【艦これ】色んな鎮守府の日常【SS】   作:大キャバクラ

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川内を甘やかすのはやめようね



24話・脅され提督のいる鎮守府(川内) ☆

川内「おはよう提督ー!」にっ

 

川内「ん?元気無いねぇー!おはよう!提督っ!」

 

川内「んー、ほら、笑顔だよ笑顔!」むにむに

 

…今は夜だよな

最近よく川内に会う。

同じ鎮守府に所属しているから会うのは当然だが、他の艦娘に比べると頻度が桁違いに多い。

所構わずこいつは出没する。

そう、ここは男子トイレなのだ。

俺が執務室に居ないとなるとここか食堂…飯時でもなければここに居ると踏んで来たのだろう。

 

川内「提督ー、今日は夜戦するの!?しないの!?」

 

川内「ねぇー!何か言ってってば〜!」ゆさゆさ

 

提督「昨日夜戦で弾薬使い果たして進撃出来なくなったバカが居るらしいからな」

 

川内「な!?」

 

提督「しばらく夜戦は無しだ、バカめ」

 

川内「ひっどー!」

 

提督「あんな事じゃいつまでたっても攻略出来ん、サーモンまで待て」

 

提督「あそこなら夜間作戦が…」

 

川内「やーだー!夜戦ー!」ユサユサ

 

提督「ば、バカっ!揺らすんじゃねぇ!」

 

提督「いいからとっとと早く出て行け!」

 

川内「いーや、提督が夜戦するって言うまで動かない!」えっへん

 

提督「はぁ…」

 

どうやら川内という艦娘は夜戦を好むらしく、夜になると活発になる。まるでカブトムシのような艦娘だ。

そんなに好きなら夜戦をさせてやろうと、甘やかした結果がこれだ。

夜戦を求める頻度が日に日にエスカレートしていき、しまいには所構わず俺を追い回すようにまでなってしまったのだ。

 

川内「ねぇお願いだよー!」

 

提督「嫌だね」

 

川内「良いじゃん提督〜!」

 

川内「むーっ…あっ!ほら、みてみて!」

 

提督「…」チラ

 

…川内が胸をチラ見せしている。

最近こいつはこの手の誘惑が増えている。やめさせようとしているのだが…

 

川内「むふふ〜、どう?夜戦させてくれる?」チラチラ

 

外の男に同じ事をしたら100%夜戦させてくれるだろうよ。

お前の期待する夜戦かどうかは保証出来ないがな。

 

提督「ダメなものはダメだ」

 

提督「それとそんな事をする奴の言う事は聞いてやらん」ぷいっ

 

川内「そ、そんな〜!」がくっ

 

提督「ほら、分かったらさっさと出て行け」しっしっ

 

提督「女が居たら出るもんも出ないだろうが」

 

川内「…」

 

提督「…」

 

やけに大人しいな…

言う事聞く気になったのか?

いつもならここからまた何分も…

 

パシャ

 

 

提督「…?」

 

川内「ょっ…」ゲシ

 

提督「おっと!?」ドサ

 

川内「…」パシャパシャ

 

と、撮られているのか!?写って無いよな!?とっさに隠したし写っては…

 

川内「…」にやにや

 

提督「な、何をしている」

 

川内「はい、これ」ぱっ

 

ガッツリ写ってた。

俺の主砲が、しかも放水している所まで…

 

川内「うわ〜!これ恥ずかしいね〜!」

 

川内「面白いし皆にも見せていい?」

 

提督「ダメに決まっているだろう!この変態野郎!」

 

提督「早くそのカメラを渡せ!叩き壊してやる!」

 

川内「い・や・よ!」むー!

 

川内「元はと言えば提督が夜戦させてくれないのが悪いんじゃん!」

 

提督「だからと言ってそれはダメだろう!」

 

提督「いいか、上官の命令に背いたり軍隊の規律を乱す事は…」くどくど

 

川内「…ぷふっ…」

 

提督「…何がおかしい」ギロ

 

川内「いやぁ〜、こんな姿を晒した人間の言う事は立派ですなぁ〜」ぱっ

 

提督「〜!」イラァ

 

提督「ってめぇ調子乗ってんじゃ」

 

川内「調子乗んないでね、提督」じっ

 

提督「…は…?」

 

川内「この写真広めたら今の威厳ある提督像なんて簡単に崩れるよね」

 

川内「そしたらさ、今より言う事聞かなくなっちゃう子も当然いるわけよ」

 

提督「ふ、ふん…そんなのお前に無理矢理撮られたと言えば…」

 

川内「じゃあこれは?」

 

スッ…

 

川内「んっ♪」ちゅっ

 

提督「!?」

 

提督「な、何して」

 

ガシッ

 

川内「はむっ…じゅる…ぁむ…」ちゅうぅ

 

提督「や、やめっんむ!?」

 

提督(急に何だ…!?)バタバタ

 

ぎゅうぅ…

 

川内「ん…じっとして…!んちゅ…」

 

川内「ほら…あむ…ほれで…ちゅる…」

 

パシャ

 

提督「!?」

 

川内「んっ♡」ぱっ

 

川内「ふふ…」

 

川内「ど、どう?」

 

川内「この写真は言い逃れ出来ないよねぇ!?」

 

提督「川内…てめぇ…!」

 

川内「これ憲兵さんに見せたらどうなるんだろ」

 

提督「…!!!」

 

川内「あ、待って、もうひとつ!ちょっと手借りるよ」ガシッ

 

提督「!?」

 

提督「は、離せ…!」

 

川内「えいっ!」

 

むにゅっ

 

提督「なっ…!?」

 

川内「ぁ…ほら…どう?以外と柔らかいでしょ…?」むにゅむにゅ

 

川内「私実は姉妹で一番大きかったり…へへ…」

 

提督「お、お前さっきから何して…」びくびく

 

パシャッ!

 

提督「!!」

 

川内「くふふ…」

 

川内「ばーか」

 

川内「私最後の方は手なんて離してたよ」

 

提督「う、嘘だ!」

 

川内「見る?ほら…」カチカチ

 

提督「そ、そんな…」ごく…

 

川内「そんなに私のおっぱい揉みたかったぁ?」にやにや

 

川内「あ!もしかしてさっきのチラ見せの時も興奮してたんでしょ〜!」ズイッ

 

提督「そ、そんなわけあるか!」

 

川内「ま、いいよいいよ」

 

 

川内「この写真全部憲兵さんに出すからさ」にこ

 

提督「…!?」

 

提督「お、おい…冗談だよな…」

 

川内「さぁ?」

 

川内「これが冗談になるかどうかは提督次第じゃない?」

 

提督「俺…次第…?」

 

川内「うん!私の言う事ぜぇーんぶ聞いてくれたら良いよ!バラさないであげる!」

 

提督「…何だよ」

 

川内「おぉ!聞いてくれるのね!?」ガシッ

 

提督「き、聞くとは言って 川内「聞かなきゃお前は終わりなんだよ」

 

提督「っ…」ゾッ

 

川内「ね?」にこ

 

川内「そうそう、大人しく聞いてりゃいいの」

 

川内「じゃあ、言ってくね!」

 

川内「まずは〜…うん、やっぱり毎日夜戦したいなぁ〜」

 

提督「ま、待ってくれ…そんなに夜戦が続けばこの鎮守府の資材が…」

 

川内「あぁ、大丈夫よ?だって私が言ってるのは違う方の夜戦だもん!」

 

提督「は…?」

 

川内「セックスだよ、セックス!」

 

提督「な、何言って…」

 

川内「これから毎日なかよししようね!」にこ

 

提督「お、お前…!」

 

川内「次はね〜…うーん…」むむむ

 

提督「…」

 

川内「思いつかないや!後から追加してくね!」

 

川内「じゃあ早速始めよっか!夜戦!」ぐいっ

 

提督「い、いや…」ビク

 

川内「だめだめ!ほら早く来てよね!」

 

提督「ま、待て…!」

 

川内「ふっふ〜ん♪」にこにこ

 

提督「引きずるな…!」ズルズル

 

提督「!!」

 

提督(た、高雄だ!あいつに助けを求めれば事情を分かってくれるはず…!)

 

提督「高雄っ!高雄ーっ!」

 

川内「…」ピタ

 

高雄「まぁ、どうしま…」

 

提督「頼む!助けてくれ!こいつに脅されて…」

 

川内「いいの…高雄さん…?」ボソ

 

高雄「…!!」

 

高雄「い、今は忙しいので、失礼します!」たったったっ…

 

提督「え、嘘…」

 

川内「…ねぇ」

 

提督「」びく

 

川内「どういうつもりかなぁ?」

 

提督「い、いやぁ…」ビクビク

 

川内「もしかして助けてくれるとでも思っちゃった?」

 

川内「それ、無駄だから」

 

提督「な、何でだよ…?」

 

川内「だってさぁ、ここの艦娘ね…」

 

川内「みーんな私に逆らえないんだもん!」にこ

 

提督「!?」

 

川内「さっきの高雄さんだって皆に知られたくない事あるし〜、あ!長門さんだってあぁ見えてすごい秘密あるんだよねぇ〜」

 

川内「皆提督とおんなじ!」

 

川内「誰も私に逆らえないっ!」にこにこ

 

川内「だから誰も提督を助ける余裕なんて無いのっ!」

 

提督「そんな…」

 

川内「だからさ、提督」

 

川内「黙って私の言う事聞いてよ、ね?」

 

川内「そうすれば悪いようにはしないから」

 

川内「それに、もう提督は私の物なんだからさぁ」にこ

 

提督「…っ」

 

川内「あ、こう見えて私、自分のものは大切にするんだ〜」

 

川内「大丈夫だよっ!私も提督の事大好きだもん!」ギュっ

 

川内「提督も私の事大好きだもんねっ!」

 

川内「幸せになろうね!提督っ!」ちゅっ

 

 

 

 

 

〜1ヶ月後〜

 

提督「っ…」タッタッタッ…

 

あれから俺は1ヶ月もの間、川内の部屋に監禁され続けていた。

しかし今日、近海に敵影が現れたことにより川内含め艦娘達が一斉に出撃。こうして逃げ出すチャンスが出来たのだ。

 

提督「はぁっ…!早く…外に出ないと奴が来ちまう…!」

 

 

川内「やぁ!」サッ

 

提督「!?」ドテッ

 

川内「えへへ〜来ちまったよ提督ぅ〜」ギュ

 

提督「な、何でお前ここに…!?」ブルブル

 

川内「私が居ないと提督どうするのかな〜って思って出撃したふりしてずーっと見てたんだ〜!」スリスリ

 

提督「そんな…!」

 

川内「可愛いね提督〜!私から逃げられるわけないのに!」ぐぐぐ…

 

提督「川内っ…い、痛い…!」

 

川内「ねぇチューしよっ!ねぇ!ほら!」んー

 

提督「す、するわけ無いだろ!」

 

川内「あ、いいんだ〜へぇ〜…」

 

提督「!」

 

提督(ちくしょう…またこれか…!)

 

提督「…ごめんなさい…してください…」

 

川内「うん!いいよ!」パァッ

 

川内「提督私には逆らっちゃダメだもんね!」

 

川内「それにほら!」サワ

 

提督「!」ビク

 

川内「ずっと気づいてたけどぉ〜、提督私を見るたびに興奮してるでしょ!」にこ

 

提督「ち、ちが…」

 

川内「いいのいいの!毎晩夜戦してればこうもなるわよね!条件反射ってやつ?」

 

川内「もう提督は私無しじゃいられないんだね」ぎゅうぅ

 

提督「…」

 

川内「ねぇ…ここで…したいよ…」スリスリ

 

提督「だ、誰か来たらどうする」

 

川内「誰も来ないように言ってあるから」

 

川内「はやくぅ…」ちゅっ

 

提督「くっ…」

 

川内「今日は朝までしよっ!ちょっとでも提督と離れちゃったから私も我慢出来ないんだ」

 

川内「えへへ、私も提督が居ないともうダメダメだね〜」

 

川内「ずーっとこのまま2人だけで気持ちよくなろ?提督♡」

 

…俺は身も心も、川内に支配されてしまったようだ

 

 

ー完ー




甘やかしている子は、甘やかすのをやめようね

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