ、そんな事ないぞ?」

 

能代「そうですか…?浮き足立ってるというか…」じーっ

 

提督(なんだこいつ…鋭いやつだな…)

 

提督「…いやぁ、今日の夜ご飯は誰が当番なんだろうなって思ってさ」

 

能代「!!!」

 

 

能代「提督〜!!」

 

 

提督(…げ、地雷踏んだか…!?)

 

 

能代「ふふっ♪今日は能代がご飯作るんですよ!阿賀野ねぇにも声かけなくちゃ♪」

 

 

提督「そうか」にこ

 

提督(…うるせぇなぁ誰も聞いてねぇよ)

 

能代「楽しみに待っててくださいね」にこ

 

提督「ふーん…あ、そうだ、ちょっと内地まで買い出し行ってくるよ」

 

提督(そろそろ行くか)

 

能代「え?ま、待ってくださいっ!急に言われても能代何も支度できて…夕食の準備もあるし…」アセアセ

 

提督「あ、いいよいいよ、今日は1人で行くからさ」

 

能代「そ、そうですか?じゃぁ能代お留守番…?」

 

提督「おう、任せたぞ」ポン

 

能代「は、はい…」

 

能代(どうしてだろ…いつもは能代や阿賀野ねぇと一緒に…まさか…阿賀野ねぇがお菓子ばっかおねだりするから提督も嫌になっちゃった!?)ガーン

 

 

能代「て、提督っ!今日は能代だけ…」

 

 

バタン

 

 

シーン…

 

 

能代「…行っちゃった」ポツーン

 

 

……

 

 

 

〜数時間後・街〜

 

提督「〜♪」ブラブラ

 

提督(いやぁ〜久々の1人きり…いいなぁ…)

 

提督(いつもは艦娘達がやたら付き纏ってくるからなぁ…たまの休みも能代や阿賀野…他の奴らと過ごさなきゃならん事が多いし)

 

携帯「」ブーッブーッブーッブーッ

 

提督「ん?」チラ

 

提督「お、上官じゃん?さては代行会社からの連絡が行ったな?」

 

提督「無視無視、俺と話す時はモーヤダを通してくれっつー話よ!」

 

提督「うるさいから電源切ったろ」プッ

 

 

提督「よぉ〜し!とことん遊ぶぜーー!!」ヒャア!

 

……

 

 

〜鎮守府〜

 

能代「提督…遅いな…大丈夫かな…」

 

電話「」ジリリリリリン

 

能代「!」ガチャ

 

能代「はいっ!柱島第○鎮守府!能代がお受けします!司令官は現在…」

 

上官『おお、能代くんか、いやぁ、○○君のことなんだけどねぇ』

 

能代「は、はい…」

 

上官『退職代行?会社ってとこから〜〜…』

 

能代「え…」

 

……

 

能代「…ない…ない…」ガサガサ

 

能代「て、提督の私物が…どこにも…」

 

 

能代「これ…だけ…」つ写真

 

 

能代「阿賀野ねぇと能代と…提督と…3人で撮った写真…」ぎゅうぅ

 

 

能代「私達との思い出は…要らないって…ことなんですか…?」じわ…

 

……

 

 

〜半年後〜

 

提督「あ〜、暇だ〜、働かないってのも疲れるんだな〜」

 

提督「今日はどこ泊まろう?」

 

提督「いや…とりあえず今日はこのくらいにして…カップラーメンでも買ってアパート帰るか」てくてく

 

 

 

 

「いた…」

 

 

 

提督「ん?」くるっ

 

 

 

 

 

能代「…っ」フラフラ

 

 

 

 

提督「え、誰」

 

 

能代「っ」ヨロヨロ

 

提督「え、あの…」

 

能代「…っ」がしっ

 

提督「ち、ちょっとやめてくださ」

 

 

能代「…ていとく…」

 

 

提督「!!、え…の、能代……?え…?」

 

提督(髪ボサボサで…服も…てかなんでここに…!?)

 

 

 

能代「っ…っ…」

 

 

能代「っ」ドサっ…

 

 

 

提督「お、おい…」

 

ざわざわ…

 

提督「…」キョロキョロ

 

提督(人通りも多いし…俺が介抱しようとしたら変な情報で拡散されかねん…まぁ…他の人がやるでしょ…)ススス

 

 

「おねぇさーん?こんなところで寝ちゃだめでしょーw」

「俺たちが病院?的な所連れてってあげるよーw」

「おっ!かわいいー!ラッキーだなw」

 

 

 

提督「…」

 

 

提督「…すみません通してください、その子僕の友人です」

 

……

 

 

 

〜提督アパート〜

 

提督「…zz」

 

 

能代「…」パチ

 

能代「…っ提督っ!?」ガバッ

 

 

提督「…?おお…起きたのか…zz」

 

 

能代「ぁ…」じわっ

 

能代「っ」ぐしぐし

 

 

能代「提督っ!!今までどこ行ってたんですかぁっ!!」ポロポロ

 

 

提督「…どこも何も…俺辞めただろ?連絡行ってると思うんだが…」

 

能代「っ」ギロ

 

提督「お、おい…そんな怖い顔するなよ…取り敢えずサイズ合うか分からんから大きめの服は買っといたからさ、風呂入って着替えたら帰ってくれ」

 

能代「…」

 

提督「じゃ、俺行くから、冷蔵庫にあるもん適当に食っていいから夕方までには出てってくれよ?」

 

能代「…」

 

提督「…?」

 

提督「…おーい、聞こえてるかー?」フリフリ

 

 

 

能代「っふざけないでよ!!!」

 

提督「」びくっ

 

 

能代「能代が……能代がどんな思いで…っ…提督を探してたか分かってるんですか…!!?」

 

能代「あの日…街に行くって出てって…そのあと上官から辞めるかもって連絡が来て……っ何も…何も言わないで出てって…!!!」ウルウル

 

提督「だ、だって退職代行ってそういうもんだし…」

 

提督「それにお前達にわざわざ言う筋合い無くないか?」ヘラヘラ

 

 

能代「!!」

 

 

提督「お前達に退職の意向伝えた所で決定する権限があるわけでもないだろ?な?」

 

提督「それにもう半年も前のことなんだから水に流そうぜ、お互い新しい人生ってやつだ」ハッハッハ

 

提督「じゃ、行ってく  能代「…」バキッ!

 

 

 

提督「っ」どさっ

 

 

能代「…っ」ぶんっ!

 

 

提督「!!」ひょいっ

 

 

能代「なんで避けるんですか」ギロ

 

 

提督「お、お前…俺はもう一般人なんだぞ…!?手を挙げるなんて…」ガタガタ

 

 

能代「…」ぐいっ

 

 

提督「っ!?」

 

 

能代「…ふざけるな」ギロ

 

提督「っ…」

 

 

能代「水に…流す…!?」

 

 

能代「流せるわけないでしょ!!?」ばきっ!!

 

 

提督「うっ」どさ

 

 

能代「…」ガバッ

 

 

提督「の、能代…?悪かった…と、とりあえず…お、降りてくれないか…?」ビクビク

 

 

能代「…」すっ…

 

 

提督「!?」ぱしっ

 

能代「…」

 

 

提督「お、お前…なんの…つもりだよ…?」

 

提督(こいつ…首絞めようとしてる…!?)ガタガタ

 

 

能代「…退けないでくださいよ」

 

 

提督「あ、お前、自分が何しようとしてるかっ…!?」

 

 

能代「…」ぐぐっ…

 

 

提督「ぁ…かはっ…や、やめてくれっ…!?」バタバタ

 

提督(やばいっ!?)

 

 

能代「っ…ぐすっ…」ぎゅうぅぅ

 

 

提督「のし……やめ………ごめ…っ…」

 

 

能代「っ…っ…」ぎゅうぅぅ…

 

 

 

提督「…っ…」ガクッ

 

 

 

能代「…」

 

 

 

能代「………帰ろうね…提督…」

 

 

……

 

 

 

〜後日・大本営〜

 

上官「困るよキミ、退職代行なんて使っちゃ…」

 

提督「はい…すみません…」

 

能代「本当ですよ…もう」ぎゅうぅ

 

提督「っ…」

 

上官「大体ね、キミの退職を決められるのは私じゃなくもっと上の人達なんだからさぁ、とりあえず元帥に言ってくれって伝えたら代行会社の方も怖がって諦めてたよ?人様に迷惑かけるんじゃないよまったく」ネチネチ

 

提督「はい…」

 

上官「…」チラ

 

 

提督「…」

 

能代「…♪」スリスリ

 

 

上官(…首のアザとあちこちの傷は…連れ戻した能代くんの仕業かな?…まぁ今となってはもう何も言うまい…)

 

上官「ほら、半年間遊び歩いてた事は休暇として処理しておくから早く戻りなさい」

 

能代「!良かったですね!提督っ!」ぎゅっ

 

提督「え…あの…良いんですか…?軍法会議とか…懲戒処分とか…ほ、ほら…こんな俺みたいな奴軍に置いておけないですよね…?」

 

能代「…」チラ

 

上官「…はぁ、いいから、ほらさっさと鎮守府に戻りなさい」シッシッ

 

提督「は、はい…」

 

能代「ありがとうございますっ♪提督っ、帰り、どこ行きます?」にこにこ

 

 

上官「…」

 

上官(ここで辞めさせるってなったら彼女がどうなるか分からないからね…)

 

上官「あ、能代くん、君だけ残ってくれないかな?」

 

能代「?」

 

提督「…」

 

上官「○○くん、キミは部屋の外で待ってなさい」

 

提督「はい…」

 

バタン

 

 

上官「さて…これと…これ」つ指輪 つ書類一式

 

能代「!!!」

 

上官「…〇〇くんに対する暴行に関しては今回は見逃す、練度は少し足りないようだが…ケッコンに必要な道具一式も先に渡しておく…」

 

能代「!」パァ

 

上官「そのかわり…彼をもう少し大事にしてやってくれ…あんないい加減な奴でも幼年の訓練生から面倒を見てきた可愛い部下なんだ…」

 

能代「…はいっ!」にこ

 

上官「…よろしく頼む」

 

……

 

〜鎮守府・執務室〜

 

提督「…」すっ

 

能代「提督?どこに行くんですか?」ぎゅ

 

提督「と、トイレ」

 

能代「わかりましたっ、じゃ、行きましょ?」にこ

 

提督「いや…もう流石に…本当にもう…どこにも行かないから…」

 

能代「?そんなの信じられないですよ?ほら、行くなら早く行きましょっ」にこ

 

提督「っ…」

 

あれ以来…能代に問わず俺が行く場所には必ず艦娘の付き添いが必要となってしまった。

他の子は気を利かせて少し目を逸らせてくれたり…それでもトイレまでついてくることに変わりはないが…

だが中でも能代は別格に危険だ…何より話が通じない時が多々ある…

上官から直接ケッコンの許可を得た事も影響しているのだろう…

もしかしたら…あんなことさえしなければ…今とは違った人生を送れていたのかもしれない…

 

能代「提督っ♪」ぎゅうぅ

 

提督「…さ、流石にトイレ内で抱きつくのは…出るものも出ないだろ…?」

 

能代「は?」ぎゅうぅ

 

提督「…ごめん」

 

能代「〜♪」

 

 

〜艦〜

 





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